[全般]スイスフラン上限撤廃で市場の不安感増幅
前日下げ止まりから反発を見せた原油価格はこの日も51ドル台に上昇して始まった。しかし、その後OPECが原油需要見通しを引き下げたことから再び下落。再び46ドル台まで押し戻されたことでNY株式市場も下落。相場はスイス中銀の決定やOPECの影響で混沌とした状況が続いている。
一方、この日発表された米卸売物価(PPI)やNY連銀製造業景況指数などは好調な結果を示すなど、米景気改善の動きは依然としてみられる。
市場の混乱が収まり始めればリスクオンからの円安の動きが強まるとみられるが、年末からの乱高下で市場の不安心理は拡大したままだ。当面は円高のリスクに備えておきたい。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
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[米ドル円]ネックライン115円ミドルの攻防


東京市場では前日に原油価格が下げ止まったことや、NY株価が引けにかけて買戻されたこともあり日経平均株価が上昇。ドル円も117円後半まで上昇するなど底堅い動きで推移。しかし、欧州市場が始まりスイス中銀がスイスフランの上限を撤廃すると発表したことでスイスが買われたのを機に円買いが一気に進んだ。
結局、前日の安値となる116円07銭手前まで押し戻されるなど往って来いとなった。前日から2円近く上昇し再び元に戻るなど往復4円近い動きというのは尋常な相場ではない。
乱高下が続くこと自体安全通貨としての円に資金が流れることになることから、今日も円高のリスクは継続。
昨年12月16日に付けた安値115円57銭のネックラインを下回るようであればダブルトップを形成することになり、下げ幅を拡大する可能性が高まる。下回った場合の下値目標は一目の雲の下限であり、50%戻しとなる113円50銭が意識される。
ただ、市場は米国の景気回復期待に変化はなく、今日のNY時間に発表される米CPIが予想を上回るようであれば一気に2円上昇しかねない。どちらにしてもジェットコースターのような相場は続きそうだ。
ドル円予想レンジ:117円20銭(61.8%)115円60銭(12月16日安値、38.2%)
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[ユーロ米ドル]スイスフランの上限撤廃で売り加速


一旦戻しかけたユーロは再び下落に転じた。欧州時間にスイス中銀(SNB)がユーロフランの設定として断固徹底介入を行うとしていた1.2フランをいきなり撤廃すると発表。ユーロスイスは1.2を割り込み0.95付近まで下落したことでユーロは対ドルで1.1570まで下落した。引けにかけて若干買い戻しが入ったものの依然として上値の重い展開が続く。この決断はECBが近く量的緩和を実施するとの観測から上限を死守することは不可能と判断したためとみられる。既に外貨準備はGDPの7割を超えており、巨大な為替差損を被ることになる。ただ、SNBはマイナス金利を0.25%から0.75%に拡大しスイスフラン高を阻止する構えを示した。今回唐突に発表したことで市場のサプライズとなったが、時間の経過で戻しの動きが強まるとみる。為替損失の拡大は結果的にスイスフラン売りの材料となる。ユーロの量的緩和策もほぼ市場は織り込み済みでもあり、ここからのユーロ下落は限定的とみる。
ユーロドル予想レンジ:1.1700(61.8%)~1.1500
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[米ドルスイスフラン]ショックから行き過ぎた修正

スイス中銀が2011年9月に設定したユーロスイスの上限となる1.2フランをこの日撤廃することを発表。ユーロの下落が進む中でスイスの上昇をこれ以上止められないと判断したためだ。これによりユーロスイスが下落するとともにドルスイスも攣られて大幅下落となった。いきなり発表されたことで市場はショックからパニック状態となりスイス買いに走ったが、いずれ修正の動きが出始めるとみている。
元々、SNBが撤廃するということは想定されていなかったことでドルスイスのポジションは殆どない状態だった。それが2000ポイント以上下落したということは市場がドルショートに傾いているとみてよい。週末ということもあり、NY市場では最終的に修正のショートカバーが出るとみて、下げたところでは買いを入れてみたい。
ドルスイス予想レンジ:0.9100~0.8300
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注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
取引にあたっては、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断により取引を行っていただきますようお願いいたします。
商号 | : | ヒロセ通商株式会社 |
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