ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2015-01

[全般]スイスフラン上限撤廃で市場の不安感増幅

昨日の東京市場では日経平均株価の上昇から円が全面安となり、市場の混乱は一先ず収束したかに見えた。しかし、その後欧州市場が始まったところでスイス中銀がこれまで1.2フラン以上のフラン高を阻止するために無制限で介入を行うとした上限を撤廃すると発表。ユーロスイスが一気に下落しスイスフランが急上昇したことで円もつれ高となった。やっと収まりかけた市場も再び嵐が吹き荒れる格好となった。スイス中銀は政策金利をマイナス0.25%から0.75%へ更に引き下げたことでスイスフラン高を抑えようとしたがフランの上昇は抑えられなかった。金利低下は欧州各国の債券利回りを更に低下させたことで米長期債利回りはこの日も低下。これを受けドル円は前日の安値付近となる116円前半まで押し戻された。
前日下げ止まりから反発を見せた原油価格はこの日も51ドル台に上昇して始まった。しかし、その後OPECが原油需要見通しを引き下げたことから再び下落。再び46ドル台まで押し戻されたことでNY株式市場も下落。相場はスイス中銀の決定やOPECの影響で混沌とした状況が続いている。
一方、この日発表された米卸売物価(PPI)やNY連銀製造業景況指数などは好調な結果を示すなど、米景気改善の動きは依然としてみられる。
市場の混乱が収まり始めればリスクオンからの円安の動きが強まるとみられるが、年末からの乱高下で市場の不安心理は拡大したままだ。当面は円高のリスクに備えておきたい。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]ネックライン115円ミドルの攻防

(米ドル円日足)

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(米ドル円時間足)

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東京市場では前日に原油価格が下げ止まったことや、NY株価が引けにかけて買戻されたこともあり日経平均株価が上昇。ドル円も117円後半まで上昇するなど底堅い動きで推移。しかし、欧州市場が始まりスイス中銀がスイスフランの上限を撤廃すると発表したことでスイスが買われたのを機に円買いが一気に進んだ。
結局、前日の安値となる116円07銭手前まで押し戻されるなど往って来いとなった。前日から2円近く上昇し再び元に戻るなど往復4円近い動きというのは尋常な相場ではない。
乱高下が続くこと自体安全通貨としての円に資金が流れることになることから、今日も円高のリスクは継続。
昨年12月16日に付けた安値115円57銭のネックラインを下回るようであればダブルトップを形成することになり、下げ幅を拡大する可能性が高まる。下回った場合の下値目標は一目の雲の下限であり、50%戻しとなる113円50銭が意識される。
ただ、市場は米国の景気回復期待に変化はなく、今日のNY時間に発表される米CPIが予想を上回るようであれば一気に2円上昇しかねない。どちらにしてもジェットコースターのような相場は続きそうだ。

ドル円予想レンジ:117円20銭(61.8%)115円60銭(12月16日安値、38.2%)

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[ユーロ米ドル]スイスフランの上限撤廃で売り加速

(ユーロ米ドル日足)

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(ユーロ米ドル30分足)

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一旦戻しかけたユーロは再び下落に転じた。欧州時間にスイス中銀(SNB)がユーロフランの設定として断固徹底介入を行うとしていた1.2フランをいきなり撤廃すると発表。ユーロスイスは1.2を割り込み0.95付近まで下落したことでユーロは対ドルで1.1570まで下落した。引けにかけて若干買い戻しが入ったものの依然として上値の重い展開が続く。この決断はECBが近く量的緩和を実施するとの観測から上限を死守することは不可能と判断したためとみられる。既に外貨準備はGDPの7割を超えており、巨大な為替差損を被ることになる。ただ、SNBはマイナス金利を0.25%から0.75%に拡大しスイスフラン高を阻止する構えを示した。今回唐突に発表したことで市場のサプライズとなったが、時間の経過で戻しの動きが強まるとみる。為替損失の拡大は結果的にスイスフラン売りの材料となる。ユーロの量的緩和策もほぼ市場は織り込み済みでもあり、ここからのユーロ下落は限定的とみる。

ユーロドル予想レンジ:1.1700(61.8%)~1.1500

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[米ドルスイスフラン]ショックから行き過ぎた修正

(米ドルスイスフラン日足)

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スイス中銀が2011年9月に設定したユーロスイスの上限となる1.2フランをこの日撤廃することを発表。ユーロの下落が進む中でスイスの上昇をこれ以上止められないと判断したためだ。これによりユーロスイスが下落するとともにドルスイスも攣られて大幅下落となった。いきなり発表されたことで市場はショックからパニック状態となりスイス買いに走ったが、いずれ修正の動きが出始めるとみている。
元々、SNBが撤廃するということは想定されていなかったことでドルスイスのポジションは殆どない状態だった。それが2000ポイント以上下落したということは市場がドルショートに傾いているとみてよい。週末ということもあり、NY市場では最終的に修正のショートカバーが出るとみて、下げたところでは買いを入れてみたい。

ドルスイス予想レンジ:0.9100~0.8300

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