[全般]イベントリスク後退と米利上げ期待
ギリシャ総選挙では急進左派連合が圧勝したことでEUとの摩擦再燃との懸念からユーロが下落。ユーロは対ドルで11年4か月ぶりの安値を付けた。同時にリスク回避の動きから円全面高になるなど波乱のスタートとなった。
しかし、早朝の窓が大きく空いてしまったことでその後は窓埋めの動きが強まり反発。
懸念された欧米市場でもユーロ買戻しの動きが継続され欧米株価もともに上昇。特に材料はないもののリスク回避の動きが後退したことで円売り戻しの動きが活発となりドル円クロス円ともに上昇して引けた。
ギリシャ新首相となるチプラス党首は債務削減など緊縮策を緩める合意をEUから引き出す構えで、今後も火種を残す。今回の買い戻しの動きは一時的なもので今後の交渉過程でユーロは売られやすい地合いに変わりはない。欧州株価の上昇はECBの国債購入決定による安心感があるためであり、ギリシャへの懸念は変わらない。
昨日はウクライナ東部で再び緊迫した状況となりロシア制裁が一層強まりかねない。S&Pはロシアの格付けを引き下げるなど原油安とともにロシア情勢にも注意が必要だ。
また、NY市場も26日から28日にかけて大雪による非常事態宣言が発動される等、昨年のような経済への影響も懸念される中株価も不安定な動きが続く。
ただ、市場は今日から明日にかけて開かれるFOMCでは特にこれまでの見方に変化はないとの見通しから利上げ期待が再度強まるとの見方でドルは堅調な地合いとなっている。
これも、明日のFOMC発表前にはポジション調整のドル売りが入りやすくなるとみている。
イベントリスクが過ぎたことで一先ずリスクオンの動きがみられるものの、この動きも長くは続かずリスクの高まりに注視しながら戻しの転換を探る。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
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[米ドル円]買戻し終了後の高値見極め


週明け東京市場ではギリシャ選挙の結果を受けユーロの下落に攣られる格好でドル円も117円27銭まで下落して始まった。しかし、日本の12月貿易赤字額が予想を下回ったことで日経平均株価の下落幅が縮小。これを受けドル円の買い戻しが入り下落前のレベルであり先週のNY終値となる117円75銭付近まで押し戻された。
欧州市場ではギリシャ選挙が終わりイベントリスクの後退から欧州各国の株価が軒並み上昇。リスクオンの動きが強まる中NY市場では長期債利回りが上昇。明日のFOMCを控え利上げ期待からのドル買いが強まりドル円はNY時間に118円50銭の高値を付け、そのまま高値圏で引けてきた。
買いの勢いは残っており東京市場でも底堅い動きが予想されるが、一時的な買戻しが終われば再び上値の重い展開が予想される。ギリシャの財政やEUからの離脱懸念はこれからが正念場となる。NYの寒波で参加者が減少する中で昨年のような経済への影響も懸念される。ただ、ドル高と円高の動きが相殺し合うなどドル円は今のところどちらに放れずにレンジ内での取引が続くとみる。119円の天井を見極めたところでは売りで臨みたい。
ドル円予想レンジ:118円85銭~117円70銭(38.2%)
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[ユーロ円/ユーロ米ドル]買戻し一巡後は再び売り


週明け東京市場ではギリシャ選挙の結果を受けユーロが対ドル対円で下落して始まった。朝の薄商いの中だけにシステム取引などによる損切などもあったようだが、ユーロ円の動きがこの日は目立った。これまではユーロドル主導の動きであったものが最近はユーロ円の動きが強まったのは個人取引による影響が大きいと考える。特に、東京市場では個人がドル円だけではなくユーロや豪ドルなども逆張りの買いを入れてくることが多い。
今回のユーロ円もそのような買いが入ったとみられる。ただ、ユーロ円の場合は足が速いことから売りに転じる時も速い。
対ドルでみたユーロは1.3ドルを目の前に売りに転じている。再度1.3ドルを試して届かない時がユーロ円の売り時とみる。
133円70銭は上値が重く手前で売りを出してみたい。ただ、このレベルを上抜けするようであれば134円ミドルまでの上昇もあり、損切はしっかりと出しておく。
ユーロ円予想レンジ:133円70銭~132円30銭(38.2%)
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[ポンド米ドル]GDP次第で早期利上げも


ECBの量的緩和実施でユーロポンドの下落が加速。その流れは暫く継続するとみるが、昨日はギリシャ選挙結果が発表された後にはユーロポンドの買い戻しが強まった。しかし、NY市場では再び下落に転じている。昨日はBOE政策委員会(MPC)フォーブス委員が市場予想よりもBOEが早期に利上げを開始する可能性があるとの見解を示すなど、目先は買いに反応しやすい状況にある。
本日は英国10-12月期GDPが発表され0.6%と予想されるが、市場は楽観的な見方が強く、予想を上回るようであれば買い戻しが更に進むとみる。
1.51ドルの大台を上抜けできるかが目先のポイントになる。抜けていくようであれば22日のECB理事会で下落する直前のレベルである1.51後半まで特に抵抗はない。
ただ、長期的な下落トレンドを超えたわけではなく、利食いは早めに入れておきたい。
ポンドドル予想レンジ:1.5200(76.4%)~1.5040
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注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
取引にあたっては、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断により取引を行っていただきますようお願いいたします。
商号 | : | ヒロセ通商株式会社 |
業務内容 | : | 第一種金融商品取引業 |
登録番号 | : | 近畿財務局長(金商)第41号 |
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