ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2015-02

[全般]米国物価、長期金利、ドル上昇

イエレン議長の議会証言でハト派的となりドル売りが強まったものの、米CPIコアや耐久財受注の上昇で再びドルが全面高となった。
東京市場ではドル全般に上値の重い展開で始まったものの日経平均株価が上昇したことでドル円の下値は限られた。欧州市場が始まるとユーロ円のまとまった売りが出るとクロス円を中心に売りが強まりドル円も上値を抑えられた。しかし、NY時間に発表された米1月CPIコア指数が0.2%と予想の0.1%を上回ったことや耐久財受注も2.8%と予想の1.6%を大きく上回ったことからドルは一転して上昇。長期金利が上昇する中株価は不安定な動きも見られたことで円売りは抑えられた。この日行われた米7年国債入札も予想より低調に終わったことから長期金利は2%台に乗せるなどゼロ金利解除時期が早まるとの思惑が再び強まっている。この日は複数のFRBメンバーの発言もそれを裏付けるものとなった。サンフランシスコ連銀ウィリアムズ総裁は「利上げはこの夏か秋」「完全雇用は年内に、インフレ率2%は来年末に達成」と発言。これはイエレン議長の証言と一致する。
また、ダラス連銀のフィッシャー総裁も「利上げは早く始めてゆっくり進めるのが好ましい」とし、利上げ時期の早まる可能性が示された。
イエレン議長は市場に対し早期利上げへの期待を持たないように抑えようとしたものの、市場は先取りをしようとする動きが強まる。
米国経済指標が予想通り改善に向かえば利上げが必要とすることはコンセンサスであり、今後市場の注目は経済指標に集まる。
今日の米10-12月期GDP改定値の予想値2%を上回るようであればドルは更に上値を試す展開とみる。ただし、週末で月末ということもあり最終的にロングポジションの調整売りが入りやすく、利食いはしっかりと入れておきたい。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]円高をドル高が上回る展開

(米ドル円日足)


(米ドル円時間足)

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東京市場が始まったところで中値買いと思われる輸入筋のドル円のまとまった買いが入り119円09銭まで上昇。その後は利食い売りなどにより押し戻されたものの、日経平均株価が上昇したことで下値も限られた。欧州市場が始まったところではユーロ円の売りが入りドル円も118円68銭まで下落。この日の安値を付けた。全般に利上げ期待の後退からドルは上値の重い展開となった。ところがNY市場が始まるとドルは一転して上昇。この日発表の耐久財受注やコアCPIが予想を上回ったことや、複数のFRB連銀総裁が利上げの必要性を強調。長期金利が上昇するとドルが全面高。一方で利上げは株価にとってマイナス材料となり不安定な動きからリスク回避の円高も強まった。しかし、ドル高の流れが円高を上回ったことでドル円は119円50銭まで上昇。ほぼ高値圏で引けてきた。
今日は昼過ぎに黒田総裁の講演が行われるが、この中で追加緩和の必要性に触れられない場合には円高が更に強まる可能性が高い。週末で月末ということから上げたところで利食い売りが出やすい。イエレン議長発言前の高値となる119円85銭付近はダブルトップになるとみている。

ドル円予想レンジ:119円85銭(2月24日高値)~118円70銭(基準線)

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[ユーロ米ドル]ブラード発言で下落加速

(ユーロ米ドル日足)


(ユーロ米ドル30分足)

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東京市場が引けた後に欧州勢がユーロ円の纏まった売りを出したことでユーロも対ドルで50ポイント余り下落。しかし、先日からのドル売りの流れもあり1.13ミドル付近をサポートに底堅い動きが続いた。しかし、NY市場に入りユーロは一転してドルや円に対し売下落。米経済指標の予想以上の好調な結果からゼロ金利解除の時期が早まるとの見方から長期金利が上昇。ドルも全面高となった。また、セントルイス連銀のブラード総裁がECBの量的緩和はユーロを下落させる可能性があると発言。また、ドル高による米経済への影響はわずかであるとするなど、ユーロに対しドル高を容認するような発言がユーロの売りを加速させた。ギリシャ懸念が後退したことで再びECBの量的緩和に市場の注目が集まることでユーロは今年の最安値となる1.1100ドルを再び意識し始めている。
ただ、月末で週末ということもあり、最安値を更新するにはもう少し時間がかかりそうだ。

ユーロドル予想レンジ:1.1260(38.2%)~1.1100(今年最安値)

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[豪ドル米ドル]上昇チャネルの下限を試す

(豪ドル米ドル時間足)


(豪ドル米ドル日足)

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東京市場の朝方発表された豪州10-12月期設備投資が-2.2%と予想の-1.6%を下回ったことで豪ドルは下落。ドル売りの動きが強まったことで上昇した後だけにポジションの偏りから利食い売りが先行。その後は再びドル売りの流れに戻り豪ドルは前日の高値を上抜き0.7912まで上昇した。しかし、NY市場に入り米経済指標が予想を上回ったことで一転してドルが上昇。豪ドルは損切りを巻き込みながら高値から120ポイント余り下落。0.7785ドルの安値をつけた。原油価格も歴史的な在庫積み増しからこの日も下落するなど、資源国通貨に対し特にドル高の動きが強まった。ただ、ボリンジャーバンドの中心線で一先ず下落は止まるなど、上昇チャネルの下限は依然として保たれている。緩やかな上昇過程での一時的な押し戻しとみて、下げ止まったところでは買いを入れておきたい。
今日は週末で月末ということもあり短期的に買い戻しの動きが入りやすい。

豪ドルドル予想レンジ:0.7910(BB上限、前日高値)~0.7780(76.4%)

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[全般]米長期金利とドル円連動性高まる

イエレン議長議会証言がこの日下院でも行われたが、市場の反応は限定的となる中方向感をつかめずにもみ合いが継続。一方、米長期金利の動向にドル円は連動性を高めている。
本日下院で行われたイエレン議長の証言内容は前日と大きな違いはないものの、よりFRBの姿勢を明確にした。議長はフォワードガイダンスの変更は利上げの是非を検討することを意味すると発言。前日に「忍耐強く」といった文言が削除されたとしてもすぐに利上げを意味するものではないとした内容を一歩強めた印象がある。また、あいまいな内容となった雇用に関しても「ようやく完全雇用に近づいている」「労働市場の改善は賃金の上昇を意味する」と発言するなど、雇用に対して前向きな姿勢を示した。これらを総合的に判断してみるとハト派的というよりも寧ろタカ派的な面も見られる。市場の利上げ期待の偏りを抑えようとする意図が見える。市場は金利動向に対し敏感に反応しやすくなっており、株価よりも米長期金利の動向にドル円など連動性が高まっている。
ただ、市場は年内にもゼロ金利解除に向けて動き出すという見方はコンセンサスを得ている。米長期金利もイエレン議長の発言で一旦は低下したものの、いずれ上昇に向かうとの見方は強く、ドルも長期的にみて底堅い動きが予想される。
ギリシャリスクが一先ず後退し、注目のイエレン議長議会証言も終わったことで市場のボラティリティ―は低下し始めている。市場は米国金利動向を見極めようとする動きが今後強まるとみられる。今日発表の米耐久財受注や消費者物価指数次第で長期金利の動向が左右される。ただ、今の状況では一方向に偏りにくく、金利動向を見ながら短期取引を中心とした動きが続くとみる。

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[米ドル円]クロス円が底を支える

(米ドル円日足)


(米ドル円時間足)

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イエレン議長が利上げに慎重姿勢を見せたことで市場は発言前に買っていたドル買いのポジションの解消に向かった。売り一巡後に再度上値を試したものの119円台に入ると売りが並ぶなど、上値の重さが目立つ。米長期金利は1.96%まで低下してきたことでドルは全般に上値が重く、今日は再度下値を試す展開を予想する。本日26日には変化日を表す一目の雲のねじれが生じている。市場全体のポジションはニュートラルに近く、何か突発的な材料が出ればどちらかに大きく振れる可能性が高い。ただ、ギリシャ問題も後退しイエレン議長議会証言というイベントも終わったことで市場のボラティリティ―は低下。値動きはどちらに行っても方向性を見出すには材料不足だ。今日も119円を挟みもみ合いとなりそうだ。

ドル円予想レンジ:119円10銭(38.2%)~118円25銭

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[ポンド円]GDP改定値に期待高まる

(ポンド円日足)


(ポンド円時間足)

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イエレン議長が利上げに慎重な姿勢を示したことで米長期金利が低下。一方、英国のフォーブスMPC委員が先日、経済は持続的で賃金の伸びが持ち直していることで、どこかで過去最低水準金利を終わらせる必要があると発言。ECBやFRBとの金融政策の違いからポンドは対ドル対ユーロで上昇。また、ギリシャリスクの後退やイエレン議長議会証言が終わったことでリスク回避の動きも後退する中で、対円でも上昇傾向がみられる。対ドルでポンドは1.55ドルを回復してきたことで、一先ず下落トレンドに歯止めがかかった。
対円で1月に付けた高値187円台を試しに行くとみている。ただ、ドル円がしばらくもみ合いに入ったことで、レジスタンスである185円手前で一旦は売りを出しておきたい。

ポンド円予想レンジ:184円90銭(76.4%)~184円00銭(23.6%)

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[カナダドル円]ダブルボトムからダブルトップへ

(カナダドル円日足)


(カナダドル円時間足)

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未明にポロズBOC総裁が3月の利下げの可能性を示さなかったことや、原油安に対し調整する余地があると発言。これを受け、カナダドルは対ドル対ユーロ、そして対円でも値を上げた。カナダ円は20日つけた安値94円15銭を抜けずに再度跳ね返された。また、ネックラインの95円50銭を上抜いたことでダブルボトムを形成。次のレジスタンスは2月17日に付けた高値96円40銭が意識される。このレベルを超えられなければ今度はダブルトップを形成し、再度下落に転じるとみる。
昨日は原油価格がサウジ石油相の発言で上昇したこともカナダドルを下支える。
今日のNY時間にはカナダの1月CPIが発表され、前月から改善すると予想される。予想を上回るようであれば利下げ観測が後退しカナダドルの買いが強まることになる。米国金融政策の行方が不透明な中で市場は方向性のわかりやすいカナダやポンドに注目が集まりやすい。ただ、長期的なトレンドは見られないだけに短期取引で臨みたい。

カナダ円予想レンジ:96円40銭(BB上限、38.2%)~95円20銭(23.6%)

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[全般]イエレン議長利上げに慎重な姿勢示す

注目のイエレン議長議会証言での発言はどちらかといえばハト派的な色が濃いことからドルは全面安となった。
イエレン議長は経済状態の改善が続けば毎回のFOMCで利上げを検討するとの発言で、タカ派的なものと市場は判断しドル円はこの日の高値を更新。しかし、その後は雇用が更なる改善の余地があることや、インフレ率は更に低下するとした。また、少なくとも2回のFOMCで利上げができるとは思わないと発言。市場は利上げ時期が雇用や景気次第ということから、早期の期待が後退。長期債利回りは再び2%を下回りドルが全面安となった。一方、株式市場は利上げ時期の後退を好感しダウやナスダックなど三指数ともに上昇。しかし、ドル円の下落幅が他の主要通貨よりも大きかったことから円は寧ろ上昇に転じるなど、株価との連動性の低さが目立った。
イエレン議長発言は利上げに慎重なものと受け止められたものの、市場に過度な期待を持たせたくないという意図もあったと思われる。強いGDPや原油安も経済に大きなプラスとし、離職率もリーマンショック前の水準を取り戻しているなど、最終的に利上げを実施する必要性を示すものだ。次回のFOMCでは忍耐強くという文言が削除されても利上げを意味しないといっているが、それは削除して利上げ準備をするということと解釈もできる。
いずれにしても、当面はハト派的な見方からドルの上値は抑えられることになるだろう。
また、この日はギリシャの改革案をEUが承認したことで一先ずリスクが後退。しかし、ユーロ買いは続かず上値の重い展開となった。今後はECBの量的緩和への思惑が先行しそうだ。
今日も下院でイエレン議長議会証言が行われるものの特に目新しい話は出ないとみられ、市場は米国経済指標の動向に注目が集まるだろう。昨日発表された12月ケースシラーは予想を上回るものとなった。今日は1月新築住宅販売件数が発表されるが天候不順で予想を下回る可能性もある。市場は利上げ時期が後退したとの見方が強いだけに、ドル売り材料に敏感に反応しやすく注意したい。

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[米ドル円]レンジの上値確認

(米ドル円日足)


(米ドル円30分足)

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東京市場では前日下落したことで買い戻しの動きが先行。ドル円は底堅い動きがみられた。欧州市場に入ると米長期金利が上昇したことでドルが全面的に強含みで推移。イエレン議長の議会証言ではタカ派的な内容になるのではといった見方が広がった。
議長は毎回のFOMCで利上げを検討するとした最初の発言でドル円はこの日の高値となる119円84銭まで上昇。しかし、その後は少なくとも2カ月は利上げしないとの発言で利上げに慎重とみた市場はドル売りに転じた。いずれは利上げ実施するとの見方に変更はなく、ドルの下落幅は限定的とみる。しかし、120円手前で折り返したことで当面のレンジの上限を確認。次はレンジの下限を市場は試す展開とみる。119円付近はドル円にとって居心地の良いレベルであり、ここから売られたとしてもいずれ戻ってくるレベルとみることができる。下値を確認したところでは買い戻しを入れておきたい。

ドル円予想レンジ:119円20銭~118円25銭

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[ユーロポンド]ECB量的緩和とBOEの利上げ期待

(ユーロポンド日足)


(ユーロポンド時間足)

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EUはギリシャの改革案を承認。一先ずユーロのリスクは後退したものの、承認後のユーロ買いは限定的となった。既に、承認は織り込み済みであったことや、3月からスタートするECBの量的緩和に市場の注目が移り始めているとみられる。一方、欧州時間にフォーブスMPC委員が「過去最低水準の金利はどこかで終わらせる必要がある」「経済は持続的、賃金の伸びも持ち直してきた」と発言。市場は米国に続き英国の利上げ期待が高まったことでユーロポンドの売りが強まった。ECBとBOEの金融政策の違いが今後更にはっきりとして来ればユーロポンドは更なる売りが強まることになる。長期的な下落トレンドは継続しており、長めのショートポジションはキープしておきたい。

ユーロポンド予想レンジ:0.7345~0.7300

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[カナダドル円]利下げ観測後退でカナダドル上昇

(カナダドル円日足)


(カナダドル円時間足)

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イエレン議長の議会証言でドル円が急落したことを受けカナダ円は94円85銭から94円15銭まで下落した。しかし、NY市場の引けにかけてカナダ中銀BOCのポロズ総裁が「利下げは経済がどのように反応するかを見るため時間を買うこと」と発言。また、来月BOC会合での利下げの可能性を示さなかったことで追加利下げ観測が後退。カナダ円は下落前のレベル94円後半まで買い戻しが入った。更に、原油ショックに対して調整する余地があると発言したことから更に買いが進み95円25銭まで上昇。ほぼ高値圏で引けてきた。
イエレン議長発言によりドルとカナダドルとの金利差が縮小。NY株式市場も底堅い動きとなりリスクオンによる円安の動きが強まる中で短期的にもう一段の上値を試す展開が予想される。ただ、FRBの利上げは期間のずれがあってもいずれ実施することや、原油価格の下落などからカナダ中銀は依然緩和政策を継続することに変わりはない。長期の下落トレンドに変化はないものの、短期的に17日に付けた高値96円40銭付近を目指す展開とみる。

カナダ円予想レンジ:95円60銭(BB+1シグマ、50%)~94円75銭

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[全般]イエレン発言から米国金融政策の行方占う

週明け東京市場は先週末のギリシャ合意を受けドル円は堅調な地合いで始まるかと思われた。しかし、積極的に買いを入れる動きは見られず寧ろ利食い売りに押されるなど慎重な地合いで始まった。日経株価が上昇したもののドル円は利食い売りに押されるなど株価との連動性も低下している。日銀会合の議事録にも反応はないなど、市場は日銀の追加緩和期待が低下していることを裏付けるものだ。一方、米国金融政策は先週のFOMC議事録公開後にタカ派的な見方が強まったことからドルの上値も重い。
本日のNY時間には注目のイエレン議長議会証言が行われる。最近の米経済指標は冴えないものが多いものの、雇用の改善は明らかに進んでいることなどからこれまでの発言を変えることはないだろう。そうなればドルの底堅い動きが予想されるが、同時に株価の押し下げ要因ともなる。リスク回避の円買いと米長期金利の上昇によるドル買いとが綱引きとなりドル円もレンジ内での動きが予想される。
一方、ギリシャ合意に達したものの欧州市場ではユーロが軟調な地合いで始まった。ギリシャは23日提出期限の改革案が間に合わず24日にずれ込むと発表。すでに先週末にショートカバーが終了したこともあるが、積極的な買いにはつながらなかった。ギリシャ問題は単に先送りされたとの見方が強いこともそうだが、ECBの量的緩和が3月からスタートすることもユーロの上値を重くしている。
市場の注目はギリシャやウクライナから米国金融政策に戻り始めており、ドル中心相場が再び始まった。米長期金利の上昇が継続するなかでも米国株は慎重ながら高値を更新するなど、米国の利上げ準備は整いつつある。そしてドルも長期的な上昇トレンドが継続するとの見方が根強い。その流れを改めて確認することになるイエレン議長発言に市場の注目が集まる。

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[米ドル円]利食い先行で上値抑えられる

(米ドル円日足)

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(米ドル円時間足)

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週明け東京市場のドル円は先週末のギリシャ合意を受け上値を試す展開が予想されたが不発に終わった。日経平均株価は134円高と素直にリスクオンの動きが目立つ中でドル円は利食い売りなどに押され上値の重い展開となった。欧州市場では再度上値を試す動きが強まったものの、一目の抵抗線が位置する119円35銭で押し返された。このレベルは先週の高値でもありレンジの上限となっている。今日のイエレン議長議会証言で利上げへのタカ派的な発言内容となれば再度このレベルを抜いて120円の大台を試す展開とみる。ただ、イエレン議長はこれまでの発言内容を繰り返すものと思われ、119円40銭の天井は重いとみる。今回もこのレベルで跳ね返されるようであれば当面の上限となり、レンジの底値を試す展開となるだろう。

ドル円予想レンジ:119円40銭(抵抗線)~118円30銭

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[ユーロ米ドル]ショートカバー終了で再び下限トライ

(ユーロ米ドル日足)

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(ユーロ米ドル時間足)

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週明けのアジア市場でのユーロは動意の乏しい動きが続いた。先週末にギリシャとEUが支援延長に合意したことで、すでにユーロのショートカバーが入ったことも上値を重くした。また、23日までに提出予定の改革案をギリシャは24日に先延ばしすると発表。欧州市場に入ると寧ろユーロ売りが先行し、1.13ドルを割り込んだ。このレベルはユーロの合意を受ける前のレベルでもあり往って来い。結果的に1.12ミドルから1.15ドルのレンジを抜け出ることはできなかった。寧ろ、ギリシャ問題が後退したにもかかわらずレンジの上値まで届かなかったことを受け、次はレンジの下限となる1.12ミドルを試す展開が予想される。ユーロポンドなどのクロスの売りも散見されるなど、対ドル以外でも売りも目立った。市場は再び3月から始まるECBの量的緩和を意識し始めると更なる売りが強まりそうだ。

ユーロドル予想レンジ:1.1400~1.1275

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[豪ドル円]三角保ち合いの上放れ近づく

(豪ドル円日足)

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(豪ドル円時間足)

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先週末のNY市場ではギリシャ合意を受けたリスクオンからの豪ドル円が強まったが、週明けから利食い売りが先行。欧州市場が始まりユーロ売りが強まると豪ドルも同時に下落幅を拡大。ギリシャ合意を受けて上昇する前のレベルとなる92円ミドルまで押し戻されるなど往って来い。短期的なポジションはだいぶ軽くなっているとみる。
今日のイエレン議長議会証言で利上げに慎重な発言内容となれば株価が上昇しリスクオンからの豪ドル円の買いが強まるとみている。一方、タカ派的な内容となればもう一段の下押しも頭に入れておきたい。ただ、豪ドル円日足チャートを見ると下値が確実に切りあがってきていることから押し目買いのチャンスと言えそうだ。三角保ち合いの収束は93円ミドルが天井となっており、上放れにはもう少し時間がかかりそうだ。

豪ドル円予想レンジ:93円50銭~92円45銭(76.4%)

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[全般]ギリシャ問題一先ず後退、円安のノリシロ拡大

最後まで交渉が難航したギリシャとEUは土俵際ぎりぎりで何とか合意に至った。
先週末のNYの引けにかけてEUはギリシャに対し金融支援を4カ月延長することで合意し、ギリシャのユーロ圏離脱は一先ず回避した。この結果を受け週明け東京市場は株高円安で始まることになるだろう。しかし、今回の合意は問題を先送りにしただけで、23日にギリシャの提出するリストが不十分となれば今後再び混乱を招くことになる。最悪の状態は一先ず回避できたものの手放しで喜ぶ状態ではない。リスク回避による円安のノリシロは拡大したもののその値幅は限られている。
今週は24日のイエレンFRB議長の議会証言に注目が集まる。先週公開されたFOMC議事録ではハト派的な内容となりドル安が進んだ。もし、議長が雇用の改善などからハト派的な内容を修正するような発言となればゼロ金利解除時期が再び早まるとの見方からドル高が進むことになる。反対に、最近の弱い経済指標の結果から慎重な見方を示すようであればドル売りに反応。ただし、ゼロ金利解除は時期の差はあれいずれ実施するとの見方に変わりはなく、ドル売りは限定的とみる。
一方、ユーロはギリシャ懸念の後退により底堅い動きが予想され、対ドルでも買い戻しの動きが強まるとなれば、ドルの上値も限定的となる。
また、株価は日米ともに高値を更新するものの、高値警戒感も燻ることから短期的な振り落としには注意が必要だ。日銀が今の段階で追加緩和の必要性はないとの判断から新たな円安材料は乏しい。
ただし、ギリシャリスクが後退したことは大きく今週は調整の戻しを警戒しつつも円安とドル高の動きに素直について行きたい。

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[米ドル円]26日の雲のねじれに注目

(米ドル円日足)



ギリシャ問題も一先ず合意に至ったことから週明け東京市場では株価の上昇とともに円売りの動きが先行して始まるとみている。ただ、最近のドル円は株価との連動性が低くなっており、円安の動きも限定的とみている。ドル自体は先週公開されたFOMC議事録がハト派的な内容となったことから上値の重い展開となった。同時に日銀が追加緩和を見送ったことでドル円も119円前半で上値を抑えられた。
今週は米国の利上げのカギを握るイエレンFRB議長の議会証言が25日に行われ、そこでハト派的な見方を修正するのか注目される。先週ハト派的な見方で売られただけにその内容を繰り返したとしても下値は限定的とみてよい。反対に、中立な見方を示すようであればドル高に反応しやすい状況といえる。ただし、ギリシャ問題も先送り状態の中で円売り材料も乏しいことから上値も限定的となり、レンジ相場が継続。目先のレンジの上限となる120円ミドルを超えたとしても、今年1月2日に付けた高値120円75銭付近を超えることはないとみる。
今週26日は相場の転換サインを示すともいわれる一目の雲のねじれが生じる。今週前半に上値を試した後となれば下値リスクに注意したい。

今週のドル円予想レンジ:120円50銭(2月11日高値)~118円00銭

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[ユーロ米ドル]ギリシャとの合意による買いも限定的

(ユーロ米ドル日足)



先週末までずれ込んだギリシャとEUは土俵際で合意に至り、ユーロは100ポイント余り上昇して引けてきた。6カ月の延長を申請したギリシャに対しEUは4か月延長で合意。23日にギリシャが改革案の第一リストを作成し提出する。その改革案次第では今後も話し合いが難航することになるものの、一先ずユーロ圏離脱やデフォルトは回避。リスク後退によるユーロ買いが先行しやすい。ただし、問題の先送りという見方は強く積極的なユーロ買いにはつながらないことから上値も限定的とみる。ギリシャ問題が後退したことで市場の注目はドルに移り始めることになる。FOMC議事録ではハト派的な見方が強まりユーロの押し上げ要因となった。しかし、最終的に利上げ方向に変化はなくイエレン議長の証言内容次第で再びドル高に向かう。また、ECBの量的緩和実施によるユーロ売りの流れは継続しており、ユーロ安は欧州経済にとって追い風でもある。
週前半に上値をどこまで試すことができるかだが、2月3日に付けた高値でもありボリンジャーバンドの上限でもある1.15ミドルは強いレジスタンスとみる。
下値サポートもこのひと月近く1.12ドル手前で跳ね返されており、1.15ミドルから1.12ミドルのレンジ内での動きは継続するとみる。

今週のユーロドル予想レンジ:1.1540(76.4%)~1.1250

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[豪ドル円]リスクオンによる豪ドル買い

(豪ドル円日足)



ギリシャとEUとの交渉が合意に至ったことで今週はリスクオンによる円売りの動きが強まりクロス円が上昇しやすい状況となりそうだ。
先週の豪ドルは中国の旧正月の薄商いのなかでも底堅い動きを見せた。RBA議事録で追加緩和の新たなヒントが見られず買い戻しの動きが強まった。また、原油価格の底堅い動きも豪ドルの下値を支える結果となった。週後半には豪州格下げへの懸念が広がったものの、豪ドルの下落は限定された。
先週末の豪ドル円は1月28日以来の高値を超えてほぼ高値圏で引けてきたことで今週もこの流れを引継ぎ底堅い動きが予想される。
パターン的にも2月3日に長い下髭を伸ばして上昇トレンドに転換しており98円台を目指した動きとなる。トレンドの方向性と強さを示すDMIは-DIを+DIが今日にも下から上に抜けるところだ。ただ、トレンドの強さを示すADXは低下傾向にあることから上昇速度はそれ程強くはない。今週は中国勢が旧正月から戻り豪ドルの流動性も高まることから、もう一段の上値トライがあるとみる。

今週の豪ドル円予想レンジ:94円50銭(38.2%)~92円40銭

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[全般]ギリシャ問題も大詰め

東京市場ではFOMC議事録公開でゼロ金利解除の時期が後ずれするとの見方からドル売りが先行。一方、日経株価は14年9か月ぶりの高値を付けたことでリスクオンからの円売りも同時に強まりドル円の下落も限定的となった。
欧州市場ではギリシャが6か月の支援延長を申請したことでユーロが底堅い動きで始まったものの、ドイツの反対もあり再び下落。ユーログループは20日にギリシャの要請を協議することを明らかにしたことから、いよいよギリシャ問題も大詰めを迎える。それまでユーロのリスクは残ることからポジション調整の売りも散見された。
NY市場では前日と同様に1月の景気先行指標やフィラデルフィア連銀製造業景況指数などが予想を下回るなど景気への不安感が漂うものとなりドルは円に対して上値の重い展開もみられた。ただ、ギリシャ問題を抱える欧州など他の主要国に対して相対的に米国経済の力は強いことからドルは全般に底堅さを保った。また、原油価格が低下し長期金利が上昇したこともドルの下支えとなっている。
今日のユーログループの協議でギリシャへの支援延長の是非が決定する。
市場は最終的に合意に至るといった楽観論が多く、最終的にリスク回避の動きが後退し円売りユーロ買いの動きが強まるとの見方が強い。ただ、問題は先送りされるだけでユーロの上値は限定的とみる。反対に、万が一合意に至らない場合にはリスクが一気に高まり円買いユーロ売りが強まる。上昇リスクよりも下落リスクの方が圧倒的に高いとみた方がよさそうだ。
最終的に米国のゼロ金利解除に向けた動きは変わらず、紆余曲折はあってもドルの上昇トレンドに変化はない。

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[米ドル円]高値更新の日経平均から保ち合い上放れも

(米ドル円日足)


(米ドル円30分足)

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FOMC議事録は予想以上にハト派的なものとなりドル円は上値の重い展開で始まった。しかし、日経株価が約15年ぶりの高値を更新したことでリスクオンからの円売りが強まり下げ止まった。欧州市場に入ると米長期金利や日経先物が上昇したことでドル円は上昇。議事録公開後の下落に対して窓を埋める動きが強まった。しかし、NY時間に発表された米経済指標が前日に続きさえない結果となったことからNYダウが下落。ドル円も上値を抑えられた。
結局前日の高値を越えられずにレンジ相場の様相を呈してきた。日足チャートでは三角保ち合いが収束してきておりそろそろどちらかに放れる頃だ。ギリシャとユーログループが合意に至れば円売り材料となるが、新たな円安材料がないということから上値は限定的とみる。レンジ相場に入っていることから、天井を付けた後は再度下値を試す展開とみる。

ドル円予想レンジ:119円30銭~ 118円30銭(雲の上限)

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[ユーロ米ドル]ギリシャの支援延長の期限迫る

(ユーロ米ドル日足)



ギリシャは欧州時間にユーログループに対し支援延長の申請を提出。しかし、ドイツは依然としてギリシャが緊縮策の条件をのまない限り受け入れない姿勢を示した。本日のユーログループ会議で最終的な結論を出すことになる。もし、合意ができない場合には物理的に今月末の延長ができなくなる。市場は最終的に何らかの着地点を見つけて決着がつくとの見方が強い。ただ、リスクは依然として燻ぶることから昨日はポジション調整によるユーロ売りが強まった。
昨日は初めてECB議事録要旨が公開され、量的緩和は多くのメンバーが賛成に回ったことが示された。しかし、市場への影響はわずかとなり、今はギリシャ問題に市場の関心が集まっていることが分かる。
もし、合意に至ったとしても問題は先送りされるだけで積極的なユーロ買いにはつながらないとみる。三角保ち合いがどちらに放れたとしてもその値幅は限定的とみる。

ユーロドル予想レンジ:1.1530(2月3日高値)~1.1280

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[豪ドル円]格付け引き下げリスクも限定的

(豪ドル円時間足)



FOMC議事録発表後は上下に乱高下するなど荒っぽい値動きが目立つ。中国が旧正月のため休場となっていることから流動性が低下していることが要因と思われる。
東京時間に豪ドルはいきなり下落。WSJ紙が「米格付け会社S&Pが豪予算に伴って豪州の格付け引き下げのリスクがあると指摘した」と報道したことで92円95銭から92円40銭まで下落。その後も下落は続き欧州時間に92円17銭まで売り込まれた。
しかし、その後NY市場にかけて日経平均先物が上昇したこともあり買い戻しが優勢となりほぼ往って来いとなった。
今日中にギリシャへの支援が合意される可能性が高いことから、リスクオンによる円安が豪ドル円を押し上げるとみる。ただ、投機筋を中心とした動きが目立つだけにどちらにしても最後は往って来いとなりやすい。
大きくどちらかに跳ねた後には逆張りで入るほうがリスクは低い。

豪ドル円予想レンジ:93円00銭~92円20銭 (61.8%)

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[全般]不明瞭な日米金融政策

昨日は日銀政策会合とFOMC議事録が公開されたが、目先明確な方向性が見えてこないことからドル安と円高が進んだ。
日銀はこの日政策金利据え置きを決定。一部で追加緩和期待が燻っていたことから発表後ドル円の売りが強まった。その後行われた黒田総裁の記者会見では前回の追加緩和についてマイナス効果があるとは思えないと発言。日銀内部での緩和政策に対する否定的な見方が浮上しているとの報道を否定した格好だ。また、必要であれば躊躇なく追加緩和を実施するとの姿勢を示したことでドル円の買い戻しが入った。2%物価目標も強気の見方を示すなど、市場の見方とのギャップもみられた。
NY市場では米国1月住宅着工件数、許可件数、卸売物価、そして鉱工業生産がそれぞれ予想を下回るなど景気減速への懸念を示すものとなった。しかし、その後発表のFOMC議事要旨を控え反応は限定的となった。そのFOMC議事要旨ではハト派的な内容となったことでドル売りが強まった。注目されたドル高に対し輸出の足かせとなるとの予想が示されていた。また、利上げに対しても海外のリスクを背景に慎重な見方が見られるなど利上げ時期が後退するとの見方からドル売りが強まった。
長期的な視野でみれば日銀は依然として緩和姿勢を崩していない。また、FRBのゼロ金利解除時期も6月になるか9月になるかといった時期の違いだけで利上げを実施することには変わりはない。ただ、目先的には市場の期待を後退させるものとなりドル高と円安の流れを一時的には抑えることになりそうだ。
また、ギリシャ問題もいよいよ大詰めに入ってきたことで目先はユーロを中心とした相場展開が予想される。最終的に折り合いをつけてくるとみられるが天気的に荒っぽい値動きになりやすく注意したい。

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[米ドル円]日米金利差一時的に縮小

(米ドル円日足)


(米ドル円30分足)

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この日は日銀会合とFOMC議事要旨の発表があり日米金融政策の行方を占ううえで注目されたが、最終的にドル円の売りが進んだ。
昼過ぎに日銀は追加緩和を見送ることを発表しドル円は119円35銭付近から118円台後半に下落。その後に行われた黒田総裁記者会見でドル円は買い戻され往って来いとなった。先週日銀が追加緩和に対し否定的な見方が浮上しているとの報道でドル円の売りを招いたが、黒田総裁は否定。昨年末に実施した追加緩和についてマイナス効果がないと言及。また、今後も必要なら躊躇なく追加緩和を実施するとしたことで119円台にドル円は押し戻された。ただ、未明に発表された米FOMC議事要旨ではドル高が指摘されていたことや、多くのメンバーが「ゼロ金利がより長引く」との判断に傾いていることが明らかとなりドル売りが強まった。これを受けドルは全面安となりドル円も118円ミドルまで下落した。
基本的な日米金融政策は変わらないものの、短期的には早期な利上期待が後退したことでドル売りが出やすくなっている。また、日銀が今回追加緩和を見送ったことで目先追加緩和の可能性は低いことから金利差縮小によるドル円の上値は抑えられる。しかし、積極的な売りにはつながらずレンジ内でのもみ合いが継続するとみる。

ドル円予想レンジ:119円10銭(61.8%)~ 118円20銭(基準線)

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[ユーロ米ドル]三角保ち合い収束から上放れ

(ユーロ米ドル日足)



ギリシャは19日に緊縮策に条件を付けて6か月の支援延長を申請することを明らかにした。それに対し、ドイツのショイブレ財務相は反対の姿勢を示しているだけに予断を許さない状況が続いている。20日までにこの話し合いの決着がつかないとユーロの下落幅が拡大するリスクが高まる。ただ、市場は最終的に折り合いをつけてくるとの見方が強く、下値は今のところ限定的とみる。
アジアから欧州市場にかけてユーロは軟調な地合いが続いたがFOMC議事要旨発表で一転。FOMC議事要旨は予想よりもハト派的な内容となったことでドル売りが進みユーロは1.1335から欧州での高値となる1.1410まで一気に上昇。ギリシャ問題を背景に売られていたショートカバーを誘発した。目先のショートが切らされたことでギリシャリスクが高まれば再び売りが入りやすい状況となっている。ただ、もしギリシャへの支援延長が決まれば一時的なユーロ買いが強まる。
今日は初のECB議事録要旨が公開される。更なる追加緩和の可能性が示唆されるか注目されるが、既に利下げを実施した後だけに市場の反応は限定的とみる。
三角保ち合いが収束してきたことで上に放れる確率の方が高いとみる。

ユーロドル予想レンジ:1.1530(2月3日高値)~1.1330

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[豪ドル円]中国旧正月休みで流動性低下

(豪ドル円日足)

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日銀会合やFOMC議事要旨発表を控え豪ドル円は短期的なロングの手仕舞いも入り上値の重い展開となった。そのFOMC議事内容はハト派的なものとなり豪ドルは対ドルで上昇。同時にドル円が下落したことで豪ドル円は公開後綱引き状態となっている。
豪ドル円の底は徐々に切りあがってきており、底値固めのもみ合いはもうしばらく続くとみる。ただ、中国が18日から24日にかけて旧正月の休場となり、市場参加者が少なく流動性が低下する恐れがある。その中で豪ドルはちょっとした材料で荒い値動きになりやすい。原油価格が上昇に転じており石炭価格も上昇するなど、売り材料には出尽くし観があり押し目は拾っておきたい。

豪ドル円予想レンジ:93円40銭(BB中心線)~92円30銭

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[全般]日米金融政策の行方を改めて検証

ギリシャとEUとの合意が見られず円高が強まるかと思われたが、昨日は一転して円安の流れが加速するなどリスクオンの動きが強まった。
東京市場では日経平均株価が下落して始まりドル円も上値の重い展開で始まった。しかし、その後甘利経済再生相や麻生財務相の円安容認発言が伝わり円高に歯止めがかかった。また、上海総合指数が上昇するなどリスクオフからリスクオンに変わるなど方向感の定まらない動きとなった。
欧州市場が始まったところでギリシャ財務相がEUは良い結果に向けて協議を続けるとの報道でユーロが上昇。リスク後退により日経先物が上昇したことで円売りの動きが強まった。
連休明けのNY市場は株価や原油価格など不安定な動きで始まったものの、最終的に原油高、株高、そして長期金利が上昇するなどリスクオンの動きが強まると同時に、米金利引き上げへの思惑が強まった。ギリシャが18日にも6カ月延長を申請するとの報道が背景にあった。いまだ条件については交渉中ということで、依然として交渉決裂の可能性が残るものの、市場はギリシャ問題に対し楽観的なムードが漂う。
今後の注目点は日米の金融政策の行方に集まりそうだ。
今日は日銀会合後の黒田総裁発言に市場の注目が集まる。先週日銀内で追加緩和が寧ろ経済に逆効果になるとの見方が浮上しているとの報道に対し黒田総裁が否定するようであれば円安に反応。その反対は考えにくい。
それに対して明日の未明にはFOMC議事録が公開される。
昨日発表されたNY連銀製造業景気指数や住宅市場指数が予想を下回るなどドル高の影響が出始めている。これに対しFRBもドル高に関する話し合いがされているようであればドル安に反応。
日米の金融政策を改めて見極める重要な日となるだけに、それまではポジションを一方向に偏らないようにしたい。

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[米ドル円]円安容認発言と黒田総裁記者会見

(米ドル円日足)

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(米ドル円時間足)

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ギリシャ問題によるリスクオフの動きから日経平均株価が下落したことでドル円も118円前半まで下落。円高が進むかと思われたところで甘利経済再生相や麻生財務相が円安を容認するような発言が相次ぎドル円は下げ止まった。その後欧米市場でギリシャが支援を6か月延長の申請を行うとの報道でリスクオンによる円売りが強まった。また3月のFOMCでは辛抱強くとの文言が削除されるとの思惑から長期金利が上昇したことでドル高が進んだ。今日は日銀会合後の黒田総裁の発言で追加緩和継続かどうかに市場の注目が集まる。期待インフレ維持を主張する黒田総裁だけに、緩和継続の姿勢を維持する可能性は高いとみる。もし、特にその問題に触れないようであれば市場は日銀内で追加緩和に対し否定的な意見があるとみて円を買い戻す動きが強まるだろう。ただ、明日の未明にはFOMC議事録が公開されることから、最終的にポジションを一方向に傾けにくい。
もし、議事録内でドル高に対する懸念が示されているようであればドル売りに反応。反対に、雇用改善などを背景に利上げに前向きな姿勢が示されるようであればドル上昇に反応する。今日は日米金融政策の行方を占う重要な日になる一方、ギリシャ問題も山場を迎えており、突発的な動きに注意が必要だ。

ドル円予想レンジ:119円60銭~ 118円60銭

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