[全般]イベントリスク後退で円安地合い強まる
1月米雇用統計は非農業部門雇用者数が25.7万人と予想の23万人を上回った。また、12月は25.2万人から32.9万人、11月も35.3万人から43.2万人と大きく上方修正され、3か月平均33.6万人となった。また、先月落ち込んだ平均受給額も0.5%上昇。失業率が5.7%と予想の5.6%を上回ったものの、景気や企業業績の力強さにより求職者が増加したためと受け止められた。予想以上の労働市場の改善の結果FRBのゼロ金利解除時期が早まるとの見方からドルが上昇。一方、株価は反対に売りが強まったものの、小幅にとどまった。今月のビッグイベントは予想以上の米国景気の力強さを示すものとなり市場には楽観的なムードが広がった。世界的な緩和競争の最中に米国との金融政策の違いが更に意識されることからドル高基調が明確となった。
一方、今週はG20が開催され各国の利下げと通貨安競争に対し警鐘が鳴らされる可能性があり、ドル独歩高に対しても懸念が示されるようであれば一時的にドル売りが強まりかねない。また、11日にはギリシャとの交渉は依然として難航する中で臨時のユーロ圏財務相会合が開かれる。ギリシャとの交渉が難航すればリスクオフによる円高が進む可能性が高い。
今週の最も注目されるテーマの一つが原油価格だ。
先週末の原油価格は再び反発して引けてきた。1月のリグ稼働率が大幅減少したことや、米雇用統計の結果により強気の景気見通しが広がったことが反発の要因となった。アップダウンの激しい動きが先週続いたものの、一先ず40ドル前半の底値を確認したとみる。
ただ、原油価格の低下が世界的なデフレ懸念を高め緩和競争を引き起こしただけに、価格上昇は今後緩和打ち止め観測が高まりかねない。
原油の上昇は米国株価上昇につながることから円安要因にもなる。特に資源国通貨に対しては円安の動きが先週末から高まっているだけに、今週は豪ドルなどの対円での動向に注目が集まりそうだ。
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[米ドル円]レンジの上限を上抜け


米雇用統計の結果を受けドル円はこれまで半月余り続いたレンジの上限を上抜けした。
米国労働市場の力強さが示されたことでFRBが年央に利上げを実施するとの観測が改めて高まった。これで緩和政策を進める国との金融政策の違いによるドル高進行の流れが再び意識されることになる。ただ、利上げ観測によるNY株価が今後更に不安定な動きになりやすく、リスクオフによる円高の動きには注意が必要だ。
レンジの上限となる118円ミドルを上抜けしたものの一目の雲の上限である119円30銭手前で上値を抑えられた。また、このレベルは下降トレンドラインが位置することもあり利食い売りが出やすい。ドル高の流れは見えてきたものの、日銀が今の段階では追加緩和の必要性がないとの判断が示されたことから相対的に円も買われやすい。
今週は上値が確認されたところで新たなレンジ相場を探る展開が予想される。
今週のドル円予想レンジ: 120円00銭~118円00銭(61.8%)
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[ユーロ米ドル]ドル買い圧力とギリシャ問題


先週はECBがギリシャ国債の担保に関する特別措置を解除したことでギリシャが資金繰りに陥るとの懸念からユーロは下落。しかし、その後ギリシャに対する緊急流動支援を承認したことで再び買い戻された。ところが、週末発表された米雇用統計の結果を受けドル全面安となるなかでユーロは再び先週の安値レベルまで押し戻されるなどジェットコースター相場を展開。チャート的にはダブルトップを形成したようにも見えるがレンジをみると底値で下げ止まったことになる。
今週は11日にユーロ圏財務相臨時会合が開かれるが、そこではギリシャのユーロ離脱や財政破たんに陥らないような上限などが話し合われるだろう。そうなれば一旦はユーロの買い戻しの動きが強まるとみる。1.12ミドルの底堅さを確認できれば先週末のドル高の動きは一巡したとみて買いを入れてみたい。ただし、あくまでこれまでの下落の調整の域を脱するものではなく上値も限定的とみる。
今週のユーロドル予想レンジ:1.1660(38.2%)~1.1230(23.6%)
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[豪ドル米ドル/豪ドル円]原油上昇と中国景気回復期待で豪ドル底固め


先週は豪州中銀のRBAが政策金利を0.25%引き下げ決定したことを受け豪ドルは急落。一部で利下げの噂もがあったものの原油の反発などから据え置きとの見方が直前に増えていた。しかし、その後発表された中国PMIが予想を上回ったことや人民銀行が景気刺激のための預金準備率を引き下げたことを好感。結果的に豪ドルの底打ち感が出始めて反発に転じた。週末には米雇用統計が予想を上回る結果となりドルが全面高となったことで豪ドルは押し戻されて終了。ただ、対円などでみると寧ろ押し上げられており豪ドルの底値は堅いとみる。
一度押し戻された原油価格も週末には米国経済の回復を背景に上昇に転じており、資源国通貨としての豪ドルにとっては追い風となる。
今週は中国のCPIやPPI,豪州の雇用統計といった豪ドルにとっては重要な指標発表が相次ぐ。特に豪州の雇用が通貨安や原油安によって予想を上回る改善を示すとの見方もある。
日足ローソク足をみると長いした髭を伸ばして底固めに入っている。
原油価格の底打ちが本物ならば豪ドルの中期的な買いが入りだす可能性が高い。
今週の豪ドルドル予想レンジ:0.8000(61.8%)~0.7720
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注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
取引にあたっては、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断により取引を行っていただきますようお願いいたします。
商号 | : | ヒロセ通商株式会社 |
業務内容 | : | 第一種金融商品取引業 |
登録番号 | : | 近畿財務局長(金商)第41号 |
加入協会等 | : | 一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562) |
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