ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2015-02

[全般]米株高金利高原油高で好循環相場

先週前半はウクライナ情勢やギリシャ支援に対する不透明感の高まりから慎重な動きが続いた。しかし、後半にかけてはEU財務相会合で合意に向けた前向きな動きやウクライナでの停戦合意などからリスク回避の動きが後退。ドル円は一時120円台を回復し、ユーロも底堅い動きとなった。また、NYダウは1万8千ドル台、日経平均株価も1万8千円に乗せてくるなど市場には楽観ムードが漂った。しかし、ドル円は日銀の追加緩和期待の後退の報道で押し戻され、ユーロもウクライナ情勢の悪化やギリシャとの合意も先延ばしとなったことで円の買戻しが入るなど不安定な動きが続いている。ただ、その中で米国長期金利は2%台に乗せてくるなど、FRBのゼロ金利解除に向けた動きに対し金利は素直に反応し始めている。また、原油価格も再び上昇に転じ、株価も全般に底堅さが目立ち始めるなど正常な相場に戻り始めているとみることができる。
今週は16日にユーロ圏財務相会合が開かれるが、ギリシャと最終的に何らかの合意に至ると思われる。先週は既に今月末に期限を数か月つなぎ融資で延長するとの交渉が進んでいる。問題先送りとはいえ、一時的にユーロが買われ市場には安心感からの円売りの動きが強まるとみる。
また、今週は日銀会合が開かれる。先週ドル円の下落のきっかけとなった日銀内での追加緩和反対の動きがどの程度なのかを知るうえで円の動きが大きく左右されるだけに注目度は高い。追加緩和に対するデメリットはこれまでも何度か言われていることでもある。黒田総裁記者会見ではこれまでの日銀政策スタンスを変えることはないだろう。先週はたまたま120円台に乗せた後だけに、過剰反応したとみている。
また、今週末にはFOMC議事録が公開される。
今回の声明文には相当な期間という文言が削除され、金融正常化に向けた「忍耐強く」という文言を残したことでややタカ派的な内容となった。また、ドル高による影響も触れられていなかったが、影響を及ぼすとの意見があったか注目される。ただ、米政府はドル高容認姿勢を継続しており、もし影響を及ぼすとの見方があったとしても一時的なドル売りにとどまるとみる。
株価は底堅い動きとなり、米長期金利は2%台に乗せるなど利上げへの道を粛々と歩き始めている。また、原油価格も底打ちから上昇に転じているなど市場は徐々に正常な状態に戻り始める兆しが見える。
ギリシャ問題は長期戦であり一時的にリスクが後退したとしても今後も警戒が必要だ。ただ、一先ずリスクは後退するとなればドル高の動きが再び強まるとみる。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]調整売りが終了すれば再び上値トライ

(米ドル円日足)

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(米ドル円時間足)

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先週の米雇用統計発表で米国ゼロ金利解除に向け円との金利差拡大によるドル円の買いが継続。一時1月初め以来の高値120円48銭まで上昇。しかし、今年高値の120円74銭には届かず利食い売りも散見。その後日銀内で追加緩和が日本経済にとって逆効果といった見方が浮上したとの報道で一気に売りが加速。118円40銭付近まで下落。このレベルは雇用統計発表後の戻り安値であり、フィボナッチ61.8%戻しでもあることから買いが並んだ。月曜日は米国が休場となるなか、先週末の終値が一目の雲の中で引けたことで上値の重い展開が続くとみる。ただ、16日のユーロ圏財務相会合でギリシャとの交渉が合意に至ればリスクオンからの円売りに反応。また、18日の日銀会合後の黒田総裁記者会見で緩和政策継続が示されるようであればドル円は再び120円台を試す展開とみる。トレンドの強さを示すDMIも+DIが-DIを上回り、強さを表すADXも依然として上向きが継続。勢いがつけば昨年の高値である121円85銭を試す展開も視野に入る。

今週のドル円予想レンジ:120円75銭(今年高値)〜118円00銭(76.4%)

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[ユーロ米ドル]ギリシャとの合意でユーロ買いか

(ユーロ米ドル日足)

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先週は臨時のユーロ圏財務相会議で一時ギリシャと合意に至ったとの報道が流れユーロは1.1350のレジスタンスを上抜け1.1443ドルまで上昇。最終的な合意に至らなかったことで上値を抑えられたが、合意への期待は依然として燻ぶる。
今も今月末に期限を数か月つなぎ融資で延長するとの交渉が進んでいることから、16日のユーロ圏財務相会議では何らかの落とし場所を示してくるとみられる。そうなれば、ユーロはもう一段上値を試す展開となるだろう。最初のレジスタンス2月9日に付けた高値1.1534を抜けて38.2%戻しとなる1.1660付近まで上昇余地はある。ただ、ギリシャ問題は単に先送りされるものであり、依然として下落基調に変わりはない。
反対に、もし今回の会議でも合意に至らなかったとしても、今後もぎりぎりの交渉が続くとの見方は根強く下値も限定的とみる。

今週のユーロドル予想レンジ:1.1660(38.2%)~1.1270(先週安値)

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[豪ドル円]原油高や株価上昇で底堅さ継続

(豪ドル円日足)

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(豪ドル円時間足)

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先週発表された豪州1月雇用統計では雇用者数が予想以上のマイナスとなり、失業率も6.4%と予想の6.2%を上回る12年半ぶりの高水準となった。しかし、豪ドルの下落は一時的で再び対ドルで上昇。また、RBAスティーブンス総裁が豪ドルの下落は貿易にプラスになると発言したものの下げ幅は限られるなど、豪ドルの底堅さが目立った。
一方、ドル円は日銀の緩和政策に関するニュースから下落したことで豪ドル円も93円から91円前半まで押し戻された。
今週は17日にRBA議事録が公開され、追加利下げの可能性が低下すれば豪ドル買いが強まるだろう。また、日銀会合でも緩和政策を今後も継続することが確認されれば円安が再び強まる。株価もNY市場を中心に底堅さがみられることから、今週はリスクオンによる円売りと豪ドル買いが強まるとみている。
日足を見ると2月3日に長い下ひげを伸ばしたことで底打ちサインが出た。また、2月12日にも同様に長い下ひげを伸ばしたことでパターン分析からみても底堅さが感じられる。

今週の豪ドル円予想レンジ:93円40銭(日足50%)~91円20銭(50%、先週安値)

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業務内容 : 第一種金融商品取引業
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