ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2015-03

[全般]米雇用統計で一時的なドル高調整も

先週は米国金融政策の行方に市場の注目が集まり、ハト派的からタカ派的な見方が交錯したもののドルはしっかりとした動きで引けてきた。
イエレン議長発言はややハト派的なものであったものの、複数の連銀総裁が利上げに対し前向きな発言をした。また。週末発表の米10-12月期GDP改定値も2.2%と予想の2.0%を上回るなど米経済の底堅さを示すものとなった。フィッシャーFRB副議長も利上げ時期は6月か9月の可能性が高いことを言及するなど、利上げへの準備は着々と進んでいることを示す。
今週はその利上げ時期の予想を明確にする要素として最も注目される米雇用統計が発表される。
イエレン議長は雇用や景気次第と話していることから、GDPが予想を上回り雇用も好調な結果となれば市場は再び利上げ期待が高まる。前月の雇用統計が余りにも良い数字であっただけに今回はその反動も出やすく、一時的にポジション調整によるドル売りには注意したい。ただ、FRBの利上げの流れに変化はなく最終的に押し目を拾う動きになる。
今週はECBやBOEだけではなくBOCやRBAといった資源国の金融政策会合が開かれる。BOEを除き、主な中銀は追加緩和競争に突入したものの少なくともその効果を見守るため今回は利下げを見送るところが多くなりそうだ。そうなれば、一時的にドルの上値を抑えることになる。
3月は本邦機関投資家などが年度末となり外債売りなど円転玉が出やすい月でもありドル円の上値を抑える。一方でGPIFなど公的年金資金やM&A絡みの円売りも下値で待ち構えていると思われる。クロス円は全般に底堅い動きが予想されるものの、ドル円は暫く膠着状態が継続することになるだろう。
長期的な視野でみるとドル円やクロス円の一時的な下押しがあれば丁寧に拾っていきたい。





※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]アセンディングトライアングルの上放れ

(米ドル円時間足)


(米ドル円日足)


先週はイエレン議長証言のハト派的な内容を受けドル売りが強まる場面も見られた。しかし、複数のFRBメンバーは利上げに対し前向きな発言やGDPなど好調な米経済指標などからタカ派的な見方が再び強まった。その見方を更に決定つけるものが今週発表の米雇用統計だ。前月は予想以上の好結果となったことから今回も期待が高まる。特に議長が注目する賃金の伸びなどが予想以上に改善されているようであれば素直にドル買いに反応するだろう。ただ、今後2回は利上げに踏み切らないと言及したことでドルの上値も限定的となりそうだ。
テクニカル分析から見ると上昇過程にみられる三角保ち合い、いわゆるアセンディングトライアングルが3月中に収束してくる。教科書的にみると上に放れることになるが、それまでは寧ろ値幅は更に縮小することになる。保ち合いの上限120円ミドルを上抜くには時間がもう少しかかりそうだ。


今週のドル円予想レンジ:120円50銭~118円20銭





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[ユーロ米ドル]ECB理事会で具体的な政策示唆

(ユーロ米ドル週足)


(ユーロ米ドル時間足)


先週はギリシャへの支援が合意されたことでユーロ買いが進むかと思われたが寧ろ売りが強まった。米国GDPや耐久財など好調な経済指標を受け利上げ時期が早まるとの見方が広がりドルが上昇したこともユーロの上値を抑えた。また、BOEの利上げも意識されたことでユーロポンドなどの売りもユーロの下押し要因となった。
今週はBOE政策会合とECB理事会が開かれるが、その内容に市場の注目が集まる。BOEは先週フォーブスMPC委員が過去最低水準の金利はどこかで終わらせる必要があると発言しているだけに、再び利上げ観測が高まる可能性が高い。一方、ECB理事会では先月量的緩和実施を決定した具体的なスキームなどその詳細が踏み込んだものになれば更なるユーロ売りを促すことになる。先週はブラードセントルイス連銀総裁が「ECB量的緩和はユーロを下落する可能性」「ドルの価値が上がっても米経済への影響はわずか」と発言。欧州景気が回復するにはユーロ安が有効であり、それを容認するといった内容にも読み取れる。
週足ボリンジャーバンドの下限となる1.1ドルを試す展開が予想される。


今週のユーロドル予想レンジ:1.1280(50%)~1.1000(週足BB下限)





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[豪ドル米ドル]RBA会合と米雇用統計

(豪ドル米ドル日足)


(豪ドル米ドル時間足)


先週末中国が昨年11月ぶりの追加利下げを決定。基準金利を5.6%から5.35%に引き下げた。豪ドルにとってはプラス材料となり、週明けシドニー市場では買い先行で始まると思われる。今週はRBA豪州中銀の政策会合の他にも豪州経常収支やGDPといった重要な指標発表を控える。特にRBA会合では追加緩和を示唆する内容となるかに市場の注目が集まる。最近の住宅価格上昇などもあり、これ以上の追加緩和は難しいとの見方もあり、そうなれば豪ドル買いが更に強まる可能性が高い。
一方、今週末には米国雇用統計発表を控える。雇用者数は前月よりも減少するとみられるが、それ以上に賃金上昇に注目が集まる。ドル高が進むようであれば豪ドルの上値が抑えられることになるが、全般に豪ドルは底値が切りあがる上昇チャネルに入っている。
一方、FRBの利上げへの道筋はでき始めていることからドル高は継続。
一目の雲は下降が続いており、雲の下限に近付いたところでチャネル上昇が終了すれば再び下値リスクが高まるとみている。


今週の豪ドルドル予想レンジ:0.7960(50%)~0.7740(61.8%)





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