ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2015-03

[全般]米雇用統計で米利上げ観測改めて高まる

先週はECB理事会でユーロ安ドル高の動きが強まる中で、週末発表された米雇用統計は予想を大きく上回る好結果となった。これを受け、市場には改めてFRBによる早期利上げへの期待が高まり始めた。
先週末に発表された米2月雇用統計は雇用者数が29.5万人と予想された24万人を大きく上回った。失業率も前月の5.7%から5.5%へ0.2ポイントも低下する。賃金上昇率は0.1%と前月の0.2%からやや低下したものの米国が完全雇用に近付きつつあることが示された。先日の議会証言でイエレン議長は利上げ時期について雇用や景気次第と話しており、今回の雇用統計の結果は利上げに踏み切る重要な要素となるものだ。市場はECBがマイナス金利も含めた量的緩和実施を言及したことなどからユーロ安ドル高の流れが再び始まるとの見方が強まっていた。雇用統計が大きく改善されたことを受け、米長期金利の上昇幅を拡大。ドル高トレンドに乗り遅れまいとしたドル買いの動きが始まるとみる。
従って、今週は先頭を切ったユーロが先行する格好でドル高が進むことになりそうだ。ただ、3月は本邦機関投資家の決算月でもあり、外債のポジション調整的な売りが入りやすい。また、企業のリパトリも見られそうだ。一方で、GPIFやM&A絡みの外貨買いなど複雑な動きがみられ、一方向の動きにはなりにくい。また、金利上昇により株式市場はリスクオフの動きが強まり円高の流れも強まる。ただ、株式市場は基本的に堅調な地合いに変わりはなく、時間が経てば再び強含むことになりそうだ。
来週は米国金融政策の行方を占ううえで重要なFOMCが開催されることから、その前にあまり織り込むような動きが進み過ぎると要人発言などで足元が掬われる可能性もあり注意が必要だ。
ただ、ドル高の大きな流れが再びでき始めていることから、ドルが下落したところでは丁寧に買いを入れておきたい。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]昨年の高値121円85銭を意識

(米ドル円日足)


(米ドル円時間足)

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先週末発表の米雇用統計は雇用者数が予想を大きく上回り、同時に失業率も前月から0.2ポイント低下するなど好調な米雇用状況が確認された。ちょうどECBの量的緩和が開始されユーロが対ドルで下落が始まっていたこともありドルは全面高の様相を呈した。欧州の金利低下に伴い頭を抑えられた米長期金利はFRBの利上げ観測が強まり再び上昇。10年債利回りは2.4%と前日の2.1%から0.3%上昇。ドル円は今年の高値120円74銭を超えて121円28銭まで買われた。
一方で、NY株式は3指数ともに大幅下落となったことでリスクオフからの円高の動きが強まり120円60銭付近まで押し戻されて引けてきた。
株価下落による円高と米長期金利上昇によるドル高が綱引きとなり、ドル円の上昇も抑えられ気味となる。また、国内でも生損保など機関投資家の決算期で外債売りが出やすいなかで、公的年金やM&Aなどの外債買いも下値をサポートしてくるなど複雑な動きが続く。
テクニカル的にみると日足のボリンジャーバンドの上限を突き抜けたことでバンドウォーク(上昇トレンドのサイン)に入った可能性が高い。
今後米国の利上げ期待が再び強まる中でドル高の勢いが円高の流れを上回るとみて、下げたところでは買いを入れておきたい。

今週のドル円予想レンジ:121円85銭(昨年高値)~119円70銭(61.8%)

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[ユーロ米ドル]1.0のパリティーまでは強いサポート見られず

(ユーロ米ドル月足)


(ユーロ米ドル日足)

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先週ECBがマイナス金利も含めた量的緩和を9日から実施することを決定したことを受けユーロは対ドルで1.1ドルのサポートを超えて1.09前半に下落した。更に、週末に発表された米雇用統計が予想を大きく上回ったことでドルが全面高。ユーロは対ドルで更に下落が加速し1.08前半まで押し下げられ、そのまま安値圏で引けてきた。米国FRBの利上げのタイミングが早まるとの見方が再び浮上する中で、ECBは積極的な追加緩和を市場に示した。欧米金融政策は全く反対の方向に押し進むことが改めて示されたことでユーロの対ドルでの下落第2幕が始まったとみる。日足ローソク足では酒田5法の一つ三兵で下落の始まりを表す黒三兵(三羽烏)が現れている。また、ボリンジャーバンドの下限でバンドウォークが始まったことで下降トレンドのスタートとも読み取れる。急速に中心線から離れたことで一旦は巻き戻しの動きが入りやすいものの、戻しは売っておきたい。
下値目途としては過去のユーロの高安の76.4%戻しが1.0のパリティー付近となり、最終的にこのレベルを目指す展開が予想される。その前のサポートとしては2003年9月の安値1.07ミドルが意識される。

今週のユーロドル予想レンジ:1.0930~1.0760(2003年9月安値)

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[豪ドル円]保ち合い継続で下放れに注意

(豪ドル円日足)


(豪ドル円時間足)

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先週は利下げ期待が高まり始めていたRBA会合で現在の政策金利2.25%を据え置くことを決定。これを受け豪ドル円はショートカバーも入り93円から94円手前まで上昇。RBA声明では当面安定した金利を維持するとしたが、今後追加緩和の可能性を残したことで上値も限定的となった。先週発表の経常収支や住宅許可件数は予想を上回るもので、特に住宅関連ではインフレ懸念もみられた。
また、中国の利下げ実施や成長見通しの下方修正などもあり豪ドルは動きにくい状況となり三角保ち合いが続いた。
今週は中国のCPIや小売売上、鉱工業生産といった重要指標が発表される。特に春節の休み中の小売売上は好調な消費が期待できるものの、生産が止まった鉱工業生産などは予想を下回る懸念もある。いずれにしても、三角保ち合いが収束に向かっている中でドル高と円安のどちらが強まるかで勝負が決まりそうだ。
保ち合いの直近の安値となる92円70銭付近を下回るようであれば91円70銭付近が次のサポートになる。反対に雇用統計後の高値94円台に再び乗せてくるようであれば当面の底打ち感が強まり、いずれは98円台を目指す展開とみる。

今週の豪ドル円予想レンジ:94円50銭(38.2%)~92円70銭(時間足直近安値)

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業務内容 : 第一種金融商品取引業
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