ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2015-03

[全般]地政学的リスクと期末要因で方向感掴めず

東京市場では前日のNY株式市場の大幅下落を引き継ぎ日経平均株価も下落して始まりドル円は上値の重い展開で始まった。本邦勢のレパトリエーションの円買いもドル円の上値を抑えた。
欧州市場にかけ、サウジアラビアがイエメンに軍事介入を始めたとの報道で地政学的リスクの高まりから円買いが進んだ。また、原油価格が上昇に転じたことでドル売りの動きが強まりドル円は118円前半まで値を下げた。
しかし、その後は米長期金利の上昇や日経平均先物の下げ幅が縮小したことなどからドルが上昇し円が売られるなど、不安定な動きが続いた。
NY市場では新規失業保険申請件数が予想を下回ったことで雇用の改善が改めて確認されたことから安心感が広がった。また、この日実施された7年物国債入札が2年債5年債に引き続き低調に終わったことで長期金利が2%台に上昇。ドルの買い戻しを促した。
更に、四半期末を控えたドル買いも断続的に入ったことからドルは主要通貨すべてに対し急速に値を戻した。
結果的にドルは安値を試した後はほぼ元のレベルへと押し上げられたが、円は依然として地政学的リスクの燻りから安全資産としての買いが強まっている。
ただ、地政学的リスクによるものは時間の経過とともにいずれ緊張感が解かれることが多く、今回も元の状況に戻るまでにはそれ程時間がかからないだろう。
全般に期末や四半期末の要因など特殊な需給が入り方向感が掴みにくい状況はそろそろ終盤に差し掛かっている。

ここにきてFRB連銀総裁の講演などが多く聞かれ、全般に利上げに前向きな意見が増えている。
今日のNY時間にはイエレン議長の講演が控え、ドル高に対するコメントには注意が必要だ。もし、ドル高による米経済への影響が改めて示されるようであれば、ドルは一時的に下振れのリスクが高まる。
為替相場はドル主導という状況は変わらず、今日もNY株式市場や債券の動向で一喜一憂するとみられ、一方向にポジションを片寄せるのは危険だ。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー

[米ドル円]リスク回避の円買いも一時的

(米ドル円日足)

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(米ドル円時間足)

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東京市場では日経平均株価の下落にドル円もつられて下落。これまで株価との連動性が低下していたものが久しぶりに反応した。国内企業の期末に向けたドル売りや海外勢の投機的なドル売りも加わり上値の重い展開が続いた。更に、欧州市場にかけてイエメンにサウジが軍事介入を開始したとの報道からリスクオフの円買いが強まりドル円は118円33銭と2月20日以来の安値を付けた。その後はドルの長期金利や日経平均先物の下落幅が縮小したことでドルの買い戻しが強まった。
結果的にこの日は往って来いとなり、ローソク足は長い下髭を伸ばして引けた。
26日は一目の雲のねじれが生じることで変化日とみられていた。短期筋がドル売りを仕掛けるなど、投機的な動きもみられる。ただ、雲の幅が薄く一時的な下押しとみてよいだろう。

期末に近付いたことでそろそろ値動きは小さくなるとみる。日経平均との連動性が強まったのも一時的で、今日の日経平均が下落してもドル円への影響は限定的とみる。
118円台の底堅さが確認できれば買いを入れていきたい。

ドル円予想レンジ:119円80銭(時間足50.0%)~118円80銭(雲の上限)

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[ユーロ米ドル]1.1ドル台の滞空時間

(ユーロ米ドル日足)

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(ユーロ米ドル時間足)

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今週に入りユーロは1.1ドルを2度試して押し戻されていた。この日も欧州時間に入りユーロは1.1ドル台に上昇。前回の高値1.1030を上抜き1.1052まで買われたものの、ドルの長期金利上昇によるドル高が進み、ユーロは再び下落に転じた。
NY市場に入っても新規失業保険申請件数が予想を下回ったことでドル買いが更に進みユーロは1.1ドルを再度下に割り込んだ。
結果的に1.1ドル台の滞空時間は短く、それだけ上値の重さを確認したことになる。
ただ、辛うじて時間足の上昇トレンドラインで下げ止まったことで再度上値を試すチャンスは残るものの、上値は予想以上に重い。
11.0930付近からの上値の重さを再度確認したところで売りを出しておきたい。

ユーロドル予想レンジ:1.0940~1.0770(時間足100%)

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[南アフリカランド円]地政学的リスクから下落幅拡大

(南アフリカランド円日足)

ZAR_JPY_20150327_hiashi.jpg

(南アフリカランド円時間足)

ZAR_JPY_20150327_jikanashi.jpg

東京から欧州市場にかけてランド円は下落幅を拡大。
日経平均株価が下落し円買いの動きが活発になったことでランド円は上値の重い展開で始まった。そこに追い打ちをかけるようにサウジがイエメンに軍事行動を開始したことから有事の円買いが強まった。ただ、SARBの政策金利発表を前に短期のショートカバーが入りランド円は大きく上昇。東京市場の高値付近まで押し戻された。
注目のSARB政策会合では現行の政策金利5.75%の据え置きを決定。短期のインフレ見通しが悪化したとの声明でランドは再び下落に転じた。
地政学的リスクは依然として燻る中で上値は重いものの、相対的に高金利通貨であるランド円は潜在的に市場の買い意欲が強い。
下げ止まりが確認されたところでは買いを入れておきたい。
一先ず、昨日のNYの安値付近でもありフィボナッチの50%戻しの9円91銭は強いサポートになる。このレベルを下回ると61.8%戻しの9円85銭が次のサポートになる。
この通貨は長期保有となるため一気に買うのではなく、少しずつ買い下がりの注文を出していく。

南アランド円予想レンジ:10円059銭(時間足61.8%)~9円850銭(日足61.8%)

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