ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2015-04

[全般]米GDPとFOMC結果、そして日銀会合

日本が休場という事もありアジア市場は動意の乏しい状態が続いた。また、この日のNY時間に発表の米GDPやFOMCを控え、全般にポジション調整的なドル売りも目立った。
欧州市場が始まると一転してドルが上昇。欧州勢は日本勢の休みを狙ったかのようにドル円の買いを出したことでドルショートスクイーズが入り上昇。ドル全般に強含みに推移しながらNY市場を迎えた。
注目の米1-3月期GDPは0.2%増と予想の1.0%増を大きく下回ったことで、上昇していたドルは全面安に転じた。しかし、その後にはもう一つの注目イベントであるFOMCを控えていたこともあり、ドルの買い戻しが入ったが再びドル売りが強まるなど、荒っぽい動きとなった。GDPはこの冬の悪天候や西海岸港湾ストが影響して悪化するとの見通しが立てられていた。実際には原油安やドル高なども個人消費や設備投資に影響を与えたことで予想以上に落ち込んだ。
この結果を受けて発表されたFOMC声明では「冬季の経済成長の減速は一過性の要因を一部反映したもの」と、一時的な落ち込みという判断を示した。
その他の声明文の内容は前回と大きく異なるものは見当たらなかったものの、次回の会合で利上げはないとの文言がなかったことからドルが一斉に買い戻された。
発表前にドルが売られた反動からのショートカバーとみられる。
これを受けたNY株式市場は三指数ともに下落。長期金利も再び2%台に乗せるなど市場はタカ派的な見方と捉えたことになる。
今後は4月の米経済指標、特に雇用統計などの結果を見極めようとする動きが強まりそうだ。
休み明けとなる東京市場では日銀会合が開かれる。
為替市場では殆ど追加緩和に期待はないものの、日経株価は一部追加緩和を見込んだような買いも入っていることから注目。もし、何も変化がないようであれば株価の下落から円高の動きが強まるとみている。
ゴールデンウィークの狭間でもあり、流動性の低下もあり荒っぽい動きには注意したい。
NY時間には米PCEデフレーターの発表もあり、最終的にポジションを大きく傾けにくいものの、ユーロを中心にドルは上値の重い状況が続くとみている。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]日銀会合は円高リスク

(米ドル円8時間足)



米国1-3月期GDPとFOMCという今週の大きな注目材料の二つが発表され、一先ずイベントリスクは後退。
内容的にはGDPが予想を大きく下回ったことはドル売り材料と受け止められる。
FOMCはこれまでの内容とほとんど変わりはなくニュートラル状態。
総合的にみるとややドルの上値が重くなった印象だ。同時に、イベントリスクが後退したことで円安の動きも強まった。
本日はドル円にとってもう一つの大きなイベントとなる日銀会合が開かれる。
株式市場などでは追加緩和期待もみられるだけに、現状維持となれば円高が一時的に強まる可能性が高い。
8時間チャートを見ると、このひと月半程120円ミドルから118円ミドルのレンジ相場が続いている。
118円ミドルを下回ったとしても3月26日に付けた安値118円32銭、そしてフィボナッチの61.8%戻し118円20銭がサポートとなる。
日銀会合でドル売りが強まったとしても一時的なもので、最終的にレンジを超えるのは難しい。

ドル円予想レンジ:119円40銭~118円30銭

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[ユーロ米ドル]ユーロ圏HICPと米PCEでユーロの上値試す

(ユーロ米ドル日足)


(ユーロ米ドル30分足)

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欧州市場に入りユーロは活発な動きを示した。
ECBがギリシャの銀行に対し緊急流動性支援(ELA)の上限を14億ユーロ引き上げ769億ユーロとしたことが伝わったことでユーロは1.1ドルの大台に乗せて始まった。
NY市場に入り米GDPが予想を大きく下回ったことでドルが全面安となり、ユーロも1.1073ドルまで上昇。
この日はFOMC会合を控えていることもあり、ユーロのショートカバーが入るとこの日の高値となる1.1188ドルまで買われた。
FOMC声明では特に前回と異なる内容は見られなかったものの、6月の利上げの可能性が排除されなかったことでドルが上昇。ユーロも短期の利食い売りなどに押し戻された。ただ、全般にユーロの底堅さは残っていることから、本日ももう一段上値を試す展開が予想される。
今日のユーロ圏HICPは前月から上昇すると予想されることからユーロの下支えになりそうだ。また、NY時間に発表の米3月PCEでも予想を下回るようであればユーロ買いに反応しやすい。
反対に、予想を上回ったとしてもユーロの押し目を拾っていきたい。

ユーロドル予想レンジ:1.1230~1.1050(30分足61.8%)

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[豪ドル米ドル]宵の明星

(豪ドル米ドル日足)


(豪ドル米ドル時間足)

AUD_USD_20150430_jikanashi.jpg


アジア市場では東京市場が休場という事もあり動意の乏しい状態のなかで豪ドルは利食い売りが散見された。前日に0.8ドルの大台に乗せたものの、その後買いが続かなかったことで利食い売りが出やすい状況となった。
しかし、NY時間に発表された米1-3月期GDPが予想を大きく下回ったことでドル安が進んで豪ドルは再び上昇に転じ0.8075ドルまで買われた。その後、FOMCでドルの買い戻しが強まると豪ドルは0.8ドル付近まで押し戻されて引けてきた。
日足チャートをみると大きな陽線の後に寄引同時線が出たことで売りのサインとなる宵の明星が現れた。
ネックラインとなる0.7975を下回るようであれば一時的に損切りを巻き込んで予想以上の下落につながりかねない。
反対に、このレベルをキープできるようであれば寧ろ上昇の強さを改めて確認することになる。

豪ドルドル予想レンジ:0.8075(前日高値)~0.7920(時間足38.2%)

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[全般]米金融政策の行方を占う

本日は注目のFOMC政策会合と1-3月期米GDPの発表により、今後の米金融政策の行方を占う重要な日となりそうだ。
昨日の東京市場は今日から始まる大型連休を控え動意の乏しい状態が続いた。しかし、欧米市場では一転してドル安の動きが強まるなど、本日発表の米GDPやFOMCを前にポジション調整的な動きが目立った。

この日発表された英国1-3月期GDPが0.3%増と予想の0.5%増を下回ったことでポンド売りが強まったものの、下げたところではまとまった買いが入り上昇に転じた。市場には将来的にBOEが利上げに動くとの観測もあるが、それよりもドルロングのポジションを解消する動きが上回ったとみられる。
NY時間に発表された4月の消費者信頼感指数とリッチモンド連銀製造業指数が予想を下回ったことでドルが全面安となった。3月までの経済指標は天候などの理由で一時的な悪化とみられていたが、4月の数字も悪化したことで利上げ時期が後退するとの憶測も働いた模様。
株式市場もダウは上昇したもののナスダックは下落するなど、まちまちな動きとなった。
一方、米長期金利は2%台に上昇するなど、こちらは利上げを期待するかのような動きとなったがドルは寧ろ売りが強まった。それぞれ市場の連動性がみられず、本日のビッグイベントを控えポジション調整的な動きが先行したためだろう。

1-3月期米GDPは寒波や港湾ストの影響で前期の2.2%から1.0%に下方修正されるとの見方が多く、それ以上に悪化したとしても影響は限定的とみる。
その後行われるFOMC会合ではイエレン議長の記者会見がないことから声明文だけに市場の注目が集まる。
利上げに関しては特に文言などの変更はないと予想されるが、ドル高による米経済への懸念が示される可能性があり、そうなれば一時的にドル売りが強まることになる。
既に昨日もドルショートカバーが入っていることから、大きな上昇にはつながりにくい。
ただし、日本が大型連休に入ることから、日本勢不在の中で円買いを仕掛ける可能性もあり注意しておきたい。

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[米ドル円]休日の海外市場で円買いの動きも

(米ドル円日足)



本日は昭和の日で日本が休場となることから、既に東京勢のポジション調整が終わり東京は閑散相場が予想される。ただ、NY市場では米1-3月期GDPとFOMC会合など相場や米金融政策に大きく影響を及ぼしかねないビッグイベントを控える。
GDPでは元々下方修正されるとの見方が浸透しているだけに大きな影響はないだろう。
最も注目度が高いFOMCは波乱含みの展開も予想される。
ドル高への懸念や、GDPの結果を踏まえ利上げへのハト派的な見方が示されるようであればドル売りが強まることになる。
特に、日本勢が大型連休に入ることからドル円の買いが細るといった見方もあり、投機筋の売り仕掛けが入る可能性もある。
日足チャートを見ると三角保ち合いが収束しており、どちらかに放れやすい状況だ。
ボリンジャーバンドの下限となる118円50銭をブレークした場合は3月26日に付けた安値118円32銭が意識される。このレベルも下回るようであれば117円付近まで強いサポートはない。

ドル円予想レンジ:119円40銭~118円30銭(3月26日安値)

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[ポンド米ドル]GDP下方修正でもポンド買い継続

(ポンド米ドル日足)


(ポンド米ドル30分足)

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昨日のロンドンタイムに発表された英国1-3月GDPは0.3%増と予想の0.5%増を下回ったことから発表後1.5160まで下落。しかし、下げたところでは寧ろ買いが待ち構えていたとみられ上昇に転じた。先日のMPC議事録で次の政策変更は利上げということに全てのメンバーが合意していたことが明らかになったので、ポンド買い意欲が高まっていたとみられる。
また、今日のFOMCを控え長期のポンドショートの巻き戻しが入った可能性がある。
日足のポンドドルチャートでは1.5ドルのネックラインを超えたことでダブルボトムを形成。その後はボリンジャーの上限でバンドウォークが始まっており、この上昇トレンドは継続。
下落の始まった1.55ドルまでは上昇が継続するとみる。
今日のFOMCや米GDP次第では一気に1.55付近まで届く可能性もある。

ポンドドル予想レンジ:1.5550(2月26日高値)~1.5270

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[豪ドル米ドル]一目の雲の上限上抜き上昇継続

(豪ドル米ドル日足)


(豪ドル米ドル時間足)

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豪ドルはほぼ一本調子で上昇が続いている。
特に豪ドルの買い材料があるわけではないが、豪ドルの買いがここにきて全く衰えず一目の雲の上限であり50%戻しでもある0.7920を上抜けてきた。ただ、61.8%戻しでもある0.8ドルの大台で上げ止まっている。
来週5月5日にはRBA会合が開かれ政策金利を2.25%から2.0%に引き下げると予想されるが、それでも買いの勢いが止まらない。
今のところショートカバーの動きが中心とみられる。
もし、来週予想通り利下げが実施されるようであれば、緩和政策の打ち止めとの見方から本格的な上昇に繋がりかねない。
アジア市場では東京市場が休場となるため薄商いの中で投機筋が豪ドル買いを仕掛ける可能性がある。

豪ドルドル予想レンジ:0.8110(日足76.4%)~0.7900(時間足38.2%)

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[全般]イベントを控えポジション調整

昨日は特に注目する経済指標発表などは見当たらないものの、市場は重要イベントを前にポジションの巻き戻しが目立った。
東京市場では動意が乏しく、値動きはほとんど見られなかった。しかし、欧州市場が参加するとユーロを中心にドルは底堅い動きで始まった。
また、その後フィッチが日本国債の格付けを1段階引き下げたことでドル円が買われる場面も見られたが、上昇したところで利益確定の売りに押された。

NY市場はギリシャが債務交渉チームを再編成したことで、合意に向けた進展期待が高まり、ユーロを中心にドル売りの動きが強まった。
ただ、NY市場の引けにかけてはドルの買い戻しが入るなど、明日のFOMCやGDPの発表を控えポジション調整の動きが強まった。

本日は1-3月期英国GDP速報値がロンドン時間に発表される。
英国は次の政策変更は利上げになるとの見方から、今回のGDPが予想を上回るようであれば市場の利上げ期待からポンド買いに拍車がかかりそうだ。
また、NY時間では4月の消費者信頼感指数やリッチモンド連銀製造業指数が発表される。3月までの悪天候などの影響による冴えない指標が続いただけに、その反動期待が高まる。これらの数字はFOMCにも影響を与えるものと考えられるだけに注目が集まる。
もし、予想を下回るようであれば利上げ時期後退の思惑からドル売りに動くことになりそうだ。
ただ、明日からのビッグイベントを前にポジションを偏らせにくく「往って来い」になりやすい。後追いには注意したい。

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[米ドル円]レンジの下限模索

(米ドル円日足)



東京市場は動意の乏しい状態が続いたが、3時を過ぎた途端ドル買いが優勢となった。
また、フィッチが日本国債の格付けをA+からAへ一段階引き下げたことが伝わると119円42銭まで上昇。しかし、上げたところではすかさず利益確定の売りが出たものの、個人を中心とした買いが下値を支えた。
NY市場に入ると、ギリシャ問題進展への期待からユーロが上昇。ドルが全面安となったことでドル円も売りが強まり118円90銭まで下落。ここでも日本勢の買いが入っていたとの情報で下げ止まった。
東京勢は大型連休を控え徐々に取引縮小に向かうことから118円台での買いも細くなりそうで、戻しの上値で売りを出し、下げたところで買い戻しを入れていく。
下値目途としてはボリンジャーバンドの下限の位置する118円ミドル付近手前で買い戻しておきたい。

ドル円予想レンジ:119円45銭(前日高値)~118円50銭(3月26日安値&BB下限)

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[ユーロ米ドル]ギリシャ不安後退で一目の雲に突入

(ユーロ米ドル日足)



欧州時間にギリシャが債務交渉チームのファロファキス財務相とそのメンバーなどを削減し新たなメンバーに再編したことを好感。ユーロは1.08前半から1.09前半まで100ポイント余り上昇。明日のFOMCや米1-3月期GDPを控えショートカバーを誘発するきっかけを作った。
この日の高値1.0925はフィボナッチの76.4%戻しでもあり、意識された。
ただ、一目の雲の下限となる1.0840を上抜け、終値ベースでも雲の中で引けたことで買いの勢いはまだ残っているとみる。
1.0925を上抜くようであれば次の上値目途は3月26日に付けた高値1.1050付近となるが、その前に1.1ドルの大台では売りが並ぶと予想される。
ギリシャ問題は依然として燻ぶるものの、目先楽観的な見方から、もう一段のユーロショートカバーが入りやすい状況が続くだろう。

ユーロドル予想レンジ:1.0910~1.0840(雲の下限)

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[豪ドル米ドル]ボリンジャー上限のバンドウォーク

(豪ドル米ドル日足)


(豪ドル米ドル時間足)

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NY時間に豪ドルなど資源国通貨が上昇に転じた。
ギリシャ協議が合意に近づくとの期待感からユーロが上昇したことで、市場に安心感が広がったためとみられる。
原油価格は依然として1バレル57ドル付近で高止まりしていることや、上海総合指数の上昇が豪ドルを下支えしている。
ボリンジャーバンドも下降から横ばいに移行し、MACDも0を上抜けてきたので、底堅い動きは継続。
ボリンジャーバンドの上限に達し、そのままバンドウォークにつながるか注目。

豪ドルドル予想レンジ:0.7910(2月26日高値&BB上限)~0.7700(時間足50%)

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[全般]重要経済指標とイベント相次ぐ

先週は中国が1%の利下げに踏み切ったことを皮切りに株式市場全般に強気ムードが広がり、日経平均株価やNY株式市場は高値更新。リスクオンによる円安が進む一方で、米経済指標のまちまちな結果を受け、ドルは上値の重い展開となった。
全体的にみると方向感は見られず、今週からの重要イベントを控えポジション調整の動きが目立った。
今週から来週にかけて市場では重要な経済指標やイベントが目白押しとなる中で、日本はゴールデンウィークに突入することから波乱含みの展開が予想される。

米国側注目イベント
米国側からは29日の米1-3月期GDPとFOMC会合の結果が発表される。
寒波や港湾ストの影響は既に織り込んでいることから、予想を下回ったとしても4月以降の数字はむしろその反動からの期待が高まるとみている。また、注目のFOMCはイエレン議長の記者会見もないことから注目度はいつもより低い。ただ、声明文で前回同様タカ派色の強いものとなれば、早期利上げ期待から一時的にドル買いが進むと同時に株価下落も懸念される。
次の30日に発表される個人消費支出PCEコアや5月8日に発表される4月の雇用統計も含め直近の米経済指標の結果を見極めるまではドルの方向感が掴み難い。
ただ、利上げ自体は既に市場は織り込み始めており、景気の動向次第では利上げ幅が限定的となればドル売りリスクが高まることになるだろう。

日本側注目イベント
日本側では30日に日銀政策会合が開かれ、展望レポートとともに会合結果が発表される。先日浜田宏一内閣官房参与が追加緩和の必要性を訴えるなど、日本の株式市場や海外勢など市場の一部では追加緩和期待が高まった。もし、何も打ち出されないようであれば一時的にドル円の失望売りが強まる可能性もあり注目される。

その他の国の注目イベント
28日には英国1-3月期GDPが発表される。
先週公開されたMPC議事録では全てのメンバーが次回の政策変更でありうるのは利上げであるとの見方に合意したことでポンドは上昇。今回GDP速報値が好調な結果を示すようであればあらためて利上げ期待が高まり、ポンドの買いにつながりそうだ。
30日にはニュージーランド中銀RBNZの政策会合が開かれる。
先週末にRBNZ総裁補がインフレ率2%前後に近づけるために、今後も刺激策を継続すると発言したことでNZドルの下落が進んだ。既に売り材料が出てしまったことで、発表後には買い戻しの動きが強まりかねない。
原油価格が再び1バレル50ドル台後半まで上昇したことでカナダドルや豪ドルなどの資源国通貨にとってはプラス材料となる。

今週は日米双方にとって今後の金融政策に影響を与える指標が相次ぐ。これらのイベント自体がリスクであり、それはリスク回避の円買いを促すものでもある。
特に、今週からゴールデンウィークに突入することもあり、円買いの動きが強まりやすいことから一方向に動きが偏りやすく、注意したい。

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[米ドル円]イベントリスクで円高進行に注意

(米ドル円日足)



先週のドル円は前半にドル高が進み120円台に乗せた。しかし、週後半には再び下落に転じるなど「往って来い」の相場展開となるなど、120円台の上値の重さを改めて確認する結果となった。
今週は日本がゴールデンウィークに突入するためドル円の流動性が低下することになる。そんな中で日銀会合やFOMC、そして米GDPなど重要なイベントや経済指標が軒並み発表されることから、波乱含みの展開が予想される。
日銀会合では一部追加緩和期待もあり、株式市場などは海外勢を中心に織り込み始めているとの見方もある。何も政策に変化がなければ一時的に円の買い戻しが強まる可能性が高い。
一方、FOMCや米GDPなどドルの今後の動きを左右しかねない重要なイベントだけに、その前にはリスク回避からの円買いの動きが強まりそうだ。日本勢がいない時にはとかく円が買われやすいというアノマリーもあるだけに注意したい。ただ、中長期的なドル円の買い意欲は強く、118円台では買いが並ぶ。
3月26日に付けた安値118円32銭を下回るようであれば、流動性が低下しているだけに予想以上の下げが加速する可能性が高い。

今週のドル円予想レンジ:120円85銭(4月13日高値)~118円30銭(3月26日安値近辺)

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[ユーロ米ドル]ギリシャ懸念の燻ぶりとドル安

(ユーロ米ドル日足)



ギリシャ財務問題は今後も不透明感が漂うものの、市場への影響は暫く限定的となりそうだ。その間に発表される米国GDPやFOMCといった経済指標の結果次第ではドル安によるユーロのショートカバーが更に進む可能性が高い。
ここにきてユーロ圏経済指標は回復を示す数値が多く、全般にユーロ買いが進みやすい地合いが続いている。量的緩和も既に打ち出されたばかりということから、当面ユーロ売りは一巡したとみる。
今週はFOMCや米GDP発表といった米ドル中心の相場展開が予想される。今回のFOMCではイエレン議長の記者会見もなく、声明文に特に変化がなければ影響は限定的となる。
一方、GDPでは悪天候の影響から予想を下回る結果となればドル安が進むとみられる。ただ、4月以降の経済指標はその反動もあり、期待が高まることからドルの下落も一時的とみる。
テクニカル的に見ると、日足ボリンジャーバンドの幅は中心線の位置する1.07ミドルを挟んで縮小傾向にある。
3月に入り、1.1ドルでダブルトップを形成し下落に転じたものの、反対に1.05でダブルボトムも形成。今週も1.1から1.05のレンジ内でのもみ合いが継続するとみる。

今週のユーロドル予想レンジ:1.1050(3月26日高値)~1.0700

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[豪ドル米ドル]利下げ観測による売り一巡

(豪ドル米ドル週足)


(豪ドル米ドル時間足)

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先週発表されたRBA議事録要旨では豪ドル安が成長を支援すると、今後も金融緩和を継続する可能性が示された。これは先日RBAスティーブンス総裁の発言を裏づけるものであり、豪ドル売りは限定的となった。その後発表された豪州1-3月期CPIは予想を上回ったことで利下げ観測は後退。豪ドルは上昇に転じた。
中国が金利を1%利下げするなど景気刺激策を打ち出したことや、原油価格が上昇したことも豪ドルの下支えとなっている。
週足豪ドルチャートを見るとボリンジャーバンドの下限バンドから離れて中心線に向かい始めるなど、底堅さが見え始めている。フィボナッチの23.6%戻しとなる0.8ドルはボリンジャーバンドの上限とも一致。下限バンドは下降から横ばいに変わり上昇トレンドに戻る動きを見せている。
日本の機関投資家などは外債購入に積極的な姿勢を示していることもあり、豪ドルやNZドルへの投資が今後拡大する可能性が高い。
0.75ドル付近を底値として、中長期投資としても押し目は拾っておきたい。

今週の豪ドルドル予想レンジ:0.8000(BB中心&週足23.6%)~0.7700(時間足50%)

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[全般]株式は業績、債券は米景気懸念

昨日のNY市場では米経済指標が予想を下回ったことから債券市場では利回りが低下したものの、株式市場は企業の決算発表を受け堅調な地合いとなった。
東京市場でドル円は前日に発表された好調な住宅関連指標を受けドルは底堅い動きで始まった。しかし、後場に入ると個人を中心とした売りや実需筋のドル売りに押し戻されるなど、ポジション調整の動きが目立ち、方向感の定まらない相場展開が続いた。
欧州市場では再びドル買いから入るなど、相変わらず東京勢とは反対の動きで始まった。
NY時間に発表された3月新築住宅販売は48.1万件と、前日の中古住宅販売とは反対に予想を下回った。また、新規失業保険申請件数も前週と同様に予想を上回る悪化となったことから米長期金利が低下。ドルは全般に押し戻された。
一方、株式市場は三指数ともに上昇。特にナスダックは最高値を更新するなど、堅調な企業業績を背景に上昇を継続。
株式市場は金融相場から徐々に業績相場に移行する動きを示すのに対し、債券市場は金融相場の色が強まるなど、それぞれ異なる動きがみられた。
結果的に、ドルは米長期金利の動向に連動する一方で、円はNY株価との連動性が薄まる格好となりドル円売りが強まった。

この日はドイツのメルケル首相とギリシャのチプラス首相会談が前向きだったことを市場は好感。ユーロの上昇を後押ししたこともドル売りを加速させた。

来週は日銀会合や米GDP,そしてFOMCといった重要な指標やイベントを控えるだけに、今日もポジション調整の動きが中心となるだろう。
また、日本がゴールデンウィークに突入することから、特にポジションをどちらにも傾けにくい。その中で、前回米国景気減速への懸念を高めた米耐久財受注が発表される。
前回からの反動で予想を上回る数字が出ればドルは一時的に買いが強まるとみるが、週末ということから高値では利食いを出しておきたい。

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[米ドル円]120円台では売り

(米ドル円時間足)



東京市場で120円10銭の高値をつけたものの、個人の逆張りや輸出企業のドル売りに押し戻された。ただ、前日からのドル買いの勢いが残る中で欧州からNY市場に向けて再び120円09銭まで上昇。
ただ、NY時間に発表の新築住宅販売件数や新規失業保険申請件数が予想を下回ったことで米長期金利が低下。ドルが全面安となったことでドル円も119円43銭まで押し戻され短期的にダブルトップを形成。
このひと月近く120円台を維持できなかったことで、上値の重い印象が強まる。
来週は日銀会合やFOMCといったイベントに加え、米GDPやPCE発表といった今後の金融政策の行方を占う重要な週になる。更に、日本はゴールデンウィークに入ることから、市場の流動性が低下する中でドル円のボラティリティーは一気に上昇。どちらかに大きく振れる可能性がある。
120円台は目先上値の重さが確認されたことで今日は120円付近からは売りが並ぶとみる。

ドル円予想レンジ:120円10銭(前日高値)~119円10銭(61.8%)

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[ユーロ円]ギリシャ懸念後退と株高

(ユーロ円日足)



欧州市場に入りユーロは対ドル対円、そして対ポンドでも買いが先行。ドイツのメルケル首相とギリシャのチプラス首相との会談があり、4月末までに合意に至るのではといった報道がユーロの買い安心感につながった。
また、NY時間に発表の米経済指標が予想を下回ったことから、ドル売りが強まりユーロが上昇。一方、NY株価が三指数ともに上昇したことでリスクオンからの円売りが強まり、ユーロ円は129円45銭とこの日の高値を付けた。
結局ユーロ高と円安双方の動きが強まりボリンジャーバンドの中心線を上回って引けてきた。市場は3月につけたダブルトップの天井となる131円前半を意識し始めている。
ただし、今日は週末ということもあり、フィボナッチ76.4%戻しの130円付近では利食いの売りを出しておきたい。

ユーロ円予想レンジ: 130円05銭(76.4%)~128円80銭

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[豪ドル円]93円20銭の上値を意識

(豪ドル円日足)


(豪ドル円時間足)

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東京時間に発表された中国4月製造業PMIが予想を下回ったことで一時的に豪ドル売りが強まったもののすぐに買い戻しが入った。今週はRBA総裁が利下げの可能性を示したことや、豪ドル高へのけん制発言を行ったことで豪ドル安が進んだ。しかし、最終的に豪ドル円の下げは限定的となり底堅い動きを示している。
短期的にみると、90円ミドルでダブルボトムを形成した後上昇に転じたものの93円前半で何度も跳ね返されている。ボリンジャーバンドの中心線を上抜けしたことで買いのサインが出ており、次の上値目標となる94円65銭が意識される。
ただ、来週からゴールデンウィークに突入することから、目先は日足フィボナッチ76.4%戻しの93円ミドルがレジスタンスとなりそうだ。

豪ドル円予想レンジ:93円60銭(日足76.4%)~92円55銭(時間足23.6%)

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[全般]米経済回復期待も重なりドル高進行

米国経済回復期待から米長期金利が上昇。米企業決算も予想ほど悪くなかったことからNY株式市場も三指数ともに上昇するなど、市場全般にリスクオンの動きが強まった。
東京の早朝に発表された日本の3月貿易収支は予想を大きく上回る黒字額となったが、原油安や輸出数量の伸び鈍化など一時的な結果との見方から円高の動きは限定的となった。
ロンドン市場が始まったところでMPC議事録要旨が公開されるとポンドを中心にユーロや豪ドルなどが急伸。MPCでは全てのメンバーが次の政策変更は利上げであるとの見方を示したためだ。つられて上昇したユーロや豪ドルはその後利食い売りなどに押し戻されたものの、ポンドだけは底堅い動きが続いた。

NY時間に発表された米2月住宅価格指数は0.7%と予想の0.5%を上回った。その後発表された3月中古住宅販売件数も519万件と予想の503万件を上回るなど、悪天候の影響はそれほど見られず、米景気回復期待の高まりから米長期金利は2%に迫る勢いで上昇。これを受けドル円も119円後半まで押し上げられた。
また、スイス中銀が「マイナス金利が免除される預金口座を大幅に削減する」と発表したことで、ドルスイスが上昇したこともドル高を促した。
企業の減益が懸念された株式市場だが、結果はそれ程悪くなかったこともあり三指数ともに上昇。全般にリスクオンによる円安が進んだ。
米国景気回復量が本物かどうかを見極める重要な来月8日発表の米雇用統計に市場の注目は集まっている。
それだけに、本日の新規失業保険申請件数が予想を下回るようであればもう一段ドルの上値を試す展開となりそうだ。

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[米ドル円]日経2万円乗せでも上値限定的

(米ドル円日足)


(米ドル円時間足)

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東京市場の始まる直前に発表された日本の3月貿易収支の黒字額が予想を大きく上回ったことで円が買われる場面が見られた。しかし、内容を見ると原油安による輸入額減少と円安による輸出額が拡大したためだ。しかし、原油価格はその後上昇に転じていることや、円安も119円台で膠着していることもあり、黒字拡大が継続するとの見方には懐疑的だ。結果として円高は一時的な動きでとどまった。一方、日経平均株価が15年ぶりの2万円台に乗せたものの、円安には反応せず寧ろドル円は上値の重い展開となった。株価との連動性が全く見られなかった。
ただ、NY市場では中古住宅販売件数などが好調な結果を受け米長期金利が上昇。ドルが全般に強含みで推移する中、ドル円はこの日の高値となる119円96銭まで買われた。
今日のNY市場では新築住宅販売件数や新規失業保険申請件数の発表を控える。前日と同様に新築住宅販売件数にも期待が高まる。また、失業保険申請件数も前回上昇した反動で改善されている可能性が高く、ドル円は一段上値を試す展開を予想する。ただ、来週からは重要な指標やイベントを控えることから、上値も限定的となるだろう。
120円40銭には一目の雲の上限が上値を抑える。

ドル円予想レンジ:120円30銭(時間足76.4%)~119円60銭

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[ポンド円]利上げ観測再び強まる

(ポンド円日足)


(ポンド円30分足)

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MPC議事録要旨では全てのメンバーが次の政策変更は利上げであるとの見方で合意したことが明らかとなった。以前からもカーニーBOE総裁は同様な発言を繰り返していたが、今回それがBOEメンバー全員のコンセンサスということからポンドは対ドル対ユーロ、そして対円でも買いが入り上昇。178円ミドルにいたポンド円は2円近い大幅上昇となった。FRBの利上げ後にBOEが利上げを行うという観測が高まった。
ただ、来月7日には英国総選挙を控え、EUからの離脱問題などからポンド売りのリスクが燻る。一目の雲に頭一つ突入したものの、雲が下降トレンド気味に推移しており、雲の上限が位置する180円80銭付近から上には利食い売りが並ぶとみる。
BOEの利上げ観測は過去何度か浮上し、そして後退するといった動きが繰り返されるだけに、下落が始まったら素直にポジションは閉じておきたい。

ポンド円予想レンジ: 180円80銭(雲の上限)~179円50銭 (50.0%)

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[豪ドル円]CPIの結果から利下げ観測後退

(豪ドル円日足)


(豪ドル円時間足)

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東京時間に発表された豪州1-3月期CPIは0.2%と予想の0.1%を上回ったことで豪ドル買いが一気に進んだ。先日RBAスティーブンス総裁が利下げの可能性を示唆していただけに、その反動から豪ドル買いが強まった。
ただ、当面の上限とみられていた93円を上抜いたものの93円20銭には届かずに再び押し戻されている。
昨日の豪ドル円上昇後の戻り安値となる92円75銭付近がサポートされるようであれば、再度高値を試すとみる。反対に、このレベルを下回るようであれば、上昇前のレベルであり時間足38.2%戻しとなる92円15銭付近までの下落も頭に入れておきたい。
本日発表の中国4月製造業PMIの結果により豪ドルがどう反応するかで、豪ドルの底堅さが確認できそうだ。

豪ドル円予想レンジ:93円60銭(日足76.4%)~92円55銭(時間足23.6%)

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[全般]株式・債券・為替市場の連動性みられず

昨日の東京市場では前日のNYダウの上昇の勢いに攣られ日経平均も大幅高。リスクオンによる円安の動きが強まった。
ドル円は東京時間から株価上昇に伴い底堅い動きで始まった。欧州市場にかけて損切を巻き込みながら一時119円80銭まで上昇した。この日は浜田内閣官房参与が都内の講演で「エネルギーと食品を除いたコアコアでも物価目標が達成できないのであれば追加緩和が必要」と発言したことも円売りを促した。
また、ECBがギリシャの銀行支援を縮小することを求めたことからユーロ売りが進んだことでドル買いの動きが全般に強まった。
しかし、NY市場に入ると一転してドル売り円売りの動きが強まった。ユーロやポンドに対しショートカバーを誘発し大きく上昇。同時にクロス円の買いも入ったことでドル円に対してはドル買いの動きが強まった。
NYダウの下落は本来リスク回避の円買いにつながるものだが、この日は株価と円の連動性は寧ろ逆相関関係に働いた。
また、米長期金利が上昇する中でユーロやポンドに対しドル売りが進むなど、債券とドル、そして株価と円との連動性が全く反対の動きが見られた。
NYダウが下落し米長期金利が上昇するというのは、結果だけ見ると利上げ観測が高まった時の動きだ。
しかし、来週にはFOMCや米4-6月期GDP、日銀会合やギリシャ改革案提出期限といった、重要なイベントや指標発表を控えており、それに向けたポジション調整の動きとみることができる。
そうであれば、今の相場で株式や債券利回りを見て為替の動きを予想するのは怪我の元かもしれない。

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[米ドル円]円売りの動きも一巡

(米ドル円時間足)



東京市場で日経平均株価が上昇したことでドル円もショートカバーを誘発。
欧州市場に向けて米長期金利の上昇も手伝い、ドル円は一時119円80銭まで上昇。その後ショートカバーが一巡したところで再び119円30銭まで押し戻された。
NY市場に入ると債券市場では利上げ観測も手伝い長期金利が上昇。
株価は下落したものの円高にはつながらず、米長期金利の上昇にドル円は反応、119円83銭まで上昇し、短期的にダブルトップを付けた格好だ。
ユーロやポンドなどに対してドルは反対に売りが強まり、クロス円が上昇したこともドル円の底を押し上げる要因となった。
特に買い材料があったわけではなく、全般に短期のポジション調整の動きを中心に動いていると思われる。
今日発表される日本の貿易収支は前月の赤字から黒字に転換すると予想される。
ただ、恒常的に黒字が続くとみれば円の上昇要因となるが、今の段階では一時的な動きとなるだろう。

ドル円予想レンジ:120円00銭(時間足61.8%)~119円20銭

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[ポンド円/ポンド米ドル]MPC議事要旨に注目

(ポンド円日足)


(ポンド米ドル4時間足)

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ポンドは欧州市場に入るとユーロやドル、そして円に対して全般に買いが入り上昇。特に買い材料があったわけではなく、ポジションの巻き戻しとみられる。
対ドルでみると1.5000~1.5050付近は当面の天井とみなされ、そろそろ上昇も一服感が出るころだ。対円でも179円30銭付近にはボリンジャーバンドの上限が位置し、このレベルは4月の7日、8日、9日の三日間上値を試して押し戻されたレベルでもある。
今日はロンドン時間に今月8日、9日に開かれたBOE政策会合の議事録要旨が公開される。今後も現在の緩和政策を維持することが示されることは既に織り込んでいる。もし、一部利上げの可能性が示されるようであれば、179円30銭を試す展開が予想される。ただ、本格的な上昇は見込めないことから、このレベルでは売りを出しておきたい。

ポンド円予想レンジ: 179円30銭(BB上限&4月8日高値)~177円70銭(BB下限)

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[豪ドル米ドル]CPIの結果と利下げ観測

(豪ドル米ドル日足)



前日にRBAのスティーブンス総裁が利下げの可能性や豪ドル高のけん制発言をしたことで豪ドルの売りが一段と強まっている。
昨日発表されたRBA議事録要旨でも「豪ドル安がバランスの取れた成長達成を支援する」と豪ドル高をけん制。また、「追加の金融緩和が今後適切となる可能性がある」と、金融緩和政策を持続する可能性を示唆するなど、前日の総裁発言と同様の内容となった。
これを受け豪ドルは0.7682まで売り込まれるなど、上値の重い展開が続いた。
ただ、その後欧州やNY市場で0.77ミドル付近まで買い戻しが入ったものの、結果的にショートカバーが入っただけで押し戻されて引けた。
今日の10時半には豪州1-3月期CPIが発表され、前月発表の0.2%から0.1%に下方修正が予想される。この数字が予想通りであれば今後も利下げ余地があるとみて豪ドル売りを仕掛けてくるところもありそうだ。
ただ、既に前日からの売りがほぼ一巡した観もあり、下げ幅は限定的とみる。
短期的にはショートの巻き戻しを狙って、下げたところでは拾っておきたい。

豪ドルドル予想レンジ:0.7730~0.7660(61.8%)

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[全般]中国政策とギリシャ問題に注目集まる

週明け東京市場は週末に中国上海株の動向に注目が集まり、慎重なスタートとなった。
前日に中国人民銀行が市中銀行に求める預金準備率を1.0%引き下げることを発表。先週末には機関投資家に対し空売り規制を認めたことで株価波乱材料と見なされていただけに株価動向に注目が集まった。その渦中にECBノワイエ理事が「ギリシャのユーロ圏離脱はユーロ圏にとってトラウマになる」と発言したことからユーロが急落。ギリシャデフォルト懸念も重なりリスク回避による円買いの動きが活発化した。
結果的に上海総合指数は1.64%の下落で収まったことで市場の警戒感は一先ず後退。
NY市場でも中国の利下げやモルガンスタンレーなど一部好調な決算を好感し株価が上昇。同時に米長期金利も上昇したことで円安とドル高双方の動きが強まりドル円の買い戻しが強まった。
一方で、24日のユーロ圏財務相会合に向けてギリシャ債務問題を抱えたユーロは対ドル対ポンド、そして円に対して売りが強まった。
ドル中心の相場展開の中で、中国の景気減速やギリシャ問題への懸念に市場の注目が集まっている。
これらの問題は市場にとって一時的な影響を与えるが、最終的に米金融政策を睨んでの米国株式や長期金利動向に市場の注目は集まりやすい。

また、NY時間には原油価格が上昇しカナダドルなど資源国通貨に買いが集まる一方、豪ドルが下落。RBA中銀総裁の豪ドル高けん制発言で豪ドル売りを促すなど、ドル以外の通貨に取引が集中した。
本日は特に注目される米経済指標の発表はなく、目先のポジションに左右されやすい。
昨日からのユーロやポンド、豪ドルなどに対するドルの買い戻しの動きが収まり、再びドル売りが強まるとみている。

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[米ドル円]下落リスク燻る

(米ドル円日足)


(米ドル円時間足)

USD_JPY_20150421_jikanashi.jpg


週明け東京市場は中国の空売り規制や利下げの動きに対し不透明感が漂うことに対する懸念から、ドル円は慎重な動きで始まった。ところが、昼過ぎにノワイエECB理事がギリシャ離脱への懸念を示したことでリスク回避による円買いの動きが強まった。
ドル円は株式市場が引けた直後に先週末に付けた安値118円57銭を下回る118円53銭まで下落するなど、円高の動きが先行。その後は米長期金利が上昇したことでドル円の買い戻しが強まった。
NY市場では中国利下げや好調な決算発表を好感し、株式市場は三指数ともに三日ぶりに上昇に転じた。円もリスク回避から一転してリスクオンによる売りが強まり、ドル円は119円44銭まで買い戻された。
このレベルはボリンジャーバンドの下限でもあり意識された。また、ここから買い戻しが入ったものの、時間足フィボナッチの38.2%戻しとなる119円40銭付近で上値も抑えられている。
特に注目される材料で動いているというより、テクニカル分析を中心に利食いや損切を入れるといった、短期取引が続いている。
今日も特に材料がなく、利食いや損切はテクニカルポイントを中心に欲張らずに入れていきたい。

ドル円予想レンジ:119円70銭(時間足50%)~118円65銭(BB下限)

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業務内容 : 第一種金融商品取引業
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