[全般]米雇用統計の結果次第で相場の転換点に
前日ECBドラギ総裁が債券市場の激しい値動きに慣れるべきと発言したことでドイツ債利回りが上昇。その影響が米長期金利を押し上げる要因となり、株式市場も不安定な動きがみられた。
昨日は特に目立った経済指標の発表はなかったものの、NY株式市場では三指数ともにマイナスとなり、米長期金利も一時2.42%まで上昇。ユーロも欧州市場が始まったところでドイツ債利回りと共に大きく上昇するなど、市場全般に荒っぽい動きが目立った。
今日6月5日はギリシャのIMFへの3億ユーロ返済日となるが、ギリシャは6月末に一括払いを要請。今日の返済を巡り話し合いが難航すればユーロだけではなく、他の市場でも不安感が高まることになる。
また、今日はOPEC総会が開かれることから原油価格の動向にも目が離せない。
そんな中で注目の米雇用統計が発表されるなど、すべての市場でポジション解消の動きが進みやすい。
今日の雇用統計は今週発表されたADP雇用統計や新規失業保険申請件数の結果を見ると予想通り20万人を下回ることはないとみられる。反対に、予想を大きく上回るようであれば今月のFOMCで利上げの可能性も出てくる。
FRBの金融政策の転換は市場にとって歴史的な転換といっても過言ではなく、それにより想定外の動きが各市場で起きると予想される。
株式市場は利上げ期待から大幅下落に転じるようであれば円買い要因になる。一方、ドラギ総裁の発言通り債券市場でボラティリティーが高まり不安定な動きになればドル高が一気に進む可能性もある。反対に、安全資産としての米債に資金が向かうようであれば寧ろドル売りに反応するなど、いずれにしても混乱が生じることになる。
今日の雇用統計次第ではその混乱の幕開けになる可能性もあり、ポジションの持ち方には注意したい。
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[米ドル円]125円は天井かスタート地点か

6月2日に125円06銭を付けたドル円はその後利食い売りに押され123円78銭まで下落。その後は124円70銭から123円80銭のレンジ相場が続いている。
イエレン議長の年内利上げ発言からドル円はレンジの上限である121円ミドルを上抜き上昇に転じた。その125円ミドルからの上昇幅の38.2%戻しが123円70銭付近であり、このレベルを下抜けするようであれば、再びレンジ相場に逆戻りするとみる。
今日の米雇用統計では22.5万人の増加が見込まれ、20万人を下回らないようであればいよいよ市場は利上げを意識し始めるだろう。利上げを嫌気してNY株式市場が下落すれば円高が進むことになる一方で、債券利回りの上昇はドル高要因となる。しかし、このような不安定な相場の時には安全資産である米債が買われる可能性もある。株価が売られ長期債が低下するようであればドル円は125円を天井に再び下値を試すレンジ相場に入るとみる。
反対に、ドル金利上昇でドルが全面高となり、次のドル高の幕開けとなれば125円はスタートレベルになる。いずれにしても、今日の雇用統計発表は相場の大きな節目になりそうだ。
ドル円予想レンジ:125円70銭(2002年12月高値)~123円30銭(50%)
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[ユーロ米ドル]上髭を伸ばし反落

アジアから欧州市場にかけてユーロが一気に上昇。
ドイツの長期債利回りが上昇したことから欧州勢はユーロ買いからスタート。1.1280付近の損切りを巻き込み1.12ドル台まで上昇。前日にドラギ総裁が「金利の低い水準にある時は資産価格のボラティリティーが高くなる可能性がある」と発言。これを受けドイツ債利回りが上昇に転じユーロが買われた。その動きも一服し、NY市場にかけて売りが強まり押し戻されている。日足ローソク足を見ると天井圏で長い上髭を伸ばして陰線に転じていることから目先天井を打った可能性もある。しかし、今日の雇用統計が予想を下回るようであればドル安が進み再びユーロ上昇のきっかけにもなる。最近のユーロ圏経済指標は景気回復を示しており、ドラギ総裁も欧州景気に対し楽観的な見方を示している。
ドラギ総裁発言前の安値1.1080手前で折り返すようであればユーロの2番底を付けて再び上昇に転じるとみる。反対に、このレベルを下回るようであれば1.08前半まで強いサポートはない。
ユーロドル予想レンジ:1.1380(6月4日高値)~1.1100(50%)
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[豪ドル米ドル]経済指標の悪化と鉄鉱石価格の下落

昨日の東京時間に発表された豪州4月の貿易収支が-38.88億豪ドルと予想の-21億豪ドルを大きく下回った。また、同時に発表された4月の小売売上も予想を下回ったことで豪州景気減速懸念から豪ドル売りが強まった。欧州市場で買い戻しも見られたがNY市場では再びドル買いの動きから豪ドルは下落。アジア時間に付けた安値0.7712を下回ったところで損切りを誘発。この日の安値となる0.7684まで売り込まれた。中国の景気減速などの影響から豪州の輸出の要でもある鉄鉱石価格の下落が止まらないことも豪ドル売りの要因とみられる。
一目の雲のねじれで一旦は上昇に転じたかと思われた豪ドルだが、再び追加緩和観測も根強いことから再度6月1日に付けた安値0.76ドルを試す展開が予想される。
ただ、今日の米雇用統計の結果次第では0.76がダブルボトムを形成する可能性もある。
今日のNY市場の終値ベースで0.76を上回るか見極めてから改めてポジションを見直す。
豪ドルドル予想レンジ:0.777~0.7600(6月1日安値)
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