ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2015-06

[全般]予想上回る米雇用統計で早期利上げと継続期待

先週末発表された米雇用統計は予想を大幅に上回ったことで早期の米国利上げとその継続期待からドルは全面高となった。今週はその流れを継いでもう一段のドル上昇は継続するとみるが、急速に上昇した反動からの売りには注意が必要だ。
先週の為替市場は週末に米雇用統計を控えていたことから、市場の注目はギリシャ問題やECB理事会などユーロを中心としたポジションの巻き戻しの動きが強まった。

その注目の米雇用統計では予想以上の雇用者数増加でFRBの早期利上げへの思惑が高まった。5月の非農業部門雇用者数は28万人と予想の22.5万人を大きく上回り、4月と3月の数字も小幅ながら上方修正された。3か月平均でみると20.7万増と利上げへの条件はほぼ整ったといえる。この結果を踏まえ市場は16日~17日のFOMCに向けて何らかの利上げへの言及があるとの見方を強めることになる。

問題は利上げ継続とその上げ幅をこれまでどの程度織り込んでいるかという事だ。
マイナスに陥った1-3月期GDPが4月以降どの程度持ち直しているかを見極めるうえで、今回の雇用統計は注目されていた。その雇用統計が好調な結果となったので年内利上げの流れは確実といってよいだろう。
既に、発表前からドルは上昇し、発表後もドル買いが進んだ。しかし、大きな流れからみると第2幕のドル高が始まったばかりともいえる。
ドル円はレンジの上限を抜けて4円近く上昇したものの、ユーロやポンドなどは今年4月の安値からみるとドル安傾向にある。
また、雇用統計の結果を受けて下落したNY株式市場もこれまでの動きを見ると寧ろ高値を更新するなど利上げの影響は限定的だ。
米長期金利にしてもドイツの金利上昇に合わせた格好で上昇しただけで、米利上げの影響はまだ見られないのが現状だ。
総合的にみると米利上げによる混乱はこれからが本番ともいえそうだ。
イエレン議長の発言でもあるように、利上げ後の債券の売りや、割高とみられる株式市場の混乱だろう。
雇用統計の結果を受け、今後は各市場で荒っぽい動きが高まりそうだ。
好事魔多しともいわれるように、急速に進んだドル高に対するけん制発言なども出やすいことから、高値掴みには注意したい。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]買い遅れ観から下値は限定

(米ドル円8時間足)


(米ドル円月足)

USD_JPY_20150608_tukiashi_BBjpg.jpg

米5月雇用統計発表を控えドル円はじりじりと上昇。ショートカバーだけではなく、今後のドル円上昇を見込んだ買いも散見された。
結果は予想を大きく上回りドル円は124円70銭付近から一気に上昇。2002年6月以来の高値125円86銭まで買われ、ほぼ高値圏で引けてきた。急速に上昇したことで、全般にドルの買い遅れが目立つ。特に実需や本邦機関投資家の買いが出遅れているといわれる。そのため、下値では買い遅れた買いが並ぶとみられ、下落幅は限定的とみる。
下値目途としてはレンジの上限であった121円ミドルから先週末の高値125円86銭の半値戻しとなる123円70銭付近か、或は週末の東京市場の安値である124円30銭付近が意識される。
上値目途は13年前の2002年6月に付けた高値126円80銭。このレベルは月足ボリンジャーバンドの上限とも一致する。

今週のドル円予想レンジ:126円80銭(2001年4月高値)~123円70銭

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[ユーロ米ドル]上髭を伸ばし反落

(ユーロ米ドル日足)


先週はドラギ総裁発言もありドイツの長期債利回りが上昇しユーロ買いが進んだ。その後ポジション調整の売りと予想を上回る米雇用統計の結果を受け、再び押し戻されて引けている。
先週のECB理事会では予想通り現行の政策を維持することが決定された。その後のドラギ総裁記者会見で「現在のところ量的緩和の拡大の必要はない」と発言。更に、「金利が低い水準にある時は資産価格のボラティリティーが高くなる可能性が高く、激しい値動きには慣れるべき」と発言したことでドイツ債利回りが急騰しユーロ買いが進んだ。市場の一部はユーロ圏の景気回復が予想以上に進んでいることから出口戦略も取り沙汰された。
しかし、その後発表された米雇用統計が予想を上回る好調な結果となり米利上げを見込んだドル買いが先行。ユーロは日足で見ると長い上髭を伸ばして天井を付けた格好で引けている。
ギリシャのIMFへの返済も結局6月末に一括返済することが決まったものの、ギリギリの交渉は継続。ギリシャのリスクは今後くすぶり続ける。
相場の転換サインといわれる一目の雲のねじれが9日火曜日に生じる。そのねじれレベルである1.09ミドルを下回ると5月27日に付けた安値1.1020が意識されそうだ。

今週のユーロドル予想レンジ:1.1380~1.1020(5月27日安値)

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[豪ドル米ドル]経済指標の悪化と鉄鉱石価格の下落

(豪ドル米ドル週足)


先週発表された豪州住宅建設許可件数が予想を大きく下回ったことで上値の重い展開で始まり、豪ドルは今年最安値を更新するかに見えた。しかし、その後発表された1-3月期経常収支やGDPが改善したことで上昇に転じた。ところが、米雇用統計が予想以上の好結果となったことで米ドルが全面高となり豪ドルは再び下落。0.76付近を辛うじてキープしたものの、ほぼ安値圏で引けてきた。
中国の景気後退により豪州輸出の柱でもある鉄鉱石の価格が下落。市場には次のRBA会合で追加緩和の期待や、米ドル高が加わったことで弱気の見方が一気に高まった。
ただ、豪ドルドルのショートは金利差を支払うため、長期のショートは持ちにくい。
ドル円の上昇トレンドがみられる中で、機関投資家などの豪ドル買いも下値では入りやすい。
0.76を下抜いたとしても0.75ドルの大台が強いサポートになりそうだ。
今週発表される中国CPIや上海総合指数、そして豪州雇用統計には注意しておきたい。
特に、豪州の雇用統計は予想を外すことが多いだけに、乱高下になりやすい。

今週の豪ドルドル予想レンジ0.7840(BB中心):0.7500(BB下限)

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