[全般]FOMC会合利上げ示唆も織り込み済み
今週は米国の今後の金融政策に大きな影響を与える、注目のFOMCが開かれる。
既に発表された5月の米雇用統計や小売売上などは予想を上回る好結果を示しており、利上げに十分な条件が整いつつあるといってよい。
市場は年内の利上げを織り込み始めており、寧ろこれまでの内容を繰り返すようであれば為替市場ではドルの失望売りが強まる可能性が高い。そうなれば株式市場は上昇し、リスクオンによる円安が進行し、結果的にドル円の動きは限定的となる。
一方、予想通り利上げに動き始めるとのサインが示されるようであればドル高と同時に、株式市場は下落し円高が進行。
どちらにしても利上げ自体は大分織り込まれていることから、相場への影響は一時的なものと予想される。
今週はFOMCによるユーロやポンドの金利や通貨への影響にも注目したい。
米国景気回復は欧州の景気にも影響し、最近のユーロ圏経済指標は改善傾向にあり、物価も上昇。これを背景にドイツの長期金利は一時1%台に乗せるなど、金利上昇傾向がみられる。金利の上昇はユーロの買い材料ではあるが、同時に株価の下落を促すものであり不安材料でもある。
今週はドラギ総裁の欧州議会の公聴会での発言や、ドイツ・ユーロ圏ZEW、そしてユーロ圏財務相会合が開かれる。ギリシャデフォルト不安も燻ぶるなかで金利動向次第では荒っぽい動きに繋がる。
先週S&Pが英国の格付け見通しを引き下げたものの、ポンドは堅調な地合いが続いている。今週は英国の雇用統計やMPC議事録が公開され、利上げの可能性が示唆されるようであれば上値を試す展開も予想される。
日本では日銀金融政策決定会合が開かれ、その後の黒田総裁記者会見に注目が集まる。
先週黒田総裁の円安けん制発言でドル円が大きく下落したことから、総裁発言には神経質に反応しそうだ。
いずれにしても今週のFOMCで今後の米金融政策の行方がより鮮明になることは確かで、各市場での調整的な動きによる不安定な相場展開は継続するとみる。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
[米ドル円]日銀黒田総裁記者会見に注目集まる

先週はオバマ大統領が強いドルは問題と発言したとの報道でドル円が急落するなど、ひやりとした場面があったが、直後に否定され買い戻された。
しかし、要人発言に市場の警戒感が高まるなかで、黒田総裁の円安けん制とも取れる発言で再びドル円は急落。先週の安値122円46銭まで下落するなど、米雇用統計後の高値125円86銭から3円40銭下落した。
122円前半からは買い遅れた実需や資本筋などのドル買い注文が並んだとみられ、下げ止まった。その後、菅官房長官や甘利経済再生相による黒田総裁への否定的な発言も見られ買い戻されたが、高値警戒感は払しょくできなかった。
今回のドル円の乱高下は円が主役となったが、今週はFOMCというビッグイベントを控えドル主役の相場展開に戻る。
FRBの年内利上げはほぼ織り込んでいることから、早期利上げの可能性が示されるようであれば一時的なドル買いが進むとみる。一方で、株式市場では下落に繋がることから、リスクオフによる円買いも同時に進行し、上値も限定的となる。
黒田総裁発言により125円台が意識されただけに、かなりの売りが並んでくるとみる。特に、今週の日銀会合後の黒田総裁記者会見には市場の注目が集まりそうだ。先日の発言を修正するようであればドル買戻しの動きが強まることになる。
反対に、その話に触れられないようであれば、総裁の本音がけん制発言であると市場は受け止めるだろう。
TPA法案の行方も混とんとする中で、米当局者からもドル高に対するけん制発言も出やすく、今週のドル円はレンジを大きく逸脱することはないとみる。
今週のドル円予想レンジ:125円00銭~122円50銭(先週安値)
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
[ユーロ米ドル]ギリシャ交渉大詰めでリスク高まる

先週のユーロはドイツ長期債利回りの上昇により堅調な地合いでスタート。しかし、ギリシャとIMFの支援協議が中断するなど緊迫状態が続く中ユーロの上値も抑えられた。
6月末には約72億ユーロの返済期限も迎え、手続き上18日に開かれるユーロ圏財務相会合がその最終協議となる。ギリシャのデフォルトが現実味を帯びるようであればユーロは必然的に売りが強まる。
しかし、これまで何度も困難な場面を乗り越えてきたユーロだけに、市場には楽観的な見方もあり、決裂したとしてもその影響は一時的なものにとどまるとみる。
また、今週はFOMC会合が開かれ、年内の米国利上げへの期待が高まれば一時的にドル買いが進むとみられる。ただし、こちらも市場は大分織り込んでいると考えられ、レンジを大きく超えてドル高ユーロ安トレンドが再開されるとは考えにくい。
日足ボリンジャーバンドは±2σの1.15から1.08の横這いに入っており、当面1.15ドルの上限を超えるのは難しいとみる。
今週の底値目途としてはマイナス1σの位置する1.1ドル付近とみるが、勢いがあれば1.08ドルが次のサポートになる。
今週のユーロドル予想レンジ:1.1470(5月15日高値)~1.1000(BB-1σ)
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
[豪ドル米ドル]RBA議事録で底値からの反転も

先週はRBNZの予想外の利下げによりNZドルが急落したことで豪ドルへの影響が懸念された。しかし、寧ろNZドルを売って豪ドルを買う、いわゆるオージーキウイ買いの動きも見られ底堅い動きで推移。0.76ドル付近の底固めは依然続いている。今週16日にRBA議事録が公開されるが、今後追加緩和の必要性が示されないようであれば更にオージーキウイの買いが強まり豪ドルは底堅い動きが予想される。FOMCの結果ドル買いが進む可能性もあるが、寧ろそれでも0.76ドル付近がサポートされるようであれば強い上昇力のサインとみる。
日足チャートでは今週はこのままいけばボリンジャーバンドの中心線とクロスするだろう。
相場の変化を表すMACDはシグナルを下から上に抜ける直前に位置し、上抜けするようであればボリンジャーの中心線を超えて上昇に転じるサインとみることができる。
今週の豪ドルドル予想レンジ: 0.7880(50%)~0.7600
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
注意喚起
当社の取扱う店頭外国為替証拠金取引は、元本や利益を保証した金融商品ではなく、為替レートの変動等による損失発生の可能性があります。さらに、レバレッジ効果(想定元本と比較して少額の資金で大きな取引ができる仕組み)や為替レートの変動等によって注文(ロスカット注文を含む)が約定しない場合等、元本を上回る損失発生の可能性があります。特に、マイナー通貨(流動性の低い通貨)の取引をされる場合、元本以上の損失発生の可能性が高くなります。加えて、スワップポイント(通貨間の金利差調整額)においては通貨ペアやポジションの状態(売りまたは買い)によっては、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。 取引におけるお客様のコストは、スプレッドとなります。スプレッドは、売りレートと買いレートの差のことで、通常は売りレートより買いレートの方が高くなります。また、流動性が低ければ、スプレッドが大きく広がる場合があります。個人のお客様の必要証拠金(取引において最低限必要である資金)は、想定元本(為替レート×取引数量)× 4%以上の額となり、レバレッジは、想定元本÷必要証拠金で算出されますので最大25倍となります。法人のお客様の必要証拠金は、為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。 為替リスク想定比率は、通貨ペアごとに異なり、当社では、原則として一般社団法人金融先物取引業協会が金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1項に規定される定量的計算モデルを用いて算出する数値を利用します。なお、為替リスク想定比率は、原則として1週間ごとに見直しが行われ、レバレッジは、為替リスク想定比率の逆数(想定元本÷必要証拠金)となりますので、1週間ごとに変動します。
店頭バイナリーオプション取引「LION BO」は、判定時刻の為替レートが、当社の設定した最大7本の権利行使価格から、お客様が選択された権利行使価格よりも、上昇するか下降するかを予想するヨーロピアンタイプのラダーバイナリーオプション取引です。最大損失額は、オプションの取得対価の全額となります。取引単位は1ロット(1ロット当たりの価格は0~1,000円)、1回の取引あたりの最大取引単位は50ロットとなります。手数料は無料です。オプションの購入後において、取引をキャンセルすることはできません。購入したオプションを取引可能期間前に清算(売却)をすることはできます。但し、購入価格と清算価格にはスプレッドがあり、清算時に損失を被る可能性があります。「LION BO」は投資額に比べて大きな利益を得る可能性がある反面、投資元本の保証はなく、お客様にとって為替レートが不利な方向に変動することにより投資元本の全てを失う可能性のあるリスクが高い金融商品です。
当社の取扱う店頭CFD取引は、元本や利益を保証した金融商品ではなく、原資産の価格の変動や為替レートの変動等による損失発生の可能性があります。さらに、レバレッジ効果(想定元本と比較して少額の資金で大きな取引ができる仕組み)や金融市場、為替相場の変動等によって注文(ロスカット注文を含む)が約定しない場合等、元本を上回る損失発生の可能性があります。特に、流動性が低下している状況では、元本以上の損失発生の可能性が高くなります。また、株価指数、ETF(上場投資信託)、ETN(指標連動証券)を原資産とするCFD取引は、金利調整額(買建玉を保有している場合は支払い、売建玉を保有している場合は受取り)が発生しますが、金利調整額は、金利水準が各国の経済事情や政治情勢等様々な要因を反映するため変動するので、売建玉を保有している場合でも、マイナス金利となる際は、当社への支払いとなります。加えて、配当金・分配金の各権利確定日の取引終了時点で建玉を保有していた場合、これらの権利調整額が建玉に発生します。一般に権利調整額は買建玉を保有している場合は受取り、売建玉を保有している場合は支払います。一方、原資産となる株価指数自体が配当金を考慮している指数の場合等は、使用するリクィディティプロバイダーによっては、権利調整額は売建玉を保有している場合は受取り、買建玉を保有している場合は支払います。この他、商品先物を原資産とするCFD取引は、当社が定める日の未決済ポジションに対して当社が定めた価格調整額が発生します。原資産にコーポレートアクションが発生した場合は、当社は決済期日を定めた上で新規取引を停止する場合があります。建玉を決済期日までに決済されなかったときには、当該建玉は当社の任意で反対売買により決済されます。 取引におけるお客様のコストは、スプレッドとなります。スプレッドは、売りレートと買いレートの差のことで、通常は売りレートより買いレートの方が高くなります。また、流動性が低ければ、スプレッドが大きく広がる場合があります。個人のお客様の必要証拠金(取引において最低限必要である資金)は、原則、想定元本(基準値×1.1×取引数量×1Lotあたりの取引単位×円転換レート)× 株価指数CFDの場合10%・債券CFDの場合2%・その他有価証券CFDの場合20%以上の額となり、レバレッジは、想定元本÷必要証拠金で算出されますので、それぞれ最大10倍・50倍・5倍となります。
当社は、インターネットを通じて店頭外国為替証拠金取引、店頭バイナリーオプション取引および店頭CFD取引サービスをご提供しておりますので、お客様のパソコン・インターネット環境や当社のシステムに不具合が生じた場合等、取引ができなくなる可能性があります。また、お客様の取引の相手方は当社(相対取引)となっており、取引所取引とは異なります。お客様におかれましては、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断により取引を行っていただきますようお願いいたします。
商号 | : | ヒロセ通商株式会社 |
業務内容 | : | 第一種金融商品取引業 |
登録番号 | : | 近畿財務局長(金商)第41号 |
加入協会等 | : | 一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562) |
日本証券業協会 日本投資者保護基金 |