ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2015-06

[全般]米経済指標に市場は神経質

未明のFOMC結果は利上げ時期が示されず、今後の米経済指標次第となったことで市場は指標発表に対し神経質な反応を示している。
FOMCでは年内利上げの見方に変化はなかったものの、利上げ後の政策金利見通しが下方修正されたことでドル売りの先行しやすい地合いが続いた。
FOMC会合後のアジアと欧州市場ではドルは軟調に推移。特にポンドの上昇が加速したことから、円やユーロに対してもドル売りが先行。市場はFOMC後の米経済指標によるNY株式市場や債券市場の反応にも注目が集まった。
NY時間に発表された米1-3月期経常収支は-1133億ドルと予想よりも赤字額が減少。同時に発表された5月のCPIコア指数も0.1%と予想の0.2%を下回った。しかし、新規失業保険申請件数は26.7万件と予想の27.7万件を下回ったことから売り買いが相殺された。その後発表された6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数と5月の景気先行指数もともに予想を大きく上回ったことからドル買い戻しの動きが強まるなど、米経済指標に一喜一憂。
強弱まちまちの経済指標結果となったが、株式市場は3指数ともに利上げが緩やかになるとの見通しから株価が上昇。一方で長期債利回りは年内利上げを見込んで上昇するなど方向感の定まらない動きとなった。
ただ、混迷を極めるギリシャ問題などもあり、ドル売りも一方向には進まなかった。
この日開かれたユーロ圏財務相会合でギリシャとの交渉が難航し、結果的に合意なしで終了したことからユーロ売りが進みドルも一先ず下げ止まった。
イエレン議長が利上げのタイミングは今後の経済指標次第としたことで、暫く米経済指標には敏感に反応しやすい状況が続くことになる。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]黒田総裁発言に注目集まる

(米ドル円4時間足)


FOMC会合では利上げ時期が示されなかったことや、利上げ後の金利上昇が緩やかになるとの見方からドルが欧州市場に向けて上値の重い展開が続いた。
NY時間に発表された米経常収支やCPIが予想を下回り、この日の安値となる122円48銭まで下落した。しかし、その後は反発に転じた。この122円ミドルは黒田総裁による円安けん制発言後の安値であり、フィボナッチ50%戻しという事から意識された。
FOMC前には円安けん制発言で下落する直前のレベル124円ミドルまで上昇したものの、やはり届かなかった。今日も122円ミドルを固めるようであれば当面122円ミドルから124円ミドルのレンジに入る。
今日の注目は日銀会合後の黒田総裁発言に集まる。先日黒田総裁は国会答弁で円安けん制発言を否定するような発言を行ったが、今回も同様な内容となればドル円の底値が徐々に意識されるだろう。反対に、再び円安けん制とも取られかねない内容になれば61.8%戻しの121円ミドルまで強いサポートはみられない。

ドル円予想レンジ:124円00銭~122円45銭(6月10日安値)

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[ユーロ米ドル]ギリシャデフォルト懸念も影響は限定

(ユーロ米ドル日足)

EUR_USD_20150619_hiashi.jpg

昨日開かれたユーロ圏財務相会合で話し合われたギリシャとの交渉は合意なしで終了。この結果はほぼ予想通りという事から市場への影響は限定的となった。
朝方はFOMCの結果を受けドル安が先行する中でユーロは底堅い動きが継続。欧州時間にドイツのメルケル首相がギリシャとの合意はまだ可能と発言したことで更にユーロ買いが進む場面も見られた。また、NY時間に一部報道社がギリシャ支援はIMF抜きで年末まで延長すると報道。しかし、直後にメルケル首相が否定したことで往って来い。
結局、会合では協議が難航し合意に至らなかったことから引けにかけてユーロ売りが強まった。
6月末のIMFへの返済が近づくことでギリシャデフォルト懸念は一層高まるものの、市場は意外に冷静を保っている。既にこのような場面を何度も経験したことから慣れてきたと思われる。実際にデフォルト宣言が行われるまでは本格的なユーロ売りには繋がりそうにない。
三角保ち合いの上限を上抜いたものの押し戻されて引けたが、まだ買いの勢いは残っている。5月15日に付けた高値1.1465付近からボリンジャーバンドの上限の1.1480を抜けるかが今後の分かれ目になる。

ユーロドル予想レンジ: 1.1465(5月15日高値)~1.1290(保ち合い下限)

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[NZドル円]84円の下限近づく

(NZドル円週足)


FOMC会合でNZドルは対ドルで上昇。これまでの下落の流れが終了したかと思われた。しかし、その後発表されたニュージーランドの1-3月期GDPが0.2%と予想の0.6%を下回ったことで、再び下落。日経平均株価の下落によりリスク回避からの円買いの動きも重なり、6月11日にRBNZが利下げし更なる追加緩和を示唆したことで下落が始まったNZドルもそろそろ下限に近付いてきた。今年最安値を付けた2月3日の84円06銭はフィボナッチ50%戻しと重なることから底値として意識される。このレベル付近で下げ止まるようであれば最初の打診買いを入れてみるのも面白そうだ。それにはドル円が下げ止まる必要があり、今日の日銀会合後の黒田総裁発言は注目される。

NZドル円予想レンジ:85円75銭~84円70銭(FOMC前の安値)

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