ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2015-06

[全般]ギリシャ不安と米経済指標

先週は米国FOMC会合や日銀政策会合、そしてギリシャ債務問題を話し合うユーロ圏財務相会合など重要なイベントが行われ、ドルは全般に上値の重い展開となった。
先週のFOMC会合では期待された利上げ時期が明示されなかったことや、利上げ後も緩和政策が継続されるとの見方が広がりドルは軟調。年内利上げの可能性は更に高まったものの、その時期を巡り今後も神経質な展開が予想される。

一方、日銀会合では黒田総裁が先日の円安けん制発言に対し否定的な発言をしたものの、円売りには限りがあった。125円台の高値を市場は当面の天井とした意識を払しょくできずに下値探りの動きが続いている。

期待とともに開かれたユーロ圏財務相会合でも債権者側とギリシャとの合意に至らず、デフォルト懸念が更に高まる状況となったもののユーロは堅調に推移。ドイツを中心としたユーロ圏全般の物価上昇や景気回復などがユーロの買いを促している。

また、英国ポンドもここにきて大幅に上昇。
先週発表された英国住宅価格や平均賃金などが予想を大きく上回り、雇用改善も示されたことで利上げ期待の高まりからポンドは上昇。更に、カーニーBOE総裁や他の委員などが早期利上げの可能性を示唆したこともポンド上昇に拍車をかけた。

<今週はギリシャ動向と米経済指標に注目>
イエレン議長は今後の経済指標は年内利上げを正当化する公算が大きいと発言したことから、今週も米経済指標次第で荒い値動きが予想される。
特に中古・新築住宅販売といった住宅関連指標は前月から増加すると見込まれる。一方、5月のPCEデフレーターは前月から横ばいと予想されるものの、予想を上回るとの見方もありドル買いのきっかけとなりそうだ。
ギリシャ問題も今週は山場を迎える。
また、6月末にIMFに対する債務返済期限が迫る中で、22日に緊急ユーロ圏首脳会議が開かれ、週内には何らかの決着がつくとみられ、その前後ではギリシャデフォルト懸念がピークに達する可能性がある。
いずれにしても、ギリシャ問題による市場リスクの高まりは株価下落にもつながり、安全通貨の円に買いが集まる可能性が高い。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

テーマ:つぶやき - ジャンル:株式・投資・マネー

[米ドル円]米長期金利次第で下値リスク拡大

(米ドル円日足)


先週のFOMCでは利上げ時期は示されず全般にハト派色が濃い内容となりドルは全般に上値の重い展開となった。
一方、日銀の黒田総裁は先日の円安けん制発言に対し否定的な発言をするなど、火消しに回ったものの、円売りの動きは限られた。6月5日に付けた高値125円84銭は当面の高値を超えるには米国が実際に利上げを実施するまでは当面天井になったとみてよいだろう。
先週はFOMC会合にかけてドル円はじりじりと買いが進み124円43銭まで上昇。発表後は失望売りが強まり一気に下落に転じた。124円ミドルレベルは黒田総裁が円安けん制発言をする直前のレベルでありレンジの上限として意識されていた。結果的に上値の重さを確認したことから、その後はけん制発言後の安値122円ミドルを試すなどレンジ内での動きが続いている。
米国利上げ時期が9月以降という見方は依然として残るものの、それまではドルを積極的に買いづらくなったことは確かだ。今週122円ミドルの底値を意識する中で、ギリシャ問題などのリスクの高まりから一時的に割り込む可能性は高いとみる。

今週のドル円予想レンジ:124円00銭~121円50銭(61.8%)

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー

[ユーロ米ドル]山場を迎えるギリシャ債務問題

(ユーロ米ドル日足)


先週はFOMCの結果を受けドルが全般に売られたことからユーロは5月18日以来の高値1.1416まで上昇。しかし、次の日のユーロ圏財務相会合でギリシャと債権者側の交渉が合意に至らずユーロは押し戻された。
6月末のIMFへの16億ユーロ返済期日が迫るなか、今週月曜日には緊急ユーロ圏財務相会合が開かれ、最終協議に入る。ギリシャが合意に達しないようであれば7月1日にギリシャはデフォルトに陥る可能性が高まる。再び支払期限が先延ばしになる可能性も残るが、一時的なリスクの高まりからユーロ売りが強まる場面があるとみる。
このひと月近く続いた三角保ち合いがそろそろ今週あたり収束する可能性が高い。教科書的にみると、この保ち合いパターンは収束から上に放れるアセンディングトライアングルだが、上限となる1.14ミドル付近は相当強いレジスタンスになっている。
ギリシャ不安が高まれば安全なドイツ債に資金が集まることから、長期債利回りの低下によるユーロ売りが一時的に強まる可能性が高い。
下値目途としてはボリンジャーバンドの中心線となる1.11ミドルが最初のレジスタンスで、その下には38.2%戻しの1.11ドルが控える。
市場はギリシャ問題に対して免疫が出来始めているものの、流石にデフォルトが現実味を帯びることから、一時的な下落リスクは避けられないだろう。

今週のユーロドル予想レンジ: 1.1465(5月15日高値)~1.1100(38.2%)

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー

[豪ドル米ドル]保ち合い継続で底固め

(豪ドル米ドル日足)


先週公開されたRBA議事録では更なる豪ドル下落の可能性が必要とされたが、積極的な追加緩和への前向きな姿勢が示されなかった。NZドルの下落が豪ドルに波及するとの見方が強まる一方で、豪ドル買いNZドル売りの動きも断続的にみられるなど底堅さが目立った。
その後、FOMCがハト派的と見なされたのでドル売りが進んだことから豪ドルは上昇に転じた。利食い売りなどに押される場面も見られたが、ジリジリと底固めの動きが続いている。
今週火曜日には1-3月期住宅価格指数が発表され、前期の1.9%から2.1%に上方修正が見込まれる。また、この発表直後には中国製造業PMIが控え、こちらも前月から改善されると予想される。
一目の雲の下限が0.78ミドルにあり、その上の0.7880には基準線が位置しフィボナッチ50%戻しレベルなどレジスタンスがいくつかある。
ただ、底値が徐々に切り上がってきており、勢いがつけば雲の上限を試す展開が予想される。

今週の豪ドルドル予想レンジ:0.7950(38.2%&雲の上限)~0.7650

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー

 | HOME | 

注意喚起

当社の取扱う店頭外国為替証拠金取引は、元本や利益を保証した金融商品ではなく、為替レートの変動等による損失発生の可能性があります。さらに、レバレッジ効果(想定元本と比較して少額の資金で大きな取引ができる仕組み)や為替レートの変動等によって注文(ロスカット注文を含む)が約定しない場合等、元本を上回る損失発生の可能性があります。特に、マイナー通貨(流動性の低い通貨)の取引をされる場合、元本以上の損失発生の可能性が高くなります。加えて、スワップポイント(通貨間の金利差調整額)においては通貨ペアやポジションの状態(売りまたは買い)によっては、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。 取引におけるお客様のコストは、スプレッドとなります。スプレッドは、売りレートと買いレートの差のことで、通常は売りレートより買いレートの方が高くなります。また、流動性が低ければ、スプレッドが大きく広がる場合があります。個人のお客様の必要証拠金(取引において最低限必要である資金)は、想定元本(為替レート×取引数量)× 4%以上の額となり、レバレッジは、想定元本÷必要証拠金で算出されますので最大25倍となります。法人のお客様の必要証拠金は、為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。 為替リスク想定比率は、通貨ペアごとに異なり、当社では、原則として一般社団法人金融先物取引業協会が金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1項に規定される定量的計算モデルを用いて算出する数値を利用します。なお、為替リスク想定比率は、原則として1週間ごとに見直しが行われ、レバレッジは、為替リスク想定比率の逆数(想定元本÷必要証拠金)となりますので、1週間ごとに変動します。

店頭バイナリーオプション取引「LION BO」は、判定時刻の為替レートが、当社の設定した最大7本の権利行使価格から、お客様が選択された権利行使価格よりも、上昇するか下降するかを予想するヨーロピアンタイプのラダーバイナリーオプション取引です。最大損失額は、オプションの取得対価の全額となります。取引単位は1ロット(1ロット当たりの価格は0~1,000円)、1回の取引あたりの最大取引単位は50ロットとなります。手数料は無料です。オプションの購入後において、取引をキャンセルすることはできません。購入したオプションを取引可能期間前に清算(売却)をすることはできます。但し、購入価格と清算価格にはスプレッドがあり、清算時に損失を被る可能性があります。「LION BO」は投資額に比べて大きな利益を得る可能性がある反面、投資元本の保証はなく、お客様にとって為替レートが不利な方向に変動することにより投資元本の全てを失う可能性のあるリスクが高い金融商品です。

当社の取扱う店頭CFD取引は、元本や利益を保証した金融商品ではなく、原資産の価格の変動や為替レートの変動等による損失発生の可能性があります。さらに、レバレッジ効果(想定元本と比較して少額の資金で大きな取引ができる仕組み)や金融市場、為替相場の変動等によって注文(ロスカット注文を含む)が約定しない場合等、元本を上回る損失発生の可能性があります。特に、流動性が低下している状況では、元本以上の損失発生の可能性が高くなります。また、株価指数、ETF(上場投資信託)、ETN(指標連動証券)を原資産とするCFD取引は、金利調整額(買建玉を保有している場合は支払い、売建玉を保有している場合は受取り)が発生しますが、金利調整額は、金利水準が各国の経済事情や政治情勢等様々な要因を反映するため変動するので、売建玉を保有している場合でも、マイナス金利となる際は、当社への支払いとなります。加えて、配当金・分配金の各権利確定日の取引終了時点で建玉を保有していた場合、これらの権利調整額が建玉に発生します。一般に権利調整額は買建玉を保有している場合は受取り、売建玉を保有している場合は支払います。一方、原資産となる株価指数自体が配当金を考慮している指数の場合等は、使用するリクィディティプロバイダーによっては、権利調整額は売建玉を保有している場合は受取り、買建玉を保有している場合は支払います。この他、商品先物を原資産とするCFD取引は、当社が定める日の未決済ポジションに対して当社が定めた価格調整額が発生します。原資産にコーポレートアクションが発生した場合は、当社は決済期日を定めた上で新規取引を停止する場合があります。建玉を決済期日までに決済されなかったときには、当該建玉は当社の任意で反対売買により決済されます。 取引におけるお客様のコストは、スプレッドとなります。スプレッドは、売りレートと買いレートの差のことで、通常は売りレートより買いレートの方が高くなります。また、流動性が低ければ、スプレッドが大きく広がる場合があります。個人のお客様の必要証拠金(取引において最低限必要である資金)は、原則、想定元本(基準値×1.1×取引数量×1Lotあたりの取引単位×円転換レート)× 株価指数CFDの場合10%・債券CFDの場合2%・その他有価証券CFDの場合20%以上の額となり、レバレッジは、想定元本÷必要証拠金で算出されますので、それぞれ最大10倍・50倍・5倍となります。

当社は、インターネットを通じて店頭外国為替証拠金取引、店頭バイナリーオプション取引および店頭CFD取引サービスをご提供しておりますので、お客様のパソコン・インターネット環境や当社のシステムに不具合が生じた場合等、取引ができなくなる可能性があります。また、お客様の取引の相手方は当社(相対取引)となっており、取引所取引とは異なります。お客様におかれましては、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断により取引を行っていただきますようお願いいたします。



商号 : ヒロセ通商株式会社
業務内容 : 第一種金融商品取引業
登録番号 : 近畿財務局長(金商)第41号
加入協会等 : 一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562)
    日本証券業協会 日本投資者保護基金

 

岡安盛男のもりもりトレード情報!



新規口座開設はこちら

口座開設バナー


LION FX経済カレンダー信託保全確定申告について各国情報Q&A
初めてのFX
連絡先

カテゴリー

プロフィール

ヒロセ通商

Author:ヒロセ通商
毎日の売買ポイント
●ファンダメンタルズ
●テクニカル

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する