ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2015-06

[全般]米利上げ期待とギリシャ不安

ギリシャ問題が山場を迎える中、好調な米国住宅販売件数を背景に米利上げ期待からのドル高が進んでいる。
ギリシャ問題解決のために開かれた緊急ユーロ圏首脳会議に対し、市場は今週中にも合意に至るとの期待感が高まり欧米株式市場は全面高となった。これを受け、リスク回避の動きから円売りの動きが強まり、ドル円は123円ミドル付近まで上昇。
しかし、ギリシャ側と債権者側からの発言は未だにすれ違いが多く、ギリシャ協議が決着するかは最後まで予断を許さない。
一方、NY時間に発表された米5月中古住宅販売件数は5.1%増と予想の4.8%増を大きく上回った。これは5年半ぶりの高い水準という事から市場は米国早期利上げ期待から長期金利が上昇。ドルは全面高となった。
株式市場も三指数ともに上昇するなど利上げに対してのアレルギーは感じられなかった。株式市場では景気回復による期待と同時に利上げ後も緩和政策を維持するとの楽観的な見方が広がったと考えられる。

イエレンFRB議長は株式や債券市場が過度に反応する懸念を示していただけに、今回のような市場の動きは利上げ環境が整い始めたことを示すものだ。
ギリシャ問題は25-26日の首脳会議に持ち越されるものの、一先ず6月末の支援に近づいているとみられる。ただ、今回債権者側からの支援が得られたとしても、今後もギリシャ問題は継続することから、市場の反応は限定的とみられる。
結局、市場の主役は米ドルであることに変わりはなく、市場の米長期金利や株価動向への注目度は高い。
今日のNY時間に発表される新築住宅販売件数が中古住宅販売と同様に予想を上回るようであれば、更に利上げ期待が高まり長期金利上昇によるドル買いが強まるとみる。
反対に、予想を下回ったとしても今の市場のセンチメントではドルの下落は限定的とみる。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]レンジ相場から抜け出せず

(米ドル円2時間足)



週明け東京市場はギリシャ支援協議が山場を迎えることから、進展期待が高まり日経平均株価が上昇。ドル円はレンジの下限でもある122円ミドルを目の前に神経質な展開が続いた。
しかし、欧州市場にかけて時間外米長期金利が上昇したことでドルが全面高。ギリシャ問題に対する不透明感からユーロが下落したことも一層ドル買いに拍車をかけた。
NY時間に発表された米5月中古住宅販売件数が予想を上回り5年半ぶりの高い水準に達したことから米早期利上げ期待が高まり、一服感漂う米長期金利が再び上昇。また、NY株式市場も同時に上昇するなど、ドル高と円安双方が強まりドル円は123円40銭まで上昇した。
結局、黒田発言前後のレンジ124円ミドルから122円ミドルのレンジの下限を下回らなかった。先週は124円ミドルの高値の重さを確認し、今回は下値の堅さを確認したことで当面レンジ内での動きが継続することになるだろう。
ギリシャ協議が25-26日の首脳会議まで決着がつかないとしても、リスク回避の円高にはなりにくい。反対に、もし支援が得られるとなれば円売りが加速し、ドル円はもう一段の上値を試す展開とみる。

ドル円予想レンジ:123円70銭(61.8%)~122円90銭

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[ユーロ米ドル]三角保ち合い収束でどちらかに放れる

(ユーロ米ドル8時間足 )

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昨日の緊急ユーロ圏首脳会議でもギリシャ支援の決着はつかず、結論は25日と26日の会議に持ち越された。それまでは債権者側とギリシャとの協議は継続することから、要人発言が今後も幾度となく繰り返されるだろう。市場はその都度振れやすいものの、最終的な結論が出るまでは一方向には動けない状況だ。
ユーロは6月に入りギリシャ問題の燻ぶりにも関わらず底値が切り上がっており、三角保ち合いが収束に近づいている。
6月末のIMFへの返済が迫る中で、今週中に何らかの決着がつくことは明らかだ。もし、支援を得られたとしても7月8月と大量返済が待ち構えており、ユーロの上値は限定的とみる。
また、米国早期利上げ期待が再び盛り上がってきたことで、ドル高の動きがユーロの上値を抑える。
今後もギリシャ問題は継続されることから、三角保ち合いの上限となる1.1465付近を一時的に上に抜けたとしても上昇幅は限定的となるだろう。
下に放れるとすればフィボナッチ38.2%戻しの1.12付近か、50%戻しの1.1130付近がサポートになる。

ユーロドル予想レンジ: 1.1465(5月16日高値)~1.1200(38.2%)

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[豪ドル米ドル]豪ドル高けん制発言も反応せず

(豪ドル米ドル4時間足)


週明けの早朝にエドワーズRBA理事が「豪ドルは依然として高すぎる」と発言。
週明け早朝の薄商いという事から一時的な売りがみられたものの、その後は上昇に転じるなど底堅さが目立つ。
先週のRBA議事録でも豪ドル高に対しけん制する内容が相次いだものの、市場の反応は鈍くなっている。追加緩和期待も後退し豪ドルは寧ろ、このような発言で底固めをしているようにも見える。
米長期金利の上昇により昨日のNY市場で豪ドルは押し戻されたものの、全般に底値が切り上がっている。4時間足チャートを見ても上昇チャネルは緩やかに継続しており、長期的な豪ドルの買いポジションが入り始めている可能性もある。
今日の10時半に1-3月期住宅価格指数が発表され、前月からの上昇が見込まれる。
住宅価格のインフレ懸念が高まるようであればチャネルの上限であり50%戻しでもある0.78後半を最終的に試す展開が予想される。

豪ドルドル予想レンジ:0.7950(61.8%)~0.7650

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