[全般]ギリシャ問題回避と米景気回復でドル高
東京市場は前日の米国の上昇から日経平均株価も連日大幅高となり円安の動きが強まった。一方で、EU首脳会議でギリシャへの最終決定が行われることから、寧ろポジション調整的なユーロ売りが進んだ。
NY時間に発表された米新築住宅販売件数は54.6万件と予想の52.3万件を上回り7年ぶりの高水準となった。前日の中古住宅販売件数に続いて米国住宅市場の底堅さを改めて確認された格好だ。また、同時に発表された米5月耐久財受注は-1.8%と予想を下回ったものの、輸送機器を除いたコアは0.5%と引き続き伸びが続くなど米景気は堅調な地合いといえそうだ。
指標発表直後にパウエルFRB理事が「早ければ9月に利上げの可能性があり、その確率は五分五分」「12月には再利上げし、1年で1%の利上げが適当」と発言したことでドルは全面高となった。米長期金利は前日から0.04%上昇する一方で、株式市場はギリシャ問題の後退から3指数とも連日上昇。リスクオンによる円安と利上げ期待からのドル高が同時に進みドル円は再び124円台に乗せてきた。
ギリシャ問題は今日から26日にかけて山場となり、最終的に金融支援が実施されるとの楽観的な見方が広がった。しかし、今回の山場を凌いだとしても今後もギリシャ問題が終わらないことをマーケットも承知しており、市場は悪材料として織り込んでいると思われる。
市場の注目はギリシャ問題から米国金融政策に移り、今週中にもドル高の流れが再開する可能性が高い。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
[米ドル円]リスクオンと米利上げ期待

東京市場では日経平均株価の上昇によりリスク選好の円安が進行。また、ユーロがギリシャ支援で最終支援合意に至るか山場を迎えることから調整の売りが強まった。ユーロが売られたことでドルは全般に強含み、ドル円は123円前半から後半に上昇した。
NY時間に発表された米経済指標が前日同様に底堅い景気動向を示したものの、利食い売りで下押しされる場面も見られた。しかし、その直後にパウエルFRB理事が9月の利上げの可能性を示唆したことでドル円は一気に124円台に乗せ、この日の高値となる124円17銭まで上昇した。株価もギリシャ不安の後退からリスク選好の動きが強まったこともドル円の下支えとなった。パウエルFRB理事が9月利上げの可能性を示唆したこともドル円の買いを誘った。その後124円台前半から利食い売りが先行し、123円60銭付近まで押し戻されたが再度押し上げられるなど底堅さが目立つ。
結果的にドル円は122円ミドルから124円ミドルのレンジ内での動きとなったが、そろそろ上限を上抜けする可能性が高まる。
一目の雲のねじれが今日明日にも生じることや、基準線と転換線もそろそろクロスすることから変化日は近いことを示している。
ドル円予想レンジ:124円60銭(38.2%)~123円50銭
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
[ユーロ米ドル]三角保ち合い下放れ

ギリシャが改革に前向きな姿勢を示したことから、支援協議が急速に進展を見せたものの、寧ろユーロ売りが加速している。
25-26日のユーロ圏財務相・首脳会議でギリシャへの資金支援が合意されるとの見方が広がった。しかし、最終合意に向け、寧ろ何が起こるかわからないという懸念からユーロポジションを手仕舞う動きが強まった。
ユーロはこれまでギリシャ問題が燻ぶる中でも買いが進むなど、ギリシャ問題拡大がユーロ売りに繋がらなかった経緯がある。一部でギリシャのユーロ離脱はユーロにとって寧ろプラス材料と受け止めるところも聞かれる。
いずれにしても、ギリシャ問題は一先ず後退し、次はドル中心の相場展開に変わり始めるとみる。
日足のボリンジャーバンドの中心線が位置する1.1165でユーロは辛うじて下げ止まった。
パターン的には1.14ミドルでダブルトップを形成しつつあり、ネックラインの1.0820を下抜けするとユーロ売りが再開する可能性もあり注目される。
ただ、明日明後日のユーロ圏財務相・首脳会議で支援が合意されるようであれば一旦は素直に買いが入ることになるだろう。
一先ず、この会議中は何が起こるか分からないという事から上値は限定的とみてよい。
今日の米GDP指標発表次第で、61.8%戻しの1.1050付近のサポートを試す展開とみる。
ユーロドル予想レンジ:1.1280~1.1050(61.8%)
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
[豪ドル円]豪ドル円クロス直接の買い

東京時間に発表された豪州1-3月期住宅価格指数は1.6%と予想の2.0%を下回ったが、発表前から既に豪ドル売りの動きが強まっていたこともあり、発表後の下げは限定的となった。しかし、その後発表の中国6月製造業PMIも予想を下回り更に売りが出たものの、下げたところでは対円で上昇。ドル円がレンジの下限から上昇に転じたこともあり、東京市場では資本筋や個人などの買いが一部散見された。ギリシャ問題が一先ず収束するとの見方からリスク選好の動きが活発化したことも豪ドル円の買いを誘ったようだ。
豪ドル円は94円ミドルから97円ミドルのレンジ相場がひと月半近く続いているが、そろそろ底固めが終了に近づいたとみる。米国利上げが本格化するようであればドル円はもう一段の上昇が期待でき、本邦からの買いが入りやすくなる。
もう暫くレンジ相場が継続するとみて、95円ミドルから下で打診買いを入れてみたい。
豪ドル円予想レンジ:96円00銭(61.8%)~95円40銭
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
取引にあたっては、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断により取引を行っていただきますようお願いいたします。
商号 | : | ヒロセ通商株式会社 |
業務内容 | : | 第一種金融商品取引業 |
登録番号 | : | 近畿財務局長(金商)第41号 |
加入協会等 | : | 一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562) |
日本証券業協会 日本投資者保護基金 |