ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2015-07

[ユーロ米ドル]ダブルトップのネックラインを意識した買い

(ユーロ米ドル日足)


ギリシャ問題が後退したもののユーロ売りが続くという不可解な相場が続いた反動が出始めた。
昨日はユーロに関して特に材料があったわけではなく、テクニカル的な動きでユーロが反発したと考えられる。
昨日も書いたように、1.14ミドルでダブルトップを付けて下落し、そのネックラインとなる1.08を下抜け出来なかったことが今回の上昇に繋がったとみる。
ユーロは対ドルだけではなく対円や対ポンドでも買い戻しの動きが強まった。
昨日のユーロは対ドルで150ポイント余り上昇。その他のユーロクロスの買いもあり、短期的な下値戻しも限定的となりそうだ。
NY市場ではドル全面安の展開となっており、それもユーロの押し上げ要因となった。
ダブルトップにあたる1.14ミドルから下落したユーロショートはまだ解消されていないとみられ、上昇の動きは継続。

ユーロドル予想レンジ:1.1050(38.2%)~1.0870

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[ポンド米ドル]MPC議事要旨に注目

(ポンド米ドル2時間足)

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(ポンド米ドル日足)


欧州時間に入りユーロポンドショートの巻き戻しが強まったことでポンドは下げ足を速めた。7月14日にカーニーBOE総裁の利上げ時期は近づいているとの発言で上昇した調整の売りも重なった。昨日のNY市場でドルが全面安となってもポンドは寧ろ売りが強まるなど、もう一段調整の動きは継続するとみる。
NY市場の終わりにかけて再びカーニー総裁は「より高い政策金利が来年必要とされる」と発言したが市場への影響は限られている。
しかし、日足チャートでみると中期的な上昇チャネルは継続しており、調整売りが終われば再び買いが強まるとみる。そのタイミングはユーロポンドの買いが一巡する時でもある。
今日のロンドン時間にはMPC議事録が発表されるが、利上げ観測は既に織り込んでいることもあり、上昇のきっかけにはなりにくい。
下値サポートは2時間足チャートでの50%戻しの1.55ドルとみるが、もしこのレベルを割り込むようであれば7月15日の上昇前のレベルである1.54ミドルが次のサポートになる。
下値を確認したところでは買いを入れていきたい。

ポンドドル予想レンジ:1.5630(日足50%)~1.5500(2時間足50%)

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[全般]ギリシャや中国株懸念後退でリスク志向

昨日は東京市場が祝日で休場のなか米長期金利の上昇に併せドルが全般に強含みで推移。
NY市場ではブラード・セントルイス連銀総裁発言でドルは更に上昇。ギリシャ債務問題や中国株価下落懸念の後退により市場の注目は米利上げ時期に再び集まり始めている。
アジア市場ではニュージーランド首相が「NZドルは予想以上に下落した」と発言したことでNZドルが上昇に転じた。今週は23日木曜日にRBNZの政策会合が開かれ利下げが予想されており、既に下落した後だけにその買い戻しが入った模様。
また、ギリシャ政府が債権者への68億ユーロ返済を指示したことが伝わりユーロも対ドルや対円で上昇。東京市場が休場という事もあり市場の流動性が低く、ちょっとしたニュースでも変動しやすい相場展開が目立った。
NY時間にはブラード・セントルイス連銀総裁が「9月の利上げの可能性が50%上回る」「ギリシャや中国株の動向は米国に影響を与えない」と発言したことでドルは底堅い動きとなった。
<金価格も大きく下落>
先週発表された中国の金保有高が予想を大きく下回ったことが主な要因だ。米国の年内利上げ観測が高まったことで金利のつかない金を売却しているとみられ、ドル高の要因の一つとも考えられる。
<他通貨の動き活発>
今日は豪州中銀RBA政策会合議事要旨が公開される。追加緩和に関して議論されていないことが改めて確認されるようであればNZドルに続いて豪ドル買いが強まる可能性が高い。
ギリシャや中国リスクが後退したことで再び資金の流れがリスク通貨を物色する動きがみられる。ドル円が底堅い動きが続けば、今後オセアニア通貨などにも円売りの動きが強まる可能性が高まる。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]時間調整後再び上値トライ

(米ドル円日足)


ドル円の上昇速度がここにきて減速し始めている。
先週はイエレン議長の年内利上げ発言などタカ派的な内容となりドルが全面高。120円ミドルまで下落したドル円も上昇トレンドが継続している。
ギリシャや中国株下落懸念が後退し、リスクオンによる円売りも加わり124円台に乗せてきたが、ここにきて上昇速度は低下している。
6月10日に黒田総裁が円安けん制発言をした日の高値124円60銭が意識されているためとみられる。市場はこの高値を再度試そうとする動きが強まっている。
しかし、既にドル円は調整の売りをこなして再び上昇してきただけに買いの力は強いとみる。一度で抜けるとは思えないが中期的には再度125円を試す展開を予想する。

ドル円予想レンジ:124円60銭(6月10日高値)~123円95銭

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[ユーロ米ドル]ネックラインで下げ止まる

(ユーロ米ドル日足)


週明けのアジア市場でユーロは先週からのユーロ売りが継続し上値の重い展開で始まった。
ユーロは対ドルで1.0818まで下落。このレベルは5月27日に付けた安値と同レベルとなる。このレベルはダブルトップ後のネックラインでもあり意識された。
ギリシャはこの日IMFやECBに対する62.5億ユーロの債務を返済したとし、アジアから欧州市場にかけてユーロは1.0870付近まで反発する場面もみられた。しかし、NY市場で再び下落。
ブラード・セントルイス連銀総裁の9月の利上げの可能性は50%以上との発言が伝わり、早期利上げ観測の高まりから米長期金利が上昇。ドルが全面高となり再び1.08ドル前半まで下落して引けた。
その後シドニー市場では損切りを巻き込んで1.0808まで下落。ただ、この時間帯は薄商いという事もあり、まだ完全にネックラインを下回ったとは見られない。
今日のNY終値ベースで1.08ドルを下回るようであれば1.05ドルを目指す展開の始まりとみる。

ユーロドル予想レンジ:1.0940~1.0770(BB下限)

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[豪ドル米ドル]RBA議事要旨で豪ドル下げ止まるか注目


(豪ドル米ドル日足)

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(豪ドル米ドル2時間足)

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東京市場が休場となりアジア市場は薄商いの中で豪ドルは下落。上海総合指数の軟調な地合いに攣られて豪ドルも売りが先行。0.73ミドルを下回ると損切りを巻き込み今年最安値となる0.7328まで下落した。しかし、後場に入ると中国株価が一転して上昇。豪ドルも買い戻しの動きが強まり0.7394まで押し戻された。
NY市場までは底堅い動きが続いたものの、米国早期利上げ観測が高まりドルの長期金利が上昇したことで豪ドルは再び下落。しかし、前回の安値となる0.7348で跳ね返されるなど底固い印象が残った。
本日は7月7日に行われたRBA議事要旨が公開され、この内容次第では上昇のきっかけになるとみている。
声明文では新たな追加緩和の可能性が示されなかったが、今回それを再確認できるかが注目ポイントになる。
もし、反対に利下げの可能性が示され0.73を割り込むようであれば、ボリンジャーバンドの下限となる0.7250までサポートはみられない。

豪ドルドル予想レンジ:0.7400(38.2%)~0.7300

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[全般]異なる米国と各国金融政策の違い明確に

混沌とした状況が続いたギリシャ問題も先週で一区切りが付き、中国株価の下落も収まった。市場には安心感が広がるとともに米経済や金融政策に注目が移りドルが全面高となった。
先週末にEUがギリシャに対し3年間で820億ユーロ超の新たな金融支援手続きを開始。更に、71.6億ユーロのつなぎ融資も決めたことでユーロ圏離脱やデフォルト懸念が後退した。
また、大幅下落となった中国株式市場も政府の力づく支援により下げ止まるなど、一先ず市場に燻ぶるリスクは後退した。
イエレンFRB議長が改めて年内利上げの可能性を強調したことでドルが上昇。
発表された米経済指標も予想を上回るものが多く、9月の利上げの可能性も残された。
それに対して、各国中銀の金融政策もここにきて明確になってきた。
英国はカーニーBOE総裁やその他のメンバーが利上げの時期が近づいていることを示唆。米国と唯一同じ引き締め方向にあることから、ドルに次いで強い通貨の一つとなった。
一方、カナダは政策金利を引き下げるなど、米国とは真逆の動きとなりカナダドルは急落。
ECB理事会ではギリシャ関連の話が主な議題となったものの、ドラギ総裁は量的緩和も含め今後必要ならあらゆる手段をとると発言。
日銀の黒田総裁も来年前半には2%の物価目標達成に強気の発言をするなど、これまで通り緩和継続姿勢を示した。しかし、当面追加緩和の可能性が後退したことで円は全般に緩やかな上昇となった。
今週は主要各国の議事録要旨が公開されることから、それぞれの金融政策スタンスを再確認する週になる。
21日は日銀や豪州RBA議事録要旨が公表され、豪ドルの波乱要因となる。
次の日の22日にはBOE会合の議事録要旨が公表されるが、改めて利上げの可能性が示唆されるようであればもう一段のポンド買いが進む可能性が高まる。
また、23日はニュージーランド中銀RBNZと南アフリカ中銀SARBの政策会合が開かれる。RBNZによる利下げが予想される一方で、SARBは利上げが予想されるなど、それぞれ真逆の政策スタンスが示される。
今週は米国金融政策に対し、異なる各国金融政策の違いが明確に示されることでそれぞれの通貨の方向性が見えてくる。

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[米ドル円]125円のレンジ上限を試す展開

(米ドル円日足)


ギリシャ債務問題や中国株下落でドル円は一時120円ミドルまで下落。先週はそれらの問題が一先ず落ち着きを取り戻したことでドル円は下落前のレベルに戻った。
6月初旬に日銀黒田総裁の円安けん制発言でドル円は125円台を意識。その後続いた122円ミドルから124円ミドルのレンジ相場に再び戻る可能性が高い。
ただ、122円ミドルの底値を見たことで、底値の堅さを確認したことから次は上値の重さを試す展開が予想される。谷深ければ山高しではないが、今週は125円を抜けていけるか注目。もし、抜けたところで当局からのけん制発言などがなければ今年最高値となる125円84銭も視野に入る。ただし、ここからの上昇は円安ではなくドル高材料が必要だ。今週発表の住宅関連指標には目が離せない。

今週のドル円予想レンジ:125円00銭~122円80銭(38.2%)

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[ユーロ米ドル]ユーロ下落の限界

(ユーロ米ドル日足)


EUがギリシャに対し3年間で820億ユーロ超の新たな金融支援手続きを開始し、71.6億ユーロのつなぎ融資も決めたことでユーロ圏離脱やデフォルト懸念が一先ず後退した。
しかし、ユーロの上昇には繋がらず、寧ろ下落に転じるなど予想とは反対の動きになった。ユーロ売りの要因として考えられるのはユーロ金利の低さに対し、ユーロキャリーの売りが強まったという見方もある。同時に、先週はイエレンFRB議長が年内の利上げを強調したことで金融政策の違いからの売りとみられる。しかし、それにしても、ギリシャというユーロ最大ともいえる危機が去ったことはユーロにとって買い材料になる。
ユーロの長期的なショートは依然として残るなかで下値もそろそろ限界に近付いているとみる。
ボリンジャーバンドの下限でバンドウォークが続いているものの、ストキャスティクスは下限に近い。5月27日に付けた1.08前半で下げ止まるようであればダブルボトムを形成。
下抜けすれば新たな下落の始まりとなり1.05ドルを目指すリスクもあり注意したい。

今週のユーロドル予想レンジ:1.0940~1.0815(5月27日安値)

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[NZドル円]利下げ後に一時的反転も

(NZドル円時間足)

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(NZドル円週足)

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NZドルの下落が止まらない。
今週23日に開かれるニュージーランド中銀RBNZ政策会合では政策金利を3.25%から0.25%引き下げると予想される。市場は既に利下げを織り込みながらNZドル売りを強め対ドルでも0.6497まで売り込んでいる。このレベルは2009年6月以来の安値でもあるが、下げ止まる気配は未だに見られない。
しかし、短期的には既に売り材料にも出尽くし感があり、実際に利下げを行えば一時的な買い戻しが入るとみる。
反対に、もし利下げを見送ったとしても買い戻しが入ることに変わりはない。しかし、次の利下げ期待が残るだけに売り圧力は今後も継続。
ただ、利下げを実施したとしてもNZドル売りはスワップ金利を支払う事から、長期保有は避けて短期決戦で臨みたい。

今週のNZドル円予想レンジ:81円70銭~80円00銭

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[全般]ギリシャリスク後退で利上げ期待のドル高

早朝にギリシャ議会が改革法案可決の報道が伝わったが、ユーロの上昇は一時的ですぐに売りが強まった。ドル高の流れが再開し始めていることを示すものだ。

昨日はEUがギリシャに対し70億ユーロのつなぎ融資を原則合意。ECB理事会でもドラギ総裁がECBとして銀行向けELAの上限を9億ユーロ引き上げることも発表。更にECBはギリシャがユーロ圏に残留するとの前提で行動することを明らかにした。
ECB理事会でのドラギ総裁の発言は金融以外のギリシャに関するものがほとんどとなる異例な会見となった。それだけ、ギリシャ問題がユーロ圏にとって大きなテーマであったという事だ。
ユーログループも第三次支援としてESMによる820億ユーロ超の金融支援を、8月を目途に正式決定すると発表。これで一先ずギリシャのデフォルトやユーロ離脱というリスクは回避されたと言える。ところが、ユーロは対ドルだけではなく他の通貨に対して下落幅が拡大。市場の注目はドル利上げに移り始めている。
この日もイエレン議長の議会証言で年内利上げを強調するなど、市場では利上げ期待の高まりからドルが更に上昇。これまで最も上昇幅の高いポンドに対しても買われるなど、ドル全面高となった。
また、リスク懸念が依然として燻ぶる中国株もこの日は小幅ながら上昇に転じたことで市場には安心感が広がった。欧米市場の株価も軒並み上昇するなど、世界同時株高となった。しかし、安全通貨の円に資金はそれ程シフトする動きがみられないのはユーロ円などの売りで円が相殺されたためとみられる。
ECBや日銀、そしてカナダなど緩和政策を今後も継続する通貨に対してドル買いの動きが強まっている。その中で、当面日銀は現行の金融政策を継続するとの見方があることが円安の速度を抑えていると考えられる。
しかし、市場が更に安定する過程では円売りの動きが今後強まる可能性が高い。
今日はNY時間に米国消費者物価指数や住宅着工件数など重要な指標発表を控える。
利上げの可能性が高まり始めているだけに、予想を上回る結果となれば更なるドル買いの動きが強まるとみる。

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[米ドル円]ドル高が円高を上回る

(米ドル円日足)


朝方にギリシャ議会が財政改革法案を可決したことが伝わり日経平均株価は上昇。また、上海総合指数が小幅ながら上昇に転じたことが市場に安心感を与えドル円は底堅い動きで推移。一方、ユーロが対ドルだけではなく対円でも売りが強まると円売りの動きにブレーキがかかった。前日から何度か124円手前で押し戻されていたドル円も欧州市場にかけてやっと上抜けに成功。NY時間に発表された新規失業保険申請件数が予想以上に好結果となったことでドル円はこの日の高値となる124円18銭まで上昇。一旦は利食い売りに押される場面も見られたものの、イエレン議長の議会証言を控え再び上昇に転じた。議会証言ではこれまでとほぼ同様に年内利上げを強調する内容となったことでドルは全般に底堅い動きで引けてきた。
日足のドル円チャートをみるとボリンジャーバンドの上限が124円ミドル付近に位置。売られ過ぎや買われ過ぎを示すストキャスティクスはほぼ上限に近付いている。
このレベルは6月のレンジ相場の上限でもあり、そろそろ利食い売りを出す準備をしておきたい。

ドル円予想レンジ:124円70銭(BB上限)~123円40銭

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[ユーロ米ドル]ギリシャ問題も一区切り

(ユーロ米ドル日足)


ギリシャ議会が財政改革法案を可決したとの報道で一旦は上昇したユーロだが、すぐに下落に転じた。欧州市場に入りユーロ圏が70億ユーロのつなぎ融資で原則合意するとの一部報道でユーロ売りが加速。
ECB理事会ではドラギ総裁がギリシャの銀行向けELAの上限を9億ユーロ拡大すると発表。規模的には物足りない気もするが、それでもECBとしては異例な措置だ。
更に、EUが8月を目途にギリシャに対し820億ユーロ超の金融支援を正式に決定することが示された。これらにより当面はギリシャのユーロ離脱やデフォルトが回避されることになる。
市場は一先ずギリシャ問題が後退した事で、今度は米国との金融政策の違いに焦点を合わせてきた。ユーロの動きというよりも今後はドルの動向に市場の注目が集まりやすく、ユーロドルの下落は目先継続。戻しも限定的とみる。

ユーロドル予想レンジ:1.0940~1.0820(5月27日安値)

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[豪ドル円]中国株下落リスク燻ぶるものの

(豪ドル円日足)


ギリシャ問題もひと段落し、中国株価の暴落懸念も後退してきた。
先日発表された中国4-6月期GDPも何とか7%を維持するなど、最悪な状況は回避された。一方、金融政策でも当面は現状維持という事から豪ドル円も今年最安値を更新直後から上昇に転じている。
二日前に付けた高値92円40銭を抑えられるようであれば91円方向に再び下落に転じる可能性が高いだけに、一旦は売りを出したいレベルだ。もし、上抜けするようであれば目先の下落が終了したとみて買いに転じる。
ボリンジャーバンドの方向は下を向いており、目先上昇幅は限定的とみられる。上値目途はフィボナッチの50%戻しとなる93円20銭で、この上の93円50銭にはボリンジャーの中心線が位置する。

豪ドル円予想レンジ:93円20銭(50%)~91円60銭

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[全般]好調な米経済指標とイエレン議長発言でドル全面高

ギリシャ問題が後退する中で市場の注目は米経済指標に集まった。
昨日のNY時間に発表された米経済指標は全て予想を上回った。
6月米PPI 0.4%(予想0.2%)
 コアPPI 0.3%(0.1%)
 鉱工業生産0.3%(0.2%)
 設備稼働率78.4%(78.1%)
7月NY連銀製造業景気指数3.86(3.25)
と全ての指標が好調な米国経済を示すものとなった。また、同時に始まったイエレン議長の下院議会証言でも「雇用と経済の改善に向けて見通しは良好」と発言。また、「年内いずれかの時点で利上げが適切」と前回と同様の発言がみられた。議長は利上げを待ちすぎた場合にはより速いペースで利上げをしなくてはならないと9月の利上げの可能性は残った。
これを受けNY株式市場は三指数が上昇して始まった後下落に転じた。その後発表されたベージュブックでも大半の地区が緩やかな成長が継続していることが示された。
一方、米長期金利は若干低下したことでドルの急激な上昇を抑えたものの、結果的にドルは全面高となって引けてきた。特に、財政再建関連法案の審議を控えたユーロに対してドル高が進んだ。
この日はドル以外の通貨も大きな動きを見せた。
東京時間に発表された中国4-6月期GDPは予想された6.8%を上回る7.0%となり豪ドルが上昇。しかし、NY時間にはドル高の動きを受け急落。今年最安値を更新した。
NY時間に行われたカナダ中銀(BOC)は政策金利を0.75%から0.5%に引き下げたことでカナダドルが急落。米ドルの上昇も重なり200ポイント余り上昇した。
ドル円も124円近くまで上昇するなど、ギリシャ問題が一先ず後退したことから市場はFRBの金融政策と米経済へ焦点を移し始めている。

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[米ドル円]黒田総裁よりもイエレン議長

(米ドル円日足)

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日銀会合では今年の物価目標と成長率を下方修正したことで来年の2%物価目標も難しい状況となった。この結果は寧ろ日銀の追加緩和の可能性が高まるもので円安要因と考える。黒田総裁は2016年前半に物価が2%に達する可能性が高いと、依然強気の見通しを示したが市場への影響は全く見られなかった。
この日発表の中国4-6月期GDPが予想を上回ったものの上海総合指数の下落は止められなかった。結局この日上海総合指数は3.03%下落。日経平均株価も攣られて下落する場面も見られたが、最終的にプラスで終わったことでドル円も底堅い動きとなった。

NY時間に発表された米経済指標は全て予想を上回ったことや、イエレン議長が年内利上げの可能性を再度示唆したことからドルは全面高となった。
市場には円安材料は見られないが、今後も米利上げ期待や景気回復の力強さがドルの下支えとなる。
6月に続いてドル円のレンジの上限となる124円ミドルが意識される。このレベルはボリンジャーバンドの上限にもあたる。

ドル円予想レンジ:124円50銭(BB上限)~123円40銭

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[ユーロ米ドル]混迷続くチプラス政権

(ユーロ米ドル2時間足)


アジアから欧州市場にかけてユーロドルは1.10を挟んだもみ合いから1.1035付近に上昇。底固めが終わったかと思われたがNY時間に急落。この日発表の米経済指標が軒並み予想を上回ったことや、イエレンFRB議長が年内利上げの可能性を改めて示唆。これらを受けドルが全面高となりユーロは1.0930まで下落した。
この日は財政改革法案を採決するとのことからギリシャ市内で反緊縮デモが暴徒化。ギリシャ不安は依然として燻ぶる中でユーロ売りが進んだ。EU支援の再開にはまだ時間がかかるものの、つなぎ融資や議会が可決する見通しだ。
時間の経過とともに混乱は収まる方向にあり、徐々にユーロの買い戻しの動きが強まるとみる。

ユーロドル予想レンジ:1.1040(38.2%)~1.0915(7月7日安値)

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[米ドルカナダドル]追加利下げでカナダドル急落

(米ドルカナダドル日足)

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(米ドルカナダドル時間足)

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カナダ中銀はこの日の会合で政策金利を現行の0.75%から0.5%に引き下げた。予想されてはいたが一部では据え置きとみていたところもあり、発表直後米ドルカナダドルは急伸。200ポイント余りの上昇となった。米国は年内利上げの可能性を示す一方でカナダが利下げを実施するなど、真逆の金融政策が今後も継続するとの見方がカナダドル売りを誘った。
声明では「カナダ経済のさらなる弱い見通しがインフレの下方リスクを高める」とし、追加の金融刺激策が経済を完全に回復させ、インフレを持続的に目標に向かわせるために必要であることを強調。これを受け米ドルカナダドルは今年の高値を更新した。
日足チャートではボリンジャーバンドの上限でバンドウォークが続いており、上昇トレンドは継続。2009年3月に付けた最高値1.3060が意識される。

米ドルカナダドル予想レンジ:1.3060(2009年3月高値)~1.2870(38.2%)

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[全般]イエレン議長発言に注目

ギリシャ債務問題が一先ず後退したことで市場の関心は米国金融政策と景気動向に集まり始めている。
昨日発表された米6月小売売上高は-0.3%と予想の+0.3%を落ち込んだことで発表後ドルは全面安となった。マイナスは4か月ぶりで5月分も下方修正されるなど、米国の消費の伸びに懸念が広がった。これを受けFRBの利上げ時期が後退するのではといった思惑が広がりNY株価は三指数ともに上昇。結果的にリスクオンによる円安の動きが強まった。
また、この日は英国のカーニーBOE総裁が議会証言で利上げに前向きな姿勢を示したことでポンドが大きく上昇。この動きに攣られドルも全般に軟調な動きが続いた。

<イエレン議長証言>
本日NY時間にイエレンFRB議長の議会証言が行われる。
先週イエレン議長は予想外の出来事が利上げを遅らせるか、早める可能性があると発言。予想外とは中国やギリシャ問題を指すものだ。その中国の株価下落懸念がひとまず後退。特に懸念を示していたギリシャ協議が支援合意したことに対しどのような発言をするか市場の焦点が集まる。6月の雇用統計や昨日の小売売上高が予想を下回ったことから利上げ時期は後退したとの見方も広がっている。
しかし、イエレン議長は「利上げ時期を過度に意識しているが、それ以上に引き締め政策の軌道が必要」としている。年内の利上げを示唆する発言などをみると、議長は出来るだけ早い時期に利上げに踏み切りたいようだ。
今日の発言次第では議長の本音が見えてくるかもしれない。

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[米ドル円]リスクオンによる円安継続

(米ドル円日足)


東京市場では日経平均株価が大幅上昇で始まったことからドル円も底堅い動きで推移。しかし、引けにかけ上海総合指数が下げ幅を広げたことを嫌気しドル円の上値は抑えられた。
NY市場では米6月小売売上高が予想を下回ったことを受けドルが一時全面安となりドル円は122円92銭まで下落。しかし、その後はNY株高などを受け円売りの動きが強まり下落前の123円ミドル付近まで値を戻すなど底堅さが目立った。

今日は日銀会合後の黒田総裁記者会見が開かれるが市場の関心は低く、その後のNY時間に行われるイエレン議長議会証言に市場の注目が集まる。
海外のリスク要因が低下していることから、利上げ時期が早まるかどうか。一方、小売りや雇用といった伸びの鈍化に対してどのような判断を示すかが焦点となる。

テクニカル的にみると一目の雲の上限が辛うじてサポートされているが、今日の中国株価の動向には注意が必要だ。昨日に引き続き今日も下落するようであればリスクオフによる円買いが強まる可能性もある。しかし、イエレン議長発言を控え大きな動きはないとみる。

ドル円予想レンジ:123円80銭(61.8%)~122円90銭(前日安値)

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[ユーロ米ドル]欧米金融政策の違いに注目

(ユーロ米ドル8時間足)


ギリシャ支援の合意を受けユーロは一旦上昇したものの、その後下落に転じた。その下落要因として考えられるのはマイナス金利によるユーロキャリー取引だ。また、欧米の金融政策の違いに今後市場が注目するとの見方もある。しかし、どれも今一つピンとこないというのが現状だ。少なくとも、1.14ドル台からユーロが下落したのはギリシャ問題であり、その問題の後退はユーロ買いになる。
ギリシャのユーロ離脱が回避され、つなぎ融資なども段取り通り進んでいることから時間の経過とともにユーロ買いが強まるとみている。
1.0970付近はフィボナッチの61.8%戻しでもあり底堅い動きがみられる。もし、このレベルを下抜けするようであれば1.0915が次のサポートレベルとなる。
一先ず1.0970付近の底堅さを信じて買いを入れてみたい。

ユーロドル予想レンジ:1.1080~1.0970(61.8%)

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[ポンド円]カーニー総裁発言でポンド急騰

(ポンド円4時間足)


昨日のロンドン時間に発表された英国6月CPIやRPI,そしてコアのPPIはほぼ予想通りの結果となったが、やや上値の重い展開で推移していた。しかし、その後カーニーBOE総裁が議会証言で「英国利上げ時期は近づいている」と発言したことでポンドは急上昇。
また、NY時間にはマイルズMPC委員も引き締めを待ちすぎるのは大きな間違いとし、利上げ時期が近いことに言及。BOEの出口戦略が始まったとも言える発言だ。
対ユーロでも中長期的なポンドの買いが続いていることもあり、目先のポジションとしてはそれ程ロングに偏っているようには見えない。
米国FRBよりもBOEの方が早い段階で利上げに踏み切る可能性も出てきた。
円もリスクオンによる売りが今後も継続するとみられることから、ポンド円はもう一段の上昇が期待できそうだ。

ポンド円予想レンジ:193円50銭(6月29日高値)~191円80銭

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[全般]ギリシャへの支援合意はしたものの

昨日の東京時間にギリシャへの支援に対しユーロ圏首脳会議は全会一致で合意されたことが伝わるとユーロが一気に上昇。しかし、その後は急落するなど荒っぽい動きが続いた。
最後のギリギリまで難航したギリシャ支援協議は17時間後に最終的に合意に至った。しかし、支援にはギリシャが15日までに主要な財政法案を議会で可決する必要があり依然として予断を許さない状況だ。既に市場は何度も期待を裏切られていただけに、ギリシャへの不信感が強く残ったようだ。結果的に、ユーロは上昇後売りに押され反落した。しかし、この合意決定を受けた株式や債券市場は好感。株価は上昇しドイツ債利回りも上昇。これに攣られて米長期金利が上昇したことでドルは全面高となった。また、リスク後退により安全通貨の円が売られるなど、ドル高円安の動きが強まった。
この日は中国株価も上昇。三日続騰したことで市場には安心感が広がった。
ギリシャ問題と中国株価暴落懸念が一先ず後退したことでFRBの早期利上げ観測が高まる可能性がある。先日イエレン議長は予想外の出来事が利上げを遅らせる、或は早めると発言。これが予想外の出来事であれば利上げ時期を早める要因になる。
それには先ず15日までにギリシャが財政法案を議会で可決しなければならず、可決されたとしてもその実効性が問われる。また、つなぎ融資を受けなければデフォルトリスクも残るなど、まだまだ困難な道が残された。

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[米ドル円]ドル高と円安同時に進行

(米ドル円4時間足)


東京市場が終わったところでギリシャ支援合意のニュースが飛び込みドル円は一気に上昇に転じた。その直前には中国株価が三日連続で上昇したことで市場には安心感が広がっており、円売りの準備は既に出来上がっていたと言える。ギリシャ問題が一先ず後退したことでリスク回避の動きが後退し安全通貨としての円が全面安となった。また、ギリシャ合意を受け時間外の米長期金利が上昇したことからドルが全面高となった。
ギリシャ問題がひとまず後退したことで、次の市場の焦点は米国金融政策に移り始めたことを示唆するものだ。
今日のNY時間に発表される米6月小売売上高が予想を上回るようであれば早期利上げ観測の高まりからドルはもう一段の上昇が見込める。ただ、15日のギリシャ議会での改革法案審議、16日のイエレン議長議会証言などもあり上値は限定的とみる。

ドル円予想レンジ:123円80銭(61.8%)~123円00銭

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[ユーロ米ドル]ユーロ噂で買って事実で売られる

(ユーロ米ドル8時間足)


欧州市場が始まった直後にギリシャへの支援合意の報道が流れたことでユーロは80ポイント近く上昇。ユーロ圏首脳会議が17時間という長時間の協議の末に何とかギリシャ支援にこぎつけた。その代わりギリシャは15日までに議会で法制化を可決する必要があり、つなぎ融資の合意も必要となる。これまで何度もギリシャに失望したこともあり、市場はその直後売りに回った。既に、先週末からユーロ買いが進んでいたこともあり、噂で買って事実で売るという格言通りとなった。
また、ドルの長期金利が上昇したこともユーロ売りを促し、結果的に先週末のユーロ上昇が始まった1.1ドルレベルまで下落し往って来い。
ギリシャをテーマにしたユーロから米国金融政策による米ドルに市場の注目が移った。
しかし、目先はまだギリシャ問題が波乱要因となり、もし議会で法案可決となれば、ユーロ買い材料になる。
1.1ドル付近で底固めが確認されれば買いを入れてみたい。

ユーロドル予想レンジ:1.1080~1.0970(61.8%)

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[ポンド円]カーニーBOE総裁発言に注目集まる

(ポンド円時間足)

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ギリシャへの支援合意が伝わったことでポンドはユーロとともに上昇に転じた。その後ユーロが下落に転じたがポンドは対ドルだけではなく対ユーロや円に対して買いが散見。前々週の高値191円60銭付近を抜けたところでは損切りを巻き込みながら192円40銭付近まで上昇。その後は利食い売りなど目先のポジション調整に抑えられた。
本日ロンドン時間に英国6月消費者物価指数や小売物価指数、そして卸売物価コア指数が発表される。特に注目はコア指数で物価上昇気配がみられるようなら利上げ期待が高まる。また、その後はカーニーBOE総裁の議会証言が行われる。元々タカ派的な総裁だけに、利上げが示される可能性が高い。191円付近の底堅さが確認されればポンド円の買いを入れてみたい。

ポンド円予想レンジ:193円00銭~190円60銭(先週末NY終値)

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[全般]ギリシャ・中国危機、一時的後退でリスクオン

先週末にギリシャが欧州側に改革案を提出したことや、中国株価が上昇に転じたことで市場にはリスク回避の動きが後退。ユーロやドル円が上昇に転じた。
先週末にギリシャがEUに提出した改革案はEUに譲歩した内容となったことを受けギリシャの破たんとユーロ離脱という不安が後退。また、上海総合指数が大幅反発したことも市場に安心感を与えた。
これらを受けユーロが上昇し円もリスクオンによる売りが強まったが、不安がこれで払しょくされたわけではない。
12日のEU首脳会議ではドイツの出方が注目されるものの最終的に支援の方向で決着がつくとの見方が広がっている。週末はギリシャがEUに譲歩したことで合意を先取りした格好でユーロやドル円が上昇した。
しかし、今週前半に行われるギリシャ議会での増税法案が可決されない場合には再びギリシャ破たん危機に逆戻りする。また、ドイツ国内でも合意内容の採決が必要となり、その承認が得られない場合も同様だ。これらを上手く乗り越えられるようであれば16日に行われるECB理事会でギリシャ銀行への資金供給が実施される。それまではまだ予断を許さない状況が続くことになる。
また、中国株式市場でも依然としてリスクは燻ぶる。上海総合指数の半数以上の銘柄が取引停止という異常な状況が続く中で、再び下落するリスクを抱えている。
今週は中国4-6月期GDPや鉱工業生産といった重要な指標が発表される。
これらが予想を下回るようであれば改めて中国景気減速が確認され株価が再び下落に転じる恐れがある。
中国景気はギリシャ問題以上に世界景気に影響を与えるものであり、中国株価動向には目が離せない。
先週末にイエレン議長が年内利上げの可能性を示したことでドルや米長期金利が上昇した。一方で、予想外のことが利上げを遅らせる、或は早める可能性があると指摘。ギリシャや中国危機を睨んでの発言とみられるが、これらが落ち着けば寧ろ利上げ時期が早まる可能性を示したとも受け止められる。

今週は日銀会合後の黒田総裁記者会見や、イエレン議長の議会証言、そしてECB会合後のドラギ総裁記者会見やBOEのカーニー総裁発言といった重要イベントが控える。
ギリシャや中国の不安感が残る中で、このような発言に対し週明けから神経質に反応してくるだろう。しかし、これらを経ることで今週は各国金融政策の行方が見極められる重要な週になりそうだ。

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[米ドル円]リスク回避の動き後退で巻き戻し

(米ドル円8時間足)


12日のEU首脳会議では何とか支援に辿り着くとみられ、先週末は円安が一気に進んだが、週明けのシドニー市場では注意が必要だ。
週末東京市場ではEUがギリシャの改革案を受け入れるとの見方が広がりユーロを中心にクロス円の巻き戻しが強まった。また、上海総合指数も前日に引き続き大きく上昇したことで市場の不安感が後退し安全通貨である円が売られた。
NY市場ではイエレン議長が年内の利上げの可能性を改めて示したことから米長期金利が上昇。日米金利差拡大期待からドル円は先週の高値圏で引けてきた。
ギリシャデフォルト懸念に加え中国株価急落が市場の不安を掻き立て、先週前半は円買いの動きが一気に進んだが、それも一先ず後退。12日のEU財務相会合で支援が可決されるとの見方が既に市場では支配的だ。万が一受け入れない場合には再びドル円は週明け早々121円割れを試す展開も予想される。しかし、最悪な状況は一先ず超えてきたことで大きな混乱は回避される可能性は高いとみられる。

<中国株価動向>
今週はギリシャだけではなく中国株価の動向次第で波乱含みの展開が予想される。ただ、先週の反転の動きが継続されるのであれば、全般にリスクオンの動きが継続するとみる。

<米国金融政策の動向>
今週は先週に引き続きイエレン議長の議会証言に注目が集まる。ギリシャや中国への懸念が示されるとみられるが、年内利上げの可能性が改めて確認されるようであればもう一段の上値を試す展開が予想される。

今週のドル円予想レンジ:123円80銭(61.8%)~121円30銭

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[ユーロ米ドル]ユーロ買い戻しが終わればドル買いへ

(ユーロ米ドル日足)


週末にギリシャ議会がEU側の要求に歩み寄る改革案を承認したことで一先ず支援再開の目途が見えてきた。今後は債務減免やESMによる3年の融資をドイツがどこまで受け入れるかにかかる。
今週もギリシャ問題は予断を許さない状況が続くものの、ユーロ離脱という最悪のシナリオが一先ず後退したことでユーロの買い戻しがもう暫く続くとみる。
一方、イエレン議長は中国やギリシャなどの予想外の危機が利上げ時期を後退させる可能性があると発言。一方で、回避されれば利上げが早まる可能性も示唆。
今週はイエレン議長の議会証言があるが、中国やギリシャ問題が収束した時に利上げの可能性を再度示すようであれば、ドル買いの動きが強まるとみる。
従って、ユーロ買いが一巡したところでは再度売りが強まることから上値は限定的とみる。
三角保ち合いの上限となる1.15に近づいたところが上値目途とみる

今週のユーロドル予想レンジ:1.1450~1.1100

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[豪ドル円]豪ドルにとって中国株価動向が焦点

(豪ドル円日足)


ギリシャデフォルト懸念による市場の不安心理が拡大する中で、中国株価が急落。新興国の景気減速懸念を背景にコモディティー価格が下落したことで、豪ドルは対ドルだけではなく対円でも下落。先週は今年最安値となる89円35銭を下回り89円16銭まで下落した。
しかし、ギリシャの改革案を債権者が受け入れるとの見方が広がりギリシャのユーロ離脱の可能性が低下。中国も空売り規制や銀行の株を担保とした融資延長など力技とも思える策を実行したことで反発。
ギリシャだけではなく中国経済も危うい状況に変わりはないものの、一先ず最悪の状態を回避したことで市場に安心感が広がった。
今週は中国4-6月期GDPや鉱工業生産など今後の景気を占ううえで重要な指標発表を控える。もし、中国経済の減速が改めて示されるようであれば再び中国株価の暴落を引き起こしかねない。しかし、中国政府が何らかの操作を行う可能性もあり、そうなれば株価が支えられることで豪ドルも落ち着きを取り戻すだろう。
今週は一先ずリスク回避が後退し円が売られやすい状況だけに、豪ドル円も底堅い動きが予想される。

今週の豪ドル円予想レンジ:92円80銭(61.8%)~90円00銭

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業務内容 : 第一種金融商品取引業
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