ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2015-07

[全般]ギリシャ、次の展開が読めない不安

週末のギリシャ国民投票で緊縮財政に反対票が多数となったことで週明けシドニー市場ではユーロやドル円が再び急落して始まった。
市場の大方の見方としては投票結果が「YES」とみていたことから今回の結果はサプライズとなった。前週の週明けに下落した時とほぼ同水準までユーロやドル円は下げて始まった。しかし、今回も下落後は急激に買い戻しが入るなど、市場はある程度この状況を織り込んでいたとみられる。
投票結果を受けチプラス首相とメルケル首相は新提案について7日に会議を開くこととなり、同日にユーロ圏首脳会議が招集された。
一方、ECBはギリシャ向けELA(緊急流動性支援)の上限を据え置いており、ギリシャの銀行は8日まで休業するなど、今後の展開が全く読めないという不安が市場に広がった。
この結果、アジアや欧州の株式市場は軒並み下落した。
しかし、連休明けとなるNY株式市場は比較的落ち着いており、小幅な下落にとどまった。
一夜明けたアジアや欧州市場では前日の混乱も収まり、徐々に回復の兆しを示すものと予想される。
今後警戒しなければいけないことは、イタリアやスペインなど他の南欧諸国への影響だ。
今回のギリシャ危機による他の南欧諸国への影響は債券市場の動向をみても今のところ少なく、2011年の時のようなユーロ危機とは異なる。
世界経済に対して大きな影響を及ぼさないとの見方が広がれば、再びリスク回避の動きは後退することになるだろう。
ただ、当面は不安定な相場展開が継続することは避けられず、ユーロを中心としたクロス取引なども荒っぽい動きが予想される。
デイトレーダーにとっては相場が上下に振れてくれるほど儲けのチャンスが増えることになる。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]週明けの下落幅は前回から縮小

(米ドル円時間足)

USD_JPY_20150707_jikanashi.jpg

ギリシャの選挙結果を受け週明けシドニー市場でドル円は121円80銭まで下落。先週末のNY終値となる122円80銭から一円下落して始まった。
前週の月曜日のドル円安値の121円95銭とほぼ同レベルで下げ止まった。
前週は2円近く下落しているのに対し今回の下落幅はその半分程度となった。それだけギリシャショックの影響は織り込んでいたと考えられる。
NY株式市場は三指数ともに下落したものの、その下落幅は小幅にとどまるなど、不安感は後退。
今日の日経平均や上海総合指数は昨日のショックが後退し底堅い動きが予想されることからドル円の下値は限定的とみる。
黒田レンジ(円安けん制発言後の幅)となる122円ミドルから124円ミドルは依然継続とみると、122円ミドル下には買いが入りやすい。
一方、ギリシャ問題による混乱が継続されることから上値123円台に入ると売りが上値を抑えてくるとみる。

ドル円予想レンジ:123円00銭(61.8%)~122円20銭

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[ユーロ米ドル]ギリシャ固有の問題

(ユーロ米ドル2時間足)

EUR_USD_20150707_2jikanashi.jpg

今回の国民投票の結果を受け、ギリシャが本格的なデフォルトに陥る可能性が高まるとの懸念からユーロは急落して始まった。しかし、先週末はNY勢が連休に入ることから既にポジション調整からのユーロ売りが進んでいたこともあり前週のような大幅急落には至らなかった。
結果的に前回と同様に下落前のレベルまで押し戻されるなど、市場は一時的な混乱で収まった。
7日、ギリシャは新提案を巡り債権団との交渉が再開されるものの、市場は既にギリシャのデフォルトやユーロ離脱も視野に入れている。
今回の危機は2011年の時のユーロ危機とは異なり、他の南欧諸国の債券利回りに影響はあまりないとみている。
ECBも既にセーフティネットを強化しており、今回はギリシャ固有の問題とみるべきだろう。
ただ、ユーロ離脱となればユーロ売りが強まることは避けられないが、一時的な動きで収まるとみる。
反対に、今後ギリシャとの協議が進展するようであれば、ユーロ買いの動きが強まる。

ユーロドル予想レンジ:1.1120(50%)~1.1000

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[豪ドル米ドル]RBA会合で追加緩和示唆も

(豪ドル米ドル時間足)

AUD_USD_20150707_jikanashi.jpg

ギリシャ国民投票の結果を受け週明けシドニー市場で豪ドルは0.7455まで下落して始まった。ギリシャ自体の豪ドルへの影響は薄いものの、アジアの株価下落などでリスク回避からの売りが入った。その後は上海総合指数が上昇に転じたことで豪ドルの買い戻しが強まった。
しかし、昨日のNY市場では原油価格が急落しCRBインデックスも6ポイント余り低下している。今年はエルニーニョ現象による小麦の生産が落ち込むとの予想もある。また、中国景気減速懸念など豪ドルの売り材料が再び強まり始めている。
今日はRBA会合が東京の昼過ぎに開かれ市場の注目が集まる。
今回は2.0%の政策金利を据え置くと予想されるが、声明で再び追加緩和の可能性が示される可能性が高く、そうなればもう一段の豪ドルの下値を探る展開が予想される。

豪ドルドル予想レンジ:0.7530(38.2%)~0.7400

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