[全般]ギリシャリスク後退で利上げ期待のドル高
昨日はEUがギリシャに対し70億ユーロのつなぎ融資を原則合意。ECB理事会でもドラギ総裁がECBとして銀行向けELAの上限を9億ユーロ引き上げることも発表。更にECBはギリシャがユーロ圏に残留するとの前提で行動することを明らかにした。
ECB理事会でのドラギ総裁の発言は金融以外のギリシャに関するものがほとんどとなる異例な会見となった。それだけ、ギリシャ問題がユーロ圏にとって大きなテーマであったという事だ。
ユーログループも第三次支援としてESMによる820億ユーロ超の金融支援を、8月を目途に正式決定すると発表。これで一先ずギリシャのデフォルトやユーロ離脱というリスクは回避されたと言える。ところが、ユーロは対ドルだけではなく他の通貨に対して下落幅が拡大。市場の注目はドル利上げに移り始めている。
この日もイエレン議長の議会証言で年内利上げを強調するなど、市場では利上げ期待の高まりからドルが更に上昇。これまで最も上昇幅の高いポンドに対しても買われるなど、ドル全面高となった。
また、リスク懸念が依然として燻ぶる中国株もこの日は小幅ながら上昇に転じたことで市場には安心感が広がった。欧米市場の株価も軒並み上昇するなど、世界同時株高となった。しかし、安全通貨の円に資金はそれ程シフトする動きがみられないのはユーロ円などの売りで円が相殺されたためとみられる。
ECBや日銀、そしてカナダなど緩和政策を今後も継続する通貨に対してドル買いの動きが強まっている。その中で、当面日銀は現行の金融政策を継続するとの見方があることが円安の速度を抑えていると考えられる。
しかし、市場が更に安定する過程では円売りの動きが今後強まる可能性が高い。
今日はNY時間に米国消費者物価指数や住宅着工件数など重要な指標発表を控える。
利上げの可能性が高まり始めているだけに、予想を上回る結果となれば更なるドル買いの動きが強まるとみる。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
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[米ドル円]ドル高が円高を上回る

朝方にギリシャ議会が財政改革法案を可決したことが伝わり日経平均株価は上昇。また、上海総合指数が小幅ながら上昇に転じたことが市場に安心感を与えドル円は底堅い動きで推移。一方、ユーロが対ドルだけではなく対円でも売りが強まると円売りの動きにブレーキがかかった。前日から何度か124円手前で押し戻されていたドル円も欧州市場にかけてやっと上抜けに成功。NY時間に発表された新規失業保険申請件数が予想以上に好結果となったことでドル円はこの日の高値となる124円18銭まで上昇。一旦は利食い売りに押される場面も見られたものの、イエレン議長の議会証言を控え再び上昇に転じた。議会証言ではこれまでとほぼ同様に年内利上げを強調する内容となったことでドルは全般に底堅い動きで引けてきた。
日足のドル円チャートをみるとボリンジャーバンドの上限が124円ミドル付近に位置。売られ過ぎや買われ過ぎを示すストキャスティクスはほぼ上限に近付いている。
このレベルは6月のレンジ相場の上限でもあり、そろそろ利食い売りを出す準備をしておきたい。
ドル円予想レンジ:124円70銭(BB上限)~123円40銭
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[ユーロ米ドル]ギリシャ問題も一区切り

ギリシャ議会が財政改革法案を可決したとの報道で一旦は上昇したユーロだが、すぐに下落に転じた。欧州市場に入りユーロ圏が70億ユーロのつなぎ融資で原則合意するとの一部報道でユーロ売りが加速。
ECB理事会ではドラギ総裁がギリシャの銀行向けELAの上限を9億ユーロ拡大すると発表。規模的には物足りない気もするが、それでもECBとしては異例な措置だ。
更に、EUが8月を目途にギリシャに対し820億ユーロ超の金融支援を正式に決定することが示された。これらにより当面はギリシャのユーロ離脱やデフォルトが回避されることになる。
市場は一先ずギリシャ問題が後退した事で、今度は米国との金融政策の違いに焦点を合わせてきた。ユーロの動きというよりも今後はドルの動向に市場の注目が集まりやすく、ユーロドルの下落は目先継続。戻しも限定的とみる。
ユーロドル予想レンジ:1.0940~1.0820(5月27日安値)
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[豪ドル円]中国株下落リスク燻ぶるものの

ギリシャ問題もひと段落し、中国株価の暴落懸念も後退してきた。
先日発表された中国4-6月期GDPも何とか7%を維持するなど、最悪な状況は回避された。一方、金融政策でも当面は現状維持という事から豪ドル円も今年最安値を更新直後から上昇に転じている。
二日前に付けた高値92円40銭を抑えられるようであれば91円方向に再び下落に転じる可能性が高いだけに、一旦は売りを出したいレベルだ。もし、上抜けするようであれば目先の下落が終了したとみて買いに転じる。
ボリンジャーバンドの方向は下を向いており、目先上昇幅は限定的とみられる。上値目途はフィボナッチの50%戻しとなる93円20銭で、この上の93円50銭にはボリンジャーの中心線が位置する。
豪ドル円予想レンジ:93円20銭(50%)~91円60銭
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注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
取引にあたっては、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断により取引を行っていただきますようお願いいたします。
商号 | : | ヒロセ通商株式会社 |
業務内容 | : | 第一種金融商品取引業 |
登録番号 | : | 近畿財務局長(金商)第41号 |
加入協会等 | : | 一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562) |
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