ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2015-09

[全般]流動性戻り市場安定へ

先週の米雇用統計の結果を受け再び米利上げ時期が不透明になる中、市場の流動性が戻ることで次の方向性が見えてきそうだ。
先週末発表された米8月雇用統計は雇用者数が17.3万人と予想の21.8万人を下回った。しかし、失業率は5.1%と予想の5.2%を下回り、前月から0.2%低下するなど、ほぼ完全雇用に近づいた。また、前月前々月の雇用者数が上方修正され、3か月平均が22.1万人と雇用の改善傾向が続いていることを確認。更に、平均時給も+0.3%とこちらも予想を上回った。ドルは発表直後下落したものの、すぐに反発。119円前半を中心に上下1円近く乱高下するなど、荒っぽい動きとなった。結果的に、ユーロドルやドル円は発表前のレベルで落ち着いたものの、ポンドや豪ドル、カナダドルは対ドル対円で下落して引けた。
先週後半は中国が抗日戦勝記念日で休場となり、米国も7日のレイバーデーによる連休前という事から市場の流動性は極端に低下。テクニカル分析に沿った投機筋を中心に荒っぽい動きが目立った。
今週は中国市場が5日ぶりに開かれる。上海株価の動向に市場の注目が集まる中で、火曜日からは米国勢が本格的に動き始める。市場の流動性が高まれば荒っぽい動きも徐々に収まるとみるものの、中国や新興国経済への不安が残る。そのなかで、市場は来週のFOMCでの利上げ観測を巡り米国からの要人発言に注目が集まりそうだ。
フィッシャー副議長やダドリーNY連銀総裁のハト派的な意見に対し、ラッカー・リッチモンド連銀総裁やメスター・クリーブランド連銀総裁などのタカ派的な意見など、FRB内部でもギリギリまで揉めそうだ。
FRBは中国景気減速懸念による世界的な株式市場の乱高下が米国の金融政策に影響を及ぼすとみれば9月の利上げを先延ばしする可能性もある。しかし、FRBは出来るだけ早く今の異常な金融政策を正常な状態に戻そうとしている。
今週の中国株式がNY株式市場にどこまで影響するか、そしてFRBメンバーの発言などが注目される。
市場に流動性が戻ることで安定に向けた動きがみられるようであれば9月利上げの可能性は十分考えられる。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]乱高下相場から底値固め

(米ドル円日足)


先週末の米雇用統計発表を控えドル円は1円近く下落。
先週は再び世界的な同時株安が進みリスク回避の動きが再度強まり長期ポジションが大分解消された。更に、米雇用統計発表を前に短期のポジションも解消された状態で発表された。
8月雇用者数が予想を大きく下回ったことでドル売りが進み118円台に下落したものの、すぐに反発。失業率が5.1%と予想を下回り、前月前々月の数字が上方修正されたことなどを好感。結局ドル円は発表前のレベルである119円前半で先週末を引けてきた。
雇用統計の結果は辛うじて9月利上げの可能性を残す内容となり、方向感の掴み難い相場展開が今週も予想される。
ただ、今週は中国や米国が連休明けとなり市場の流動性は高まることから先週の荒っぽい動きは徐々に収まるとみる。
米株式市場も同様に流動性が戻り、落ち着きを取り戻すようであれば再び次週のFOMCで利上げ期待がドルの押し上げ要因となる。
また、株価が落ち着き、米長期金利が上昇すればドル円は底固めから上昇に転じるだろう。
反対に、株式市場の混乱が止まず安全志向から米債に資金が集まり金利が低下すれば円高と同時にドル安が進み、ドル円は再び116円の2番底を試す展開が予想される。
日足の一目均衡表の雲のねじれが生じており、今週はどちらか一方向の動きに偏る可能性が高い。

今週のドル円予想レンジ:123円00銭(雲のねじれ)~116円07銭(8月24日安値)

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[ユーロ米ドル]ECBとFRBの異なる金融政策

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先週末に発表された米雇用統計は来週のFOMCにおいて利上げを実施するかどうか微妙な結果となった。3か月平均の雇用者数を見ると確実に回復基調であることは間違いないが、利上げを決定付ける理由としては物足りない。先週末に開かれたG20では米利上げに対して新興国からけん制的な意見も聞かれるなど、FRBは難しい状況となった。しかし、今週の株式市場などの動きが落ち着きを取り戻すようであれば9月の利上げ期待は強まるだろう。
一方、ECBのドラギ総裁は先週の会合で追加緩和の可能性を示唆するなど、FRBとの金融政策の違いは明らかだ。
FRBが現実に利上げを実施するとなれば、昨年夏からユーロドルの下落が続いた修正の買い戻しは終了。再びユーロ売りの動きが強まるだろう。
一先ず、1.1ドルから1.0950ドルの節目付近では下げ止まるとみるが、このレベルを下回るようであれば1.08ドルまでの下落も視野に入る。

今週のユーロドル予想レンジ:1.1330~1.0950(61.8%)

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[豪ドル円]ネックラインを下回る

(豪ドル円週足)


中国が休場で下げ止まるかと思われた豪ドル円は週末発表の米雇用統計を控えポジション調整とみられる売りが強まった。
結果、イベントが終了しても買い戻しの動きは見られず寧ろ下落の勢いは止まらず、82円前半での安値引けとなった。
週末に行われたG20では信認と金融の安定を促進させるとの声明を打ち出したが、実際に実効性があるとも思われない。
週足チャートを見ると先週でダブルトップのネックラインとなる86円ミドルを終値ベースで下回った。3週間で10円近い下落はやり過ぎ感はあるものの、ここから買いを誘う材料はみられない。来週のFOMCというビッグイベントを控え、今週ももう一段の下押しが予想される。

今週の豪ドル円予想レンジ:84円00銭~79円50銭

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