[全般]FOMC利上げ見送りで不透明感払しょくできず
FOMCが9月から利上げを実施するとの見方も一部でささやかれていただけに、この発表を受け最初は株価が上昇したものの、その後はダウが下落に転じドル売り円買いの動きが強まった。
その後イエレン議長がインフレは今後数か月極めて低い水準で推移、世界経済が短期的にインフレの下押し圧力になるとした。しかし、10月も含め年内利上げの可能性を示すなど、今後も利上げ時期を巡り不透明感を払しょくできずに不安定な動きが続くことになった。
今回の利上げ見送りの背景にはインフレの低さと世界経済の米国への影響を懸念したものだ。これらの懸念を払しょくするには年内でも時間が足りない可能性が高くなった。
今回の参加者見通しでは政策金利を15年が0.625%から0.375%へ、そして16年と17年もそれぞれ下方修正した。これで、もし利上げに踏み切ったとしても今後のペースは緩やかなものになるという事だ。これを受け、米債券市場は短期長期ともに買いが強まり金利は低下。一方、上昇すると思われた米株式市場はダウとS&Pが下落しナスダックは小幅上昇するなどまちまちな結果となった。これら株式市場を見ると新興国景気減速への懸念を示したことが上昇の足かせとなったと考えられる。
結果としてドルは金利低下を受け全般に下落したが、年内の利上げの可能性が残ったことで下値も限定的となった。
これで振出しに戻ったが、今後は更に中国や新興国の景気に市場の注目が集まることになるだろう。
今日の上海総合指数の動き次第でもう一段のドル売りの動きが強まる可能性が高いとみる。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
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[米ドル円]株価安定で円安傾向へ

FOMCでは9月の利上げが見送られたが、この結果はほぼ予想通りといってよいだろう。年内の利上げの可能性は残されたが、インフレ動向や中国やその他新興国の景気減速懸念がそう簡単に解決するか見通しは立たない。このような状況下では年内利上げも難しく、それは株式市場にとっては好都合といえる。株式市場が安定するようであればリスク選好からの円売りの動きが暫くは続く可能性が高い。
一方、FOMCメンバーの政策金利見通しも前回から下方修正したことでドルの上昇ペースはこれまで以上に緩やかなものになると市場は予想。
ドル円は底堅い動きが続くとみるが次のFOMC会合までは上昇幅も限られるだろう。
FOMC後に一時121円をワンタッチした後に119円75銭近くまで下落。
今日はこのレンジ内での動きでレンジ相場に入ったとみるが、ポジションを持つのであれば買いから入りたい。
ドル円予想レンジ:121円00銭~119円70銭(61.8%)
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[ポンド米ドル]BOEの利上げ期待とFRBの利上げ時期後退

FOMC会合の結果を受けポンドは対ドルで当面の上値抵抗線とみられていた1.55ドルを上抜け、この日の高値となる1.5625ドルまで上昇した。このレベルは過去3か月間の高値の61.8%戻しのレベルでもあり、上げ止まった。
先日カーニーBOE総裁やその他複数のMPC委員が利上げの可能性を示したことから、ポンドが上昇に転じている。今回のFOMCでは米国の利上げ時期が先延ばしされたことから次に利上げの可能性のある通貨であるポンドに市場の関心が集まっている。
今回は一時的なものとみるがボリンジャーバンドの中心線となる1.5470ドルを上抜けしたことで買いの勢いは残る。次に1.5630ドル付近を上抜けするようであれば8月25日の下落直前の高値1.58ドル前半を狙いに行くとみる。
ポンドは順張り通貨でもあり、上値を抜けたところでは買いを入れていきたい。
ポンドドル予想レンジ:1.5700~1.5540
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[豪ドル円]FOMCイベントリスク前でも上昇


FOMCは今年最大のイベントでもあり、リスク通貨である豪ドルは政策金利や声明発表前に売りが強まった。そのFOMCでは利上げが見送られたことからドル売りが強まり豪ドルは対ドル対円で上昇。しかし、イエレン議長が中国や新興国に対する景気減速懸念を示したことで豪ドルは再び下落に転じた。
豪ドル円は8月24日に急落しその後82円付近を底に上昇に転じたものの、8月28日に付けた戻し高値となる87円ミドルで頭を抑えられた。このレベルはボリンジャーバンドの中心線でもあり強いレジスタンスでもある。
日足チャートを見ると高値で上髭を伸ばした陰線が出たことでダブルトップを形成した可能性が高い。
目先は豪ドルのネガティブ材料に反応しやすく、下落リスクが優勢となる。特に今日の上海総合指数の動向は注意したい。
ただ、豪ドルは徐々に中国の影響が薄まりつつあるだけに、下げ止まり感が出たところでは買いを入れていきたい。
下値の目途としては2時間足チャートの50%戻しとなる84円80銭付近とみる。
豪ドル円予想レンジ:87円50銭(前日高値)~84円80銭(2時間足50%)
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注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
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