[全般]イエレン議長講演待ちで乱高下
東京市場は大型連休が終わり久しぶりに再開したが日経株価は冴えない動きとなった。この連休中にNY株式市場が大幅な下落となったことを受け日経平均株価は500円近く下落。心理的な節目となる1万8千円を割り込んだことからリスク回避の動きが強まった。
一方、上海総合指数は+0.9%と小幅上昇して引けるなど寧ろ底堅く推移したことで円買いの動きは抑えられた。
しかし、欧州市場が始まると一転。日経平均先物が更に下落したことや欧州株式市場の下落も加わりクロス円全般に売りが強まった。ただ、前日からECBメンバーの発言により追加緩和期待が後退したユーロだけは底堅い動きが続いた。
NY市場でも株式市場が軟調なスタートとなったことや、米長期金利が低下したことでドル円は119円前半まで下落。しかし、NY市場が終わった東京の早朝にイエレン議長の講演が開かれることから、ポジション調整の動きが活発となった。
クロス円も全般に買い戻しが入りポンドやユーロなど主要通貨も殆ど「往って来い」となった。
そのイエレン議長の講演が先ほど行われた。
議長は年内の利上げが適切となる可能性があり、大半のメンバーも2015年の利上げを予想していることを言及。世界経済への懸念を示さなかったこともあり、この発言を受けドルは全面的に上昇。しかし、利上げのタイミングは難しいとの見方に変化はなく、上昇幅は限定的とみる。
中国や新興国経済への懸念が依然として燻ぶる中で、米国の経済指標の注目度は低下。
当面はアジアと欧米の株式市場の動向を見ながら、為替市場も方向感の乏しい動きがしばらく続くだろう。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
[米ドル円]三角保ち合い収束後は時間調整

アジア市場では日経平均株価が大幅下落となる一方で上海総合指数が小幅ながら上昇したことでドル円は120円を挟んでもみ合いが続いた。しかし、欧米市場では株価下落の動きが止まらずリスク回避の円買いが強まった。また、米長期金利が低下してドル安も同時に進んだことでドル円は一時119円23銭まで売り込まれた。しかし、その後はイエレン議長講演を控え買い戻しの動きが活発となり120円台でNY時間を引けた。結果的に往って来いとなるなど、短期筋中心の相場展開が続いている。
先ほど行われたイエレン議長講演では年内利上げの可能性が示されたことからドル円は120円30銭まで上昇。議長は中国など新興国経済の影響に関しては言及しなかったことからドル買いに反応した。しかし、既にFOMCでは世界経済への懸念が示されたことを市場は意識。ドルの上値は限定的とみる。
120円後半には200日移動平均線やフィボナッチの50%戻しでもあり強いレジスタンスになる。また、来週から一目の雲の上限が120円70銭付近で横ばいが続いており、保ち合いが収束しても値幅は限られ、120円を挟んだ時間調整に入るとみる。
ドル円予想レンジ:120円70銭(50%)~119円50銭
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
[ユーロ円]135円の天井を超えられず

前日にECBメンバーが現状での追加緩和の可能性に否定的な発言をしたことでユーロは上昇。その流れが昨日も続いたが強いレジスタンスとみられた135円付近の天井で上値を抑えられた。
欧州の株式市場はフォルクスワーゲン事件により冴えない動きが続き、これがユーロの上値を抑える要因ともなった。日米欧の軟調な株式市場の動向が円買いの動きを強めたことでユーロ円の上昇も限定的となっている。
今日の欧米株式市場が巻き返すようであれば再度135円を試す展開も予想される。
ボリンジャーバンドの中心線の位置する135円30銭を上抜けるようであれば139円が次の上値目標となる。
ただ、中長期でみるとECBの緩和政策継続によるユーロ売りに変化はなく、いずれ下落に転じることになりそうだ。
ユーロ円予想レンジ:134円90銭(50%)~133円70銭
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
[豪ドル円]長い下ひげを伸ばし底打ち感も

連日豪ドル円は値幅の大きな動きが続いており、昨日も一日で1円50銭余り上下した。
東京市場では朝方から日経平均株価が大幅下落となったことで豪ドル円は上値の重い展開で始まった。欧州市場でも株価の下落が止まらず、豪ドル円は一時83円を割り込んだ。しかし、この日はイエレン議長の講演を控えていたこともあり徐々にショートの買い戻しが入ると84円ミドルまで1円50銭余り上昇。結局東京の早朝のレベルまで戻す往って来いとなった。
結局、短期筋が仕掛けた動きであり、方向性が見えているわけではない。
9月17日に天井を付けて下落に転じた豪ドル円も昨日は長い下ひげを伸ばした陽線が現れたことで一旦は底値を付けた可能性が高い。
目先はボリンジャーバンドの中心線の位置する85円前半が上値目途となる。
このレベルを超えるようであれば、底値を確認とみるが、積極的に買いを入れていくだけの材料もなく、上値も限られそうだ。
豪ドル円予想レンジ:85円10銭(BB中心線)~83円70銭
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
取引にあたっては、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断により取引を行っていただきますようお願いいたします。
商号 | : | ヒロセ通商株式会社 |
業務内容 | : | 第一種金融商品取引業 |
登録番号 | : | 近畿財務局長(金商)第41号 |
加入協会等 | : | 一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562) |
日本証券業協会 日本投資者保護基金 |