[全般]米景気減速とドル高懸念からドル全面安
アジア市場では前日の流れを引き継ぎドルはやや軟調な地合いで推移。
また、日経平均や上海総合指数が売られたことからリスクオフによる円買いが進んだが、ドル円のレンジをブレークする程ではなかった。
<米年内利上げ観測遠のく>
しかし、NY時間に発表された9月の米卸売物価コア指数が-0.3%と予想の+0.1%を大きく下回った。また、小売売上高も-0.3%(車を除く)と予想の-0.1%を下回った。特に注目された小売売上高が前月から大幅に下落し、前月分も下方修正されて夏以降米国の消費が抑制されたことが明らかとなった。これを受け、FRBの早期利上げ観測は後退しドルが全面安となった。
<ドル高懸念>
また、その後発表されたベージュブックでは多くの地区連銀がドル高を製造業活動の抑制要因と指摘したことが明らかとなった。
結果的に、米国内の景気減速懸念に加え、ドル高が景気に影響を与えるということからドル買いには慎重にならざるを得ない。
これらの結果を受け、緩和政策が長期化するとの思惑から株式市場は上昇するかと思われたが、この日のNY株式市場は三指数ともに下落。ところがこの日は円買いの動きが殆ど見られなかった。
円高ドル安が過度に進むようであれば日銀の追加緩和期待が高まることから、円の上昇にも限界があるものとみられる。
今日の東京市場では日経平均株価は軟調な地合いで始まり、円高に傾きやすい状況が続く。
しかし、下値では日銀の追加緩和期待から底値を拾う動きも強まるとみている。
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[米ドル円]レンジの下限を試す

ドル円は日経株価や中国株価の下落により円買いの動きが強まりじり安となった。一旦は目先のレンジの下限となる119円ミドル付近で下げ止まった。しかし、NY時間に発表された米9月小売売高や卸売物価指数が予想を下回ったことでドルが全面安。ドル円は119円25銭まで下落したが、119円付近には買い戻しの動きが入り反発。
しかし、市場は米国内の景気減速懸念から利上げ期待が後退したことでドル売りが優勢となり再び119円付近まで押し戻された。
<ベージュブック>
NYの後場に入りベージュブックが公開され、更にドル売りが強まった。
多くの地区連銀がドル高による製造業への悪影響を指摘したことでドルが全面安となり、ドル円はこの日の安値となる118円65銭まで下落。ほぼ安値圏でNYを引けてきた。
この流れを継ぎ今日の日経平均株価は下落して始まると考えられ、ドル円はもう一段の下値を探る展開が予想される。
下値目途としては8月のチャイナショックで急落後の戻り安値となる118円25銭。このレベルはレンジの下限と見なされるレベルであり、意識される。
もし、117円台に入るような円高が進めば日銀の追加緩和期待が高まることから買いのチャンスとみる。
ドル円予想レンジ:119円50銭~118円25銭(8月25日安値)
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[ポンド米ドル]振り落とし後に大幅反発

ロンドン時間に発表された英国雇用統計では失業保険申請件数が+0.46万人と予想の-0.22万人を上回った。また、ILO方式の失業率も5.5%から5.4%に低下したことでポンド買いが一気に進んだ。
前日にポンドロングの振り落としが入り大幅に下落した後だけに上値を抑える売りは殆ど見当らなかった。また、NY市場では米経済指標が予想を下回ったことで年内利上げ観測が後退。
また、ベージュブックでドル高の影響が指摘されたことからドル安が進み、ポンドドルはほぼ一貫して上昇。1.55ドル手前まで買われるなど、この日の高値圏で引けている。
ただ、このレベルはフィボナッチの半値戻しのレベルであり、更に下降トレンドラインが上値を抑えている。
このレベルを上回るようであれば61.8%戻しの1.5550ドルが最初のレジスタンスになる。
ただ、ポンドという通貨は一回トレンドが始まるとその値幅は予想以上に継続する傾向がある。
勢いがあれば9月18日の高値1.5660ドルは十分視野に入る。
ポンドドル予想レンジ:1.5660(9月18日高値)~1.5370
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[豪ドル米ドル]ドル安で豪ドル反発

早朝のシドニー市場で豪ドルドルは損切りを巻き込み0.7196ドルまで下落。その後は買い戻しが入ったものの東京時間に発表された中国9月CPIが+1.6%と予想の+1.8%を下回ったことで豪ドルドルは再び下落。しかし、0.72ドル付近にはしっかりとした買いが並んでいたことから下げ止まった。
後場に入り再び上海総合指数がマイナスに転じたものの下げは限定的で、寧ろ底堅さが確認される格好となった。
NY市場に入り、米小売売上高などが予想を下回り豪ドル買いが更に進行。その後公開されたベージュブックでドル高が指摘されたことでドルが全面安。豪ドルドルは0.73ドル台に乗せて、そのまま引けてきた。
0.7310ドルは61.8%戻しのレジスタンスでもあり、一旦は上値を抑えられているが買いの勢いは強い。
前日にはRBA副総裁の豪ドル安誘因発言があり、中国株価が下落したにも拘わらず豪ドルドルは反発。
ネガティブ材料の出尽くし感もあり、豪ドルドルは当面の底値を確認したとみる。
再度10月12日の高値0.7380ドルを試す展開を予想する。
豪ドルドル予想レンジ:0.7380(10月12日高値)~0.7270
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