[全般]米雇用統計と利上げ期待
東京市場では日経平均株価や上海総合指数が大きく上昇した割にはリスクオンの動きは見られず、ドル円は寧ろ終始上値の重い展開で推移。
欧州市場に向けて米長期金利が上昇したことでドル買いの動きで始まった。しかし、ユーロは対ドルだけではなくポンドなどに対する動きも活発となり上下に荒っぽい動きも見られた。
この日行われたBOE政策会合では8対1で現状の政策金利据え置きを決定。一部で利上げへの賛成票が増えるとの見方があり、結果的にポンドの失望売りが強まり急落した。
ポンドが下落したことでドルが全般に買われると、ドル円も一時122円付近まで上昇。しかし、その後利食い売りなどに押されるなど、本日の米雇用統計を控えポジション調整の動きが活発となった。
NY株式市場も三指数ともに前日に引き続き利食い売りなどに押され小幅な下落となるなど、各市場で調整の動きが見られた。
この日発表された新規失業保険申請件数は27.6万件と予想の26.2万件を上回った。しかし、前日発表されたADP雇用統計は予想を上回る好結果を示したので、本日の雇用統計では非農業部門雇用者数が予想通り18万人余り増加するとの予想が広がっている。
FRBメンバーの中には完全雇用で以前ほど雇用者数が伸びないとの見方も示されている。市場は18万人をやや下回ったとしても利上げに十分な条件との判断を示す可能性が高い。反対に、20万人台に乗せるようであれば一気に利上げ観測が高まりドルは全面高になる可能性が高いとみる。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
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[米ドル円]122円の攻防

東京市場では日経平均株価や上海総合指数が上昇したにも拘わらずドル円は上値の重い展開となった。今の相場の中心が円ではなくドル主導という事が示された格好だ。
欧州からNY市場にかけて米長期金利が上昇したことなどから、ドル円は一時122円の大台をワンタッチ。しかし、オプション絡みの売りなどに上値を抑えられて121円ミドル付近まで押し戻された。
今日の米雇用統計では非農業部門雇用者数が予想通り18万人かそれ以上の増加が見込まれる。前日のイエレン議長の発言から、市場は12月のFOMCで利上げの可能性が高いとの見方が広がっている。
雇用者数が18万人を大きく下回らない限り、ドルの下落リスクは低い。全般にドル買いに市場は反応しやすくなっているといえそうだ。
もし、前月前々月の数字が上方修正されるようであれば、122円を一気に超えて123円付近まで上昇する可能性が高いとみる。
ドル円予想レンジ:123円00銭~121円00銭
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[ポンド米ドル]利上げ観測の後退で失望売り

昨日行われたBOE政策会合では現状の政策金利0.5%を据え置くことを8対1で決定。
ここにきてPMIや住宅関連指標が予想を上回るなど、最近の英国経済指標が好調な結果を示すものが多く見られた。市場ではMPCメンバーの中で利上げ賛成派が増えるとの見方もあった。結局、失望売りが強まりポンドドルは1.54ドル付近から一気に1.52ドル後半まで下落。
カーニーBOE総裁は2016年に金利を引き上げるのが妥当としたものの、今の段階では利上げをするには不十分と発言。また、中国や新興国経済の減速などから世界経済見通しの下向きリスクがあることを指摘。当面利上げはないとの見方からその後もポンド売りが継続。結局殆ど買い戻しも見られずに、1.52ドル付近まで下落し安値引けとなった。
目先のレジスタンスとなる1.55ドルを上抜けるようであればポンドの下降トレンドが終了し上昇に転じるとみられていたが、結果的に下落継続。
今日の米雇用統計ではドル高が進む可能性が高いことから、ポンドの下落リスクは依然として高い。
61.8%戻しでもあり、9月30日に付けた安値となる1.51ドルが次の下値目標になる。
ポンドドル予想レンジ:1.5300~1.5100(61.8%)
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[豪ドル米ドル]リスクオンで下値限定

RBAのスティーブンス総裁は「しばらくの間緩和金融政策は適切」とし「政策変更があるとすれば緩和となる」と発言したことで豪ドルは0.7160ドルから30ポイント近く下落。その後は買い戻された。ドルの長期金利上昇により再び押し戻される場面も見られたが、NY市場ではこの日の高値となる0.7170ドルまで上昇。
米国早期利上げ期待により米ドルが全面高となる中で、豪ドルは相対的に底堅い動きが続いている。
中国株式市場は堅調な地合いが続いており、一時期の豪ドル下落リスクは後退している。
今日の米雇用統計の結果を受けても雲の下限で下げ止まるようであれば、豪ドルの底堅さが確認されたとみる。
反対に、このレベルを下抜けるようであれば再度0.69ドルの底値を試す展開が予想される。
豪ドルドル予想レンジ:0.7180(雲の上限)~0.7080(雲の下限)
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注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
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