ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2015-11

[全般]米12月利上げに向けた動き

先週末に発表された米10月雇用統計は予想を大きく上回る好調な結果となったことで12月の利上げの可能性が高まりドルは全面高となった。
10月米国非農業部門雇用者数は27.1万人増と予想の18.5万人増を大きく上回った。市場では16万人程度でも12月の利上げの可能性は残るとの見方があっただけに、この結果はポジティブサプライズとなった。
また、前月と前々月を合わせた数字も若干だが上方修正され、直近3か月平均は18.7万人増。1-10月平均はFRBが好調の目安とする20万人を上回る23万人増となった。
更に、失業率は5.0%と前月の5.1%から低下しリーマンショック前の2008年4月以来の低水準となり、ほぼ完全雇用に近い水準に達したといえる。
予想を大きく超える結果となったことで、次回11月の雇用統計が相当悪化しない限り、12月利上げ実施の可能性は大きく高まったと言える。
また、利上げ期待による急落が懸念された米国株式市場は寧ろ小幅に上昇して引けるなど、FRBにとっては一安心というところだ。
イエレン議長やフィッシャー副議長、そして他のFOMCメンバーの12月に利上げを実施したいという姿勢がここにきて強まっていた。
次回の雇用統計発表まで、米物価動向や海外情勢の動向に注目が集まるが、市場では利上げに向けた動きが進むことになるだろう。

今週はドラギ総裁の講演もあり、ECBが12月に追加緩和策の可能性を再度確認することになり、ユーロの上値は抑えられる。それにFRBの利上げ期待が加わったことで、今週は一段のドル高が進むと思われる。
一方、日銀の黒田総裁は追加緩和の可能性を残しているものの、その時期に関しては示されていない。
政策が明確ではないため円安は抑えられる一方で、市場は金融政策のはっきりしてきたユーロやドルに集中しやすくなった。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]125円を狙う

(米ドル円週足)



米国雇用統計の結果を受けドル円は122円の壁を超えたところで一気に123円台に乗せてきた。損切りやオプション絡みの買いが発動されたとみられ、窓が空いた格好だ。ただ、急速にドルが上昇したことで買い遅れ感もあり、週明け東京市場では下値に買いが並びそうだ。
FRBの12月利上げ実施の可能性は高まり、ドル買いは始まったばかりだが、まだ決定したわけではない。
今週は水曜日がベテランズデーで休場となり次の木曜日以降にはイエレン議長をはじめ多くのFRBメンバーの発言が相次ぐ。
この中で、利上げに否定的な発言などで一時的にドルの買い戻しが入れば、買いチャンスとなる。
一方、12月にかけてドル高傾向は見えたものの、日銀の追加緩和期待後退により円安の流れは見られないため一方的な上昇も限定される。
週足の一目の雲は2012年末のアベノミクスから始まった上昇トレンドを一度も下に割り込んでいない。
今回も跳ね返されており、次の上値ターゲットは一先ずチャイナショック前のレベル125円付近とみる。

今週のドル円予想レンジ:125円00銭~122円00銭

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[ユーロ米ドル]ユーロ安の次はドル高

(ユーロ米ドル週足)


(ユーロ米ドル4時間足)

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10月22日のECB会合で12月追加緩和の可能性が示されてからユーロドルは1.13ドル台から1.09ドル付近まで400ポイント下落した。一旦は買い戻しの動きもみられたが、先週末の米雇用統計の結果を受け再び下落。1.0880ドルから一時1.07ドルを割り込み1.6963ドルまで200ポイント余り下落した。
ECB追加緩和期待によるユーロ売りはほぼ織り込んだ後に、今度は米金利上昇期待からのドル高がユーロを押し下げた。
ドル高傾向は始まったばかりであり、ユーロ売りは今週も継続とみるが、一時的な巻き戻しの動きには注意が必要だ。
今週はイエレン議長をはじめFRBメンバーの発言が相次ぐ中で、利上げ期待に水を差すような内容が出ればポジション調整の買い戻しが入るとみる。また、ベテランズデーで北米が休場の水曜日にドラギ総裁の講演がある。これまでと同様な発言を繰り返すだけであれば薄商いの中で荒っぽい値動きが予想される。
週足ユーロドルチャートではボリンジャーバンドの下限を終値ベースでも割り込んだことで今週も下落の勢いが強まるとみる。

今週のユーロドル予想レンジ:1.0880~1.0520(4月13日安値)

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[豪ドル米ドル]米利上げによる新興国リスク

(豪ドル米ドル日足)



FRBの12月利上げの可能性が高まったことから、ドルが全面高となり豪ドルも急落。
一目の雲の下限となる0.7080を下抜けしたものの、ボリンジャーバンドの下限0.7040を引け値ベースでは辛うじて上回り、一先ず下落にブレーキがかかった。
しかし、米国の利上げ期待により中国や新興国からのマネーが逃避するようであれば再びリスクが高まる。特に、中国などの影響を受けやすい豪ドルにとってはネガティブ材料として捉えられる。
今週は中国のCPIやPPI、そして小売売上高や鉱工業生産といった重要指標が発表される。また、豪州10月雇用統計の発表も控え、ポジション調整による買い戻しがどこまであるかに注目したい。
戻しが0.7100から0.7150で抑えられるようであれば0.7ドル割れを狙ってショートメーク。

豪ドルドル予想レンジ:0.7150~0.6940(6月29日安値)

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