ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2015-11

[全般]米国利上げは懸念から期待へ

昨日のFOMC議事要旨では殆どのメンバーが12月利上げに前向きな姿勢を示していたことが明らかになりドルが全面高となった。
パリの同時多発テロを受け、一時世界が動揺する場面も見られたが、それも一時的なものとなり市場にはリスクオンの動きが強まっている。

週が明けて既に3日間が過ぎたが、結果的に世界の株式市場は堅調な推移を辿り、各国株式市場も全くと言ってよいほど動揺は見られていない。寧ろ、このようなテロでも安定していたことが好感されたのか上昇が加速するところも見られる。
各国金融政策の動向もテロ前の状況に完全に戻り、ドル高とユーロ安の流れが継続。特にドル高の動きが加速している。

昨日のNY市場で発表された米住宅着工件数は7か月ぶりの低水準となったが、同時に発表された建設許可件数は予想を上回っており、全体的にみると住宅市場の改善は継続。
この日はFOMC議事録が公開される前から複数のFOMCメンバーが利上げに前向きな姿勢を示していた。
ロックハート・アトランタ連銀総裁、ラッカーリッチモンド連銀総裁、メスター・クリーブランド連銀総裁、そしてダドリーNY連銀総裁などから労働市場や物価状況などは利上げの条件を満たしているといった発言が相次いだ。

FOMC議事録では予想通りほとんどのメンバーが「世界経済や見通しが12月会合での利上げを正当化する可能性が高い」としたことで公開直後ドルは全面高。しかし、既に声明文でも発表前のメンバー発言などからほぼ織り込んでいたことから直ぐに利食い売りが強まった。
通常であれば株式市場は利上げに対してネガティブ材料となるものだが、この日は違った。
NY株式市場は三指数ともに大幅上昇となるなど、利上げは「懸念」から「期待」に変わった。
FRBの大きな懸念の一つであった、利上げ後の市場の混乱はこれでほぼ解消されたことになる。
しかし、ここからは寧ろドル高に対する調整の動きが強まりそうだ。
ドルは既に12月利上げを織り込む格好で買いが積み上がっており、今後は寧ろ利食い売りのタイミングを探る展開が予想され、ちょっとしたネガティブ材料にも注意が必要だ。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]黒田総裁記者会見には要注意

(米ドル円30分足)

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ドル円は123円ミドル手前でもみ合いが続いていた。しかし、日経平均株価が後場に入り下落に転じたこと、上海総合指数も弱含みで推移していたことでドル円も利食い売りに押され123円23銭まで下落。しかし、123円付近には纏まった買いが並んでいたとの情報もあり、下げ渋った。
NY市場では複数のFOMCメンバーが12月利上げの可能性を示唆したことで再びドル円は上昇。123円50銭を上抜け123円60銭を付けた。
その後FOMC議事録が公開されるとドル円は123円75銭まで上昇。多くのメンバーが12月の利上げに前向きな姿勢を示していたことでドルが全面高。しかし、これらの内容は既に声明でも示されておりすぐに押し戻された。
この結果、12月の米利上げを市場はほぼ織り込んだと言える。ここからは円売りの材料がないと、一時的な勢いから上昇しても124円を超えていくのは難しくなったとみる。
今日は日銀会合後に黒田総裁記者会見が控えている。前回の内容を踏襲する格好で追加緩和に関する具体的なものは示されることはないだろう。ただ、市場は目先ドルロングが積み上がっており、ちょっとした内容でもドル売りに反応しやすくなっている。
もし、124円付近まで上昇するようであれば利食い売り、若しくは短期的なドルショートで攻めてみたい。

ドル円予想レンジ:123円90銭~123円00銭(50%)

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[ユーロ米ドル]ユーロショートの巻き戻し

(ユーロ米ドル時間足)

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パリ行きのエールフランス機が緊急着陸をしたことや、パリ郊外で銃撃戦があったとの報道で一時リスク回避の動きからユーロが下落。しかし、大きな影響は見られなかった。
欧州時間にはECB理事が「パリ同時多発テロ後、景気に対する悲観的な兆候はない」と発言。市場の動向は欧米の金融政策一本に集中し始めている。
昨日も米国の12月利上げを期待したドル買いが先行。
FOMC議事録公開直後にはドルが上昇しユーロドルは今年4月以来の安値となる1.0630ドルまで下落した。しかし、その後は利食いとみられる買い戻しが入り1.06ドル後半まで反発した。
一先ず米利上げ期待からのドル買いは一巡したとみられ、ポジションの巻き戻しが入り始めている。
今日はECB理事会議事要旨が公開され注目が集まる。
こちらも12月の追加緩和を既に織り込んできたことで、ユーロ買い戻しのきっかけになりかねない。

ユーロドル予想レンジ:1.0720(50%)~1.0600(前日安値)

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[南アフリカランド円]利回り期待で買いを入れる

(南アフリカランド円日足)


ランド円の底値が固まりつつあり、中長期のスワップ金利を狙った買いを入れるタイミングに近づいた。
パリ同時多発テロによりリスク回避のランド売りが強まり、8.45円まで下落したものの、その後反発に転じている。
世界的に株式市場が堅調に推移したことで寧ろリスクオンによるランド買いのチャンスになった。
8月のチャイナショック以来、ランド円が8.4円台で跳ね返されるのはこれで3度目となる。
3か月経ったことで市場はチャイナショックを乗り越え、新たな展開が始まったとみてよいだろう。
今日はSARB政策会合が開かれるが、現行の政策金利である6%を維持するとみられる。
市場の安定が続く時には高金利通貨に投資家の視線が集まりやすくなる。
そろそろ中長期でのランド円の買いを入れ始めてみるのはどうだろう。

ランド円予想レンジ:8.810円(基準線、50%、雲の下限)~8.640円

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