[全般]ロシア機撃墜されリスクオフ
欧州市場が始まったところでトルコがロシア軍機を領空侵犯で撃墜したとの報道が流れ、リスク回避の円買いが進んだ。これによりロシアを含んだISに対抗する協調に歪みが生じる可能性が高まった。また、トルコとのエネルギー協力にも支障が生じるとの見方から、原油価格が上昇。欧州株式市場も軒並み下落した。
NY市場も株価が100ドル近く下落して始まったが、その後原油価格が上昇したことでエネルギー関連株が底値を押し上げ、最終的には三指数ともに小幅上昇。
この日発表された米7-9月期GDP 改定値も予想通り前期比年率で2.1%と速報値からも大幅改善。
また、ケースシラー住宅価格は年率換算で5.5%と予想の5.1%を上回るなど堅調な伸びを示した。一方、消費者信頼感指数は予想を下回ったものの、市場の強気なセンチメントに押された格好だ。
指標の個別への反応は鈍いものの、結果的に米国株式市場の力強さを改めて示す動きとなった。
株式市場は12月の米国利上げを景気への明るい見通しと捉え始めているということだろう。
しかし、テロによる影響は今のところ限定的ではあるが、一触即発の状況にあることから予断を許さない。
株式市場の上昇に対しても円は当面素直に反応しにくくなった。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
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[米ドル円]122円割れでダブルトップ形成

東京市場では米利上げ期待からドルを買い進めていたポジション調整が123円手前で入り、上値の重い展開が推移。欧州市場が始まったところでトルコがロシア機を撃墜したとの報道が入ると更に売りが加速。122円40銭まで下落。その後買い戻しが入ったものの、NY市場では株価が大きく下落して始まると再び122円35銭まで売り込まれた。
その後株式市場はエネルギー関連の株価が全体を押し上げる形で三指数ともに小幅上昇。
ドル円も一時買い戻されたものの、地政学的なリスクを背景に引けにかけて更に下落。
11月16日に付けた安値122円20銭に迫る122円31銭まで下落した。
このレベルを明確に下回るとテクニカル的には123円ミドルのダブルトップを形成することになる。ただ、このすぐ下にはボリンジャーバンドの中心線が強いサポートとして位置することから、下抜けは相当難しい。
もし、下抜けしたとしてもフィボナッチ38.2%戻しの121円ミドルが次のサポートになる。このレベルは8月末から続いたレンジの上限でもあり意識される。
ドル円予想レンジ:122円90銭~122円20銭(11月16日安値)
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[ポンド円]底値探り

欧州市場でユーロポンドの買い戻しが入りポンドは対ドルや対円でも下落。
欧州時間にホールデンMPC委員が「金融政策の方向性は中立スタンスで、利上げは段階的かつ限定的」と発言。
また、この後にカーニーBOE総裁は議会で「いつ金利を引き上げるかが重大な問題」「実質金利はプラスに転換しており、マイナス金利が必要だとは思わない」と発言したがポンドの下げは止まらなかった。一部でマイナス金利の可能性も囁かれるなど、利上げに対する見方は後退。しかし、ユーロの買い戻しは一時的でありECBの追加緩和が実施されるまでの調整とみてよいだろう。また、ドル円も122円付近の底は堅く、そろそろ下げ止まるようであればポンド円も底に近づいているとみることが出来る。
184円付近にはボリンジャーバンドの下限があり、フィボナッチの61.8%戻しが183円80銭付近に位置する。
昨日の安値184円30銭から184円ちょうど付近で底固めが入ればそろそろ買い場とみる。
ポンド円予想レンジ:185円50銭~184円00銭(BB下限)
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[豪ドル円]地政学的リスクに強い豪ドル

ユーロ円やポンド円など主要通貨が下落する中で豪ドル円だけが堅調な地合いで推移。
トルコがロシア機を撃墜したとの報道で一時的に豪ドルは下落したが、すぐに買い戻しが入った。豪州は欧州や米国から地理的にも離れていることもあり、地政学的なリスクが比較的小さいという印象がある。
また、原油の価格が上昇すると同時にCRBインデックスも上昇するなど資源国通貨にとっては追い風となった。
この日スティーブンスRBA総裁が「金利引き下げは以前ほど効果がない」と発言するなど、追加緩和の可能性は後退。豪ドルはNY市場でも緩やかな上昇が続いた。
豪ドル円はボリンジャーバンドのバンドウォークが始まるなど、上昇トレンドに入っている。
また、フィボナッチの61.8%戻しの88円60銭を終値ベースで上抜いていることから当面上昇が継続するとみる。
ドル円の下げ止まりを確認した時が豪ドル円を買い込むタイミングとみる。
豪ドル円予想レンジ:89円20銭(8月9日安値)~88円50銭
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注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
取引にあたっては、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断により取引を行っていただきますようお願いいたします。
商号 | : | ヒロセ通商株式会社 |
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