ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2015-12

[全般]ECB理事会控えユーロとドル神経質な展開

いよいよビッグイベントの一つであるECB理事会が本日開催されるが、それを意識した神経質な展開が続いている。
昨日のアジア市場では本日のECB理事会を控え株式市場も含め様子見気分が強い中で、全般にユーロ安ドル高の動きが目立った。また、上海総合指数も堅調な地合いとなりリスク選好の円安も同時に進行。ドル円は123円台を回復した。
欧州時間に発表されたユーロ圏11月HICP(消費者物価指数)速報値が0.1%と予想の0.2%を下回る低い伸び率となったことでユーロ売りが強まった。この結果を受け、ECB理事会での追加緩和規模が期待外れになるとの見方から欧州各国の株価も下落。ユーロは対ドルだけではなく対円や対ポンドでも売りが先行。
NY時間に発表された11月ADP雇用統計が21.7万人と予想の19万人を上回ったことで明日の米雇用統計への期待が高まりドルが上昇。ユーロは更に下げ足を強めた。
その後、ロックハート・アトランタ連銀総裁が「更なるドルの上昇はリスクになる」としながら、「ドルの強さはまだ織り込まれていない可能性がある」と発言。それに加えて、イエレン議長も利上げに前向きな発言を改めて示したことでドルの底堅い動きが続いた。

一方、NY株式市場はECB理事会や米雇用統計を控えポジション調整と思われる巻き戻しの動きが強まり三指数ともに大きく下落。欧米各国の株価が軟調な地合いとなったことでリスク回避の円買いが強まり、ドル円も高値から下落に転じた。

全般に神経質な展開が続いているものの、ユーロの上値は依然として重く、追加緩和を期待した売りが上値を抑えている。
また、ドルも最終的に利上げを意識した買いが先行しやすく、双方ともに長期的な流れに素直に沿った動きになっている。

今日のECB理事会で追加緩和が実施されれば、一旦は買い戻しが入ったとしても最終的に下落トレンドに戻ることになるだろう。
明日の米雇用統計や、再来週のFOMC、日銀会合といったビッグイベントを控えているだけに、過度にポジションを偏らせるのはリスクが高い。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]124円台を試す展開も

(米ドル円日足)


ECB理事会を直前に控えドルが再び上昇しやすい状況となった。
昨日の東京市場では日経平均株価が下落したことで円の買い戻しが先行して始まった。しかし、ECB理事会での追加緩和期待からユーロを中心とした売りが強まるとドルも全面高。ドル円は123円台に乗せるなど底堅い動きとなった。
NY時間に発表された11月ADP雇用統計が予想を上回ったことで明日の米雇用統計への期待からドルは全面高。また、ロックハート・アトランタ連銀総裁やイエレン議長が改めて12月の利上げの可能性を示唆したこともドル買いを促した。米長期金利の上昇に併せる格好でドル円も123円66銭まで上昇。
しかし、前回の高値123円77銭手前には利食い売りが並んだことから上値を抑えられた。また、NY株式市場でも3指数ともに下落したことでリスク回避の円買いが入りドル円は123円前半まで押し戻された。

本日のECB理事会や明日の米雇用統計といったビッグイベントを控えているにも拘らず、ドルは底堅い動きが続いている。
それだけ、利上げを意識したドル買いの動きが完全に織り込まれていない可能性が高い。
ECB理事会で素直にユーロ売りドル買いに反応してくるようであれば、ドル円は前回の高値を超えてボリンジャーバンドの上限付近までの上昇が見込まれる。
ただし、明日の米雇用統計を控え上値では利食い売りが出やすいことから、大きな上昇は期待しない方が良い。

ドル円予想レンジ:124円10銭(BB上限)~122円60銭(BB中心線)

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[ユーロ米ドル]ECB追加緩和には素直に反応か

(ユーロ米ドル日足)

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本日のECB理事会では現行の預金金利-0.2%を-0.3%へ引き下げ、資産購入規模を600億ユーロから750億ユーロへ拡大すると予想される。市場はこれらの追加緩和を織り込んでいるとみてよいだろう。一部ではドラギマジックによる更なる緩和政策の規模拡大や利下げの可能性を期待する向きも多く、ユーロ売りは継続されるだろう。
昨日発表されたユーロ圏11月HICPは0.1%と予想の0.2%を下回りユーロが下落。
NY時間にはADP雇用統計が予想を上回ったことや、イエレン議長などの発言でFRB利上げ期待からのドル買いがユーロを更に下押しした。
NY引けにかけてユーロの買い戻しが入ったものの、この日の高値となる1.0635ドルまでは届かず上値は依然として重いままだ。
これまで、何度かユーロを買い戻すチャンスがあったにもかかわらず、殆ど戻しらしい戻しがなく下落が続いている。それだけ、ユーロのマイナス金利が功を奏していることを示すものだ。
今回のECB理事会で予想通りの追加緩和となれば、一先ず買い戻しが入る可能性が高い。しかし、次の追加緩和の余地を温存する格好となれば売りが再び強まるだろう。
反対に、予想以上の規模や幅で追加緩和を実施するようであれば、素直にユーロ売りに反応するとみる。
ドル高の流れとともに、欧米の金融政策の違いからユーロドルの下落トレンドは今後も継続するだろう。

ユーロドル予想レンジ:1.0840(50%)~1.0460(BB下限、今年安値)

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[豪ドル円]豪ドル堅調な地合い継続

(豪ドル円日足)


昨日の東京時間に発表された豪州7-9月期GDPは0.9%と予想の0.8%を上回り豪ドル買いが強まった。その後は日経平均株価の下落などによる円買いが強まると一旦は押し戻された豪ドル円だが、欧州市場で再び上昇。
NY市場でもFRBの利上げ期待によるドル円の買いが強まり、この日の高値となる90円46銭まで上昇。その後引けにかけて89円90銭まで押し戻された。
8月のチャイナブラックマンデーで落ち込んだ貿易収支もここにきて輸出が盛り返している。また、追加緩和期待の後退により豪ドルの買いが入りやすくなっている。特に、豪ドルの本邦勢の買いが目立ち始めている。
対米ドルでは利上げ期待があるだけに、対円での豪ドル買いの方が素直に上昇しやすい。

豪ドル円予想レンジ:91円50銭(61.8%)~89円50銭

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