ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2015-12

[全般]米利上げ期待によるドル高一巡、株式市場に注目集まる

先週はECBの追加緩和が不完全に終わりユーロが一気に買い戻された。また、先週末には米利上げのカギとなる11月米雇用統計が予想通り好調な結果を示したことで、来週開かれるFOMCでは利上げがほぼ決定した。
今週はこれらの流れを引き継ぐ中で、次の金融政策への思惑と株式市場の動向に注目が集まりそうだ。
先週末に発表された米雇用統計は非農業部門雇用者数が21.1万人増と予想の20万人増を上回った。また、10月と9月の雇用者数も上方修正されたことで、来週のFOMCでの利上げはほぼ確実となった。
これを受け、ドルは発表後全面高となったものの、既に織り込み済みであったことからその上昇幅は限定的となった。
一方、株式市場でも利上げ期待を背景に3指数ともに大幅高となるなど、これまでの下落に対する真逆の反応を示した。
この上昇は、ゼロ金利解除の利上げを織り込み、それ以降の利上げペースが緩慢になるとの見方が背景にある。また、金融相場から業績相場に移行する過程の動きともいえそうだ。

市場は今後の米経済指標やFOMCメンバーの発言などから、次の金融政策の動向を見極めることになる。
また、ECB理事会での追加緩和は市場の想定を下回るものとなり、ユーロが大きく買い戻された。その後もドラギ総裁は追加緩和に積極的な発言を繰り返しているものの、ドイツなどの反対もあり、これからの政策は小出しになる可能性が高い。

今週もドル高の流れは継続されるとみられるが、これ以上のドル高に動くには次の材料が必要だ。また、ECBの追加緩和姿勢は継続されるものの、ユーロの売りを再び出すにはショートの買い戻しが一巡したかを見極める必要がある。

今週は、ドル高とユーロ安の流れの過程での調整が入る中で、世界の株式市場の動向が為替に影響を与えそうだ。
このまま、堅調な地合いが継続すればリスクオンが強まり、相対的に金利の高い通貨が対円で買われやすくなる。
しかし、原油安が進む中で利食い売りも出やすく、今週は資源国通貨にも注目したい。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]米利上げ期待のドル高を織り込む

(米ドル円日足)



米11月雇用統計が予想通り好調な結果となったことで来週のFOMCでの利上げはほぼ確定した。
東京市場では日経平均株価が大きく下落。リスク回避からの円買いが強まり、ドル円は122円ミドルまで売り込まれた。しかし、雇用統計への期待から欧州市場でドル円は123円手前まで上昇。
雇用統計発表直後のドル円は123円35銭まで上昇したものの、すぐに122円80銭まで押し戻された。利上げによるドル買いがほぼ織り込まれていたためとみられる。
しかし、その後NY株式市場が3指数ともに大幅上昇となりリスク選好の円売りが強まり、ドル円は再び123円台に上昇。そのまま高値圏で引けてきた。
今週は利上げ期待によるドル高に一服感もあり、株式市場の動向がポイントになる。
NY株式市場で利上げの可能性が意識される中上昇したことで、日本や欧州の株式市場も堅調な地合いが予想される。
リスク選好のクロス円の買いがドル円を押し上げるとみている。
レンジの上限となる123円後半を超えたとしても124円前半にはボリンジャーバンドの上限が上値を抑える。

今週のドル円予想レンジ:124円20銭(BB上限)~122円50銭

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[ユーロ米ドル]追加緩和余地残る

(ユーロ米ドル日足)



先週のECB理事会では市場予想を下回る追加緩和の内容となりユーロが一気に買い戻された。会合では5人の反対者が出たことでドラギ総裁は思い切った政策を出し切れなかった。その分、今後の緩和余地を残すものであり、今後はどこまで反対メンバーを説得できるかに注目が集まる。
先週末にドラギ総裁は「ECBは必要に応じて更なる措置を講じる」「ECBは遅滞なくインフレ目標を達成する」と発言するなど、依然として追加緩和に対する積極的な姿勢を示した。
いずれにしてもECBの緩和政策は少なくとも2017年3月までは継続されるものであり、ユーロの下落トレンドに変化はない。ショートカバーが一巡すれば再び売りが強まることになるだろう。
一方、ドル高の動きも来週のFOMCでの利上げ期待をほぼ織り込む格好となった。
ユーロの下落場面ではまだショートカバーが出やすいものの、先週の高値となる1.1ドル付近(ボリンジャーバンドの上限であり50%戻し)の上値は重い。

今週のユーロドル予想レンジ:1.1000(BB上限、50%)~1.0750

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[豪ドル円]上値目標に近づく

(豪ドル円日足)



先週末に発表された米雇用統計は予想以上に改善を示したことで来週のFOMCでの利上げはほぼ決定。これを受けドル円と同時に豪ドル円の買いが強まった。
対ドルでは発表直後豪ドル売りが強まったが、すぐに買い戻しが入るなど、底堅さが確認された。
今週は豪州11月雇用統計が発表されるが、失業率と新規雇用者数がともに前月から悪化すると予想される。発表前には利食い売りが強まりそうだが、発表後に底堅さが確認されるようであれば買いを入れてみたい。
上値目途としてはフィボナッチ50%戻しの92円ミドルがレジスタンスになる。
このレベルは昨年末から始まった下降トレンドラインが上値を抑える。このラインを超えていくようであれば次の上昇ステージの始まりとみる。

今週の豪ドル円予想レンジ:92円50銭(50.0%)~89円30銭

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