ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2015-12

[全般]原油価格6年10か月ぶりの安値

先週末に開かれたOPEC総会では減産に合意できず、組織の纏まりの弱さを露呈。原油価格の下落は止まらず昨日のNY市場では6年10か月ぶりの安値1バレル37.5ドルを付けた。この原油価格の下落が今後も継続するようであればドルとNY株式の動向にも微妙に影響を与えることになる。
週明け東京市場は先週末のNY株式市場の上昇を引き継ぎ日経平均株価も上昇。これに合わせる格好でドル円も底堅い動きで始まった。また、米雇用統計が好調な結果となり来週のFOMCでの利上げ期待からのドル買いも継続された。
欧州市場でもドルが全面高で始まった。一部アジア中銀がドルを買ったとの噂もあるが、新興国などによるドル買い需要の高まりを示すものとなった。
一方、NY市場が始まると一転。株式市場は軟調な地合いで始まり、長期債に買いが入ると利回りは低下。ドルも一転して全面安となるなど、原油安の動きが株や債券、そして為替に対し影響を及ぼした。
原油安が更に進むようであれば、来週のFOMCでの利上げにも影響を及ぼすとの見方も出始めている。先週イエレン議長は物価上昇を抑える要因として原油安とドル高を指摘。しかし、それは一時的な影響としたもので、下落が更に進むようであれば判断にも影響しかねない。
懸念が広がればドルの調整的な売りが出やすくなることから、FOMC会合までは原油価格の動向が市場の不安定要因になる。
昨日のNY株式市場も、エネルギー関連の株価下落から上値の重い展開がリスク回避の円買いを招いた。
ただ、この一連の動きが実際に米国の利上げを妨げるとは考えにくい。
結果的に全般を見ると、各市場での調整の動きを強めただけとなった。
しかし、来週のFOMCを前に原油価格が更に下落し、不安感が広がるようであればもう一段の調整の動きが強まるだろう。
原油価格の動向には注意しておきたい。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]レンジの上限を試す

(米ドル円2時間足)

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先週末の米雇用統計が予想を上回り米国利上げを見込んだドル買いが強まった。しかし、ドル円の上値は限定的となるなど、既に利上げ織り込み済みという事が示された。
昨日の週明け東京市場では株価上昇による底堅さもあったが、結果的に雇用統計発表後の高値123円35銭を超えることはできなかった。
一方、欧州市場が始まると同時にドルの纏まった買いが入りドル円は123円46銭まで上昇。また、ユーロ円を中心としたクロス円の買いも入るなど、円安とドル高の双方が重なり合った。
しかし、NY市場では原油価格の下落が株式市場を直撃。三指数ともに反落したことで円の買い戻しが強まった。
原油価格の下落が米利上げに影響を与え、それがドル安に繋がるとの見方がある一方、原油価格とドルは逆相関関係でありドル買いが同時に強まる。
昨日一日の動きをみると全般にドル買いの動きが優勢となるなど、米利上げ期待に変化はみられない。
ただ、先週上昇したクロス円などの調整売りが入るなど、円買いとドル買いの綱引きになりやすい。
その中でも、ドル円の底値は切り上がってきており、レンジの上限となる123円70銭付近を一度試しに行きたがっている。

ドル円予想レンジ:123円70銭~123円00銭(38.2%)

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[ユーロ米ドル]ユーロ急騰の調整売り継続

(ユーロ米ドル時間足)

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この日は注目材料が乏しい中で、先週のECB会合後に急上昇した調整の売りが継続。本日も上値の重い展開が続くとみている。
昨日の欧州市場が始まるとすぐにドルの買いが一斉に入り、ユーロドルも1.0870ドル付近から1.08ドルまで下落。アジア中銀のドル買いが入ったとの見方もあるなど、新興国のドル需要の高さが意識された。また、原油価格の下落もドルの下支えとなった。
しかし、NY市場に入り株式市場が三指数ともに下落。また、原油価格の下落は米利上げを妨げる要因との見方もあり、ドルの売り戻しが強まった。
ユーロの短期筋の買い戻しが入り1.0860ドル付近まで押し戻されたが、上値は徐々に切り下がってきている。
ECBの追加緩和期待は残るものの、今回の会合ではドイツなどによる反対も明らかとなった。
緩和政策は今後も継続されるものの、一枚岩ではないだけにユーロショートの買い戻しの動きはもう暫く継続するだろう。
調整のユーロ売りが終了した時には再びユーロ買いが強まるとみる。

ユーロドル予想レンジ:1.0870~1.0740(50%)

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[豪ドル円]コモディティー価格の下落で上値抑えられる

(豪ドル円時間足)


(豪ドル円日足)

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先週の米雇用統計発表後に豪ドル円は89円後半から一気に90円70銭まで上昇。
週明け東京市場では利食い売りなども一部散見されたものの、日経平均株価の上昇でリスクオンの豪ドル円の買いが下支えした。しかし、欧州市場に入り原油価格の下落とともにコモディティー価格が大幅下落。
NY市場でも株式市場も下落したことで豪ドル円での売りも強まり、結果的に89円ミドルまで安値引け。先週末の上昇分を上回る下落幅となった。
原油価格の下落はもう暫く続くとの見方もあり、豪ドルは今日も上値の重い展開が続くとみる。
ただ、豪州の雇用やGDPなどの改善がみられることから追加緩和期待も後退。本邦からのM&A絡みの買いなどもあり、豪ドル円の需要は高い。
ボリンジャーバンドは中心線とともに上昇トレンドが続いており、下げ止まったところでは買いが出やすい。
88円を下回らない限り上昇トレンドは継続。

豪ドル円予想レンジ:89円90銭~89円00銭(時間足61.8%)

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