ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2015-12

[全般]原油下落止まらず不安感広がる

NY原油価格が一時36ドル台半ばまで下落するなど、急速に低下する原油価格が世界の株式市場や為替にも影響を与え始めている。
昨日発表された中国11月貿易収支は輸出が-6.8%と5か月連続のマイナスとなった。また、1月~11月までの貿易総額も-8.5%と、政府の年間目標の+6.0%を大きく下回る異例な状況となった。これを受け、下落が続いた原油価格は更に低下。供給サイドと同時に需要サイドの低迷が原油価格の下落を招いた。中国株式市場の下落だけではなく欧米株式市場も軟調な地合いとなるなど世界的な株価下落を引き起こした。結果的に、リスクオフの動きが強まり安全通貨の円やドル、スイスフランといった通貨が上昇。一方、資源国通貨であるカナダドルや豪ドルなどの売りが強まった。
原油価格の下落は一方で日米欧にとっては景気にはプラス材料であり、株価にとってはマイナスだけではない。しかし、今回は下落ペースが急速であったことが市場の不安心理を拡大したとみる。
この原油安株安といった連鎖が今後も続くとなれば、来週のFOMCでの利上げ観測が後退するとの見方が強まるだろう。結果的に、今買われているドルが売りに転じる可能性もあり注意が必要だ。ただ、FRBが今回の原油価格下落を一時的とみていることから、利上げは必至とみる。
結局、FOMCまで1週間となり、このような不安定な動きが続きやすい。その間にドルの調整売りが進むことになれば、寧ろ利上げ後のドル織り込み済みからの下落は回避されることにもなる。
株式市場の下落は原油価格の下落の影響だけではない。
それは米国の利上げという歴史的金融政策の転換とも言える重要な節目であり、神経質な展開が暫く続くとみた方がよさそうだ。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]日銀追加緩和期待の後退とリスクオフ

(米ドル円2時間足)



ドル円は依然として123円70銭から122円20銭のレンジに収まっており、上限下限に近付いたところでは利益確定の動きが出やすい。その中で昨日は上限にまで届かずドル円は押し戻されるなど、やや上値の重さが気になるところだ。
昨日の東京市場早朝に発表された日本の7-9月期GDPは+0.3%と予想の0.0%を上回った。年率ベースでみると前期-0.8%から+1.0%に上昇。景気回復が予想以上に進んだことから追加緩和の必要性が低下したとみられ円の買い戻しが強まった。
また、内閣官房参与が「米利上げでドル円が130円方向なら日銀追加緩和は必要ない」と発言。市場の反応は限定的ではあったが、アジアの株式市場の軟調な地合いと重なり、ドル円は上値の重い展開となった。
また、欧米市場でも原油価格の急速な下落を受け株式市場の下落が続いたことから、結果的に安全通貨のドルや円、スイスフランなどに買いが入った。
ドル円も122円73銭まで売り込まれたが、ドル買いの動きもあり下げ止まった。
リスクオフ相場の様相を呈してきたことで、ドル買い円買いの動きが進む中で、やや円買いが優勢となっている。
しかし、レンジをブレークする程の勢いはなく、122円前半では買いを入れておきたい。ただし、損切りもタイトに入れておく。

ドル円予想レンジ:123円20銭~122円40銭

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[ポンド円]一目雲のねじれで波乱含み

(ポンド円日足)



原油価格の下落が止まらずポンド売りが強まっている。
昨日発表された中国11月貿易収支で輸出が大きく予想を下回ったことから原油価格が一段と低下。北海油田を持つ英国への打撃は小さくなく、ポンド売りが強まった。
また、世界的な株価下落によるリスク回避の円買いの動きも重なりポンド円の振れが大きくなっている。
今年10月に入りポンド円は上昇トレンドに入ったと思われたが、押し戻されてきた。
フィボナッチの61.8%戻しとなる183円70銭付近を割り込むようであればもう一段の下押しが強まるとみる。明日は一目均衡表の雲のねじれが生じることから、この前後のポンド円はどちらかに大きく振れる可能性が高い。
ポンドは順張り通貨でもあり、今の時点では下振れリスクが高いことから、183円70銭を割り込むようであれば売りでついて行きたい。

ポンド円予想レンジ:185円00銭~183円75銭(61.8%、前日安値)

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[カナダドル円]原油価格の下落でカナダドル一段安

(カナダドル円日足)


(カナダドル円30分足)

CAD_JPY_20151209_30hunashi.jpg


先週末に開かれたOPEC総会で原油減産に至らなかったことから原油価格が下落。昨日の中国貿易収支で輸出が落ち込んだことも原油安に拍車をかけた。
結果的に石油を中心とした資源国通貨であるカナダドルが売り込まれている。また、世界的な株価下落により安全通貨の円が買われたことでカナダドル円の下落は加速している。
昨日のNY市場では90円手前で辛うじて下げ止まった。このレベルは一目均衡表の雲の下限でもあり、日足50%戻しのレベルでもあることから意識された。
しかし、原油価格の下落に歯止めは見えず、資源国通貨の売り圧力は続くとみられる。
一方、今朝方ポロズ・カナダ中銀総裁は「カナダ経済の見通しに対するリスクは概ね均衡」「16年、17年のGDP成長率は増加するだろう」「BOCは型破りな政策の必要性を期待していない」と発言。一先ず、追加緩和の可能性が後退したものの、依然通貨下落リスクは残る。
雲の下限である91円付近に戻らず、90円の大台を下回るようであれば、目先89円割れも視野に入る。

カナダドル円予想レンジ:91円00銭(雲の下限、30分足61.8%)~89円70銭(日足61.8%)

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