ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2015-12

[全般]注目のFOMC 原油と株価の下落

今週開かれるFOMCを控える中、原油価格が急落するなど先週は各市場で神経質な展開が続いた。
先週末の欧米市場ではIEAのレポートにより原油価格が更に下落したことで株式市場が続落。リスク回避の円買いが強まると同時に、資源国通貨に売りが集まった。
今週のFOMCでは大方の予想が利上げを見込んでおり、それ自体は既にマーケットでは織り込んできた。寧ろ、原油価格の急落が利上げの足枷になるとの見方からドルのロングポジションを解消する動きも目立った。結果的にFOMCで予想通り利上げした後のドルの反動売りはある程度緩和されたとみることもできる。
ただ、今回の原油価格の下落や軟調な株式市場の地合いが継続するとなれば、物価の下押し圧力となる。そうなれば、来年の利上げペースが予想以上に緩やかなものが示されるようであればドルの急落もあり得る。
従って、今回のFOMC会合では利上げよりも、各メンバーより示されるドットチャートに市場の注目が集まる。ドットチャートとはFOMCメンバー17人が将来の政策金利誘導目標の見通しを点で示したものだ。
一方で、NY株式市場にとって緩やかな利上げペースは好材料となることから一方的な円高ドル安には歯止めが掛かる。
週末には日銀会合が開かれ、こちらもFOMCの結果次第で注目度が変わる。
FOMC後に万が一株式市場が混乱し、リスク回避の円買いとドル安が急速に進行するようであれば黒田総裁が追加緩和に言及する可能性が高まる。
もし、その歯止めが利かないようであれば円は対ドルだけではなく、資源国通貨などを中心に一気に円高が進む可能性もあり注意が必要だ。
しかし、今週の為替市場は予想されるほど大きな動きにはならない可能性の方が高いとみている。
次の週からは海外勢の多くがクリスマス休暇に入ることから、大きくポジションを偏らせにくい。もし、一時的に大きな動きとなっても、最終的にポジションを縮小する動きが強まることになるだろう。
先週で大分ドルロングや円ショートのポジションの巻き戻しも見られたが、その勢いは残り、FOMC前の一段の調整には気を付けたい。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]下落リスク継続

(米ドル円日足)

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先週は原油価格が急速に下落したことでNY株式市場もエネルギー関連を中心に売りが強まり下落。リスク回避からの円買いが強まりドル円はレンジの下限となる122円20銭付近を割り込んだ。その後も株価下落による円買いが進み120円ミドルまで下落。安値圏での引けとなった。FOMCを前にドルのロングポジションの解消も一部で見られたが、先週のドル円下落は円買いが中心とみられる。
今週のFOMC会合では金利引き上げはほぼ確定されており、それ自体ではドル買いに反応しにくい。市場の注目はドットチャートであり、利上げ後の利上げペースに集まる。
今回の原油と株価下落の結果から、前回のFOMCの時よりも利上げペースが緩やかになると思われ、ドル下落リスクが高まる。
一方で、株式市場の上昇に繋がることから円安に動くことでドル円の下値は限定的とみる。
先週末のドル円は辛うじて一目の雲の下限手前で反発したものの、依然として上値は重い。
120円を割り込むようであれば、一時的に61.8%戻しとなる119円付近までの下落も頭に入れておきたい。
ただ、最終的には米国景気の回復を背景に米金利引き締め傾向からのドル高は継続されるとみる。
底値が確認されたところでは再度ドル買いを入れておきたい。

今週のドル円予想レンジ:123円50銭~119円00銭(61.8%)

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[ユーロ米ドル]ドルロングの巻き戻し後は再び

(ユーロ米ドル日足)

EUR_USD_20151214_hiashi.jpg

ECBの追加緩和が期待を大きく外したことでユーロの買い戻しは続いている。また、ECB会合では5人が追加緩和に消極的であったことが明らかとなったことで、今後の大胆な追加緩和が難しくなったとみることが出来る。
目先はまだユーロのショートカバーが入りやすく、今週のFOMCの結果次第では更なるユーロカバーに繋がる可能性が高い。
ただし、欧米の金融政策の違いは今後も継続されることから、上値も限定される。
ユーロのショートカバーが一巡したところでは再びユーロ売りが強まるとみる。
ただし、来週からはクリスマス休暇に入る海外勢が多いことから、本格的なユーロ売りはクリスマス明けになりそうだ。

今週のユーロドル予想レンジ:1.1110(50%)~1.0800(先週安値)

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[豪ドル円]好調な中国経済指標で下げ止まり感も

(豪ドル円日足)


原油価格が下げ止まらず、資源国通貨の売りが続いている。
先週はNY株式市場を中心とした世界的な株価の下落による円買いの動きも重なり、豪ドル円は下げ足を加速させた。
先週末に発表された中国11月鉱工業生産と小売売上高が予想を上回る好結果となった。
中国景気減速不安後退から豪ドルは買い先行で始まると思われる。ただ、先週のNY株式市場が大幅安となり日経株価も下落して始まると予想され、円高の勢いが豪ドルの上昇を上回りそうだ。
FOMCでは米国が9年ぶりの利上げを実施するとの観測から、神経質な展開が予想される。リスク通貨としての豪ドル売りがもう一段進みやすいものの、一目の雲の上昇トレンドが下値を支える。
豪州の雇用やGDPなどの改善が見られ、追加緩和の可能性も後退。中国景気への不安の後退など豪ドル買いの環境は整いつつある。
15日発表のRBA議事要旨が公開され、改めて追加緩和の後退が意識されるようなら反転のチャンスにもなる。

今週の豪ドル円予想レンジ:89円00銭~85円40銭(雲の下限、61.8%)

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