ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2015-12

[全般]FOMC予想通り利上げで混乱なし

注目のFOMC会合では予想通り政策金利を0.25%引き上げて0.25%-0.5%に決定。この決定を受けた株式市場や為替市場では大きな混乱は見られず、全般に好意的な捉え方をするなど、やや拍子抜けといったところだ。
為替市場では発表後ドル買いで反応。しかし、大きくぶれることはなく全体にレンジ内での動きとなった。その後のイエレン議長の記者会見ではややタカ派的なスタンスとなったものの、やはり大きな反応はなく市場は落ち着いた動きが続いている。

イエレン議長は「政策スタンスは引き続き緩和的」とし、「中立金利は時間とともに徐々に上昇していくべき」とするなど、段階的な利上げを今後実施する可能性を示した。
各メンバーの金利見通しを示すドットチャートでは2016年度末が1.375%と前回の見通しを変えなかった。今回は前回の会合から原油価格が急速に低下し、株式市場も不安定な動きとなったことで見通しが引き下げられるとの見方もあった。しかし、結果は前回の利上げペースを変えることはなかった。それだけに、今回の決定は強気という見方が出来る。
これはドル高トレンドの継続を示すものであり、最終的にドル買いの流れに変化はないとみてよいだろう。
一方、混乱が予想された株式市場も今回の決定を好感し、三指数ともに大幅高となった。
これまで株式市場では利上げは悪材料と捉えられていたものの、今回上昇に転じたという事は米国景気の強さに対する反応と受け止めたとみられる。また、既に利上げを織り込んでいたことや、イベントリスクが終了したということも影響していると思われる。
これで一先ず次のFRBの金融スタンスが見えてきたが、来週からは多くの海外勢がクリスマス休暇に入ることから、大きくポジションを偏らせにくい。
いずれにしても、各市場は今回の利上げを前向きに捉えており、リスクオンによる円売りの動きが今後強まるとみる。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]リスクオンの円売り

(米ドル円4時間足)

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FOMCが0.25%の政策金利引き上げを決定。これは9年半ぶりの利上げであり7年ぶりのゼロ金利解除となるが、ドル円の動きは予想外に小幅なものにとどまった。それだけ、今回の決定はビッグイベントであり、それを既に市場は織り込んでしまっていたとも言える。
今回の声明やイエレン議長の発言内容を見ると、ややタカ派的な見方が強まる。来年の利上げペースを見るとドル高トレンドに変化は見られなかった。
発表後もドル円はこれまでのレンジを超えることは出来なかったものの、底値は切り上がったとみてよいだろう。
また、NY株式市場でも三指数ともに大幅高となるなど、これまでとは違って利上げを好感。
この上昇により本日の日経平均株価も大きく上昇すると予想され、リスクオンによる円売りが強まるとみる。ただ、前日に株価が大きく上昇していただけに、上げたところでは利食い売りなどから押し戻され、一方向にドル高円安に進むのも難しい。
今日から始まる日銀会合では追加緩和期待が市場には殆ど見られないものの、下値ではドル上昇を見込んだドル買い注文が並んでくるとみる。
FOMC発表後のレンジの上限である122円ミドルでは一先ず上値を抑えられるとみる。

ドル円予想レンジ:122円45銭~121円80銭

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[ユーロ米ドル]ドル高によるユーロ売り

(ユーロ米ドル2時間足)

EUR_USD_20151217_2jikanashi.jpg

FOMC会合で政策金利を0.25%引き上げたことで発表直後ユーロドルは1.0870ドルに下落。しかし、その後ショートカバーが入り1.1013ドルまで上昇したが再び1.09ドル付近まで下落し、そのまま安値圏で引けてきた。
前回のECB理事会では追加緩和が期待外れとなったことで、その後ユーロショートの巻き戻しが入っていた。今回のFOMC後に高値を超えられなかったことで、ショートカバーもほぼ一巡したとみることが出来る。
今回のFOMCの結果を受け、今後も緩やかなドル金利上昇が予想される。一方で、ECBも大胆な追加緩和は期待できないものの、緩和政策を継続することは明らかだ。
結果的に欧米の金融政策の違いを反映した長期的なユーロ安ドル高トレンドに変化はない。ただ、目先はクリスマスや年末を控えレンジ探りの動きが予想される。
FOMCを終え、目先は下値を試す展開を予想する。

ユーロドル予想レンジ:1.0950~1.0850(38.2%)

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[豪ドル円]イベントリスク終了で買い安心感

(豪ドル円日足)


FOMCでは9年半ぶりの利上げ実施が決定されたことで、当面のイベントリスクが終了した。NY株式市場も三指数ともに大幅高となるなど、リスクオンの動きが強まっている。
原油価格が再び下落したものの、昨日のNY市場ではそれ程大きな影響を受けていない。
最近の中国株も下げ止まりから上昇するなど底堅さが出始めており、一時期の中国懸念は後退。米国景気の底堅さが改めて今回のFOMCで確認されたことで、全般に楽観的なムードが強まっている。
豪ドル円の日足チャートではボリンジャーバンドの中心線が緩やかな上昇トレンドを継続。
昨日は中心線の位置する88円50銭で上値を抑えられたが、下値は確実に切り上がっておりこのレベルを抜けていくのは時間の問題とみる。
昨日のFOMC直後の安値となる87円ミドル手前では買いを入れておきたい。

豪ドル円予想レンジ:89円10銭(61.8%)~87円60銭

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