ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2015-12

[全般]年末相場にしては珍しく落ち着いた動き

昨日は特に材料のない中で原油価格の下落に伴い欧米株価は軟調に推移。前日の楽観的なムードも後退した。
クリスマス休暇が明け、一波乱あるかと期待したがこんなに落ち着いた年末の為替市場は珍しい。今日は主な市場が短縮取引になるところもあり、取引は更に縮小することになるだろう。

今月は9年半ぶりに米国が利上げを決定。FRBの利上げ期待はこれまで何度か裏切られたが今回だけは予想通り実施された。今回は流石に既に利上げを織り込んでいたこともあり、実際に利上げを断行した後もそれ程混乱はなく、落ち着いた動きとなった。

8月にはチャイナショックで世界同時株安を引き起こしドル円も10円近く下落した。しかし、その後は中国政府などによる相次ぐ景気対策などが打ち出された結果、中国株価も安定に向かった。米国の利上げによる新興国からの資金流出が懸念されたことから、最悪の状況を回避しようとする動きが既にあり、混乱は回避され、今年は終えるかと思われた。
しかし、その後原油価格が急速に下落。
中国や新興国の景気減速から需要が低迷したことや、OPECの減産合意が決裂。更に、米国が40年ぶりに原油の輸出を解禁したことで原油価格の下落が加速した。来年はイランが原油を大量に放出すると予想されることから、原油価格の下落に歯止めがかかる見込みは低い。
米国は今後も段階的に利上げを進めると予想されることから、再び新興国問題が浮上すれば原油価格や株価など、波乱含みの展開が予想される。
しかし、最近の相場展開を見ると先回りして織り込んでしまう事が多い。来年も米国の利上げを既に織り込み始めている。それだけに、ネガティブ材料が出た時のドル下落リスクが懸念される。
一方、今月は日銀が唐突に補完措置を発表したことで市場は日銀の追加緩和期待が後退。日銀への期待が低いだけに市場はまだ織り込んでいないことから、今後円安の動きが強まる可能性が高いともいえそうだ。
来年1月4日は東京市場が主要市場で最初に始まることから円が狙い撃ちされる可能性は低そうだ。しかし、中国や原油、そしてISなどの地政学的リスク、米国や他の主要国の選挙など、来年も市場は何が起きるか分からない。

今年一年ありがとうございました。
来年もよろしくお願い致します。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[米ドル円]一目の雲に突入

(米ドル円週足)



クリスマス休暇明けでドル円は下値を試すかと思われたが何とか120円割れは回避された。
120円にはオプション絡みの買いなども並び、目先強いサポートになる。

今月はFOMC会合で9年半ぶりの利上げが決定。日銀会合では補完措置、そしてクリスマスといったイベントを経て、現時点での市場のポジションは大分軽くなっていると考えてよいだろう。それだけに120円付近はドル円にとって居心地が良いレベルともいえる。
今年は1月の安値115円85銭から6月の高値125円86銭まで、一年で10円の値幅にとどまった。その半値レベルが120円台という事になる。
今後、上下どちらかに大きく振れたとしても120円というレベルに戻る可能性が高い。

週足の一目均衡表を見ると2012年11月のアベノミクスが始まった時から雲が強いサポートになっていた。それが、12月に入り雲の中に突入。下落リスクには注意しておきたい。

ドル円予想レンジ:120円65銭~120円30銭

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[ユーロ米ドル]ドラギマジック効果の限界

(ユーロ米ドル週足)



市場は既に休みモードに入ってしまい、動意の乏しい動きが今日も継続するとみる。
昨日はユーロポンドの売りが散見されたものの大きな動きはなく、クロスも含め全般にポジション調整は終了したと見える。
ユーロドルは10月から追加緩和期待が高まり1.15ドルから1.05ドル付近まで約1000ポイント下落。しかし、今月のECB会合でドイツなどの反対に押し切られ大胆な追加緩和は実施されなかった。
ドラギ総裁のリーダーシップに陰りが見られたことで、ドラギマジックの効果はかなり後退。結果、ユーロドルは1.1ドル台まで買い戻された。その他ポンドや豪ドルなどのクロス通貨でもユーロの買い戻しが大分入り底値は切り上がっている。
ただ、緩和政策は少なくとも2017年3月まで継続することから上値も限定される。
週足ボリンジャーバンドを見ると下落から横ばいに変化し始めており、1.15ドル付近に上限バンドが上値を抑える。一目均衡表の雲の下限も1.11ドル付近で横這いに推移。当面は次の更なる緩和政策への期待が高まるまでは底堅い動きが継続しそうだ。

ユーロドル予想レンジ:1.0945~1.0900

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[豪ドル円]上昇チャネル継続

(豪ドル円日足)



昨日は原油価格が下落したことで資源国通貨全般に売りが強まったものの、全般に底堅さが目立った。
8月のチャイナショックで大きく下落した豪ドル円も、政府の景気対策や介入などで上昇。追加緩和期待も後退し豪ドル円は上昇チャネルを継続している。
一目の雲も上昇しており、その上限でバンドウォークが続いている。
原油の輸入に頼る豪州にとって原油価格の下落は貿易収支の下支えとなり、プラス材料ともなる。
米国利上げによる新興国懸念もそれ程見られず、豪ドルの悪材料は出尽くし観がある。
ドル円の底値が確認されたところが豪ドル買いを仕込むタイミングとみる。

豪ドル円予想レンジ:87円90銭~87円50銭

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商号 : ヒロセ通商株式会社
業務内容 : 第一種金融商品取引業
登録番号 : 近畿財務局長(金商)第41号
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