[全般]1月は一年を占う月
先週のNY市場では12月シカゴ購買部景気指数が42.9と予想の50.0を大きく下回り株価が下落。しかし、為替市場の反応は薄く、寧ろ12時のオプションカットオフタイムにドル円が下落し、その一時間後のロンドンフィキシングタイムにはドルが上昇。
材料とは関係なく、纏まった玉に攣られて動きが目立った。その後は株式市場が下落したことでリスクオフの円高が進んで引けている。
先週を通してみると、年末特有の荒っぽい動きは見られず、年初もポジションの偏りがないなかで次のテーマ探しとなりそうだ。
今週の注目材料はFOMC議事録と米12月雇用統計、そして原油価格の動向にも注意したい。
FOMC議事録では9年半ぶりの利上げに動いたが、今後の利上げペースがどの程度になるかに注目が集まる。既に年4回の利上げを見込んでいるだけに、もしハト派的な意見が強いようであればドル売りに反応しやすい。
予想通りのペースで利上げが行われる場合には、今後の米国景気動向が金融政策を左右することから週末に発表される雇用統計の結果に注目が移る。
また、原油価格が再び1バレル34ドル割り込み、更に下落が続くようであれば、株価の下落からリスク回避の円買いが強まる可能性が高まる。
ジャニュアリー・エフェクトと呼ばれるように、1月はこの一年を占ううえでも重要な月となる。
今回の1月は方向感を掴もうとして、上下どちらかに振らされることが多くなる。
市場のコンセンサスがみられるまでは、フットワークを軽くしておきたい。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
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[米ドル円]下値探り

先週のドル円は120円台での狭いレンジでのもみ合いが続く中で2回120円割れを試したが失敗。
大晦日の薄商いの中でNY株式市場が下落しリスク回避が強まった。米国経済指標も冴えない結果となったこともあるが、オプション絡みの売りなども散見されドル円は120円01銭まで下落した。結果的に120円を割り込めずに買い戻しが入ったものの、ドル円の上値の重さが意識される年末の引けとなった。
ドル円の下落リスクが残る中で年初から日経平均株価の下落が先行すれば120円を再度試す展開が予想される。市場の流合性が戻り始めれば120円割れはそれ程難しくはない。
ただ、日米の金融政策の違いはこれからも続くことから、下値の堅さが確認されたところでは買いが再び強まるとみている。
今年は市場が月曜日から同時に始まることから、大きな混乱は回避されそうだ。ただ、今後のテーマが不透明なだけに短期的に上下に振らされやすく、注意したい。
今週のドル円予想レンジ:121円70銭(BB上限)~119円00銭(61.8%)
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[ユーロ米ドル]ユーロクロスの巻き戻し終了で再び

昨年12月のECB会合では期待外れの追加緩和が実施されユーロの巻き戻しが強まった。対ドルだけではなくポンドや豪ドル、カナダドルといったクロスの巻き戻しも入り、ユーロは複雑な動きを示した。FRBの利上げや、クリスマス休暇などを経て結果的にECB会合後のユーロショートの巻き戻しはほぼ終了したとみてよいだろう。
ここから再び追加緩和期待からユーロ売りが始まるのか、或は今後の追加緩和自体が難しいとの見方から上値を試すのかの分岐点になる。
今週はユーロ圏やドイツの重要指標が発表されるが、特にユーロ圏の消費者物価指数に注目が集まる。物価は前月から上昇するとの予想が多く、追加緩和期待が後退するようであれば再度ユーロ買いを促すタイミングになるだろう。
一方、週末発表の米雇用統計ではこれまでと同様改善が継続するとの見方が広がればドル買いが再開。ユーロドルの下押し圧力となる。
長期的にみれば、ECBは2017年3月までは緩和政策を継続され、FRBの利上げ継続期待からユーロの上値は限定的とみてよいだろう。
今月は次の方向を見極める月でもあり、1.1050から1.0800のレンジのどちらかをブレークできるか試される。
今週のユーロドル予想レンジ:1.1050~1.0800
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[ポンド円]原油価格で下落継続


ドルの次に利上げを実施するとの見方から上昇が続いたポンドだが、頭を打たれた。その後上昇に転じたものの原油価格の急落により再び下落。アベノミクスの始まった2012年11月から続いた強いサポートラインとなる52週移動平均線を大きく下回った。
週足ボリンジャーバンドの下限ではバンドウォークがみられることから、今週もポンドの買い材料が出ない限り下降トレンドは継続。
次のサポートは昨年付けた最安値175円付近になる。このレベルはヘッドアンドショルダー(195円をヘッド、190円をショルダー)のネックラインにもなり重要なポイントになる。このレベルを下回るようであれば週足フィボナッチの38.2%戻しとなる169円付近が視野に入る。
今週のポンド円予想レンジ:178円50銭(時間足50%)~174円85銭(15年最安値)
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注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
取引にあたっては、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断により取引を行っていただきますようお願いいたします。
商号 | : | ヒロセ通商株式会社 |
業務内容 | : | 第一種金融商品取引業 |
登録番号 | : | 近畿財務局長(金商)第41号 |
加入協会等 | : | 一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562) |
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