[全般]中国株と原油安止まらず、弱気相場継続
下げ止まらない中国株や原油価格下落を背景に、今週も弱気ムードが漂う中でのスタートとなりそうだ。
今回の中国株価下落に始まった世界同時株安や、原油価格の下落により最も大きく上昇した最強通貨が円になる。その他の主要通貨に対してはドル買いが進んでいる。一方、資源国通貨は原油価格下落によりほぼすべての通貨に対し下落するなど最弱通貨となった。その中で殆どもみ合い状態になっているのがユーロで、安定した動きとなっている。
リスク回避が進む中で、資金は資源国通貨を売って円を買うといった流れが明確に進んでいる。
先週は一旦流れに歯止めが掛かるかと思われたが、市場の不安心理は収まらず、今週もこれらの流れが継続するとみてよいだろう。
今週はECB理事会やカナダ中銀の政策会合が開かれ、不安定な相場の中でクロス取引でも波乱含みの展開が予想される。
サウジに次ぐ原油埋蔵量を持つカナダにとって原油価格の下落は大きな痛手となるだけに、カナダドル売りが加速する可能性が高い。そうなれば円高の流れを更に強めることになる。
一方、今回のECB理事会では追加緩和は見送られる見通しで、ユーロの買い戻しが強まればドル売りと円売り要因ともなる。
今週19日に中国GDPや小売売上高、そして鉱工業生産などの重要な指標発表を控える。
中国株式市場の弱気ムードが漂う中で、悪材料には敏感に反応しやすい状況に変わりはない。ただ、予想を上回るようであれば、市場のセンチメントを変える可能性も残る。
今週は米国経済指標や決算発表による株式市場の動向にも注目が集まる。
中国不安を抑制するためには米国経済の強さが必要なだけに、予想を下回る結果となれば悲観的なムードが更に拡大しやすい。一方で、強気の指標や決算結果となれば、余りに悲観的に偏り過ぎた反動にも注意しておきたい。
弱気モードは簡単には解消されるものではないが、相場は一つの方向に偏り過ぎた時が終わりに近いとみることもできる。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
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[米ドル円]クロス円の下落が重石

世界同時株安が進む中で安全通貨の円は買われやすい状況が続いている。
更に、原油価格の下落により資源国通貨によるクロス円の下落が大きく進み、これがドル円の下押し要因ともなっている。特に、カナダドル円やポンド円の下げ幅は大きく、円買いの動きを加速させている。
先週のドル円は、一旦117円前半を固めて上昇に転じたかと思われたが、結果的に116円台に突入して引けてきた。期待が失望に変わっただけに下落リスクは更に高まったとみる。
原油価格も1バレル30ドルを割り込むなど、クロス円の底値が依然として見えてこない。
先週は黒田総裁が「現時点で追加緩和をする考えはない」と発言するなど、円高を止める手段が見えてこない。
8月のチャイナショック後の安値116円付近を再度試しに行かないと収まりそうにない状況に陥っている。
いずれにしても、一旦はドル円の下値を試しに行くことになるが、115円台は流石に売られ過ぎの感もあり、下げ止まるだろう。
今週のドル円予想レンジ:118円60銭(50%)~115円85銭(15年安値)
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[ユーロ米ドル]クロス綱引きでもみ合い継続

先週公開された12月ECB議事要旨の中ではハト派的な内容となったが、ドラギ総裁の指導力の低下もみられた。
先月追加緩和を決定したばかりということで、今週のECB理事会で政策は見送られることになるだろう。ただ、追加緩和姿勢継続の流れに変化はなく、ドラギ総裁が更なる追加緩和策の可能性を示唆することは間違いない。
ユーロは中国懸念や原油価格の下落などにより、ユーロクロスの取引が活発化している。特に、カナダドルやポンド、豪ドルといった資源国通貨に対しユーロ買いの動きが強まっている。そのため、追加緩和の可能性が示されたとしても下値は限定的となるだろう。
ユーロドルは昨年のクリスマス休暇前から下落トレンドが継続。
一方で、今年に入り1.0710ドルを安値に下値が切り上がるなど、三角保ち合いが収束に向かっている。
今週のECBで追加緩和見送りによるユーロ買いが強まったとしても、昨年12月の高値1.10ドルミドルまでが限界とみる。レンジ相場は続いており、上値が抑えられたところでは売りを出しておきたい。
今週のユーロドル予想レンジ:1.1050~1.0840(61.8%)
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[豪ドル円]底値見えず不安感拡大


中国発の世界同時株安や原油の下落により、豪ドル売り円買いの動きが更に進んでいる。
先週は一旦下げ止まりをみせた中国株式市場が再び下落。日米株式市場の下落幅が更に拡大するなど、リスクオフによる円買いが止まらない。また、原油価格も1バレル29ドル台で引けるなど、資源国通貨売りを加速させた。
今週19日には中国12月小売売上高や鉱工業生産、そして10-12月期GDPの発表を控える。既に市場の期待は薄く、悪材料に敏感になっている。当局の追加対策にも限界があり、豪ドル売りの流れを止めるのは難しい。
底値が見えてこないだけに、投資家の不安感は拡大するばかりだ。
テクニカル的にみると80円付近は月足で50%戻しのレベルであり、過去の高安やもみ合いがみられる節目のレベルでもある。
先週の終値ベースでみると、辛うじて80円に乗せて引けている。
今週の終値ベースでもこのレベルをキープできるようであれば、下落の波は一先ず収まったとみることが出来る。ただ、下落の流れは続いており、このような状況下での逆張りは禁物だ。
79円を割り込み下落継続となれば、75円付近まで次の強いサポートはみられない。
今週の豪ドル円予想レンジ:81円50銭(4時間足50%)~79円00銭
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注意喚起
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