[豪ドル米ドル]ドル高に押し戻される

アジア市場は東京市場が休場という事もあり、薄商いの中で豪ドル円の売りが先行。対ドルでも上値の重い展開で始まった。
しかし、欧州市場では東京時間の高値0.76ドルを上抜き、損切りを巻き込みながら0.7627ドルまで上昇。
NY市場では利上げ期待の米ドル買いの動きが強まり再び欧州時間の安値付近まで押し戻されている。
先週末には昨年7月以来の高値である0.7677ドルを付けたが結果的には陰線で引けている。
また、ボリンジャーバンドの上限からも放れて中心線に向かい始めている。
トレンドの流れの転換を示すMACDも短期と長期が高値圏でクロスする直前にあり、下落懸念が高まる。
ただ、ボリンジャーバンドの中心線は依然として上昇トレンドをキープ。
下押しの調整が終われば再び上昇トレンドに戻るとみて、買い場を探していく。
豪ドルドル予想レンジ:0.7630~0.7530
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
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[全般]米金利上昇期待再び
欧州市場ではユーロが一旦は下落で始まったもののその後上昇。米長期金利や原油先物の動向に左右されるなど、方向感の定まらない取引が目立った。
NY市場では10年債利回り上昇とともにドルが全面高で始まった。
ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁が「4月か6月のFOMCで利上げの可能性がある」と発言したことで利回りが上昇。その後ロックハート・アトランタ連銀総裁も「利上げは早ければ4月のFOMCで正当化される」など、利上げに前向きな発言が相次いだことでドルはどの通貨に対しても強含みで推移。
先週のFOMCではハト派的な姿勢が示されたことで、市場は4月の利上げの可能性はないとみてドル安が進んだ。ドルロングが大分縮小した後だけに、次は利上げ期待からのドル買いの動きが強まりやすくなったと言える。
ただ、これらメンバーの発言後のドルの反応は鈍く、依然として市場には利上げペースは緩やかなものになるとの見方が根強いことを示している。
先週までの金利と通貨の動きをみると連動性がなかったが、昨日はドルとの金利差を意識した動きが見え始めている。
米国金融政策の動向を見極めるには今後の米経済指標や海外金融市場の動向に注目は更に集まりそうだ。
特に、今週末に発表される米10-12月期GDP確定値に注目が集まる。この日はイースターで多くの市場が休場となるため流動性は極端に低下することになる。
今日明日はドル高が続いても、休み前にはその巻き戻しも入りやすくなるなど、振り回されないように注意したい。
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[米ドル円]催促相場に入る可能性

先週の日銀会合でドル円は円高が進み114円から1円50銭近く下落。その後は買い戻しが入り往って来いとなったが、FOMC会合で再び下落。ドル売りが強まり113円後半から110円67銭の安値を更新。3円余り下落した。週末には下落の反動も入り、半値戻しとなる111円76銭まで上昇し、ほぼ高値圏で引けてきた。
調整の買い戻しの勢いはまだ残り、週初めもドル円はもう一段上値を試す展開も予想される。
結果的に、110円台では当局の介入警戒感の高まりから跳ね返されたが、実際には本邦からの年金や郵貯などの資本関係の買いが入ったとの見方もある。
市場は怖いもの見たさで、連休中に当局の介入を試しに行く催促相場に入る可能性が高い。
110円台での買いの強さが確認されるようであれば、そろそろ底値とみて少し長めのポジションを仕込んでいきたい。反対に、110円を下回るようなら107円台も視野に入る。
しかし、2月中旬からひと月余り続いている110円~115円レンジをブレイクするような材料は今週見当たらない。
今週のドル円予想レンジ:113円00銭(61.8%)~110円50銭
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[ユーロ米ドル]ダブルトップ形成か

ECB政策会合後の安値からFOMC後の高値までユーロは500ポイント余り上昇した。
ECBが今後の追加利下げに否定的な姿勢を示したことでユーロショートカバーによる上昇に繋がった。しかし、市場予想を上回る追加緩和を実施したことで、時間の経過によるユーロ売りが再び強まる状況だ。
FOMCでは改めて年内利上げペース低下が示されたことでドル売りが強まりユーロは一段押し上げられた。しかし、原油価格が上昇に転じていることや国内景気の改善などもあり、中期的なドル売りの流れに変わりは見られない。
日米欧中銀政策会合というビッグイベントが終了し、市場が落ち着きを取り戻した時にはユーロドルの下落が再び強まる時とみる。
チャートでは2月に付けた高値1.1380ドルに近づいており、ボリンジャーバンドの上限にもあたる。このレベルは意識されるだけに、超えられないとダブルトップを形成することになる。
今週のユーロドル予想レンジ:1.1380~1.1020(61.8%)
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[豪ドル米ドル]リスク選好の買い継続

先週の豪ドルドルは原油価格と米ドル動向により上下に振れる場面も見られた。
イランは増産凍結への参加が難しいとの見方から原油価格が下落し、豪ドルドルも下落。その後4月に協議が開かれ、合意に達するとの見方から買い戻された。
FOMCでの利上げペースの低下観測からドル売りが強まったことで豪ドルドルは押し上げられた。また、米国株式市場もFOMCの結果を好感し上昇。春節以降から中国株式市場が安定していることも市場に安心感を与えている。
また、先週発表された豪州失業率も予想以上の改善を示すなど、豪ドル買いを促すものが目立つ。
今月は本邦機関投資家などのリパトリによる外債売りが強まるとの見方もあり、警戒する必要がある。また、ボリンジャーバンドの上限から放れる動きも先週末見られた。
ただし、米国の利上げペースの後退により資金の流れが再びリスク商品に流れ込みやすくなっている。
世界的な低金利政策で、原油価格も堅調な地合いの中で豪ドルドルの上昇トレンドはもう暫く続くとみる。
今週の豪ドルドル予想レンジ:0.7800~0.7500
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[全般]調整のドル売り終盤に近い
先週はまず日銀政策会合が開かれ、現行の政策スタンス継続を決定。前回の会合で実施したマイナス金利の効果を見極める必要があるとし、追加緩和は見送った。結果は予想通りの内容となったが、ドル円は下落に転じた。その後はFOMCを控えポジション調整の巻き戻しも入ったが、全般に円買いの動きが残った格好だ。
FOMCでは利上げは見送られ、イエレン議長発言もこれまでよりもハト派的な内容となったことでドルは全面安。こちらも、ほぼ予想通りであったにも拘らずドルが売られるなど、織り込み済みにも拘らず、市場は素直な反応を示した。
日銀のマイナス金利政策は時間が経てばその効果は確実に現れるとみられている。また、FRBも、雇用を含め、国内景気の緩やかな回復や、原油価格の下げ止まり、新興国や中国懸念の後退などから利上げに向けた地ならしは整いつつある。先週末にはブラード・セントルイス連銀総裁も利上げに前向きな発言をするなど、いずれは利上げの方向に動き始めるとみられる。
しかし、今の段階においては市場の安定が更に確認されるまではそれぞれの中銀は行動に踏み切れない。
結果、昨年末に米国は9年半ぶりの利上げに踏み切ったことで市場はドル上昇を見込んだロングポジションに傾き、そのポジションの巻き戻しが入っていたと考えられる。
調整が入る時というのは兎角オーバーシュート気味に市場は動くことが多く、今回も過剰にドル売りと円買いの動きが進んでいるように見える。
先週末に一旦は週末特有の短期的な調整の戻しが見られたが、再度ドル売りと円買いの動きが始まるとみる。
今月に入り日米欧の中央銀行政策会合が開かれ、それぞれ終了後にドル売りが続いたことから、調整の動きも終盤に近いとみられる。
調整一巡後は再び次の流れが始まる時であり、新たなポジションを仕込むチャンスでもある。
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[米ドル円]ドル売りの勢い

FOMCの結果を受けた海外勢はこれまでのドルロングポジションの巻き戻しを強めた。
東京市場では日経平均株価が輸出企業を中心に売りが強まりマイナスに転じると、リスク回避の円高が進行。一時112円を割り込んだ。
欧州市場では改めてFOMCの結果が意識され、米長期金利低下とともにドルが全面安の展開となった。特に、これまで追加緩和を進めていたユーロや円に対してドル売りが強まった。ドル円は今年最安値となる110円98銭を割り込んだことで損切りを巻き込み110円67銭まで下落。しかし、110円台では日銀の介入警戒感もあり一気に買い戻しが入り112円まで上昇。しかし、ドル売りの勢いは依然として残り、上値の重い展開が続いている。
NY株式市場は三指数ともにプラスで終了したものの、リスク選好の円安には繋がらなかった。
ドル安が日経平均株価の押し下げ要因となるためだが、それも時間が経てば円安の動きに変わり始めるだろう。
しかし、今のドル売りの勢いはまだ始まったばかりという事もあり、戻したところでは売りが待ち構えているとみる。
110円を割り込むのではといった不安が広がり始めており、ちょっとした円買い材料に反応しやすい状況は暫く続きそうだ。
ドル円予想レンジ:112円20銭~110円70銭
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[ポンド米ドル]BOE会合よりも米ドル主導

FOMC直後に1.42ドル後半まで上昇したポンドドルはその後アジア市場では殆ど調整の売りは見られず底堅く推移。欧州市場に入ると再びFOMCの結果を刷り直した格好でドル安が進み1.43ドル付近の損切りを巻き込み上昇。
この日のBOE政策会合では政策金利や資産購入枠の据え置きを決定。前日にオズボーン財務相がGDPやインフレ率を下方修正。市場では一部追加緩和期待も高まっていたこともあり、発表後ポンドは上昇。NY市場でもドル安が進みポンドドルは1.45ドルにワンタッチ。
ほぼ高値圏で引けるなど、強気ムードが広がっている。
ただ、ポンドはユーロ離脱懸念もあり、ドル高の勢いが後退すれば再び下落に転じる可能性が高いとみる。
トレンドラインやボリンジャーバンドも依然として調整の買い戻しとみる。
フィボナッチ50%戻しでもありボリンジャーバンドの上限の位置する1.45ドルミドルを上抜けると、2月4日の高値1.4660ドル付近まで上昇余地はある。しかし、1.47ドル付近は下降トレンドラインや61.8%戻しのレベルでもあり、強いレジスタンスになる。
ポンドドル予想レンジ:1.4660(2月4日高値)~1.4370
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[豪ドル米ドル]ドル安と原油高が豪ドル押し上げる

FOMC後に豪ドルドルは150ポイント上昇。その後40ポイント下押ししたところで、豪州2月の雇用統計が発表され上昇が加速。失業率が5.8%と予想の6.0%を大きく改善したことで0.7616ドルまで一気に上昇。ここでも調整の売りは見られなかった。
欧州市場ではドル安が更に進み、豪ドルドルは0.76ドルミドルまで上昇。流石にここからは調整売りが入り0.7590ドルまで100ポイント余り押し戻された。
しかし、NY市場に入ると原油価格が1バレル40ドル台に上昇、NY株価も三指数ともに上昇したことで豪ドルドルは再び上昇。ほぼ高値圏で引けている。
豪州雇用の改善や米ドル安、そして原油高といった豪ドル買い材料が軒並み重なった。
ここ最近の中国市場の安定も豪ドルを買いやすくしている。
資源国通貨の買いは暫く続くとみられるが、週末という事もあり、纏まった利食い売りには注意したい。
豪ドルドル予想レンジ:0.7700~0.7580
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[全般]ドル売り加速、円安進まず
FOMC結果を受けたNY株式市場が上昇したことを受け、東京市場でも日経平均株価が上昇。ドル円も底堅い動きで始まったが、午後に入り一転。円高が進むとの見方から輸出企業への悲観的な見方が強まり株式市場はマイナスに落ち込むと、ドル円も1円近く下落。
欧州市場ではFOMCの結果が改めて意識され米長期金利が低下し、ドル安でスタート。
ドルが全面安となる中でドル円は損切りを巻き込み110円台に突入。今年最安値を更新した。その後日銀の介入警戒感が高まると一気に戻される場面も見られるなど、荒っぽい動きが目立つ。
一方、NY市場では利上げ期待が後退したことを受け、株式市場は三指数ともに堅調にスタート。原油価格が1バレル40ドル台に上昇したことや、フィラデルフィア連銀製造業景気指数が大幅に改善したことを好感。また、ドル安の動きが強まったことも市場に活気をもたらした。
株価や原油価格が上昇したことでリスク選好の動きが強まったものの、円安への影響はあまり見られない。ドル安の勢いが完全に円安を上回っている。NY株式市場が上昇しても、日経平均株価が寧ろ下落しやすい状況が円安を抑えている。
FOMCの結果はある程度想定されていたが、市場はそれでもドルロングポジションに傾いていたとみられる。
昨年末にFRBが利上げしたことで今年はドル高傾向が継続されるとの見方に修正が入り始めている。
しかし、FRBの年内利上げスタンスに変化はなく、市場は過剰に反応し過ぎている。それだけ、米国金融政策の動向は市場へのインパクトが大きいという事だ。市場が落ち着けば、過剰に反応した相場は、その反動も過剰になるものだ。
ドル安のリスクは暫く続くとみるが、その反動をいかに早く捉えるかは収益に大きく影響する。
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[米ドル円]ドル円急落でもレンジ内の動き

東京市場ではドル円は底堅い動きで始まり、113円前半から後半へ上昇。
前日の日銀会合で下落したドル円の巻き戻しや、FOMCを前に海外勢を中心としたドルショートの調整買いも入ったとみられる。
NY市場でもFOMC前にも拘らずドル円は底堅い動きが目立った。この日発表された米住宅着工件数やコアCPIが予想を上回ったことで、利上げに前向きな姿勢が示されるとの見方も広がった。
しかし、FOMCでは年末のFF金利見通しが前回の4回から2回へ引き下げられたことや、イエレン議長が慎重な姿勢を示したことでドルは急落。ドル円は113円80銭から112円35銭まで1円50銭近く下落。一方、NY株式市場は全面高となったことで円安が進み、ドル円の底を支えた。
日米金融政策会合というイベントリスクが終了したことで、時間の経過とともに今後リスク選好の動きから円売りが強まるとみる。
ただ、これだけ大きな動きの後だけに、上昇前のもみ合いから底固めの動きが続きそうだ。
ドル円予想レンジ:113円20銭(61.8%)~112円40銭
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[ポンド米ドル]BOE会合と原油価格

FOMCを控え、ポンドドルは前日からの下落が継続。下落の始まった1.44ドルミドルから1.40ドルミドルまで400ポイント近く下落。ロングのポジション調整が一巡したこところでFOMCを迎えた。
結果はドル全面安となりポンドドルも1.4270ドルまで上昇。ほぼ高値圏での引けとなった。
今日はBOE政策会合が開かれることから、それまでに昨日の上昇分の調整売りが入りやすいとみる。ただ、日足のローソク足は下ひげを伸ばした下影陽線が現れており、これは買いの強さを示すものだ。
目先は上昇が継続されるものの、一目の雲の下限が上値を抑えてくる。
今日のBOE会合では利上げ姿勢よりも、寧ろ追加緩和の余地が示される可能性が高い。
雲の方向も下向きとなり、最終的に下落が再開するとみる。
ポンドドル予想レンジ:1.4350(61.8%)~1.4180
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[豪ドル米ドル]FOMC後の上昇の反動

FOMC会合を控え、欧州からNY市場にかけて豪ドル売りが強まった。0.71ドルから0.76ドル手前まで上昇した利食いも含めた調整の動きとみられる。
FOMCでは年内利上げの可能性が、前回の4回から2回へ低下したことでドルが全面安。豪ドルドルも0.7425ドルから0.7580ドル付近まで160ポイント余り上昇。
今日のアジア市場では急激な上昇分の窓埋めの売りが強まるとみる。特に、今日は豪州の2月雇用統計が発表され、その前に売りが強まる可能性が高い。
目先の流れとしてはまだ買いの勢いが残っており、雇用統計の結果次第では再び昨日の高値を試す展開が予想される。
原油価格も、OPECと非加盟国との増産凍結協議が4月17日に延期されたが、イランも参加するとの見通しから原油価格は上昇。目先は豪ドル買いの材料に反応しやすい。
ただ、0.76ドルを上抜け出来ないようであれば中期的な調整売りに転換する可能性もあり注意したい。
豪ドルドル予想レンジ:0.7580~0.7470(61.8%)
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[全般]FOMC結果はネガティブサプライズ
東京市場では前日の日銀会合で追加緩和を見送ったことから円高の動きが活発化した反動でドル円は上昇。同時に、FOMCを控えたドルショートポジションの巻き戻しもみられた。
NY時間に発表された米2月CPIコア指数は0.3%と予想の0.2%から上昇。これはFRBにとって利上げの理由になるもので、FOMCでの利上げ期待を高めたのかもしれない。
FOMC声明では政策金利据え置きを決定。注目のドットチャートでは年末のFF金利見通しが1.375%から0.875%まで低下。これは年2回の利上げを示唆するもので、これまでの4回の見通しを大きく下回った。
この結果も市場はほぼ織り込み済みと思われたが、実際に発表されてみると衝撃が走った。ドルは全面安となる一方で、株式市場はこれを好感。ダウやS&P、そしてナスダックは揃って上昇に転じた。
資金の流れが一気にリスク商品に向かい始めた。結果的にドル下落と同時にリスク選好の円安の動きも強まったが、ドル安が円安の勢いを上回った。
また、この日はOPECと非加盟国による増産凍結協議が、予定されていた今月20日から来月17日に延期されることが伝わった。この協議にはイランも参加の意向を示したことで原油価格は寧ろ上昇。この動きも株価押し上げ要因となった。
前日の日銀会合では円が買われ、今回も発表後に円が買われるなど、市場にはまだ潜在的なリスク回避のセンチメントが残っているとみられる。
しかし、日米金融政策会合というイベントリスクが後退したことで、今後は円安に向かいやすい状況になったとみる。
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[米ドル円]日銀据え置きで下落、そしてFOMCでは

日銀は予想通り政策金利とマネタリーベース額の据え置きを決定。
発表直後ドル円は114円12銭まで上昇したが、その後は下落に転じた。黒田総裁もマイナス金利の効果をアピールしたが、市場は冷ややか。必要ならば量・質・金利の三つの次元で今後も追加緩和措置を講じるとしたが、これまでよりもマイナス金利を強調するトーンが低下。
NY市場では株価が下落して始まるとドル円はこの日の安値となる112円64銭まで下落するなど、予想以上の下落幅となった。
その後はFOMCを控えポジション調整の巻き戻しが入り113円台に乗せて引けている。
今日のFOMCでは利上げが見送られるとの見方が大勢となっており、注目は年内の利上げペースに集まる。ドットチャートでは年内2度の0.5%がコンセンサスになり始めている。また、イエレン議長の記者会見でも海外での金融不安が後退しており、従来よりもタカ派的な発言になりそうだ。
日銀会合後のドルショートの偏りも見られ、その巻き戻しが強まる可能性が高い。
ただ、発表前にドル買いが進み過ぎるとその反動も出やすい。
ドル円予想レンジ:114円50銭(BB上限)~112円50銭
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[ポンド米ドル]FOMC前のユーロポンド買い

欧州市場が始まったところでユーロポンドの纏まった買いが入りポンドは下落に転じた。
今日のFOMCを控えポジション調整の売りが入った模様。
また、明日はBOE政策会合が開かれることもポンド売りの動きを強めた。
今日のFOMCでは利上げは見送られるとの見方が大勢だが、年内の利上げ期待が再び高まり始めている。それに対し、BOEは当面利上げの可能性は後退し、寧ろ利下げの可能性も出始めている。金融政策の面だけではなく、6月のEU離脱国民投票への懸念もポンドの売りを仕掛けやすくしている。
FOMCを前にポンドは対ユーロだけではなく、ドルや円でも売りの動きが目立つ。
一目の雲の下限で跳ね返され、雲の角度も下降トレンドが継続。
FOMCを直前にポンド売りはもう一段強まるとみて、戻りがあれば売りたい。
ポンドドル予想レンジ:1.4230~1.4060(61.8%)
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[豪ドル米ドル]FOMCと原油動向

昨日発表されたRBA議事要旨は「低インフレはさらなる金融緩和余地を与える」「低金利や豪ドルの過去の下落が経済のリバランスを支援する」と、既に前回の声明文で示された内容と同様のものであったが豪ドルは売られた。FOMCや日銀会合を控え、前日からの下落の流れに沿った動きと考えられる。
日銀会合後にドル円が下落したことで豪ドル円の売りも散見。
欧州市場に入ると原油先物価格が下落したことで豪ドル売りは一層強まった。この日の豪ドルは下落したところで買い戻しが入るなど、ガス抜きされていることからショートが溜まりにくい。
今日のFOMC会合でドルが買われるとの見方が多く、そうなれば豪ドルドルは0.74ドルを試す展開が予想される。
しかし、ボリンジャーバンドは依然として上昇トレンドを継続。FOMCが終了すればイベントリスクも終わり、再び上昇トレンドに戻るとみる。
ただ、原油価格の動向次第では上昇が始まるまで少し時間が必要になりそうだ。
豪ドルドル予想レンジ:0.7550~0.7400(38.2%)
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[全般]日銀の後のFOMC睨み慎重な取引
日銀は政策金利の-0.1%据え置きと、年間80兆円のマネタリーベースの維持を決定。発表時間がやや遅くなったため一部で追加緩和期待が高まったが、予想通りの結果となった。
発表直後にドル円は上昇する場面も見られたがその後は下落に転じた。黒田総裁記者会見では「今後も必要なら量・質・金利の3つの次元で追加緩和措置を講じる」と発言。マイナス金利を敢えて強調しなかったことも市場の失望を招き、円高が進んだ。
欧州市場に入り日経平均や原油の先物価格が下落したことも円高を促した。
NY市場に入ると株式市場が軟調にスタート。この日発表された米小売売上高の前月分が大きく下方修正されたことや、原油価格の下落により株価は下落。資源国通貨とのクロス円の売りが強まるなど、円が全面高となった。
一方で、3月NY連銀製造業景況指数は昨年7月以来のプラスに転じたことから、為替や株式市場ではポジションの巻き戻しが入りほぼ往って来い。本日発表のFOMC結果を控え慎重な取引が目立った。
本日のFOMCでは利上げは見送られるとの見方が大勢で、それ自体は織り込み済みという事からドル売りには反応しにくい。市場の注目は今後の政策スタンスに集まる。
年内の利上げペースを占う上で、メンバーの予想金利をまとめたドットチャートとイエレン議長発言に注目が集まる。
現状での市場のコンセンサスは年2回の利上げが徐々に織り込まれ始めており、それ以上であればドル買いの動きが強まるとみる。また、原油や新興国問題などが後退する中で、イエレン議長がこれまでよりもタカ派的な見方を示す可能性が高い。
日銀の追加緩和が見送られ、円高に進んだ後だけに、ドルの下落を織り込んだポジションの巻き戻しが入りやすい状況とみる。
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[米ドル円]日銀会合後の黒田総裁発言に注目

週明け東京市場は前週末の底堅い動きの流れを受け継ぎ、一時114円をワンタッチ。しかし、114円付近では実需の売りやドルロングのポジション調整の売りが出て上値は抑えられた。欧州市場ではユーロが下落して始まると、ポンドやその他主要通貨も下落。ドルが全般に上昇する一方で、クロス円の売りがドル円を抑えた。結果的にドル円はここ最近では珍しく、114円から113円50銭の小幅な値動きにとどまった。
本日の日銀会合を控え、ポジション縮小の動きが目立つなど慎重な動きが続いている。
日銀会合では追加緩和が見送られるとの声が多く、市場には利上げ期待による円安の動きは見られない。
市場の注目は黒田総裁記者会見に集まる。
先週ECBドラギ総裁が追加利下げに否定的な姿勢を示したことから、日銀が今後も追加利下げの可能性を示すようなら円安が進みやすい。
ただ、マイナス金利への懐疑的な見方もあり、一方的な円安にはなりにくい。
また、明日のFOMCを控えているだけに、米金融政策の行方を見極めないとポジションは持ちにくい。
結果的に、今日の日銀会合では瞬間的に上下に振れたとしても一時的で、それ程大きな動きは期待できない。
ドル円予想レンジ:114円50銭~113円20銭(38.2%)
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[ユーロ米ドル]ドイツ選挙による不透明感

アジア市場でユーロは動意に乏しい動きが続いたが欧州市場が始まると売りが先行。
ドイツで行われた州議会選挙でメルケル首相率いる与党が大敗。難民受け入れに反対する新興右派が圧倒的な支持を受けた。来年はドイツの総選挙を控えることから、市場には不安感が広がった。難民問題が他の欧州市場にも波及するようなら、ユーロの結束にも打撃が生じる可能性もある。メルケル首相は難民政策を継続する構えを示し、一先ず市場は安定したが今後も尾を引くことになりそうだ。
ただ、目先はユーロの底堅さが目立つ。
先週ECBが追加利下げの打ち止めを明らかにしたことでユーロドルは200ポイント近い上昇となった。その窓埋めの動きもユーロドルの上値を抑えている。ただ、それでも38.2%戻しまで達成できていないという事は如何にユーロが底堅いかを示すものだ。
米ドルの金利低下もユーロドルの下値を支えている。明日のFOMCを控えポジション調整の動きが一巡すれば再び買いが強まるとみる。
ユーロドル予想レンジ:1.1170~ 1.1060(38.2%)
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
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[豪ドル米ドル]RBA議事要旨と原油価格の動向で一段の売りも

アジア市場で豪ドルは先週末の堅調な動きを引き継いでスタート。
中国人民銀行総裁が2020年までに成長率6.5%実現に自信を示したことで中国株が上昇したことも豪ドル買いを促した。
しかし、後場に入り中国株の上昇幅が縮小したことや、原油先物価格が下落したことで一転。豪ドル売りが強まった。NY市場が始まる前に一旦は買い戻しも見られたが再び下落。
本日はRBA議事要旨が公開される。3/1に公開された声明文では「低インフレが追加の緩和政策余地を与える」など、前回とほぼ同じ内容となったことで材料出尽くし感から豪ドルドルは第二弾の上昇に転じている。その時のレベル0.71ドル付近から0.76ドル付近まで500ポイント上昇。
明日のFOMCを控え、議事要旨などで動きがあれば売り材料にされそうだ。
また、イランの増産凍結への反対などもあり、原油価格の下落が進めば一段の売りが強まるとみている。
ただ、地合いとしては上昇トレンドが継続しており、日米金融政策が終了すれば再び買いが強まりそうだ。
豪ドルドル予想レンジ:0.7550~0.7410(38.2%)
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
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[全般]日銀会合後の円高懸念燻ぶる
欧州市場ではユーロが下落するとポンドもつられて下落。先週のECB理事会後にユーロが上昇したポジションの巻き戻しが入ったとみられる。また、原油先物価格も下落に転じたことで豪ドルやカナダドルといった資源国通貨にも売りが強まった。
イランが生産を増加したとの見方から原油の売り圧力が増した。20日には産油国による協議が近づいており、このようなニュースはこれから増えてくると思われるため要注意だ。
NY市場に入ってもユーロやポンド、そして資源国通貨の下落は継続され、ドルインデックスを見ると大きく上昇。しかし、ドル円はクロス円の売りと重なり小幅な動きにとどまった。
本日の日銀会合では追加緩和は見送られるとの見方が広がっている。
前回初めて実施したマイナス金利の効果を見極めたいということからだ。また、前回はマイナス金利を導入し、その後急速に円高や株価の下落につながったことへの懸念もある。
もし、追加緩和を見送った場合にはドル円の失望売りが強まるという見方もある。一方で、マイナス金利が円高を招くのなら、見送れば円安という反対の見方もあり、市場のコンセンサスは得られていない。
結果的に、今回の日銀会合の結果を受けて市場が上下に動いたとしても一時的で、どちらにも大きく偏りにくい状況とみる。また、今日からは米国でもFOMC会合が始まることから、どちらにしてもポジションを偏らせにくい。
日銀も、追加緩和を実施するのならFOMCの結果を見てからにしたいはずだ。
いずれにせよ、日米ビッグイベントを控え全般にポジション調整が目立つ。
昨日のドル高やユーロ安、そして原油や資源国通貨の動向はその一環で、相場の流れとして捉えてしまうと読み方を誤ることになる。
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[米ドル円]今週ドル円レンジの上限を試す展開も

先週末のドル円は日米欧株価上昇などから円安が進み、ECB会合前のレベルまで回復。底堅い動きで引けてきた。
しかし、このひと月間のレンジとなる114円ミドルから111円のレンジをブレイクすることはなかった。
今週はFOMC会合や日銀会合の結果次第でレンジ上限をブレイクする可能性も出てくる。
今回のFOMCでは利上げの可能性は極めて低く、市場は既に織り込んでいることからドル売りには反応しにくい。ただ、最近の米経済指標や原油高、そして中国や新興国状況を見ると、再び利上げの環境は整い始めている。会合後のイエレン議長の記者会見でタカ派的な姿勢が示されればドル上昇のきっかけになる。
日銀会合でも追加緩和は見送られるとの見方がコンセンサスになっている。それだけに、何らかの追加緩和が示されるようならインパクトは大きい。
あるいは、先週のECB理事会で追加利下げの可能性が否定されたことで、日銀がマイナス金利を今後も進める可能性が示されるだけで円安に反応する可能性がある。
いずれにせよ、今週は115円の大台を試しに行く可能性が高いとみる。
ただ、市場のセンチメントは変わりやすく、上値トライを失敗すれば寧ろ悲観的な見方が広がり、再び112円割れの可能性も頭の片隅に置いておきたい。
今週のドル円予想レンジ:116円30銭(50%)~112円70銭
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[ユーロ円]日銀とECBの政策ギャップ

ECB理事会後に123円65銭まで下落したユーロ円はその後上昇に転じた。ドラギ総裁が今後の追加利下げに否定的な姿勢を示したためだ。ユーロ円はその後も上昇が継続し127円25銭まで上昇し、そのまま高値圏で引けてきた。
今週もこの買いの勢いが継続する可能性は高いとみている。
今週開かれる日銀会合では追加緩和が見送られる公算が高い。しかし、市場は既にそれをほぼ織り込んでおり、円高は一時的とみる。
先週ドラギ総裁が追加利下げに否定的な見方を示したことでユーロは大幅上昇となった。
一方、黒田総裁が今後もマイナス金利を推し進める姿勢を示す可能性は高く、日欧政策ギャップからユーロ円の一段の買いが見込まれる。
今週のユーロ円予想レンジ: 129円40銭(38.2%、BB上限)~125円50銭
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[豪ドル円]RBA議事要旨と中国市場の動向

中国の大規模財政出動により鉄鉱石価格が上昇。原油価格も20日の産油国協議による原油増産凍結期待から上昇。資源国通貨の中でも特に買いが集中している。
今週は1日に開かれたRBA会合の議事録要旨が公開される。早期の追加緩和の可能性は低いことから既に発表後に豪ドルは上昇している。ただ、低インフレが続く中で利下げの可能性は残り、最近の急速な豪ドル高への懸念も燻ぶる。ちょっとしたことで予想以上の豪ドル売りには注意したい。特に、20日の産油国協議前には当局者の発言も増えることから要注意。
ただ、新興国や中国経済への過度な不安は後退していることや、資源価格(特に鉄鉱石価格)の急激な上昇など、豪州にとっては追い風が吹いている。
また、ドル円も底堅い動きが続く中で日銀会合やFRBの政策などの反乱材料はあるものの、豪ドル上昇は継続するとみる。
今週の豪ドル円予想レンジ:87円80銭(1月4日高値)~84円70銭
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[全般]FOMCと日銀会合、相場の節目
その騒動も冷めやらない中で今週は日米金融政策会合が開かれる。これらのイベントにより、今後の相場の転換点となるかを見極めようと、市場の注目が集まる。
先週はECBが予想以上の追加緩和実施を打ち出したにもかかわらず、追加緩和の可能性が後退しユーロは上昇に転じた。一方、原油価格は紆余曲折を経ながらも昨年末以来の高値水準まで上昇。また、中国株式市場や人民元も底堅い動きとなり、他のアジア通貨も上昇に転じるなど、海外の不透明感が徐々に払しょくされつつある。
今週は今月最も注目されるイベントの一つであるFOMC理事会と日銀会合が開かれる。
先週ECBが大胆な追加緩和を実施したことで、日米の金融政策にどこまで影響を与えるかに注目。
特に、日銀はマイナス金利の追加緩和は見送られるとの見方が広がっていたが、これだけの大胆な追加緩和を実施したECBに追随する可能性も出てきた。量と質だけではなく、金利面でも日銀が今後も追加利下げの可能性を示すようなら円安に進む可能性が高まる。
また、FOMC会合では利上げはないとの見方が市場のコンセンサスとなっていた。
しかし、最近の原油高や中国経済の不安後退、そしてユーロ高によるドル安の効果などを見ると、環境は変わりつつある。その中で、今回はイエレン議長の記者会見が開かれ、利上げに前向きな姿勢が示されるようならドル買い圧力となる。
低位もみ合いの続くドル円にとってはこのレンジを上抜く一つの節目になるか注目される。
その他にも、今週は注目材料が多い。
RBAの議事要旨の公開、BOEの政策会合、米国の物価や住宅関連指標なども注目される。
特に、原油高や中国大規模財政出動によるコモディティー価格の上昇で資源国通貨への注目が集まる中で、豪ドルやポンドの動向にも注意したい。
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[米ドル円]ECB理事会でもレンジ抜け出せず

東京市場では日経平均株価が上昇しドル円も113円前半から後半へ上昇。しかし、中国株式市場の下落や、ECB理事会を控え調整の売りが入り押し戻され往って来い。
ECB理事会では予想以上の追加緩和が打ち出されたことでユーロが急落。これを受けドルが一斉に上昇しドル円は114円45銭まで上昇。しかし、その後欧米株式市場が下落したことで下落。また、ユーロが一気に上昇に転じたことでドル全面安となり、ドル円は112円60銭まで下落。ユーロに振り回される動きとなった。結果的に2月から続いている115円から111円のレンジを抜けることが出来なかった。
今回のECB理事会の結果を受け、来週行われる日銀会合での追加緩和への思惑が再び高まることになりそうだ。市場は日銀の追加緩和は見送られるとみているが、それが円高に反応するかは微妙な状況となった。追加のマイナス金利を実施すれば、金融機関の株価を中心に下落し、リスク回避の円高に繋がる。もし、見送りとなれば金利面からは円高であるが、混乱が回避され寧ろ円安にもなりかねない。
ボリンジャーバンドの幅が急速に縮小していることから、当面は値動きもレンジの中心となる113円を挟んだもみ合いが続くことになるだろう。
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[ユーロ米ドル]ドラギ総裁の苦悩

ECB理事会では市場が予想した以上の追加緩和策を発表。これを受けユーロドルは170ポイント余り下落。しかし、その後ドラギ総裁が追加利下げの可能性を否定したことで一気に上昇に転じた。ユーロドルはショートカバーを巻き込みながら安値から400ポイント近く上昇するなどジェットコースター相場となった。
結果的に欧州株式市場は軒並み下落し、ユーロが大幅上昇。ECBの思惑とは全く反対の結果に終わった。
追加緩和の内容としては十分ユーロ安を誘導するものではあったが、緩和に打ち止め感を与えてしまったことで市場はユーロ売りの材料は尽きたとみたのだろう。
しかし、実際にはこれだけの緩和措置を実施することでユーロの上値は抑えられることになる。今はECB理事会の直後だけに、まだ買いの勢いは残るが、いずれ反落するリスクを含んでいることも確かだ。
一先ず、ボリンジャーバンドの上限を試す展開が予想される。
ユーロドル予想レンジ: 1.1240~1.1060
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[カナダドル円]カナダ雇用統計に注目

NY時間にユーロが下落したことでドル円が上昇しカナダ円は一目の雲を上抜け86円10銭まで上昇。このレベルにはボリンジャーバンドの上限があり上値を抑えた。
その後原油価格が下落に転じたことでカナダドルは下落。NY株式市場も下落に転じたことで、リスク回避の円買いも重なりカナダ円は84円10銭まで2円余り下落した。
その後85円近くまで戻されたものの、上値の重い展開が続いている。
週末という事もあり、カナダロングのポジションの巻き戻しが入りやすく、今日の雇用統計の結果次第ではもう一段下値を試す展開が予想される。
一目の雲の下限やフィボナッチ38.2%戻しでもある83円80銭付近で下げ止まるようであれば反転のきっかけになりそうだ。
カナダ円予想レンジ:85円20銭~83円80銭(38.2%、雲の下限)
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[全般]ドラギ総裁発言で乱高下
<ECBの金融政策決定内容>
中銀預金金利を0.1ポイント引き下げ-0.4%にすると発表。これは市場予想の範囲内でもあった。同時に政策金利も0.05%引き下げゼロ%にし、資産購入額をこれまでの月額600億ユーロから200億ユーロを増額し800億ユーロにするなど、予想以上の追加緩和を実施。また、銀行以外の発行する社債を追加して、その購入対象を拡大することも決定。それ以外にも限界貸出金利を0.3%から0.25%に引き下げることや、6月からTLTROを開始し、4年で4回実施することも決定するなど、盛りだくさんの追加緩和措置を決定した。また、GDP予測を1.7%から1.4%へ引き下げ、インフレ見通しも+1.0%から+0.1%に大幅に引き下げた。
これを受け、ユーロは180ポイント近く急落。しかし、その後ドラギ総裁が「現在の見通しに基づき、一段の利下げを予想しない」と発言したことでユーロは一転して急騰。400ポイント近い上昇となった。追加緩和に打ち止め感が広がったためだ。
この発言はユーロ圏の銀行に配慮したためと思われるが、市場は混乱。
結果的に大胆な追加緩和策を打ち出したものの、市場はこれらを消化できずに、ユーロ高と同時に株安を招いてしまった格好だ。
欧州株価の下落はNY株式市場に波及。一時下落幅を拡大し、リスク回避の円買いの動きが強まりドル円も下落。
更に、この日は原油価格も下落に転じた。今月20日の産油国協議にイランが難色を示したことが伝わり、不透明感が広がって原油価格が下落。これも株価押し下げ要因となった。
最終的にNY株式市場は前日とほぼ変わらないレベルで引けたものの、市場の不安感が残る結果となった。
来週は日銀会合やFOMC会合も控え、今回のECB理事会の結果を受けどう対応してくるかを予想するのが更に難しくなった。
依然として市場のコンセンサスは見られず、不安定な相場展開は今日も継続することになりそうだ。
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