ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2016-03

[米ドル円]ECB理事会でもレンジ抜け出せず

(米ドル円日足)

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東京市場では日経平均株価が上昇しドル円も113円前半から後半へ上昇。しかし、中国株式市場の下落や、ECB理事会を控え調整の売りが入り押し戻され往って来い。
ECB理事会では予想以上の追加緩和が打ち出されたことでユーロが急落。これを受けドルが一斉に上昇しドル円は114円45銭まで上昇。しかし、その後欧米株式市場が下落したことで下落。また、ユーロが一気に上昇に転じたことでドル全面安となり、ドル円は112円60銭まで下落。ユーロに振り回される動きとなった。結果的に2月から続いている115円から111円のレンジを抜けることが出来なかった。
今回のECB理事会の結果を受け、来週行われる日銀会合での追加緩和への思惑が再び高まることになりそうだ。市場は日銀の追加緩和は見送られるとみているが、それが円高に反応するかは微妙な状況となった。追加のマイナス金利を実施すれば、金融機関の株価を中心に下落し、リスク回避の円高に繋がる。もし、見送りとなれば金利面からは円高であるが、混乱が回避され寧ろ円安にもなりかねない。
ボリンジャーバンドの幅が急速に縮小していることから、当面は値動きもレンジの中心となる113円を挟んだもみ合いが続くことになるだろう。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[ユーロ米ドル]ドラギ総裁の苦悩

(ユーロ米ドル日足)

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ECB理事会では市場が予想した以上の追加緩和策を発表。これを受けユーロドルは170ポイント余り下落。しかし、その後ドラギ総裁が追加利下げの可能性を否定したことで一気に上昇に転じた。ユーロドルはショートカバーを巻き込みながら安値から400ポイント近く上昇するなどジェットコースター相場となった。
結果的に欧州株式市場は軒並み下落し、ユーロが大幅上昇。ECBの思惑とは全く反対の結果に終わった。
追加緩和の内容としては十分ユーロ安を誘導するものではあったが、緩和に打ち止め感を与えてしまったことで市場はユーロ売りの材料は尽きたとみたのだろう。
しかし、実際にはこれだけの緩和措置を実施することでユーロの上値は抑えられることになる。今はECB理事会の直後だけに、まだ買いの勢いは残るが、いずれ反落するリスクを含んでいることも確かだ。
一先ず、ボリンジャーバンドの上限を試す展開が予想される。

ユーロドル予想レンジ: 1.1240~1.1060

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[カナダドル円]カナダ雇用統計に注目

(カナダドル円日足)

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NY時間にユーロが下落したことでドル円が上昇しカナダ円は一目の雲を上抜け86円10銭まで上昇。このレベルにはボリンジャーバンドの上限があり上値を抑えた。
その後原油価格が下落に転じたことでカナダドルは下落。NY株式市場も下落に転じたことで、リスク回避の円買いも重なりカナダ円は84円10銭まで2円余り下落した。
その後85円近くまで戻されたものの、上値の重い展開が続いている。
週末という事もあり、カナダロングのポジションの巻き戻しが入りやすく、今日の雇用統計の結果次第ではもう一段下値を試す展開が予想される。
一目の雲の下限やフィボナッチ38.2%戻しでもある83円80銭付近で下げ止まるようであれば反転のきっかけになりそうだ。

カナダ円予想レンジ:85円20銭~83円80銭(38.2%、雲の下限)

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[全般]ドラギ総裁発言で乱高下

注目のECB理事会では予想以上に大胆な追加緩和が実施された。しかし、今後の追加緩和期待が後退しユーロは上下に大きく振れ、それが再びリスク回避の動きを高める結果となった。

<ECBの金融政策決定内容>
中銀預金金利を0.1ポイント引き下げ-0.4%にすると発表。これは市場予想の範囲内でもあった。同時に政策金利も0.05%引き下げゼロ%にし、資産購入額をこれまでの月額600億ユーロから200億ユーロを増額し800億ユーロにするなど、予想以上の追加緩和を実施。また、銀行以外の発行する社債を追加して、その購入対象を拡大することも決定。それ以外にも限界貸出金利を0.3%から0.25%に引き下げることや、6月からTLTROを開始し、4年で4回実施することも決定するなど、盛りだくさんの追加緩和措置を決定した。また、GDP予測を1.7%から1.4%へ引き下げ、インフレ見通しも+1.0%から+0.1%に大幅に引き下げた。

これを受け、ユーロは180ポイント近く急落。しかし、その後ドラギ総裁が「現在の見通しに基づき、一段の利下げを予想しない」と発言したことでユーロは一転して急騰。400ポイント近い上昇となった。追加緩和に打ち止め感が広がったためだ。
この発言はユーロ圏の銀行に配慮したためと思われるが、市場は混乱。
結果的に大胆な追加緩和策を打ち出したものの、市場はこれらを消化できずに、ユーロ高と同時に株安を招いてしまった格好だ。
欧州株価の下落はNY株式市場に波及。一時下落幅を拡大し、リスク回避の円買いの動きが強まりドル円も下落。
更に、この日は原油価格も下落に転じた。今月20日の産油国協議にイランが難色を示したことが伝わり、不透明感が広がって原油価格が下落。これも株価押し下げ要因となった。
最終的にNY株式市場は前日とほぼ変わらないレベルで引けたものの、市場の不安感が残る結果となった。
来週は日銀会合やFOMC会合も控え、今回のECB理事会の結果を受けどう対応してくるかを予想するのが更に難しくなった。
依然として市場のコンセンサスは見られず、不安定な相場展開は今日も継続することになりそうだ。

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