[米ドル円]ドル売りの勢い

FOMCの結果を受けた海外勢はこれまでのドルロングポジションの巻き戻しを強めた。
東京市場では日経平均株価が輸出企業を中心に売りが強まりマイナスに転じると、リスク回避の円高が進行。一時112円を割り込んだ。
欧州市場では改めてFOMCの結果が意識され、米長期金利低下とともにドルが全面安の展開となった。特に、これまで追加緩和を進めていたユーロや円に対してドル売りが強まった。ドル円は今年最安値となる110円98銭を割り込んだことで損切りを巻き込み110円67銭まで下落。しかし、110円台では日銀の介入警戒感もあり一気に買い戻しが入り112円まで上昇。しかし、ドル売りの勢いは依然として残り、上値の重い展開が続いている。
NY株式市場は三指数ともにプラスで終了したものの、リスク選好の円安には繋がらなかった。
ドル安が日経平均株価の押し下げ要因となるためだが、それも時間が経てば円安の動きに変わり始めるだろう。
しかし、今のドル売りの勢いはまだ始まったばかりという事もあり、戻したところでは売りが待ち構えているとみる。
110円を割り込むのではといった不安が広がり始めており、ちょっとした円買い材料に反応しやすい状況は暫く続きそうだ。
ドル円予想レンジ:112円20銭~110円70銭
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
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[ポンド米ドル]BOE会合よりも米ドル主導

FOMC直後に1.42ドル後半まで上昇したポンドドルはその後アジア市場では殆ど調整の売りは見られず底堅く推移。欧州市場に入ると再びFOMCの結果を刷り直した格好でドル安が進み1.43ドル付近の損切りを巻き込み上昇。
この日のBOE政策会合では政策金利や資産購入枠の据え置きを決定。前日にオズボーン財務相がGDPやインフレ率を下方修正。市場では一部追加緩和期待も高まっていたこともあり、発表後ポンドは上昇。NY市場でもドル安が進みポンドドルは1.45ドルにワンタッチ。
ほぼ高値圏で引けるなど、強気ムードが広がっている。
ただ、ポンドはユーロ離脱懸念もあり、ドル高の勢いが後退すれば再び下落に転じる可能性が高いとみる。
トレンドラインやボリンジャーバンドも依然として調整の買い戻しとみる。
フィボナッチ50%戻しでもありボリンジャーバンドの上限の位置する1.45ドルミドルを上抜けると、2月4日の高値1.4660ドル付近まで上昇余地はある。しかし、1.47ドル付近は下降トレンドラインや61.8%戻しのレベルでもあり、強いレジスタンスになる。
ポンドドル予想レンジ:1.4660(2月4日高値)~1.4370
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[豪ドル米ドル]ドル安と原油高が豪ドル押し上げる

FOMC後に豪ドルドルは150ポイント上昇。その後40ポイント下押ししたところで、豪州2月の雇用統計が発表され上昇が加速。失業率が5.8%と予想の6.0%を大きく改善したことで0.7616ドルまで一気に上昇。ここでも調整の売りは見られなかった。
欧州市場ではドル安が更に進み、豪ドルドルは0.76ドルミドルまで上昇。流石にここからは調整売りが入り0.7590ドルまで100ポイント余り押し戻された。
しかし、NY市場に入ると原油価格が1バレル40ドル台に上昇、NY株価も三指数ともに上昇したことで豪ドルドルは再び上昇。ほぼ高値圏で引けている。
豪州雇用の改善や米ドル安、そして原油高といった豪ドル買い材料が軒並み重なった。
ここ最近の中国市場の安定も豪ドルを買いやすくしている。
資源国通貨の買いは暫く続くとみられるが、週末という事もあり、纏まった利食い売りには注意したい。
豪ドルドル予想レンジ:0.7700~0.7580
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[全般]ドル売り加速、円安進まず
FOMC結果を受けたNY株式市場が上昇したことを受け、東京市場でも日経平均株価が上昇。ドル円も底堅い動きで始まったが、午後に入り一転。円高が進むとの見方から輸出企業への悲観的な見方が強まり株式市場はマイナスに落ち込むと、ドル円も1円近く下落。
欧州市場ではFOMCの結果が改めて意識され米長期金利が低下し、ドル安でスタート。
ドルが全面安となる中でドル円は損切りを巻き込み110円台に突入。今年最安値を更新した。その後日銀の介入警戒感が高まると一気に戻される場面も見られるなど、荒っぽい動きが目立つ。
一方、NY市場では利上げ期待が後退したことを受け、株式市場は三指数ともに堅調にスタート。原油価格が1バレル40ドル台に上昇したことや、フィラデルフィア連銀製造業景気指数が大幅に改善したことを好感。また、ドル安の動きが強まったことも市場に活気をもたらした。
株価や原油価格が上昇したことでリスク選好の動きが強まったものの、円安への影響はあまり見られない。ドル安の勢いが完全に円安を上回っている。NY株式市場が上昇しても、日経平均株価が寧ろ下落しやすい状況が円安を抑えている。
FOMCの結果はある程度想定されていたが、市場はそれでもドルロングポジションに傾いていたとみられる。
昨年末にFRBが利上げしたことで今年はドル高傾向が継続されるとの見方に修正が入り始めている。
しかし、FRBの年内利上げスタンスに変化はなく、市場は過剰に反応し過ぎている。それだけ、米国金融政策の動向は市場へのインパクトが大きいという事だ。市場が落ち着けば、過剰に反応した相場は、その反動も過剰になるものだ。
ドル安のリスクは暫く続くとみるが、その反動をいかに早く捉えるかは収益に大きく影響する。
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注意喚起
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