ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2016-04

[米ドル円]円安とドル高が後押し

(米ドル円日足)

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先週末の東京市場では週初107円63銭まで下落したドル円は麻生財務相の発言を機に上昇に転じた。その後も底堅い動きとなり、週末には108円73銭まで安値から2円余り上昇。しかし、その後のG20会議や原油増産凍結協議などのイベントを控え、ポジション調整の売りが強まった。ドル円はNY市場で108円ミドルまで押し戻されて引けてきた。

G20では円高阻止に向けた日本の動きが受け入れられなかったことから、今週も円高が再開する可能性がある。
一方、17日に行われる協議でOPECと非加盟国との増産凍結が合意されるようなら、ドル円は再び上値を試す展開が予想される。ただ、凍結合意への流れは先週から出始めており、市場はある程度織り込んでいるため上値も限定的となるだろう。
もし、合意に至れば再度110円付近を試す展開が予想される。
更に、フィボナッチの50%戻しとなる110円ミドル付近を超えるようなら市場の弱気センチメントは変わってくるだろう。
反対に、合意に失敗すれば一気に円高ドル安の動きが強まりかねない。
先週の安値107円63銭を割り込むようなら、ボリンジャーバンドの下限である105円付近が意識される。このレベルは2014年秋口のドル高が始まったレベルでもあり、ドル高是正の終了のレベルともいえる。

今週のドル円予想レンジ:110円60銭(50%)~107円60銭

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[ユーロ米ドル]ECB理事会で追加緩和見送りも

(ユーロ米ドル日足)

EUR_USD_20160418_hiashi.jpg

先週のユーロドルは高値圏でのもみ合いから円安につられる格好で下落に転じた。ただ、週末には円が再び下落するのに伴い買い戻しが入り終了。
今週は注目のECB理事会が開かれるが、今回追加緩和は見送られるとの見方が優勢だ。
これまでのECB政策のやり方は、一度追加緩和を実施した後は少なくとも3か月近くは様子を見るということが多い。
前回のECB理事会ではかなり大胆な追加緩和を実施しているだけに、今回は見送られるだろう。また、前回ドラギ総裁は追加利下げに関して否定的な姿勢を示した。
ユーロはECB会合での緩和見送りを織り込む形で買いが先行しやすい地合いで始まるとみる。ただ、声明文で更なる追加緩和を示すことになれば、一旦は押し戻される場面もありテクニカル的にみると底値が切り上がり、ボリンジャーバンドの中心線も上昇トレンドを継続。先週の終値も辛うじて中心線を上回って終了している。
ボリンジャーバンドの下限に近付いたところでは押し目買いを入れたい。

今週のユーロドル予想レンジ:1.1500(15年10月高値、BB上限)~1.1100(BB下限、38.2%)

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[豪ドル米ドル]根強い買い圧力

(豪ドル米ドル日足)


原油価格が1バレル42ドル台に乗せるなど回復の兆しを見せていることで、資源国通貨は堅調な地合いが続いている。また、日本も含めた株価上昇がリスク選好となったことも豪ドルにとってはポジティブ材料となった。
対ドルでは今年最高値となる0.7715ドルを超えて昨年6月以来の0.7736ドルまで上昇。米ドルも、前回のG20以降ドル高是正の動きが続いており、下値も限定的となっている。
ただ、豪ドルは前回の高値を超えた後は必ず下押しが入るなど、上昇速度はかなり緩やかなものになっている。
今回のボリンジャーバンドの中心線の位置する0.76ドル付近の下押しがあれば拾っておきたい。

今週の豪ドルドル予想レンジ:0.7850(上昇トレンドライン)~0.7600(BB中心線)

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[全般]円高リスク依然燻ぶる

先週は過度な円高を是正する動きが強まり、107円63銭でドル円はG20会議を控え反発。一時109円73銭まで2円余り上昇した。しかし、週末のNY市場にかけてドル円は再び108円ミドル付近まで押し戻されて引けている。
G20会議では日本が円高阻止を期待した声明文を引き出すことが出来なかった。またルー米財務長官は「最近円高が進んだが為替市場の動きは秩序的だ」「日本は通貨安競争をしないというG20の約束に同意している」と発言。これは、米国の日本に対するけん制発言と受け止められる。
今週はG20での円高阻止を引き出せなかったことから、再びドル円やクロス円などの売りが強まる可能性が高まる。
一方、17日にはOPECと非加盟国との増産凍結協議が開かれ、その結果次第では円安に向かう可能性も十分考えられる。
もし、イラン抜きで合意に至るようなら原油価格は上昇するとともに、市場に安心感が広がる。そうなれば、株高や資源国通貨の上昇、そしてリスクオンによる円安に繋がる。
今回のG20の結果を見ると米国はドル高是正という意識が依然として強く、ドルの上値は暫く抑えられることになる。
世界経済が落ち着きを取り戻すようなら一気にドル高に向かう可能性も残る。
今週も円高リスクが燻ぶる中で、米国企業決算発表が本格化する。また、米国住宅関連などの指標にも注目が集まる。米国経済は堅調な雇用や製造業など、国内経済の底力が示される中で、市場には再び米国早期利上げ期待が高まる可能性が高い。
先週の動きを見ても、行き過ぎた円高に対して市場では自立反転の兆しもみえ始めてきた。
これまでのような一方的な円高の流れに戻るリスクは燻ぶるものの、底値を見極める週でもある。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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