[米ドル円]原油安で円の買い戻し

東京市場では前日の原油高やNY株高の流れを継いで日経平均株価が大幅上昇となり、ドル円も底堅い動きが続いた。しかし、110円を目の前にして実需や利食いの売りに上値を抑えられた。欧州市場ではECB理事会が開かれたことで市場の注目はユーロに集まり、ドル円は静かな動きとなった。
しかし、NY市場が始まり、原油価格が下落したことを受け109円後半から前半に急落。ドル円の売りだけではなく、資源国通貨などのクロス円の売りも入り上値の重い展開となった。
しかし、下落した原油価格も、レベル的には高値圏を維持しており、NY株価も高値警戒感からの調整売りとみられる。全般にリスクオンの動きは継続しており、押し目では買いが並ぶだろう。
下値目途としては半値戻しの108円80銭近辺が強いサポートになる。109円割れでは買いを入れてみたい。
ドル円予想レンジ:110円00銭~108円80銭(50%)
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
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[ユーロ円]日銀期待のユーロ円買いも一服

ECB理事会では追加緩和が見送られたことで、ユーロは一気に上昇。既に金利や量的緩和は据え置かれるとの見方が強まっていただけに、ここまで買いで反応するとは予想外といえる。しかし、その後のドラギ総裁発言で再び売りが強まり、結果的に対ドルでは上昇前のレベルに押し戻される往って来い。ユーロ円はNY原油や株価の下落による円買い圧力もあり、発表前のレベルを下回り、そのまま引けている。
来週の日銀会合では追加緩和の可能性が残されていることから、ECBとの金融政策の時間のずれを狙ったユーロ円の買いも入っていた。しかしそれも、昨日のECB理事会後の高値で125円を上抜け出来なかった。このレベルはボリンジャーバンドの中心線でもあり、意識されていた。
ローソク足でも長い上髭を伸ばした陰線となったことで今日は週末の調整売りも含め上値の重い展開が予想される。ただ、122円付近のダブルボトムのレベルは当面の底値でもあり、下値も限定される。
ユーロ円予想レンジ:123円80銭~123円00銭
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[カナダドル円]原油価格下落で調整売り

原油価格の上昇で買われたカナダドルも、昨日は原油価格が反落したことで押し戻されるなど、原油に振り回される展開が続いている。
87円50銭付近は3月31日に付けた高値であり、ボリンジャーバンドの上限も位置することから意識された。
昨日はリビアの増産報道で原油価格は下落したものの、5月には産油国協議開催への可能性が示されており、下値も限定的とみられている。
原油価格が下げ止まれば再びカナダドルも上昇し、いずれは87円ミドルを試しに行く展開とみる。
今日はカナダの小売売上高や消費者物価指数が発表され、原油価格の動向とともに注目される。
今のセンチメントでは悪い数字に反応しやすいものの、下押しがあれば買いチャンスとみる。
カナダドル円予想レンジ:86円50銭~85円50銭(38.5%)
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[全般]原油安で調整の動き
一方、この日はECB理事会を控え市場はユーロへ注目が集まった。
そのECB理事会では予想通り追加緩和が見送られたことでユーロは一気に上昇。しかし、その後ドラギ総裁記者会見では今後金利も含めた追加緩和を実施する可能性を示したことでユーロは反落。結局上昇前のレベルまで戻す往って来い。
前回の理事会で追加利下げの打ち止めを示したが、今回はそれを修正する発言となった。
NY市場では原油価格が下落したことで上昇を続けていたNY株式市場は反落。史上最高値に近づいたNYダウは利益確定の売りなどに押され1万8千ドル台を割り込んだ。ただ、市場には悲観的な見方は少なく、調整の売りと見られた。
原油価格の下落要因はOPEC加盟国のリビアが数週間以内に原油生産量を倍増させる可能性があると報じられたためだ。結局、この日も原油価格の動向に各市場は振り回された格好だ。
原油価格と株価の下落によりリスク回避の円高が進み、特に資源国通貨のクロス円が大幅下落となった。
一方、この日発表された新規失業保険申請件数は43年ぶりの高水準となるなど、労働市場の堅調な動きが示された。また、フィラデルフィア連銀製造業景況指数は-1.6と予想の9.0を下回ったものの、6か月先の見通しは予想を上回る改善を示した。結果、これを受けドルは全般に底堅い動きとなり、ドル円も下値は限定的となった。
今日も各市場は原油価格の動向に影響されやすい状況が続くことになる。
しかし、主要産油国協議で増産凍結が決裂しても、その影響は一時的となったことで、市場には原油価格が既に底をついたとの見方が広がった。
原油価格の上昇とともに、ドル高が是正されたことから世界景気への懸念も後退。
結果的に極端な円高への見方も低下しており、ドル円やクロス円の底堅い動きは継続するとみる。
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注意喚起
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