[米ドル円]米利上げ期待で底値は限定的

米国早期利上げや日本の経済対策への期待から、先週は110円台ミドルまでドル円は上昇。しかし、110円台は日本企業の社内想定レートであり、111円にかけてドル売り注文は並んでいると言われる。一目の雲の下限も110円ミドルで上値を抑えており、111円に乗せるには時間がかかりそうだ。
ただ、日米の為替議論も市場は大分織り込み始めており、どちらに意見が傾いたとしても市場への影響は低いとみる。
先週からの市場の注目は米国早期利上げに集まり、既に金利が上昇しドルも底堅い動きが始まった。一方で、株式市場は軟調な地合いではあるが小幅な下落にとどまっている。最も懸念された中国や新興国市場も今のところ動揺は見られないなど、以前のような極端な円高は回避されそうだ。
ただ、今週末にはG7サミットがあり、政策期待からの円安は既に織り込んできただけに、イベント終了で円高が強まる可能性もある。
円高リスクが燻ぶる中で米利上げ期待によるドル高をどこまで織り込むかが焦点になる。週末のイエレン議長の発言がそれを左右する。
今週のドル円予想レンジ:111円70銭(38.2%)~108円20銭
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[ユーロ米ドル]ドル高ポンド高でユーロ下落継続

先週は米国早期利上げ期待が高まりドルが上昇したことでユーロは下落。
また、英国がEU残留することを支持する国民の割合が55%に上がったことでポンドが上昇。対ユーロでもショートの巻き戻しが入ったことでユーロ売りが加速した。
結果的にユーロドルは4月22日に付けた安値となる1.1220ドルを下回った。そのレベルは変形ダブルトップのネックラインでもあり、天井が確認されたとみることが出来る。
また、一目の雲の中に突入したことも売りサイン継続とみる。
下値目途としては雲の下限付近でもありフィボナッチ61.8%戻しとなる1.1120ドル付近となる。
今週のユーロドル予想レンジ:1.1290~1.1120(61.8%)
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[豪ドル米ドル]米豪金融政策のギャップで下落継続

先週はRBA議事要旨で利下げ見送りの可能性が示され豪ドルの買い戻しが入った。しかし、戻り売りが待ち構えていたことで押し戻された。その次の日にはFOMC議事録が公開され、米早期利上げ期待からドルが上昇。豪ドルの売りが再び強まり0.71ドル後半まで下落した。その後週末のポジション調整とみられる買いが入り0.72ドルミドル付近まで押し戻されたが上値は重い。
今週火曜日にはスティーブンスRBA総裁の講演があり、追加利下げの話に触れるかどうか注目される。また、豪ドル高へのけん制発言にも注意が必要だ。
FRBの早期利上げに対し、RBAは依然として利下げ方向にいるだけに、その政策ギャップによる豪ドル売りが出やすい状況だ。ボリンジャーバンド下限のバンドウォークは継続するとみる。
今週の豪ドルドル予想レンジ:0.7420~0.7050(BB下限付近)
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[全般]米早期利上げ期待とG7サミット
先週末に行われたG7財務相会議は一先ずドル円にとっては無難な終わり方をした。
日米の介入を巡る鍔迫り合いはあったようだが、最終的に介入を否定するものが出なかったことは大きな成果だ。
円高リスクの後退と、米利上げ期待から今週は円安ドル高の流れが更に強まる可能性が高い。
FOMC議事要旨でのタカ派内容に加え、先週は複数のFRBメンバーが6月利上げの可能性を示した。ドル円は110円ミドルまで上昇し、ユーロドルも1.12ドルを割り込んだものの、値幅的にはそれ程大きなものではなかった。依然としてマーケットには6月の利上げは難しいとの認識があり、ドル高の動きは鈍い。
株式市場にしても、全般に軟調な地合いとなったものの、その下げ幅も今年前半のパニック相場などに比べて動揺は見られない。
市場は利上げに半信半疑という事もあるが、FRBはその市場の反応を見ながら今後利上げの時期を判断しようとしているのが伺える。
今週末にはイエレン議長の講演があり、これまでのハト派的な発言に変化があるか注目される。
いきなりタカ派的な見方を示すとは思えないが、市場が徐々に利上げを織り込むような発言になるとみている。
反対に、市場の期待を裏切るような内容となれば当分利上げはないと市場は判断し、ドルは下落し株式市場は上昇することになる。
ただ、週末26-27日にはG7伊勢志摩サミットが開かれる。
既に市場は日本の経済対策への期待が高まっており、予想通りの内容であれば一時的に円の買い戻しが強まるとみる。
ただ、市場の最大のテーマは米金融政策であり、利上げ期待からのドル買い余地は大分ありそうだ。
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注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
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