[米ドル円]105円台を再度試す展開

米国5月の雇用統計が予想を大きく下回ったことでFRBの6月追加利上げ期待が完全に後退。ただ、月曜のイエレン議長講演で、今回の結果は一時的なものとみるかどうか注目される。次回6月の雇用統計の結果を見極めてから判断という内容になれば、発言次第では7月利上げの可能性はまだ残る。
しかし、今回の雇用者数の減少は市場に大きな驚きとなったことで、次の利上げにはかなり懐疑的な見方が強まるだろう。ドル上昇の動きはこれで当面抑えられることになる。
一方、円高阻止の手段も限られる。
先週の佐藤日銀審議委員がマイナス金利は寧ろ引き締め的であると発言するなど、追加緩和に否定的な見方を示した。来週の日銀会合でマイナス金利を更に拡大すれば円高に振れる可能性も出てきた。
これで円高を抑制する手段がほとんどなくなったと言ってよいだろう。今のところ唯一残された手段はドル買い円売り介入になる。
前回の安値105円ミドルを更に下回る売りの勢いが強まれば、口先介入などが入ることは間違いない。それで下げ止まらないようなら100円の大台が見えてくる。
今週のドル円予想レンジ:108円00銭~105円00銭(BB下限付近)
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[ユーロ米ドル]ECB緩和余地残す

先週行われたECB理事会では予想通り金利据え置きを決定。ドラギ総裁は世界経済や英国のEU離脱懸念などで欧州成長リスクが下方向に傾いていると発言。今後も緩和余地を残したとの見方が市場に広がりユーロ売りに反応した。
しかし、米雇用統計の予想外の悪化を受けドル売りが一気に進み、ユーロドルは250ポイント近く一気に上昇。
下落方向に傾いたことで積み上がったユーロショートの巻き返しが一気に高まった。また、対ドルだけではなくポンドに対してもユーロ買いポンド売りが入った。英国のEU離脱懸念がここにきて更に高まりを見せたことでポンド売りが再び高まり始めていただけに、投機筋にとってユーロポンドは絶好の買い場になったようだ。
ボリンジャーバンドの中心線を上抜いたことで週前半はまだ買いの勢いは残る。ただ、今回のユーロ買いはドル売りが主体でありユーロの買い材料があるわけではない。
どこかで反動の売りが強まるとみており、高値掴みには注意したい。
今週のユーロドル予想レンジ:1.1500(BB上限付近)~1.1250
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[豪ドル円]78円付近のサポート

先週の豪ドル円は上値の重い展開が続いていた。ドル円が材料出尽くし感から下落幅を拡大したことが要因だ。先週発表された豪州経常収支やGDP、住宅関連指標でも好調な結果が示され追加緩和期待が後退していた。ただ、それ以上にドル円の下げが強烈で結果的に豪ドル買いを円買いが上回った。
先週末に発表された米雇用統計でドル円が一気に2円余り下落したことで豪ドル円は78円10銭まで売り込まれた。
しかし、78円付近は4月の利下げ以降何度も跳ね返されたレベルでもあり、今回も下げ止まった。
2月10日につけた今年最安値77円55銭が意識されており、このレベルを下回るようなら2012年6月以来の75円付近を試す展開が予想される。それにはドル円が105円ミドルのサポートを抜けて100円の大台を目指す時になりそうだ。
一方、対ドルでは米国利上げ期待後退に対して豪州の追加緩和後退により豪ドルは底堅い動きが予想される。
結局、豪ドル円はドル円次第という事になりそうだ。
今週の豪ドル円予想レンジ:83円80銭~77円50銭
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[全般]サプライズの米雇用統計でFRB利上げ期待後退
米雇用統計は非農業部門雇用者数が3万8000人増と予想の16万人増を大きく下回った。米国大手通信会社ベライゾンのストライキと重なり3万5千人が失業として取り扱われることから、一部では数字にブレがあるとの見方もあった。また、悪天候による就業不能となった人数も前月より3万人増加した。しかし、それらを除いても余りにも減少幅は大きい。一方、失業率は4.7%と前月の5.0%から0.3%も低下したが、労働参加率の低下によるものとみられ市場の反応は限られた。
結果的にドルは全面安となり、ドル円は106円台半ばまで下落した。市場はこの結果を受け、FRBの早期利上げは難しいとの見方が広がったことで安全な米国債や円などに資金をシフトさせた。
一方、株式市場は早期利上げ期待が後退したにも拘らず三指数ともに下落。米国経済への懸念が金利低下の期待を上回った。
先週はサミットが終了し新たなアベノミクス期待などが一時的に高まり円安に傾くかと思われた。しかし、消費増税先送りなどで材料出尽くしとの見方や、海外勢はアベノミクスの失敗といった見方が広がった。また、日銀審議委員が追加緩和に対して否定的な見方を示したことなどから円高に傾き始めていた。そこに、今回の雇用統計の悪化による米利上げ期待の後退でドル安がドル円を更に押し下げた。
今週は月曜日にイエレン議長の講演があり、この雇用統計の結果をどう受け止めるかに注目が集まる。次回6月の雇用統計が予想以上の雇用者数増加となれば7月利上げの可能性は辛うじて残ることになる。悲観的な見方が一気に進んだことで、次に利上げ期待が高まる時には今回と全く反対の動きになるだろう。
それまでは思惑などで不安定な動きが続く中で、今週のドルの上値は限定的とみた方がよさそうだ。
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