ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2016-06

[米ドル円]介入警戒感とリスク回避

(米ドル円時間足)


英国国民投票は最初残留期待からドル円は106円80銭に上昇。しかし、離脱派有利との見方が広がると一転して99円まで下落するなど、短時間でドル円は8円近く下落。その後は売られ過ぎの反動もあり103円前半まで押し戻されたが、102円付近まで押し戻されて引けている。
100円割れでは介入こそ見られなかったものの、急速な円高に対し介入への警戒感が広がる。ブレグジットショックが今後為替市場にどのような影響を及ぼすかは不透明であり、暫くリスク回避の動きは続くことになる。また、FRBの利上げのタイミングもこれにより後退する可能性が高く、ドルの上値も限定的とみる。
先週末のドル円は誰もが最初買いとみた途端に急落したことで、市場は大きく傷ついた可能性が高い。このような後は損失を取り戻そうとする動きが強まり市場は荒っぽい動きになりやすい。下落すれば介入警戒感からの買い戻しが強まる。上昇したところではリスク回避のドル売りが入る。流動性が低下する中で上下双方の値幅は大きくなりやすい。損切りを入れると、先についてしまうという相場展開となる。
このような相場の時はスキャルピングが有効になる。

今週のドル円予想レンジ:103円80銭(61.8%)~99円00銭

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[ポンド円]売られ過ぎの反動後に

(ポンド円時間足)


英国のEU離脱が決定したことでポンドドルは下落し、同時にリスク回避の円買いが一気に進んだ。結果は東京時間に伝えられたという事もあり、対円での動きが特に活発に取引された。結果的にポンドドル以上にポンド円の動きは激しいものとなった。早朝は残留派有利との観測が広がり160円を付けたがその直後に離脱派が巻き返したことで下落に転じた。一旦147円付近で下げ止まり155円付近へ反発したものの、その後離脱派勝利が伝わると再び下落に転じた。昼過ぎには133円前半まで下落するなど、高値から27円近く下落した。欧米市場に比べて東京市場はポンドやユーロの流動性が低いこともありやや過剰反応ともいえる動きだ。その後はフィボナッチ38.2%戻しとなる143円ミドルに戻したがここまで。
欧米市場は既に売られた後追いという事から様子見気分が漂う中で、140円を挟んでのもみ合いで引けている。英国にとってEU離脱というのはマイナス面が大きく、今後どこまでその影響が拡大するか分からない。少なくともポンド買いはショートカバー以外入りにくく、反動後は戻り売りスタンスで臨みたい。

今週のポンド円予想レンジ:146円70銭(50%)~135円00銭

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[豪ドル円]世界景気減速懸念で戻り売り

(豪ドル円時間足)

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早朝に英国残留期待から上値レジスタンスとみられた81円を上抜いたことで買い安心感が広がった。しかし、その後離脱の可能性が高まると77円ミドルに押し戻された。開票の地域が離脱傾向の強い所で、ロンドンやスコットランドなどの残留派地域の開票が始まれば逆転するとの見方から80円台に反発。ところが開票結果は離脱が圧倒的に多いことが分かると一気に売りが強まり72円30銭まで下落。高値から9円近く下落したことになる。
その後は急落の反動が強まり76円後半まで押し戻されNY市場を引けてきた。
英国のEU離脱により世界的な景気減速や中国、新興国への影響も懸念される中で、豪ドルは目先売られやすい状況が続くとみる。77円はフィボナッチ50%戻しのレベルであり上げ止まった。ただし、先週の乱高下による後遺症もあり、反発が強まれば半値戻しとなる78円付近の戻しも頭に入れておきたい。
当面は先週末に付けた安値72円30銭付近が底値として意識される。

今週の豪ドル円予想レンジ:78円00銭(61.8%)~74円30銭

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[全般]激震後の相場は

英国国民投票は離脱派勝利という市場が全く予期せぬ結果で終わったことですべての市場で激震が走った。
早朝には出口調査で残留支持派が優勢であるとの報道でポンドを中心にドル円やクロス円も全般的に買いが進んだ。ところが蓋を開けてみると離脱派が優勢となり市場は一転して楽観から悲観に変わった。1.5ドルに乗せていたポンドドルは一気に1.32ドル前半まで1800ポイント下落。106円後半に上昇したドル円も離脱派有利の報道が増えたことで99円まで8円近い下落となった。円高が一気に進んだものの、介入の気配は見られなかった。その後急速に進んだ円高やポンド安の修正の動きが強まったが、各市場の混乱は収まらなかった。
NY市場ではリスクの高い株式市場から資金は流出し、安全な米国債や金へ一気に流れ込んだ。リスクの高い新興国通貨などからも資金が円やドルへと流れ込んでいった。
英国のEU離脱という予想外の結果は英国というよりもユーロ存亡のリスクを高めることになる。それが、米国金融政策にも波及しかねない。FRBの利上げの可能性が後退するようなら、ドルの売りを更に加速しかねない。そうなれば日経平均株価も下落するなど、安倍政権の危機にも繋がる可能性がある。
いずれにしても、英国のEU離脱が今後市場にどのような影響を与えるのか不確定要素が多過ぎる。不安感のなかで、マネーは暫く安全な資産に移動したままとなりそうだ。
ただ、ビッグイベントが一先ず終了したという事はその分だけ不透明感はなくなったともいえる。
今週はイエレン議長の講演があり、英国の影響をどのように捉えるかに注目したい。混乱への懸念が示されるようなら当面利上げなしと市場は受け止めドル売りが強まる可能性もある。暫くはリスク回避の動きは続くとみてよいだろう。
しかし、混乱は永遠に続くものではない。
落ち着きを取り戻し始める時は寧ろ、売られ過ぎ、買われ過ぎの通貨を拾うチャンスでもある。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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業務内容 : 第一種金融商品取引業
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