[米ドル円]ドル高と円高の綱引き

先週はブレグジットショックで過度に進んだ円高修正の動きがクロス円も含め買い戻しの動きが強まった。
今後英国離脱の影響がどこまで広がるのか不確実性が高いものの、一先ずイベントリスクは後退。世界同時株高によるリスクオンの流れが円安を後押しした。
しかし、今週は週末に米雇用統計の発表を控え一先ず株式市場も慎重な動きになりそうだ。もし、前月の反動で予想以上に雇用者数の改善がみられるようなら再び利上げ観測が高まり株価下落につながる。円高が進む一方で、利上げ期待から同時にドル高が強まる。
ブレグジットショック後にドル円は100円を割り込んだが、その滞空時間は非常に短い時間だった。100円というのは心理的にもかなり大きな意味を持っているということだ。
円高リスクは常にくすぶるものの、100円割れは介入警戒感もあり可能性は低いとみる。
今週のドル円予想レンジ:104円20銭(61.8%)~101円50銭
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
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[ポンド円]悪材料出尽くし感

先週もポンドは上値の重い展開が続いたものの、週足ベースでみると陽線で終わっている。
英国とEUとの話合いはまとまらず、今後数年間はこの状態が続くとみられる。それ自体はポンドリスクではあるが既に大分織り込んでいる。次期首相選びも混とんとした状態ではあるが、今の時点ではすぐにポンド売りには繋がりにくい。
先週はBOEのカーニー総裁が夏にかけて金融緩和を実施する可能性を示唆したことでポンドが下落。それとほぼ同時刻のロンドンフィキシングタイムにドル円も下落。ポンド円は2円余り下落した。ポンドのブレグジットショックに加え利下げ観測によるポンド売りが重なったが、結局ショック後の安値133円前半には届いていない。
ポンドの目先の悪材料は出尽くし感もあり、今週は米雇用統計などをきっかけに調整の買い戻しが入るとみている。
戻しレベルの目安は前週末のNY終値139円50銭からフィボナッチ61.8%戻しとなる140円付近とみる。
今週のポンド円予想レンジ:139円50銭(6月24日NY引け値)~134円20銭
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[豪ドル円]RBA会合と米雇用統計

豪州は英国の影響を受けにくい国ではあるが、英連邦の一員としての関係が意識されたのだろう。しかし、通貨としての関連性は低く、東京時間にポンドが下落したことで、つられて豪ドルは売られ過ぎたように見える。その調整の買い戻しは今週も継続するとみている。
火曜日はRBA政策会合が開かれる。英国のEU離脱で追加緩和の可能性が示されるようなら一時的に豪ドル売りが強まるとみる。ただ、実際にはその可能性は小さく、他の主要国の追加緩和期待が高まる中で豪ドルは寧ろ買われやすい通貨と言えそうだ。
ただ、週末の米雇用統計の結果次第では米国利上げの可能性が高まれば対ドルで豪ドル売りが強まる。同時にNY株価が下落すれば円高も進み豪ドル円の押し下げ要因となる。
ただし、今の欧米株式市場を見ると底堅い動きが続いており、円高よりもドル高の勢いが強まる可能性が高い。結果的に豪ドル円は77円のレジスタンスを超えて、次のレジスタンスとなる78円を試す展開を予想する。
今週の豪ドル円予想レンジ:78円00銭(61.8%、BB中心線)~75円50銭
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[全般]米雇用統計で利上げ期待再開か
先週はブレグジットショックにより急落したポンドやユーロ、そしてドル円などの買い戻しの動きも見られたが、依然として上値の重い展開は続いた。
一方、株式市場は日米欧共に堅調な地合いで推移。ブレグジットショックにより世界的な景気減速懸念が広がるとの見方から各国中銀の緩和政策期待が高まった為と思われる。
BOEのカーニー総裁はこの夏にかけて緩和の可能性を示唆したことで英国株式市場は上昇。投票前のレベルを上抜けて10か月ぶりの高値を更新。
ECBが債券購入ルール緩和を検討するとの一部報道でユーロが下落した。その後ECBがこの報道を否定したことで上昇に転じたものの、緩和姿勢は継続されるとの見方が根強い。
また、米国でも今回のブレグジットショックによる影響がどこまで広がるかを見極めるまでは利上げは難しいとの見方から株式市場は三指数ともに上昇。終値ベースで離脱前のレベルにほぼ戻された。更に、市場は円高や物価の低迷などから7月に日銀が追加緩和に踏み切るのではといった見方も浮上するなど、世界的な緩和傾向が一層広がる気配が感じられた。
一方、米国やドイツ、そして日本国債の上昇(金利は低下)は止まらず、米国10年債利回りは一時過去最低の1.37%台に低下。金価格の上昇も継続していることから、リスク回避の動きも同時にみられた。
今週は急落後の調整の買い戻しも目先一巡したところで次は米国経済に市場の注目が集まりそうだ。
今週は重要な米国経済指標が発表される。
ISM非製造業や前回のFOMC議事要旨が公開されるが注目は米雇用統計だ。前回は予想を大きく下回った雇用者数が、今回その反動がみられるか注目される。
6月非農業部門雇用者数の予想は17.5万人増だが、その他に前月や前々月が上方修正されるようなら再びFRBの利上げ観測が浮上しかねない。
そうなると、株価が下落することでリスク回避の円高圧力が増すことになる。
しかし、今の堅調な株式市場の動きをみると下落も限定的とみる。
今週も英国ショックの影響は残るだけに、荒っぽい値動きになりやすいことから突発的な動きには注意したい。
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注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
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商号 | : | ヒロセ通商株式会社 |
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