ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2016-07

[米ドル円]日銀追加緩和期待と地政学的リスク

(米ドル円時間足)


先週は参院選で与党が圧勝したことから大規模景気対策期待が高まり円安が進行。また、バーナンキ元FRB議長に伴い俄かにヘリコプターマネー期待が高まったことでドル円は106円前半まで上昇。それまでドル円は100円割れ必至との見方もあり、ドル円のショートポジションの巻き戻しも散見された。
また、NY株式市場は連日高値を更新するなど、リスクオンによる円安も加わり、先週一週間で6円近く上昇した。
その後は日本が三連休に入ることからドル円やクロス円でポジション調整の売りが強まった。
NY市場の終わりにかけてトルコ内乱の報道が流れたことで、安全通貨としての円やドルに再び買いが強まった。
今週のドル円は週初リスクオフの動きが強まり円高が先行しやすい。ただ、地政学的リスクによる影響は時間とともに後退するとみており下値も限定的とみる。
上値は英国国民投票直前の高値となる106円後半が意識される。

今週のドル円予想レンジ:106円80銭(6月24日高値)~103円20銭(50%)

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。


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[ポンド米ドル]1.35ドルのダブルトップ

(ポンド米ドル日足)


先週のポンドドルはブレグジットによる過度な悲観論も後退し買い戻しが入ったが、再び下落に転じている。
長引くと思われていた英国次期首相選びもあっという間に決定。英国政治不安が解消されポンド買いにつながった。また、利下げが予想されていたBOE会合では今回見送りとなったことでポンドショートの買い戻しが入った。
ブレグジットショック後の戻り高値となる1.35ドル台を目指して上昇したものの、その手前の1.3477で止まった。ホールデンMPC委員が「8月に重大な金融緩和が必要となる」と発言したことを機に下落に転じた。
日足チャートでは1.35ドルを天井としたダブルトップが形成された格好だ。
ただ、追加緩和期待によるポンド売りは既に織り込み始めており、最安値の1.2793を下回ることはないとみる。
一時の極端な英国懸念に一服感が漂う中で、下値は押し目買いのチャンスとみる。

今週のポンドドル予想レンジ1.3650(38.2%、BB中心線)~1.3050(61.8%)

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[豪ドル円]81円ミドルのダブルトップからの調整売り

(豪ドル円日足)


世界的な同時株高の中でリスクオンの円安が進み豪ドル円は5円50銭余り上昇。
先週発表された豪州雇用統計では正規雇用者数が大幅改善。また週末に発表された中国GDPやその他の経済指標が予想を上回ったことから豪ドル円は81円50銭まで上昇。
このレベルでは日本が3連休に入るという事もあり、利益確定の売りが散見された。
更に、NY市場ではトルコ軍のクーデターによりリスク回避の動きが進み豪ドル円は79円前半まで押し戻されて引けている。
豪ドル円日足チャートでは81円ミドルでダブルトップを形成。今週も修正の売りが先行しやすい。
しかし、特に豪ドル売りの材料があったというわけではなく、修正の売りが一巡したところでは再び買いを入れておきたい。

今週の豪ドル円予想レンジ:81円60銭~77円50銭(BB中心線)

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[全般]英国ショック反動の戻し一巡後は地政学的リスク

先週は英国次期首相が予想外に早期で決定したことでブレグジットショックによる懸念が後退。
日本では参院選で与党が圧勝したことや、日銀によるヘリコプターマネー期待などから円売りが一気に進んだ。
更に、米国雇用統計への懸念が後退したことでNYダウやS&Pが連日史上最高値を更新するなど、市場はリスクオンの動きが広がった。この三つの安心感によりドル安と円安が進んだ。
ところがトルコ軍によるクーデターが起き、軍が国を掌握するといったショッキングなニュースが伝わると一転。リスクオフの動きが一気に進み、ドル円やクロス円が下落して引けてきた。
前日には南仏でテロが発生し、中国の南シナ海情勢の緊張などもあり、今週の市場は神経質な展開で始まるとみられる。
ただし、このような地政学的リスクは余り長続きすることはなく、落ち着きを取り戻すのは時間の問題だろう。
そうなれば、市場は再びリスクオンの動きに戻り始めるとみている。しかし、ブレグジットによる過度に悲観的な動きの反動によるポンド安や円高の動きは既に一巡した観もある。
市場のリスクが後退し、次は堅調な米国経済を背景としたFRBの金融政策に注目が集まりそうだ。
先週はブラード・セントルイス連銀総裁やロックハート・アトランタ連銀総裁などによるタカ派的な発言が見られ始めている。
利上げ期待が高まるようならドル高に繋がる一方で、これまで連騰が続いた株式市場の反動による下落懸念も高まる。
円高ドル高の綱引きどちらに軍配が上がるか試される。

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