ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2017-07

[米ドル円]異なる金融政策から円売り継続

(米ドル円日足)


ドラギECB総裁発言でテーパリングが意識されてから市場全体の動きに変化が起きた。BOEやBOCなど主要国の緩和政策からの転換が意識されるなかで日本だけが緩和政策継続を示していることから円売りの動きがここにきて活発化している。ドル円自身の買いはそれほど目立たないものの、クロス円の上昇がドル円を押し上げる格好となっている。
これまでトランプ政権への懸念や北朝鮮の地政学的リスクといったものがドル円の上値を抑えていた印象が依然として残っているのだろう。
今週は雇用統計などを控えているものの、その結果がどうあれFRBの利上げペースを遅らせることはないとみる。
市場はまだ円売りに対して懐疑的な見方が燻ることから、円売りの動きはまだ始まったばかりといってよいだろう。
ボリンジャーバンドの上限では上昇トレンドの始まりを示すバンドウォークが始まった。
ドル買い円売りの流れに乗り遅れないようにドル円のロングはキープしておきたい。

本日発表の日銀短観では想定為替レートのレベルに注目。前回と同様に105円から108円程度から引き上げられるようなら実需筋のドル売りはしばらく様子を見てくるとの思惑からドル買いに反応する可能性がある。112円付近では押し目買いを継続。

本日のドル円予想レンジ:113円00銭~112円00銭
今週のドル円予想レンジ:114円60銭(61.8%)~111円80銭(雲の上限)

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[ユーロ米ドル]ユーロ上昇にブレーキも

(ユーロ米ドル週足)


ドラギECB総裁の発言で市場はECBが9月の理事会で量的緩和縮小を発表するとの見方が広がった。ユーロはこれまで上値を抑えていた強いレジスタンスである1.13ドルを上抜くと損切を巻き込みながら1.14ミドルまで上昇。ほぼ高値圏で引けており今週もユーロ買いが先行して始まるとみてよいだろう。市場は9月の理事会で来年からの量的緩和の縮小をアナウンスするとの観測が広がっている。
経営難に陥っていたイタリアの銀行への公的資金導入や7月に期限を控えるギリシャへの追加融資も決まるなど、欧州問題も後退。市場の注目は金融政策に移る中でドラギECB総裁の発言はユーロ買いに火をつけた格好だ。
一旦は週足ボリンジャーバンドの上限で上値が抑えられたが、バンドの幅は拡大しており勢いが強まっている。1.13ドル付近を抜けてからのユーロ買いは始まったばかりでポジション的にはそれ程荷もたれ感は見られない。
ただ、米長期金利も上昇に転じていることからドル買いの動きがユーロの上昇にブレーキをかけている。
昨年5月に付けた高値1.16前半が一先ず目先の上値ターゲットとみるが、ドルの上昇が限られるようならフィボナッチ61.8%戻しとなる1.17前半も視野に入る。

今週のユーロドル予想レンジ:1.1610~1.1400

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[豪ドル円]RBA会合に注目

(豪ドル円週足)


先週の豪ドル円は連日陽線で終わるなど、上昇の勢いが増してきている。
原油価格が下げ止まりから反発に転じ、銅などのコモディティー価格も上昇したことが豪ドルの下支えとなっている。今週はRBAの政策会合が開かれ、これまでの緩和政策に変化が示されるか注目が集まる。
ECBやBOE、そしてBOCといった主要国の低金利政策に変化が出始めているだけに、RBAにも何らかが示唆される可能性が高い。豪州の住宅価格の上昇などが懸念されるなど緩和政策の打ち止めは時間の問題とみている。
今週から下半期が改めて始まることから本邦機関投資家などからの豪ドル投資も活発化するとの見方もある。
やや上昇速度が速すぎる観もあるが、中長期での買いを仕込むチャンスとみる。
85円ミドル付近から前半にかけては押し目買いを入れていきたい。

今週の豪ドル円予想レンジ:87円80銭(BB上限、50%)~85円50銭

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[全般]低金利時代の終焉

米国に続き英国や欧州そしてカナダといった主要国の低金利政策の転換が近づいたとの見方から世界の資金の流れが変化し始めている。
先週はECBのドラギ総裁が量的緩和縮小の可能性を示したことでユーロが上昇。対ドルだけではなく対円でも買いが強まった。また、英国でもカーニー中銀総裁が「BOEの刺激策の一部解除が必要」と発言したことで利上げ期待が高まった。更に、カナダのポロズBOC総裁も「利上げは役割を果たしたようにみえる」と発言。これまでの緩和政策の終了を示唆したことでカナダドル買いを促した。
豪州やニュージーランドなども更なる緩和の動きは後退するなど、米国の後を追うように緩和政策の幕引きを模索する動きがここにきて目立つ。
一方、黒田日銀総裁は今後も緩和政策維持の姿勢を崩してないことから、金融政策の違いによる円売りの動きがここにきて強まっている。
結果的にユーロやポンドなどが上昇したことでドルが全般に売られる中で、それ以上に円売りの動きが上回った。
NY株式市場は乱高下のなかで、史上最高値近辺で推移するなど底力の強さは継続。
一方、利上げ期待にも拘らず低下が続いた米国長期債利回りも上昇に転じている。更に、原油価格も1バレル40ドル割れが予想されたが週末には46ドル台に反発するなど市場の不安心理は後退。リスク回避の動きが後退したことで円を売る動きが強まった。
今週は月の初めで下半期の始まりということから今後新たな投資先を探る動きが強まる可能性が高い。
トランプ政権への懸念は燻るものの、世界の低金利時代の終焉が近づく中で資金の流れが変化し始めている。
不安定な動きが予想されるもののクロス円を中心に買いを入れていきたい。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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