ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2017-08

[米ドル円]109円台の底堅さ確認

(米ドル円日足)


先週末に発表された米雇用統計が予想を上回る好結果となったことからドル円は110円付近から111円台に乗せてきた。ただ、111円にはこれまでのドルロングポジションが待ち構えていた模様で押し戻された。
先週はドル円にとっては売り材料が満載となり市場は下落リスクの燻る中で雇用統計後も下値を更に探る展開が予想されていた。しかし、結果はミニサプライズとなったことで109円台の堅さを寧ろ確認した格好だ。
雇用統計の結果を受け9月のFOMCでバランスシート縮小議論の流れが強まり長期金利も上昇。今週は特に注目材料もなく悪材料出尽くし感も広がる。
トランプ大統領のロシア疑惑が新たな展開を示さない限りNY株式市場も高値を更新するなどリスクオンの動きもあり、今週のドル円は底堅い動きが予想される。
上値目途としては一目の雲の下限でもありフィボナッチ38.2%戻しとなる111円60銭付近がレジスタンスとして意識される。ただ、海外勢が夏休みに入る時期ということもあり流動性が低下している中でドルショートの損切りが入る可能性もある。勢いがつけばフィボナッチ50.0%戻しとなる112円前半も視野にいれておきたい。

今週のドル円予想レンジ:112円20銭(50.0%)~110円10銭

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[ユーロ米ドル]上昇も一服感から調整売り継続

(ユーロ米ドル4時間足)


ユーロドルはドラギ総裁発言以降、量的緩和縮小期待が高まり上昇が始まった。更に、米国利上げ期待の後退によるドル売りがユーロドルを押し上げた。トランプ政権への不透明感の高まりや物価見通しの悲観的な見方から第二の基軸通貨との見方もあるユーロに資金がドルからシフトしたとも考えられる。
しかし、先週末に発表された米雇用統計の結果を受けFRBがバランスシート縮小に着手しやすくなったとの判断から米長期金利は上昇。金融面でのドル買いの動きが強まるとの見方からユーロの上昇にも一服感がみられる。短期的なユーロの調整売りが始まった可能性がある。今週は特にユーロの目立った材料はないだけに調整の売りは継続されるとみる。
下値目途としてはフィボナッチ50.0%戻しの1.16ドル付近とみられ、ボリンジャーバンドの中心線もこのレベルまで今週中に上昇。米ドルの動向を見ながらのユーロ売りとなりそうだ。

今週のユーロドル予想レンジ:1.1850~1.1600(50.0%)

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[豪ドル米ドル]ソーサートップでじり安

(豪ドル米ドル日足)


RBAが依然として緩和政策継続姿勢や豪ドル高に対する牽制的な内容が示されたことで利上げ期待が後退し豪ドルの調整売りが入り始めた。
また、先週末に発表されたRBA四半期報告でも2017年GDP見通しを下方修正し、一段の豪ドル高は経済活動やCPIの伸びを鈍化させるとの見通しを発表。これを受け豪ドルの下げ幅を拡大。これまで上昇が続いた豪ドルもここにきて調整売りがみられ始めている。
一方、原油価格は堅調に推移したことで豪ドルの下支えとなったが、今週はOPEC加盟国と非加盟国による専門会合が開かれる。減産の延長や規模拡大協議において難航するようなら豪ドル売りが進む可能性が高まる。
テクニカル的に見るとソーサートップを形成しており、このような時は緩やかな下落後にもみ合いに入ることが多くみられる。
海外では夏休みに入ることから暫くもみ合いが続く可能性が高いが、長期的な上昇トレンドは継続。
いずれ緩和政策からの転換が期待できることから下げ止まり感が出たところでは長めの豪ドルロングポジションを仕込んでいきたい。

今週のオージードル予想レンジ: 0.7820(50.0%、BB中心線)

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[全般]イベント少ない中でドル底堅い動きも

先週はトランプ大統領を巡るロシア疑惑の燻りや人事を巡る内輪もめ、北朝鮮の地政学的リスクに加え日本の第三次内閣改造によるアベノミクスへの不安といったドル円にとっては下落材料が満載となりドル円は110円を割り込んだ。しかし、週末発表された米雇用統計の結果を受けドル円は反発に転じたことで一先ず下落リスクへの懸念は後退した。
先週末発表された米7月雇用統計は雇用者数が20.9万人と予想の18.0万人を上回りFRBの好調とする目安の20.0万人を2か月連続で上回った。また、失業率も予想通り前月の4.4%から4.3%に低下するなど、完全雇用とされる4.6%を下回った。注目の平均賃金も年2.5%と予想の2.4%を上回ったことでドルは発表後全面高となった。110円付近で推移していたドル円も発表後111円台に乗せるなど下値リスクは後退。
雇用の結果を受けNY株式市場は三指数ともに上昇しNYダウも史上最高値を更新。原油価格も上昇するなどリスクオンの動きが強まった。この結果を受け9月のFOMC会合ではバランスシート縮小議論が本格的に高まるとの見方から米長期金利も上昇。ドル高円安の流れが強まった。
今週は特に注目材料がなく夏枯れ相場の始まりとの見方もある。また、8月は米国債のレパトリによるドル売りが入りやすく円高に振れやすいとの見方もある。
ただ、今週はFOMCメンバーの講演などが多く、雇用統計の結果を受け引き締めに前向きな姿勢が示される可能性が高い。
これまでドル円の売り材料が続いたことから出尽くし感もあり、その反発の動きが強まる可能性が高いとみる。
先週末にはコーンNEC委員長が「可能な限り法人税を引き下げる」「レパトリを行いやすいように」と発言。レパトリは来年実施となりそうだが、それ自体ドル買いの大きな要因となるため潜在的なサポートとして意識されそうだ。
新たなトランプ大統領のロシアゲート問題が持ち上がらない限り、ドルは底堅い動きが予想される。
ただし、トランプ政権への不透明感の燻りや資源国通貨を中心としたクロス円のポジション調整的な売りなどもありドル円の上値も限定的とみる。

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