ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2017-09

[米ドル円]北朝鮮リスクとその反動

(米ドル円2時間足)


9月9日時点では北朝鮮の挑発的な動きは見られないことから、このままいけば週明けシドニー市場ではドル円の買い戻しの動きが強まるとみている。ただ、何が起こるかわからない不気味さが依然として漂うことから上値も限られそうだ。
先週末の東京市場でドル円は108円ミドル付近から売りが強まり107円32銭まで下落した。その後買い戻しが入ったものの108円前半には売りが並び押し戻されている。
北朝鮮の挑発がこのまま見られないようならドル円は一先ず下落前の108円ミドル付近まで買い戻される可能性が高い。
米国ハリケーンによる経済への打撃やトランプ政策への悲観的な見方、そしてFRB人事に絡んだ金融政策への不透明感などが依然としてドルにとって難題として残る。
ただ、債務上限問題なども含めこれら一つ一つが解決に向かう兆しがみられるたびに買い戻しの動きがあるとみる。

今週のドル円予想レンジ:109円40銭(61.8%)~107円00銭

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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[ユーロ米ドル]1.2ドルを底に上昇継続

(ユーロ米ドル週足)


先週のECB理事会では量的緩和縮小は示されなかったものの、ドラギ総裁は次回10月に決定するとの見通しを示した。また、最近のユーロ高に対しても強い牽制内容ではないと市場は受け止めユーロ買いの動きが強まった。
ユーロドルは結局終値ベースで1.2ドルの大台を上回り、今年最高値となる1.2071ドルを上回る1.2091ドルまで上昇。週ベースでみても1.2ドル台に乗せて引けている。
米国の年内利上げ観測が後退する中で、好調な欧州景気を背景に今後量的緩和の縮小が始まるなど欧米金融政策の温度差がユーロ買いを促す。
ただ、先週の過度なドル売りの反動が今週強まる可能性もあり、一時的なユーロの売り戻しには注意したい。
ボリンジャーバンドの中心線の長期的上昇トレンドは継続しており、押し目買いを中心に攻めてみたい。

今週のユーロドル予想レンジ:1.2180(50.0%、BB上限)~1.1950

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[カナダドル円]ダブルトップとバンドウォーク

(カナダドル円日足)


先週開かれたカナダ中銀BOC政策会合では政策金利を0.75%から1.00%へ引き上げることを決定。市場は前回の利上げから少し様子を見るのではと予想されていただけにサプライズとなりカナダドルは一気に上昇幅を拡大。カナダドル円は発表前のレベル87円70銭から89円60銭まで2円近い上昇となった。しかし、7月26日に付けた今年最高値となる89円70銭には一歩届かずに反落。このレベルを上抜けできないとダブルトップを意識した売りが強まる可能性がある。
しかし、BOCはカナダ経済が予想を上回るパフォーマンスとなったことを考慮し、今後もデータ次第で利上げを継続する姿勢を示している。
ボリンジャーバンドの中心線は下落から上昇に転じており、上限バンドでは上昇トレンドの始まりを示すバンドウォークがみられる。
ボリンジャーバンドの中心線でありフィボナッチ50.0%戻しとなる87円ミドル付近では買いを入れておきたい。

今週のカナダ円予想レンジ:89円40銭~ 87円50銭(BB中心線、50.0%)

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[全般]悪材料出尽くしで一時的反発も

先週は週初から北朝鮮核実験実施報道に加えミサイル発射準備が確認されるなど地政学的リスクの高まりから円高ドル安が先行。また、米国ではハリケーン「ハービー」に続きカテゴリー5という大きなハリケーン「イルマ」が発生。米経済に打撃を与えるとの見方からNY株式市場は大幅下落し、それが更に円高を促した。ハリケーンの影響は同時にFRBの利上げを遅らせる懸念も浮上したことでドルの重石となった。
また、トランプ大統領は不法入国移民の在留容認制度DACAを撤廃することを主張。これを受け経済界や共和党内部で反発を買った。一方、ハリケーンによる被害救済法案を可決するとともに債務上限の3か月延長も抱き合わせで合意したことで一時的にドルの買い戻しがみられた。ところが、共和党の6か月延長要求に対しトランプ氏が独断で3か月延長を受け入れたことから共和党内部での不協和音が更に増した。これにより税制改革などトランプ政策への懸念が拡大しドル売りにつながった。
更に、フィッシャーFRB副議長が10月中旬で辞任を表明。また、トランプ氏はコーンNEC委員長を次期FRB議長の候補として指名しないことが報じられ金融政策への不透明感が高まった。これもドルへの不安材料として捉えられている。
北朝鮮リスク、DACA、ハリケーン、債務上限問題、FRB人事、トランプ大統領の指導力など全てドルにとってネガティブ材料が重なりドル円は108円の底を割り込み、NY市場は引けている。
今後もこれらの問題は燻り続けることになるが、それでも悪材料が重なり過度な悲観論からドル売りに傾き過ぎたように見える。
今週は北朝鮮の建国記念日が過ぎ去り今のところ挑発行動はみられず、当面の危機は後退。ハリケーン問題も寧ろ復興需要などへの期待が高まる可能性もある。また、債務上限も一先ず12月まで延長したことでデフォルト懸念は免れるなど、過度なドル売りの反発が入りやすい。
ただ、トランプ政策やFRBの年内利上げ期待の後退など、ドルの上値を抑える要因は依然として燻る。
今週は過度な警戒感からのドル下落に対する反発が入りやすいものの、ドルの上値は限定的とみる。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。

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