[米ドル円]米長期金利上昇と株高による円安

前日の米経済指標の結果を受け米長期金利が上昇しドル高が進んだ。昨日も米4月鉱工業生産の結果、同様の動きとなった。一方、株式市場は徐々に利上げを織り込む形で昨日は三指数ともに上昇。リスクオンの動きとドル高の動きが重なり始めている。
ただ、北朝鮮が米朝首脳会談を取りやめる動きや米中貿易摩擦への懸念もあり市場はドル円の買いに慎重な姿勢を崩していない。
昨日は豪ドルやカナダドルといった資源国通貨に対する対円での買いが目立っており、それがドル円の下支えとなっている。
110円台にしっかりと乗せてきており、底固めが終わればドル円はフィボナッチ61.8%戻しでありボリンジャーバンドの上限が位置する110円80銭付近を試す展開を予想する。
ドル円予想レンジ:110円80銭(61.8%、BB上限)~110円00銭
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身の判断においてお取引ください。
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[ユーロ米ドル]イタリア政治リスクとドル高

欧州時間にイタリアのポピュリズム政党「五つ星運動」と極右政党「同盟」がECBに債務免除を申請する方針が伝わりユーロドルは1.18ドルミドルから1.1820ドル付近に下落。前日に付けた今年最安値となるレベルであり一先ず下げ止まった。
しかし、米長期金利が3.1%台に乗せるなどドル高の動きが強まるとユーロドルは今年最安値1.1764ドルまで下落。その後は買い戻しが入ったものの下落圧力は依然として継続。
欧州景気減速懸念によりECBの利上げが後退する一方で好調な米経済を背景にFRBの年内4回の利上げも視野に入るなかで、金融政策の違いがユーロ売りドル買いを促している。
また、イタリア政治リスクもユーロにとっては向かい風となる中ユーロドルは昨年12月12日に付けた安値1.1710ドル付近を試す展開を予想する。その下の1.1695ドルにはボリンジャーバンドの下限が位置しており、このレベルを下回るようなら更なる下落を誘う可能性が高い。
ユーロドル予想レンジ:1.1850~1.1710(サポートライン)
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[カナダドル円]NAFTA交渉と原油高

メキシコのグアハルド経済相は昨日NAFTA交渉が週内に設定された期限までに合意に達するのは難しいことを示した。今後交渉は長期化するとの見方もありカナダドルにとってはネガティブ材料となるが既に市場は織り込み済み。
寧ろ、NY市場では原油価格が上昇する中でカナダドルが対ドル対円でまとまった買いがみられ上昇。85円55銭からカナダ円は86円前半に上昇。その後利食い売りなども見られ押し戻されたものの引けにかけて再び買いが入り86円30銭の高値を付けて引けている。
中東情勢を背景に今後原油価格が更に上昇するとの見通しもありカナダドルにとっては追い風となる。
今年最高値となる85円75銭を上抜いたことで次のレジスタンスは昨年11月28日に付けた安値86円75銭が目先のターゲットとみる。このレベルを超えるとフィボナッチ61.8%戻しとなる87円30銭が意識される。
カナダ円予想レンジ:86円75銭(17年11月28日安値)~85円90銭
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[全般]好調な米経済指標に反応
昨日の東京市場でドル円は日米金利差拡大を意識した買いが先行し110円台前半での底堅い動きで始まった。
欧州市場が始まったところでイタリアのポピュリズム政党「五つ星運動」と極右政党「同盟」がECBに債務免除を申請する方針であることが伝わるとユーロ売りが強まった。ユーロは対ドルで100ポイント近く下落するなど今年最安値を更新。ユーロ円もつられ安となりドル円の下押し圧力となった。
しかし、その後「同盟」から債務免除申請を否定する見解が示されるとユーロの買い戻しが強まった。
NY市場ではこの日発表された米4月住宅着工件数や米4月建設許可件数などが予想を下回ったものの反応は限定的。その後発表された米4月鉱工業生産が0.7%と予想の0.6%を上回るなど3か月連続で上昇したことからドル円は素直に上昇。景気への期待から原油価格も上昇幅を拡大すると豪ドルやカナダドルといった資源国通貨が対ドル対円で買いが強まった。
前日下落したNY株式市場も三指数ともに上昇に転じるとリスクオンの円安が進みドル円はこの日の高値となる110円35銭を付けほぼ高値圏での引けとなった。
北朝鮮が米朝首脳会談の開催を見直すとの見方もありリスクは燻る。また、米中貿易交渉などドル円にとっては下落リスクは残るものの今のところ市場は静観。
前日の米4月小売売上高や5月ニューヨーク連銀製造業景気指数の結果を受け米長期金利が上昇するなど、市場は好調な米経済指標に敏感に反応している。
本日のNY時間に発表される米5月フィラデルフィア連銀製造業景気指数の結果が予想を上回るようなら株高金利高によりドル円は一段の上値を試す可能性が高いとみる。
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注意喚起
店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。 スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。 取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。 個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。
取引にあたっては、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断により取引を行っていただきますようお願いいたします。
商号 | : | ヒロセ通商株式会社 |
業務内容 | : | 第一種金融商品取引業 |
登録番号 | : | 近畿財務局長(金商)第41号 |
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